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私的SKE48論2nd(その18)

今回のお題は「乃木坂46のシステム解析」

 さて「乃木坂46」については今回が一回目という事で(というか限りなく最終回に近そうだけど(爆))、いつもの通りシステム解析から行ってみます。恐らく多くの方が「乃木坂46」を48プロジェクトの劣化コピー版だと考えていると推測致しますが、筆者の見解は全く異なります。「乃木坂46」は48プロジェクトとは根本的に別物だと思うんですよね。それはAKBのオーディションに落選した星野みなみが、乃木坂ではほぼセンターポジションとして扱われている点からも歴然としていると考えます(※このタイプはAKBでは絶対に出世出来ません!!)。まず歴史的な部分から振り返りますが、2007年当時、AKBはまだCDを3万枚すら売る能力の無いB級アイドルに過ぎませんでした。しかしこの当時、(実績はともかくとして)将来性が有りそうなアイドルなんてAKBとアイドリングしか無かったわけで、この時点で誰かが新たにアイドルグループを立ち上げようと思えば、この二つを仮想敵に想定するしか無かったんですよね。そんなわけで当時のSME(※後の「乃木坂46」の所属レーベルです)が、打倒AKBを旗印に立ち上げたアイドルグループが「ビーバスミュージッククラブ」でした。

【注:ここで超余談ですが、YAHOOで普通に「ビーバスミュージッククラブ」でウェブ検索をすると、筆者が2年前に書いた文章がトップに出てきます(注:121130現在)。…要するに、俺以外にビーバスを気にかけている人間が、世の中に一人も居ないということなんだよね(号泣)。それはそれとして、<<筆者はこの文章ではビーバスに対する詳しい説明を一切行っておりません!!!>>。ビーバスに対しての若干詳しい話はこちらをお読みください。

http://spm.cocolog-nifty.com/tusin/2010/12/post-194f.html

・・・とは言え内容は大分陳腐化してしまっていて大変申し訳ないです。本当は3倍位のボリュームでリライトしたい所なんだけど、なんせ時間と根性が無くて・・・(泣)】

閑話休題。ビーバスの最大の特色は(複数の大手モデル事務所と提携する事と、雑誌BOMを拠点とする事によって)アーティスト性やキャラ立ちよりも、<美形度>を重視した点だと筆者は考えます。つまり現在の女性アイドルを(超簡易にですが)系統樹的な分類をすると下記のようになるのではないでしょうか。

<パフォーマンス重視型>:『SPEED』→(中略)→『東京女子流』『Fairies』『E-Girls

<キャラ立ち重視型>:『おニャン子クラブ』→(中略)→『チェキッ娘』→『AKB48』『アイドリング!!!』『ももいろクローバーZ』

<美形度重視型>:(前略)→『ビーバスミュージッククラブ』→『ぱすぽ』『SUPERGiRLS』『乃木坂46』(※ぱすぽは美形度重視型に思えないかもしれませんが、一応ファンの選択の結果なんで)

『AKB48』と『乃木坂46』の関係を例えて言えば、狼とフクロオオカミの関係に似ていると言えるかも知れません(←判り辛ら過ぎますか?)。まあサメとイルカの関係でも、トリケラトプスとサイの関係でも何でも良いんだけど、とにかく<<結果的に似た物になっただけで、根本的には全く異なる物>>だと思うんですよね。それは『乃木坂46』がAKBのように『おニャン子クラブ』からの流れを引き継いでいるのでは無く、『ビーバスミュージッククラブ』の直系である事に起因していると考えます(←両者のレーベルが共にSMEである事に注目してください)。つまり“キャラ立ち”よりも、“美形度”を選んだって事です。その結果『乃木坂46』は、『AKB48』の成功要因の多くを引き継ぐ事が出来なくなりました。これが『乃木坂46』が現在行き詰っている最大の原因であると筆者は考えます。

 それでは(少なくとも過去の)『AKB48』には出来て、(美形度を重視するが故に現在の)『乃木坂46』には出来ない事とは何でしょうか。まずその一つ目は“むちゃぶり”です。“むちゃぶり”が宗教的な「禊の儀」として大変重要であるという話は以前にしましたが、現実問題として2010年以前のAKBの“むちゃぶり”は、文字通り<<狂気>>の域にまで達していました。例えば「AKBINGO!」の“ザ・イロ萌えア”ではいきなり放送倫理委員会の注意勧告処分を受けるほどの内容でしたし(←今やったらイジリー岡田はファンに殺されると思う)、「ネ申すテレビ」の“地獄の韓国海兵隊合宿は”そのあまりの過酷さから「最早これを超えるのは無理!」と他の全てのアイドル関係者に言わせるほどの内容でした。また「週刊AKB」の“激辛部”も強烈でトラウマになるメンバーが続出し、さらに当時はバンジージャンプも何十人飛んだか判らない位の状況でしたよね(←しかも高所恐怖症のメンバーを選んでやらせるんだよな~(爆))。

峯岸みなみ(←一期生の中では例外的に屋外ロケが異様に多いと自分で言っている)ですらむちゃぶり”を行う機会が減ってきた事に対して「最近のAKBは色々優遇されてるからなー」と頻繁に言っていますが、それは単にCDが売れて“攻めの姿勢が必要なくなったから(というかやらない方がマシな状況になったと運営が思っているから)”というだけの話であって、少しでも人気が落ちたらいつでもAKBは過酷なむちゃぶり”を再開する用意があるでしょうね(←まあ総選挙が一番過激な“むちゃぶり”だとも言えますが)。こうした事が、現在の『乃木坂46』には全く出来ない。「美形度の高さ」というイメージを守るためには、かなりの手かせ足かせがはまっちゃうんですよね(※これは他の<美形度重視型>の場合も全く一緒です)。同じ理屈で『乃木坂46』は、“キャラ崩し”によるお笑いにも全く対応出来ない。“キャラ立ち重視”のAKBやアイドリングやももクロならば何でも出来る訳で、変顔・被り物・ブスメイク・パイまみれ・粉まみれ・大股開き・絶叫・号泣・鼻水・暴力的な表現・エロネタ・下ネタ・差別ネタなど全てに対応出来ますが、『乃木坂46』などの<美形度重視型>は基本的にその全てに対して事務所NGが入る筈です。

 ファンの立場からすれば、どっちが良いんだろうね?。ただ結果だけ見れば勝敗は歴然なわけで、明らかに<美形度重視型>よりも<キャラ立ち重視型>の方が、あらゆる意味で優勢です。筆者的には理由は明白で、要するに<キャラ立ち重視型>の方がハイコンテクスト(=現在のネット社会)に遥かに適応出来ているんですよね。単に美形だというだけならば、ハイコンテクスト的にはあまり語るべき事が無いと思うんですよ。だから『乃木坂46』は、運営が必死で色々な手を打っている割には、ネット上での情報量が全く増えていかないという事なのではないでしょうか。それでは今後『乃木坂46』はどうして行くべきなのか。本当は『AKB48』の路線を完全に引き継げるように方向性を転換するのが一番手っ取り早いんだけど、根本的に別物である以上、今更<美形度重視型>を<キャラ立ち重視型>に変換するのは非常に困難だと思うんですよね。となると、実は打つ手がほとんど無い(爆)。そもそも過去に<美形度重視型>のアイドルの成功例って、あるんですかね?。少なくともビーバスはボロ糞に失敗したわけだし、グラビア系の人達が多少話題になった事は有るのかもしれないけど、そもそも美形度なんて物は相当水物なわけで、人の好みにもよるし、何よりも<<衰えるのが早い>>。<パフォーマンス重視型>や<キャラ立ち重視型>ならば何十年でも続けられるかもしれないけれど、<美形度重視型>の場合は明らかに賞味期限が短い。『乃木坂46』はもしかしたら、成功例が全く無い方向へ爆進している可能性もあります。現在の『乃木坂46』は、筆者の見る限りでは、運営的にパフォーマンスの質を上げれば現状を打開出来るという考え方のように見えるのですが、その考えが明らかに間違いである事は再三指摘してきました。それでももし本気で『乃木坂46』が<パフォーマンス重視型>に寄せて行くのであれば、年末の各賞の受賞や紅白出場は必須であり、実績的には申し分無い筈なのに何一つ手を打たなかった乃木坂運営の無策無能によって、「AKBの5年間を5ヶ月で追いつく」という目標を自ら潰したとしか言い様がありません(※<美形度重視型>を<キャラ立ち重視型>に変換するのは両者が全く別物なので非常に困難ですが、<美形度重視型>と<パフォーマンス重視型>は基本的に両立出来るので両立を目指すケースは非常に多い)。

 何故筆者が『AKB48』と『乃木坂46』を完全に別物だと考えているのか、お分かりいただけたでしょうか。実の所、現在の『AKB48』も新メンバーの美形化と共に<キャラ立ち重視型>から<美形度重視型>に切り替えつつあるように筆者的には感じられます。が、その方向性は(本文でも述べた通り)最悪だと思うんですよ。そもそも48プロジェクトでは、メンバーは美形度に比例して人気が上がっていくわけではありません。美形揃いだった9期生の中でも、一番の出世頭が(さほど美形度が高くない)横山由依ですよね。だから筆者的に13~14期生に必要だと思うのは、例えば全員橋の上に並んで立たせてバンジージャンプを飛ばせたり、深夜番組で視聴者から苦情が殺到するようなエロい小芝居を演じさせたり(←イジリー岡田には死んで貰うしかないですね(笑))、(韓国じゃなくていいから)軍隊に体験入隊させてぎりぎりまで絞り上げたり、第二期AKBアイドリング(※異端同士という意味では、NMB乃木坂47(笑)こそ究極かもしれない)を立ち上げてトークでぼろ糞に凹まされたり、アウェー戦で他所のアイドルにぼこぼこにパフォーマンス負けしてBUBKAに「渋谷の悲劇」とか書かれたり、泣くまで激辛料理を食わせたりする事です。(他所とは違って)これが出来る事がAKBの最大の強みだと思うし、俺にとってはこれをやる人達が『AKB48』なんだよ!。これをやらなかったから、10~12期生はどいつもこいつもポンコツになっちゃったんじゃねーか!!(9期生は色々やって来た分、まだマシな方です)。宮脇咲良位頭の良いメンバーになるとこうした代償行為の重要性をきちんと認識しているんだけど、逆に運営が全く理解出来ていない。ほんと、46・48系はメンバーの成長うんぬんなんて偉そうな事を言う前に、運営に成長して貰わない事にはどうにもならないんじゃないでしょうか。そして恐らくAKBがここまでやらないと、乃木坂も目を覚ます事は無いんじゃないのかな。そして経年による美形度の劣化と共に、乃木坂は静かな死を迎える事になるのではないでしょうか(←両者共倒れ、って事ですね(笑))。

(この文章の内容は、筆者の個人的な見解であり、他の如何なる個人・団体とも一切関係ありません。また文責は全て筆者個人にあります。何卒ご了承ください)

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コメント

「ザ・イロ萌えア」ポ二シュ新規なもんで知りませんでした
いやすごい企画ですね

blogの内容はいつもこれノーギャラで書いてるとしたらすごいなと思ってます
今後も更新楽しみにしています

投稿: 今年夏くらいから一気に読みました | 2012.12.28 10:27

9期はまだいろいろやらされた分、ムチャぶりの素養がまだあるも、特に5期以前メンバーのヲタからすれば不十分でしょう。
レモンに自縛され可能性を自ら閉ざした市川も実質9期帯同、経験値はある。
川栄高橋朱里ら有吉AKB共和国で台頭できた連中もまだいいのかもしれない(台本を忠実にこなし成り切る事が主眼で、ムチャぶり的ではないかもしれないけど)

確かに美形度しか際立った特徴が出てないメンバーが推されてきているが、それでどう48ヲタの心に刺さる戦略を作ろうとしているのか?事務所の戦略に疑問があるメンバーがいますね。
最近の若い推されメンで。

型を崩そうとしないときのまゆゆも乃木坂っぽいところがあると思われます。

投稿: DI | 2012.12.29 06:32

乃木坂46の先日発売された「制服のマネキン」の売り上げがどのくらいになるのかは発売前からものすごく興味ありました。

「制服のマネキン」は
・振り付けが変
・曲自体も決して良いとはいえない
 (少なくとも憧れられてカラオケで歌われるような曲には思えない)
・衣装もパッとしない
・PVもパッとしない
・メンバーの踊りも踊れているとはいい難い(少なくとも格好よくはない)

乃木坂46自体もここ数ヶ月
・AKBグループとの絡みが全くなくなった
・「16人の~」の結果が選抜メンバーに全く反映されなかった
・語るべき話題らしき話題が特になかった
とはっきりいってマイナス材料が多かったように思えます。

しいてプラス材料があったとすれば、「制服のマネキン」が当初あまりにも糞曲と言われたために逆に興味をもたれて、検索され曲をyou tube等で聞かれることが多かったことぐらいかなと思います。

正直にいって直近の指原莉乃withアンリレの売上からみても、「制服のマネキン」が23万枚以上売れたことは「(1人が複数枚買ったとしても)よくこんなに売れたなあ」とびっくりしました。

私は今の時期にこれくらいの売上枚数になったことを、運営側が乃木坂46立ち上げ当初に想定していたよりも多いと思ったのか、少ないと思ったのかちょっと知りたい気もしています。

ちなみに私は今の乃木坂46を一言で言うと
「地に足がついていないグループ」と捉えていて、地に足がついていないがゆえにもろさを内包していると思っています。

乃木坂46とほぼ同時期に立ち上がったものの何から何まで乃木坂46と対称的な道のりを歩んできたHKT48とこの乃木坂46の2組が、今から約2年後お互いどのような姿になっているのか、興味深く見ていきたいと思っています。

投稿: たかとし | 2012.12.29 15:41

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