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ネオ・ウルトラQ ファルマガンとミチル

さてネオ・ウルトラQ第10話「ファルマガンとミチル」の感想である。
(以下、ネタバレ感想)

ファルマガンは見習い怪獣である。
彼は自分の身体をゴミから生成したため、かなり不快な姿をしている。
しかし彼が手を翳すと、モノは元通りになる。
ただ元通りにするには練習が必要である。
そしてその力を使いすぎると、彼は自らの存在が消滅してしまう。

元ネタは人魚姫あたりだろうか?
まあウルトラセブンもそうだが、身を削って何かを成すというのは良くある話だし。

ところで、この「物を直す」というのはどういった能力だろう。

「物を直す」という事象を考察すると次の方法がある。

 (1)時間を巻き戻し「過去の状態」にする

 (2)元の姿になるように補修する

物を直すのに失敗していた描写から、ファルマガンの「物を直す」能力は、上記(2)であることが推察できる。
では、直す対象物を元の姿になるように補修するとして、それはどうやって行っているのだろう。
ファルマガンが次の能力を駆使して物を直しているのだろう。

   ①対象となる物体について元の状態を読み取る(又は推察する)
   ②壊れた物体の破片を繋ぎ合わせる
   ③足りない部分は別途補修する

ミチルに言われてファルマガンが練習に励んだのは①の能力なのだろう。
直そうとしたビーズが別の形に変形してしまったのは、元の状態が正確に分からないうちに、②以降の能力を使ったからだ。
もし物と状態を読み取る能力を持たず、ファルマガンの知識と勘だよりであるなら、彼は相当苦労して人間社会のことを勉強したのだろう。最後にミチルの脚(下半身)を修復したが、これなど人間の神経や筋肉、骨、血管など、人体の構造に造詣が深くないと不可能であろう。
また②や③についても、かなり大変な能力である。
一般に、切断面を繋げるというのは並大抵のことではない。
例えば切ったレモンを繋ぎ合わせたが、切断面は包丁によって変形しており、組織の欠損もあるだろう。破片からガラス瓶を修復したことにしても、ガラスが割れた際に多少の破片がなくなっているはずである。それらの欠損はどこから補修したのか?
そしてあろう事か蜂蜜付けになっていたレモンから蜂蜜が抜けているようなのである。
これは切断面どころか、レモンそのものを再構築したと考える方が無難だ。
つまり基本的には元ある物体を利用するが、基本的には分子レベルで物質を再構築行っていると考える方が無難である。
そして足りない部分は、適当な物質を物質変換して補修したのだろう。

しかしまあコレは中々凄いことである。
この怪獣は物質を別の物質に変える、いわば錬金術が使えるのだ。
「物を直す」と言うことに限定しなければ、例えば貴金属などを生産し続けて、大金持ちになることも夢ではない。
まあそこまで行かなくても、物を直せると言うだけで十分凄い。
修理工になるだけでもかなり儲けられるだろう。数年スパンで利用する構築物、例えば建物や飛行機、船のメンテをするだけでも相当な経済効果になる可能性がある。

しかしまあそこまで巧い話もなく、結局は補修能力には回数制限があったのかファルマガンは自ら生み出した虚空に消えてしまう。

結局のところ、因果律は破れない。

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