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私的SKE48論2nd(その6)

今回のお題は、「チーム4はなぜ解体されたのか

 一言で結論を言ってしまえば、全て運営のオペレーションミスだと考えます。悪かった点は幾つもあるんだけど、まず一つ目の要因として「運営のハイコンテクストに対する理解度の低さ」が挙げられます。以前にも散々書いたんだけど、ハイコンテクストというのは、極論すれば人物相関図上に書かれた点(=人)の数と、それを結ぶ線(=ドラマ)の数と太さで決まってきます。チーム4のメンバーはほぼ全員が同期であり、先輩達との交流は非常に限られていた。つまり彼女達の人物相関図にはチーム4のメンバー以外がほとんど書き込まれておらず、当然それらを相互に結ぶ線の数も激少です(←だからぐぐたす選抜にはチーム4のメンバーは一人しか入っていません)。たかが10人やそこいらのメンバーで作った人物相関図なんて、スパガやモー娘の人物相関図と大して変わり無いじゃないですか。膨大なメンバーを擁する48プロジェクトのメンバーであることの利点が、全く生かされていない。つまりチーム4は、チーム設立時点でハイコンテクスト的には敗北が決定的だったのだと考えます。これは第二期チームA・K・Bがそれぞれチームシャッフルによって人的な交流を行って、人物相関図上の点の数を一気に増やしてハイコンテクスト的な情報量を大幅に増したのとは、真逆の方向性だという事がお分かりいただけると思います。もし兼任メンバーを入れるのであれば、チーム4にこそ入れなければならなかったんですよ。仮にチーム4に兼任メンバーを全支店から受け入れるとすると、例えばSKEからは桑原みずき・須田亜香里・斉藤真木子(ダンス系)、NMBからは木下春奈・木下百花(トーク系)、HKTからは中西智代梨・村重杏奈(フレッシュ系)という具合であれば、チーム4は相当面白いチームになっていたと思うんだよね。

 

 チーム4に対する運営の二つ目のオペレーションミスは「チーム4にAKB48の看板を背負わせてのアウェー戦を一度も経験させなかった事」だと考えます。これは初代チームBにも言える事なんだけど、チーム4と初代チームBはアウェー戦で「AKB48の看板」をほとんど背負った事の無い人達なんだよね。だから自分達がAKBのメンバーである事に対する意識が非常に希薄であり、どこか他人事のように考えているのではないでしょうか(そして構成員が当事者意識を持たない組織は非常に脆い)。例えば初代チームA・K・Sの選抜メンバーは「AKBアイドリング」を経験しています。「AKBアイドリング」参加メンバーは、これを経験した後には劇的にバラエティに対する意識が高くなるのですが、当然チーム4と初代チームBにはこうした経験は全くありません。峯岸みなみはHEY!HEY!HEY!」でアイドリングと競演した際に「見せ場を全てアイドリングに取られて後で悔し泣きした」と後に語っていますが、当然チーム4と初代チームBにはこうした経験は全くありません。SKE選抜は「アイドルユニットサマーフェスティバル2010」の初日に、ももクロとスマイレージに文字通りぼこぼこにされて、松井珠理奈はそれから丸一年以上この時の言い訳をし続ける羽目に陥りましたが(「TIF2012」で汚名を返上するまで本当に長い時間がかかりました)、当然チーム4と初代チームBにはこうした経験は全くありません。・・・こんなんで、人材が育つわけねーだろ!!(激怒)。人間は結局の所、自分自身の失敗からしか本当に大切な事は何も学べない訳で、「失敗を犯す権利」を奪われた人には本当の意味での成長なんて有り得ないんですよ。初代チームBでは渡辺麻友だけが例外的に(AKBアイドリング以外の)全ての選抜に入り続け、(当事者では無かったにせよ)先輩達の苦労を目の当たりにし続け、また渡り廊下でもセンターの重責を担ったため高い意識を持つ事が出来ましたが、初代チームBの他のほとんどのメンバーが総崩れだったのは、チームシャッフルで初代チームBが完全に解体されてしまった事からも明らかです(チーム4も同様です)。

 

 繰り返しになりますが、これらの事はメンバーの責任というよりは、運営の責任の方が遥かに大きかったと考えます。ではどうすれば良かったのでしょうか。もし本気でチーム4のメンバー達を育てたいと思うのならば、絶対にチーム4のメンバー達にAKBの看板を預けてあげなくてはならなかった。“任せて貰っている”という意識無しに、モチベーションを維持し続けるなんて出来るはずがない。もし人材を育てる事よりもAKBの看板に傷がつかない事の方が重要だとAKB運営が本気で考えているのならば、はっきり言ってAKBの寿命は尽きていると断言出来ます(←筆者的には、AKB運営がそこまで馬鹿者揃いだとは思っていないんだけど)。筆者が考える最も現実的な折衷案は、チーム4メンバーだけで(期間限定でも良いから)歌手ユニットを立ち上げて、チーム4メンバーだけで歌番組やバラエティーの収録に行かせれば良かったと思うんですよ。きっと後でテレビで見たら、自分達のあまりの出来の悪さにびっくりしたと思うんですよね(←コメントが全く使われていないとか)。TIF2012にも出してあげたかった。もし出場していたら、きっとチーム4のパフォーマンスレベルの低さを雑誌やネットでぼこぼこに叩かれ、アイドリングと共演してトークで菊地亜美にぐーのねもでないほど凹まされ、(CDが五千枚も売れていない泡沫アイドルである筈の)LinQやドロシーのパフォーマンスを間近で見て衝撃を受けたと思うんだけど、そうやって自分達の客観的な実力を知ることは、<<チーム4にとって絶対に必要な事>>だったんじゃないでしょうか。そしてそれが出来なかったからこそ、チーム4のメンバー達は最後の最後まで自分達の客観的な実力をきちんと把握出来なかったわけで、自分達の進むべき方向性も見出せなかったのではないでしょうか。

 

チーム4に対する運営の三つ目のオペレーションミスは「選抜にチーム4メンバーを入れるのが、一年遅すぎた」という点です。一人だけと言う事になれば、確かに誰を入れるべきかは本当に悩み所だったとは思います (←実はこの一人を選べなかった点が、チーム4最大の敗因だったという気もしているのですが)。しかしそれでも、誰かは絶対に入れておかなくちゃいけなかった。何故ならチーム4メンバーはただでさえ同期のメンバーだけで孤立しているのに、ろくに選抜に入る機会も無かったから超選抜の先輩達の背中を見る事すら出来なかった。AKBの他チームのメンバーは、曲がりなりにも同じチームに超選抜の先輩達が居るわけだから、それなりに背中を見る機会はあったと思うんですよね。つまりチーム4のメンバーだけが、世間の人達が「AKB48」として認識している選抜メンバー達とは、全く違う世界に生きてきた事になります。・・・これでチーム4は、AKBの一員だったと本当に言えるのかね?。むしろチームSやチームNの方が、常に選抜メンバーに誰かが入っている分だけ「AKBの一員としてCD売り上げに貢献している」と言えたのではないでしょうか。「チーム4メンバーのパフォーマンスレベルが低かったから、選抜に選ばなかった」というのは詭弁です。渡辺麻友が最初に選抜に入った時、彼女のパフォーマンスはボロボロだったと思いますよ。小野恵令奈だって、決してパフォーマンスが良かったわけじゃない。つまりチーム4メンバーが選抜に一年もの間入れなかったのには、何か全く違う理由がある筈なんですよね。それが何であれ、<<完全に失敗したから>>チーム4は解体されたわけですが。

 

 最後に、なぜ「チーム4は解体される」必要があったのか。ここからは(いつもの通り)完全に憶測になりますが、恐らく運営がチーム4に期待したのは、「新たなるチームA」になる事だったんじゃないでしょうか。つまりAKBの最終形態としては、チームA・K・Bの3チームを「第一AKB48」、チーム4・8・AⅡを「第二AKB48」にしたかったんじゃないでしょうか。だからチーム4には極力「第一AKB48」とは絡ませないようにしていたのではないかと。つまりチーム4は、人気さえ上がれば<<単独で冠CDの発売まで漕ぎ着けられる>>可能性、つまり彼女達全員が新たなる超選抜になれる可能性があったんじゃないでしょうか。AKB運営は昔から9期生達には物凄く期待していたし、過去に例が無いほどのメディア露出も行わせました。だから「9期生を礎にしてAKB48をもう一つ作る」というのは、そんなに飛躍した話ではないと思うんですよね。・・・でも駄目だったと(泣)。どれだけ待っても人気がちっとも上がってこないんじゃ、どうしようもないですよね(笑)。酷な事を言えば、彼女たちの意識がもう二段階位上がっていて全員が第4回総選挙で64位以内に入ることが出来ていれば、もしかしたらAKB史上最大のサプライズ(チーム4のための第二劇場設立とかチーム4単独のCD発売とか)があった可能性もあるわけですが、前述の通り<<AKB運営の失策のせいで>>チーム4メンバーには成長の可能性はほとんど無かったと筆者は考えているので、絵に描いた餅は所詮絵に描いた餅に過ぎなかったということです。恐らく「第二AKB48」計画は今回の件で一旦白紙に戻り、元チーム4メンバー達は「新たなる超選抜」候補ではなく「選抜順番待ちの末席」からの再スタートとなったわけですが、筆者的にはAKB自体の現状をそんなに悲観してはいません。現在のAKBの13~14期生のレベルの高さを考えれば、数年後にもう一度「第二AKB48」計画を再開すると言うのは十分に考えられる話です。というか、今回のチーム4解体に至るまでにAKB運営が得たノウハウを次世代に生かせないのであれば、チーム4メンバー全員が犬死にだった事になるので、それは流石に許されないでしょう。ただ現実問題としてAKB運営はこのあたりの事はきちんと把握していると筆者は考えていて、10期生以降だけで「めちゃイケ」で加藤浩次と戦わせたり、11期生以降だけでMTVの中国の音楽番組「マンダリンミュージックアワーズ2012」に参加させたりとアウェーの経験値も着実に蓄えさせているし(きつい事をやらせている以上、卒業生続出はやむを得ない所です)、13期は有吉AKBで十分に闘志を見せてくれたんで、チーム4の二の舞だけは踏まないと信じたい所なんですけどね。・・・ただ願わくば、今度こそ新チームの名前は「チーム4」ではなく、「チームF」にして貰いたいなあと、心の底から願う次第ではありますが。

 

続く

 

(この文章の内容は、筆者の個人的な見解であり、他の如何なる個人・団体とも一切関係ありません。また文責は全て筆者個人にあります。何卒ご了承ください)

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コメント

以前から非常に興味深く拝読させていただいております。
私もほぼ同感の意見で、Eと同じ事がHKT48にも当てはまると思っています。

私はHKT48立ち上げ当初、地元福岡で“他の福岡のローカルアイドル達とバラエティでも何でもよいので何かを真剣に競い、負けたら心底悔しいと思える”ような番組を行ってほしいと思っていました。

HKT48に最も必要だったこと、それは“負けて心底悔しいと思う感情そしてそれをファンと共有すること”だったと思っています。

HKT48は平均年齢が若いこともあり最初は当然惨敗することは目に見えていますが、AKBグループの看板を背負った以上若さを言い訳にしてほしくないと思っていました。

HKT48の将来への投資として他のグループに負けることさえ容認できれば、どこのグループも決して損をしないような番組になるのにと思っていました。

当然のようにこのような番組が行われるわけもなくローカルのゆるーいバラエティ番組にHKT48は出演するだけでした・・・・。
そのことが今のHKT481期生の現状につながっていきました・・・。

投稿: たかとし | 2012.12.27 09:31

チーム4解体は非常に残念ですが、この出来事は島崎遥香の禊の一つとして大きな意味を持ったと思います。
「上昇し続けることはできなくてもまたやり直せるさ」って事で僕も第二AKB48計画の再開を期待したいですが、もしそれが実現したらセカンドインパクトは絶対に避けて欲しいですね。

投稿: DJRS | 2013.01.07 05:56

>現在のAKBの13~14期生のレベルの高さを考えれば、数年後にもう一度「第二AKB48」計画を再開すると言うのは十分に考えられる話です。

ビンゴ!のような気がします。

投稿: 本店研ヲタ | 2013.08.26 16:34

◆何故、前田や大島は指原1位を祝えないのか?◆

◆◆AKBを八百長組織にした指原莉乃◆◆

指原さんが自らスキャンダルをメディアで執拗にネタにして、
茶番化させた罪は大きいな。
「AKB=茶番劇=八百長=ネタ」を印象づけてしまった。

自らのスキャンダルをネタ・茶番劇化して、メディアにエサを提供させ続けた行為が、
48グループという組織そのものを破壊に導かせているという認識が、
指原さんには無いのでしょう。

AKB組織そのものが崩壊寸前の今、
自らのスキャンダルをさんざんネタにして、茶番化してきた指原さんは、
その現実を真摯に受け止めているのでしょうか。

恋愛禁止条例もじゃんけんも総選挙もすべてネタ。
AKB道を歩んだ前田敦子や大島優子が、指原1位を不快に思うのは当然。

◆◆AKBを八百長組織にした指原莉乃◆◆

投稿: ◆何故、前田や大島は指原1位を祝えないのか?◆ | 2013.09.30 21:30

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