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私的SKE48論(その9-1)

今回のお題は、「アイドル番組戦国時代を考える(笑)(上巻・主にフェアリーズ編))」

 「アイドル戦国時代」というのは大嘘としても、テレビ地上波での「アイドル番組戦国時代」というのは言えているんじゃないでしょうか(ぶっちゃけ完全に手遅れな気もするんですが(笑))。2012年に入って突然、地上波でのアイドル番組が激増しているわけで、流石にその他の皆さんも46・48系のシェア90%の意味を理解していないなりにあせりを感じてきた結果なのかなという気もしているんですが、要するに直近に発売するCDのプロモーションのための番組なんですよね。ただそれが功を奏しているかというと・・・。今回はいつもとは逆に、「非46・48系アイドル」によるアイドル番組を見ていきます。まずは昨季の結果が出ている分から。

「数学女子学園」(モー娘&ハロプロ):(放送時最新作累計34000枚/前作累計56000枚)
 しょっぱなからこれはきつい(笑)。せっかくテレビ番組を立ち上げたのに、その成果が全く現れないままCD販売枚数が減っては眼も当てられません。視聴率はそこまで悪いわけでもないんだけど。ただハロプロの場合は「卒業商法」というのがあるとの事で、卒業するメンバーが最後に参加したCDはご祝儀的に販売枚数が増える(ただしその後は大きく落ち込む)というのがあるらしいので、前作が“高橋愛の卒業商法”だった事を考えると、むしろこれでも<<落ち込み幅が小さくて済んだ>>という話なのかもしれません。現在発売中の新作に関しても“新垣里沙の卒業商法”なので、この時の物よりは売り上げが伸びている模様。ただしさらにそれ以降のリリース分に関しては、色々と覚悟しておいた方が良いかもしれません。

「こんなのアイドルじゃナイン!?」(9nine)(放送時最新作累計13000枚/前作累計9000枚)
 この番組に関してはCD販売数が増えているので、やった甲斐があったと言えるかもしれません。ただ「CD販売数が40%も増した」と考えるか、「CD販売数が4000枚しか増えていない」と考えるかで、評価は正反対に引っ繰り返ります。だって番組の制作には莫大な金がかかっているわけで、CD販売数が4000枚増えただけでは恐らく番組制作費は回収出来ていない可能性が非常に高い。川島海荷本人はNHKの2時間ドラマ主演も含めて絶好調なんだけど(※筆者的には、現在のU20のアイドル系女優の中では川島海荷が一番演技力が有ると思う)、その成果が9nineには全くフィードバックされないんだよね。嗣永桃子の時にも書いたけど、芸能界は本当に個人戦だって事です(※その川島海荷も身長153cmしかない事を考えると、学生の役が回って来なくなってからは女優としても相当の苦戦が予想されます。・・・9nineも相当厳しいか)。・・・いっその事、小野恵令奈を9nineに引っ張り込むのが正解だったんじゃないかなあ(←本人達的には<<絶対に嫌!>>なんだろうけど(笑))

「さくら学院SUN」(さくら学院)(放送時最新作累計5100枚/前作累計3700枚)
 ・・・まあCD販売数は増えてはいますよね。MXなんで他の番組とは単純比較は出来ませんが。ただ今回の最新CDはメンバー3名の「卒業商法」も兼ねている筈なので、その割には延び幅が小さいと言えるのではないでしょうか。番組内容も、全然気合が入っていないしねー。今回の最新CDからさ学はユニバーサルに移籍したので、ご祝儀的に番組を作って貰ったという事なのでしょうね(※新規グループ立ち上げ時と移籍時には、ご祝儀的なプロモーションが行われる事が多い。平野綾も今年からユニバーサルシグマに移籍して、ご祝儀的に「ミューズの鏡」と「こんなのアイドルじゃナイン!?」に(ほぼ)主演しているし)。筆者的にこの番組で一番不満なのは、番組内できちんと歌を披露するコーナーが無い所。アイドル番組なんだから、その位はきちんとやろうよ!(←これだからユニバーサルは・・・。こいつら本当にCD売る気あるのかね?(怒))

ここからは今期に放送中のもの(こっちの話が今回のメインです)

「原宿キラキラ学園」(フェアリーズ)
 フェアリーズに関しては今後もSKEとは深く関わってくる事になる筈なので、少し厚めに書いておきます。さてこの番組の司会は岡田圭右(ますがおかだ)ですが、ファンの間ではかなり評判が悪いようなんだけど(笑)、きちんと分析すれば岡田圭右以外の選択肢なんて、実はそんなに多くはありません。それはフェアリーズのレコ大最優秀新人賞受賞の影響だと考えます。まず「吉本興業」にとってはNMBのレコ大最優秀新人賞受賞は悲願だったと思うんですよ。恐らく吉本にとってはこれが最初で最後のチャンスだったと思うし、実績的にも全く申し分なかった。ところが(吉本的には)理不尽にもフェアリーズに受賞を盗られてしまったわけです。・・・どう考えても吉本がフェアリーズに好意を持っているとは考えられないわけで、(よほどの手打ちが行われない限り)吉本がフェアリーズに手を貸す事は有り得ないんじゃないでしょうか。同様にして「太田プロ」にとっては前田敦子かノットイエット(※ノットイエットのコロムビア所属は、そもそもレコ大新人賞狙いだったと思う)が受賞するのが当然だったと思うし(※だからフェアリーズはエイベックス所属でありながら、太田プロ所属の指原の「ゆび祭り」に呼ばれていないですよね?)、「ホリプロ」にとっては板野友美が受賞するのが当然だったと思うし、「オフィス48」だってエイベックス所属のディーバにはせめて(フェアリーズの3倍はCDを売っているんだから)新人賞受賞位は期待していた事でしょう。また「ワタナベプロ」にとってもフレンチキス(※未だMステへの出演は無し)の音楽番組などへの出演機会をことごとく奪ったフェアリーズに好意なんて持っている筈が無いし、SKEだって年末番組出場枠やMステ出演機会を奪ったフェアリーズに対して絶対に好意なんて持っていません。もしかしたら牧野アンナ先生を連れて行かれてしまって悲しい想いをしているかもしれないし(←それは無いかな~(笑))。

さらに同じエイベックスに所属しているスーパーガールズ(略称スパガ)もフェアリーズに対しては相当の不満を持っている筈です。スパガはフェアリーズの2倍以上のCD販売能力があり(←そういうシステムなんで)、生歌であり(※フェアリーズは被せ)、ライブなどでの実績でもスパガが上です。ところが2011年の年末は各種大型音楽番組の出演枠は全てフェアリーズに持っていかれ、レコ大でも理由も不明確なまま最優秀新人賞をフェアリーズに盗られてしまいました(ついでにスパガのテレビ番組は隔週でCSなのに、フェアリーズは週一で地上波)。・・・好意なんて、持ちようが無いですよね(笑)。同様に東京女子流だって、自分達には全くチャンスを貰えていない状況で、後輩であるフェアリーズに全てのチャンスが回って行くのを面白く思っている筈がありません。つまりフェアリーズはレコ大最優秀新人賞受賞(とそれに関連するプロモーション活動)によって、48プロジェクト関連事務所(※大手芸人事務所はほとんどここに含まれている)のほぼ全てと、同じエイベックス所属の女性アイドルの大半を敵に回したんですよ。その結果協力してくれそうな大手芸人事務所なんて、「松竹芸能」「マセキ芸能社」「人力舎」位しか無くなったと思うんですよね。ただこれらの事務所に関しても無条件に手を貸してくれるわけじゃなくて、今後も48プロジェクトと絡んで行きたい芸人、例えばよゐこ、ナイツ、おぎやはぎ、アンジャッシュ、出川哲朗、狩野英孝などは、当然フェアリーズの番組の司会はNGです(ゲスト位なら良いかもしれないけど)。その上でアイドルに対する理解度が高いなどの条件の合う芸人を捜すとなると、選択肢はかなり狭くなる事がお判りいただけると思います。ちなみに岡田圭右はPONでは木~金MCであり2010年4月の番組改変期まではノースリーブスと共演していたものの、以降は何故かAKB関連メンバーは全て月~水に回り岡田圭右がMCを担当する日からは完全にいなくなりました(←筆者もPONをそれほど多く見ているわけではないので、AKBメンバーとの絡みが完全に無くなったかは不明)。またすいえんさーに関しても、岡田圭右はAKBメンバーが出演しなくなってからメインMCになりました(←本当に変わった経歴の人だよね(爆))。閑話休題。これが筆者の言う所の、“レコ大最優秀新人賞は呪いのアイテム”という話なんですよね。・・・しかしフェアリーズも狭い芸能界でこんなにも四方八方敵だらけにしちゃって、本当にやっていけるのかね?(どうでもいいけど、番組OP時の歌唱コーナーでフェアリーズよりもBLUETOKYOの方が目立っているのは、絶対に間違っていると思う。あと筆者個人的には、フェアリーズの“曲”は古臭い感じがして嫌い)。

<追記>もう一つフェアリーズがゆび祭りに参加できない理由として、「立ち位置」の問題があります。だって“レコ大最優秀新人賞”の権威を考えれば女性アイドル界で最も格上であるべきフェアリーズ(※流石にAKB選抜とハロプロ系は除くけど)が、AKBの中では下っ端の指原や渡り廊下、何の受賞歴も無いアイドリングやももクロごときを相手に格下扱いされるわけにはいかないですよね。例え指原からゆび祭りのオファーがあったとしても(←絶対無いけど)、フェアリーズの側から<<出演拒否>>するのが当然なんですよ。付け加えれば、過去に同じように“レコ大最優秀新人賞”を受賞したキュートとスマイレージに関しても、現在ほぼ同じ状況に追い込まれています。例えばスマイレージに関しては、受賞時の因縁から韓流アイドルとの共演は恐らく不可能(※20万枚のCDセールスを上げた少女時代を差し置いて、2万枚しかCDセールスの無いスマイレージが受賞したため)。東京アイドルフェスやゆび祭りにも参加出来ず(※恐らく他のアイドルとの「立ち位置」の調整が非常に困難なため)。またキュートに関しては受賞のせいで立ち位置が難しくなりすぎて他のアイドルとの共演がほとんど出来なくなっているので、BUONOやベリキュー(※両方とも受賞歴無しという体裁を取る)としての生き残りを模索し始めたようにも感じられます。・・・とにかく力量不足の状況で“レコ大最優秀新人賞”なんて受賞しちゃったら、他のアイドルとの「立ち位置」の問題が超難しくなって、テレビやイベントへの出演機会が激減するなんて判りきった事じゃないですか。だから現在のハロプロでテレビでまともに活動出来ているのは、何の受賞歴も無いベリーズ工房と真野恵里菜だけですよね。

またエイベックス主催によるa-nation 2012に関しても、エイベックスの女性アイドルで最も序列の高いフェアリーズは本来ならば出演するのが当然の筈なのですが、現状では出演予定に入っていません。フェアリーズは48プロジェクトの恨み(&スパガ・女子流の恨み)を一身に背負ったため、a-nation 2012にどちらかしか出演出来ないという現状において、エイベックスはより集客能力の高い48プロジェクト(&スパガ・女子流)を出演させてフェアリーズは切り捨てるという選択を行いました。そしてフェアリーズにとっては、こうした様々な番組やイベントへの出演が困難な状況は、(よほど強力な手打ちが行われない限り)最後の最後まで続く事になります。ただ恐らくエイベックスだって、ここまでフェアリーズの状況が悪化する事はある程度予測出来ていたと思うんですよ。にも関わらず強引に各賞を獲りに行かざるを得なかったと。その原因は、フェアリーズの非常に特殊な立ち上げ方に起因していると考えられます。48プロジェクトや、ハロプロ勢や、スパガや女子流は、そのほとんどが一般オーディションでメンバーを集めています。ところがフェアリーズだけが、エイベックスが提携する各地のダンススクールから推薦された(という事なのだと思う)、約100名の新人ダンサーから最終7名を選ぶという方式を獲りました。その結果フェアリーズは、“絶対に失敗が許されない”プロジェクトとなりました。だってフェアリーズが簡単にこけたら(&エイベックスが手を抜いているように見えたら)、今後関連する全てのダンススクールが二度とエイベックスに手を貸してくれなくなるじゃないですか。だからフェアリーズのデビューシングルが初動9千枚と大コケした時点で、エイベックスに残された選択肢はほとんど無かったと思うんですよね。とりあえず長期間に渡る強引な手売りでCD販売数を2万9千枚までは伸ばしたものの、そこまでやっても同門のスパガの半分程度しかCDが売ることが出来ないこの現状を、彼女達の出身校である各地のダンススクールと牧野アンナ先生にどう釈明すればいいのか。もちろん合理的な説明なんて、出来るわけがありません(一言で言ってしまえば、エイベックスが無策無能だからです)。だからエイベックスとしては、フェアリーズを年末の大型音楽番組に出演させるとかレコ大最優秀新人賞を獲らせるという形でしか、各地のダンススクールと牧野アンナ先生に対して成果を報告出来なかったわけです。・・・現在のフェアリーズのつらすぎる苦境は、完全にエイベックスによる“人災”だという事がお分かり頂けると思います。

ではエイベックスは何故こんなにも強引に、この時期にフェアリーズを立ち上げなければならなかったのでしょうか。その理由は“46・48系に対する恐怖”だったのではないでしょうか。例えばエイベックスアーティストアカデミー・ダンスコースI(※通称aaa)の(恐らくはトップランクだった)菅なな子は、本来ならば絶対にエイベックス系アイドルに引き込まなければならなかった人材です(他には元チームM小鷹狩佑香もaaa出身。余談ですがエイベックス系アイドル「チィキィパレード」の小鷹狩百花はこの娘の妹で同じくaaa出身)。でも現実にはSKEに流出させてしまった。理由は簡単ですよね。「エイベックス系アイドルではどんなに頑張ってもCDを5万枚しか売れないけれど、SKEならばミリオンが狙える」、そう言われれば今のエイベックスにはどんな人材でも引き止めようが無い。つまり現在のエイベックスには優秀な人材を引き止めるための手立てが、先にエイベックス系アイドルグループの一員にしてしまう以外には全く無いんですよ。だから提携しているダンススクールから46・48系に優秀な人材が全て流出してしまう前に、何としても最優秀の人材だけは押えておきたかったという事ではないでしょうか(※だからこそエイベックスは今後の人材流出を食い止めるためにも、フェアリーズには意地でもレコ大最優秀新人賞を獲らせる必要があった)。もう一つ付け加えれば、フェアリーズは人材的にも癖があるんで色々と難しいと思うんですよね。フェアリーズのメンバーは、日本中のダンススクールのトップからさらに選りすぐった人達なんで、この世代としては掛け値なしに日本でもトップクラスのダンススキルの持ち主だと思うんですよ(←ダンス世界王者のKENZOも「上手い!」と言っていたし)。しかしフェアリーズの人選には、恐らく歌唱力がそれほど考慮されていない可能性が極めて高い(だってダンススクールの生徒だし)。つまりフェアリーズは、“結成前から”歌は被せでいく事が大前提だったのではないでしょうか(←筆者個人としてはその事を悪く言う気は無いんだけど)。このあたりも各賞受賞時には問題なったと思うし、今後に関しても大きな“傷”になっていきそうですよね(※いっそのこと、EXILEみたいに直立不動で歌うボーカルを一人入れてもいいかもしれない)。

もう満身創痍ですよね(笑)。だから筆者が考えるフェアリーズの本来あるべき方向性は、実力不相応の“レコ大最優秀新人賞”なんか取り行く事では断じてありません(※もし48プロジェクトの誰かが“レコ大最優秀新人賞”を受賞していたら、誰が取っても内紛が起きていたと思う。むしろそういう内輪揉めをやらせておいて48プロジェクトの結束力を削ぎ落としておきゃ良かったんだよ。なまじみんなで平等に負けたせいで<<仮想敵はフェアリーズ>>という事で、逆に48プロジェクトの結束が深まっちゃったじゃねーか)。彼女達の出身校である各地のダンススクールと牧野アンナ先生には土下座をして詫びを入れてでも、「フェアリーズは成果が出るまでにまだ時間が掛かる」「その代わり最後まで絶対に面倒を見る」という事をきちんと納得して貰わなくちゃいけなかったんだよ。そしてフェアリーズが目指すべき方向性は例えばこの番組の中でやっているように、一般の学生とダンスを通して交流して親近感を深めていくとか、一般のダンス大会に出場して実力を示すと同時に市井のダンサーと交流して各地にネットワークを作っていくとか、積極的に様々なイベントに出て行って多くの人にダンスを見て貰って憧れられる存在になっていくとか、同じようにダンスが切れるSKEやももクロや女子流と共演してハイコンテクスト的な情報量を増していくとか、そういう方向性だったと思うんだよね(※今となっては共演可能なのはハロプロ勢位だと思うし、レコ大の権威を考えればフェアリーズが一般のダンス大会で負ける事は許されないので出場自体が不可能)。遠回りに見えるかもしれないけど、結局はその方が絶対に近道だったんだってば。こんなにダンスが切れるのに、毎週毎週毎週毎週CDの手売りばっかりやらせてたって、本当に宝の持ち腐れだとは思いませんか?。・・・要するに“レコ大最優秀新人賞”は、正真正銘“呪いのアイテム”だって事です(←こんな事今更言っても、フェアリーズはもう完全に手遅れだけどねー)。

続く

(この文章の内容は、筆者の個人的な見解であり、他の如何なる個人・団体とも一切関係ありません。また文責は全て筆者個人にあります。何卒ご了承ください)

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コメント

エイベックスは小鷹狩佑香より百花のほうをアイドルとして評価してたと思う ダンスは姉のほうが上だけど
aaaは,トップクラスの子はエイベックスに所属させてますよ  aaaとキャレスからNMBには毎回オーデションで
入ってるけどトップじゃなく二番手や三番手の子たちだと思います トップの子は 推薦で提携の事務所に所属してますよ
 
あと岡田佳右の娘も天才てれび君にでてるアイドルです

投稿: けんけん | 2012.07.02 10:58

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