私的SKE48論2nd(その14)
今回のお題は、「人材脱落続出のNMB48で、今何が起きているのか(&大島優子と山本彩の類似性について)」
突然ですが大島優子と山本彩って、よく似ていると思いませんか?。以下筆者が考える類似点を挙げて見ます。
・かなり高い年齢で48プロジェクトに入団した
・最初期から、不動のエースとしてチームに君臨している
・ダンスパフォーマンスの評価は、全グループでも屈指の高さ
・身体能力がグループ随一とも言えるほど高い(大島優子は主に脚力、山本彩は主に腕力)
・責任感が強くて人をまとめる能力が高く、リーダーシップも十分とれる。
・闘争心が非常に強く、負けず嫌い
・本質的には人見知りで対人スキルは低く友人は少ない
・背が低い事が、芸能活動の大きな障害となっている
・過去に芸能界で挫折した経験がある
・貪欲に自分の幅を広げようと常に努力している
・“笑い”に対する意識が非常に高い(大島優子は“変顔”など)
・バンド経験有り(二人とも真ん中では無いんだよね~(笑))
・家族構成は男兄弟しかいなくて、一人娘で末っ子
・リアリストであり、基本的には個人主義者
・ドSで、ドライな性格(さっぱりとした、と書いた方が響きが良い?)である
そっくりだと思いませんか。これらの共通点からこの二人について筆者的にプロファイル出来るのは、
1:男兄の影響で、非常に男性的な性格と高い身体能力を持つ
2:リーダーシップを取るなど、前へ出る事の重要性を十分に理解している
3:若い頃から実社会で一人で戦ってきた為、経験に裏打ちされた実力至上主義者
4:前項との兼ね合いから、自分にも他人にも妥協しない性格の持ち主
5:最終的には<<個人戦>>だという事を、骨の髄まで自覚している(←つまり自分自身が勝ち残る事が最優先事項となる)
こうした二人のリーダーの資質によって、初代チームKとNMB48に共通して起きたと筆者が考えている事をまとめます
・低年齢のメンバーから脱落していった(※初代チームKは年齢が低い方から順に4名、奥真奈美・小野恵令奈・早野薫・成瀬理沙の全てが脱落した)(※※余談ですが、チームSも松井珠理奈を除く下から3名、森紗雪・矢神久美・高井つき奈が全滅している)
・辞めていくのは、基本的に弱いメンバーから(←モチベーションが固まってないとか、精神的に弱いとか、体力がついていかないとか)。だからこそ一番年齢が低い所から脱落していく可能性が高い
・実力至上主義なので、一度下に沈んだメンバーは再浮上が極めて困難(序列がはっきりしやすい)
これらの点でも、状況は非常に良く似ています。つまりこの二人のリーダー達にとっての最終的な結論は、(綺麗事は全て外して言えば)<<ついて来れない奴は、ついて来なくて良い>>という事になる筈です。ではこうした考えは、48プロジェクトにおいて正しい事なのでしょうか。もちろん一長一短あるのですが、まず短所から言えば、若年メンバーの脱落はやっぱり痛い。若い年齢から入団したメンバーはまだ精神的にも肉体的にも完成していないのが当然であって、これらのメンバーを組織として育てていけないとなると、組織としての将来性は非常に暗いと言えるでしょう。ただこの二人には短所をフォローしてくれる人材が居る訳で(※NMBならば上西恵とか山田菜々とか)、それによって何とかバランスが取れているわけですね。そのバランスが崩れているから脱落者が続出するんだ、という理屈が成り立つのであれば、責任はむしろ若年メンバーなどに対する精神的肉体的なフォローを怠った運営(具体的に言えば劇場支配人)にあるのは明白です。
逆にこの二人が組織にもたらしている物は、数限りなくあります。というか、基本的にはこの二人が言っている事は全て正しいのではないでしょうか。自分が生き残りたければ自分で何とかするしかないなんて当たり前の事です。この当然すぎる結論に辿り着けないメンバーは絶対に生き残ることは出来ないし、むしろ早めに個人責任を問われるアイドルなんか辞めて、誰かが何とかしてくれる世界で生きて行った方が、絶対に幸せになれると思うんだよね。だから毎年何十人もメンバーは増えているんだから、10人やそこら減る位の事は差し引きプラスなんだから、全く問題無い筈です。というか筆者的には、現在の48プロジェクトをボクサーに例えれば、スーパーヘビー級の贅肉だらけのブヨブヨの肉だるまだと思うんですよ。だから出来る事なら全盛期のマイクタイソン並みのクルーザー級位まで贅肉を削ぎ落としてウエイトを絞り上げて(つまり全体として正規メンバーに20名程度卒業して貰って)、その上でウエイトを再び上げていく(研究生を山ほど入れる)方が、結果的に組織として強くなれると考えます(そもそも劇場公演で体が動かないようなプロ意識の低い奴はいらない)。人数を減らす事で一時的にCDの売り上げが落ちるなんて、心底どうでも良い問題です。だからAKBの新チームが20人以上体制なのは100%正しいと考えます。だって今回の組閣って「ひまわり組」のゆるい版なんだから、全く問題無い筈ですよね?。もう一度ふるいにかける時期が来たってだけの話です。だから未開催コンサート「たかみなについていきます」で発表しようとしていたのは、噂があった降格人事ではなくて(※事務所移籍後である以上、きちんとした理由無しに降格させる事なんて不可能)、今回と同じ各チーム増員の件だったんじゃないでしょうか。これを1年程度かけて各チーム18人程度まで絞り込めれば、相当の戦力アップになると思うよ。
あとは致命的な人材が脱落していないかという話になるわけですが、筆者的には致命的な人材流出はまだ起きていないと考えます。大まかに辞めていくメンバーの理由を分類すると、
【1】:若年故の様々な弱さによる(=低年齢問題)
【2】:精神的な弱さ(精神的問題)
【3】:身体を壊した(肉体的問題)
【4】:スキャンダルや家庭の事情などの外的要因(その他)
【5】:年齢的に高くなり過ぎた(=高年齢問題)
の大まかに5つが考えられます(※学業専念は【2】にあたります)。この中で【3】と【4】に関しては筆者的にも本当に貴重な人材が失われ過ぎて泣くに泣けない所なんだけど、【2】と【5】に関してはどうしようも無いですよね。というか【2】に関しては、どうせ最終的には戦力にはならない人達なんで、(例えどんなに優秀な人材に見えたとしても)逆に早い段階で発覚してチームを去って貰うに越したことは無いと思うんですよね。NMBで問題になるとすればチームMエース・城恵理子の脱落なんだけど、・・・致命的なのかね?。以前筆者は
>城恵理子は、身が軽くて48プロジェクトで唯一現エースの後継者として確定しているという意味でハヤブサ(怪我には注意して貰いたいものです)
と書いたんだけど、筆者的には城恵理子は何か嫌な予感がしてたんだよね~。具体的に言えば、秋元康氏の見立てとは違って、どう考えても精神的に強いタイプには見えなかったんですよ(※エースに必要な資質については機会があったら別項にて)。だからチームMに関しては、最初から矢倉楓子をセンターにして、両サイドに城恵理子と與儀ケイラを置くフォーメーションにしていれば、あまり問題は起きなかったのではないでしょうか(まあ今となってはどっちでもいいんだけど)。また「禊の儀」と言う観点に立った場合、グループにとっての「禊の儀」、チームにとっての「禊の儀」、個人にとっての「禊の儀」という物があると思うんだけど、チームMは城恵理子の卒業とチームの再生と言う過程を経て、ようやく最初の「禊の儀」を終える事が出来たんじゃないでしょうか。つまり今後誕生する全てのチームに対して、今回チームMやチームHに生じた程度の『激動』は起こり得ると言う話であり、そうした「禊の儀」を経ない限りチームとして一人前とは見なされないという事なのではないでしょうか(←つまり『激動』が起こるのは必然であって、あとは如何に被害を小さくするかだけの問題なのではないかと)。また、どうしても今回のチームMの『激動』を山本彩のリーダーシップのせいにしたいと言うことであれば、3年前の初代チームKの高年齢化が進みすぎて崩壊寸前になった状況に対しても、リーダー的存在だった大島優子の責任を問わないのはどう考えてもおかしいとは思いませんか(←チームシャッフルのせいで全てがうやむやになっちゃったけどね)。筆者的には全ての責任は運営にあると思うし、(運営の経験値不足という点も含めて)不可抗力な面も非常に大きかったと思うんですけどね。
(この文章の内容は、筆者の個人的な見解であり、他の如何なる個人・団体とも一切関係ありません。また文責は全て筆者個人にあります。何卒ご了承ください)
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コメント
今回の優子とさや姉論ですが、この部分だけを見てしまうと、現在のAKBグループは、ちばあきお著「キャプテン」の丸井、イガラシ時代のような感じと思えてしまいました。
簡単ですが、今は黙って見守るしかないでしょうね。
投稿: ねぎ男 | 2012.12.21 21:49
あれ禊の儀ってチームについても適用される概念なのですか?
以前の記事では、どう見ても個人がセンターになるために必要な要素だと思っていましたが。
矢倉に禊の儀などされてないはず。
ですが、城自らのライバル認定もあり「矢倉楓子は城より妥当」とヲタはあの迷走期に誰もが認識したはずで、それが当面の正当性かもしれませんね。
城については、秋元康の判断ミスです。
確かに若い頃の前田に見た目は似ているけど、ただそれだけ。
10代前半の子どもの才能を見抜くのは至難の業ですね。
HKTの田島、朝長は城よりメンタル強そうですが、何か反骨の相が出ているように見える。特に朝長。
大島チームKに弱そうな年少メンは考えてみるといないですね。
初代チームK残党、期待値がもはやほとんどない樽メン、叩いたら伸びそうな17歳以上若手メン。ちゃんとわかっていて配置しているんですね。
投稿: | 2012.12.22 07:42
まさにおっしゃる通りだと思います。
私はNMB48で若手メンバーの卒業が相次いだのは、山本さん、渡辺さんが有能すぎるが故の副作用だと思っています。
城さんが卒業する前「自分は2人のようにはなれない」と言っていましたが、これはものすごく的確な表現で他に卒業したメンバーもNMB48に実際に入って2人を目の当たりにして同じことを身をもって痛感したのだと思います。
だからしょうがないのだと思います。
極論すれば本当に上を向けるメンバーだけが残ったと都合よく解釈しても良いのかなと・・・。
投稿: たかとし | 2012.12.29 15:46
山本彩は長兄・姉・次兄の兄弟構成ですよ。
Google+などでもお姉さんの話をしています。
投稿: | 2013.01.31 17:50
城ちゃん復帰しましたよ
投稿: ななし | 2013.11.29 21:43