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私的SKE48論(その5)

今回のお題は、「嗣永桃子の決断(アイドル『立ち位置』論・その2)」

 前回の続きです。

 さて今回はもう少し具体的に女性アイドルの立ち位置を見ていってみましょうか。まず見ていただきたいのは、2011.09.17「めちゃ2イケてるッ!AKB48以外だらけの爆笑アイドル大運動会~」の女性アイドルの皆さんの立ち位置です。ここで一つ付け加えておきたいのですが、芸能界には集合写真のような「最前列ど真ん中」を上座とする考え方と同時に、「下手側最前列」が上座で、「上手側最後列」を下座とする考え方(※司会者が下手側の端に居る事が多いから、司会者に近い位置が上座になるのだと考えられます。従って司会者の位置が逆になれば当然上座も逆になります)があるようなんですよね。そして今回の「立ち位置」はこの後者の考え方に従っています。それでは見ていきます。

序列1位:ベリーズ工房
序列2位:スマイレージ
序列3位:アイドリング!!!
序列4位:ぱすぽ
序列5位:スーパーガールズ
序列6位:中野風女シスターズ
序列7位:SDN48
序列8位:恵比寿マスカッツ

 まず1番目はベリーズ工房ですが、芸歴が最も長いので特に他から不満が出なかったんでしょうね。もう一つ要因があるとすれば、ベリーズ工房は8年前にめちゃイケに出演したことがあるので、番組貢献度も重視されたのだと考えられます。2番目はスマイレージですが、本来ならば芸歴の長いアイドリング!!!の方が序列が上に来る筈なんですが、何と言っても「レコ大最優秀新人賞」が利いてますねー(笑)。もう一つ要因があるとすれば、ベリーズ工房と同じハロプロなので、位置的にくっつけた方が番組的に分かり易いという判断もあったのかもしれません。3番目のアイドリング!!!は、芸歴的にもフジテレビ直属と言う意味でも、本来序列2位(あるいは1位)に来るべきなんですが、本質的に自虐キャラなんで(笑)それほど気にしている様子は無かったですよね(本来ならば、どちらかが共演拒否です)。4番目はぱずぽですが、今回参加した全グループの中で唯一デビューシングルでオリコン1位を獲っているので、スパガよりも序列が上ということで他の皆さんが納得したと言うことなのでしょう(ユニバーサル所属なんでエイベックスにそれほど引けを取るわけでもないし)。ただCDの売り上げ枚数が劇的に減っているので、現在同じ企画をやったとすれば大分序列が落ちるのは間違いありません。5番目はスパガですが、エイベックスにしては序列が低すぎると思われるかもしれませんが、この時点でのスパガの実績ではやむを得ないかもしれません。もし仮にもう一度この時と全く同じ面子でこの企画をやったら、スパガの序列は2~3位までは上がる筈です(レコ大優秀新人賞も獲ったし、CDも6万枚近く売ったし)。ここから先の3つはアイドルにしては年齢が行き過ぎている人達なんで(笑)、基本的にはイロモノ枠です。あとは芸歴の長い中野風女シなのか、CD売り上げ枚数の多いSDNなのか、番組貢献度の高い恵比寿マスカッツなのかというだけの話なんですが、結局は芸歴の長さが一番強いという事が良く判ります。また番組の趣旨を考えれば、SDNは呼ぶべきではない気もするんですが、どこかがキャンセルでもしたのかな。まあいずれにしても、ナイナイ岡村は強く「次にAKBを抜いていくのは、必ずこの中から生まれるんです!」と言っているんですが、なんせ「乃木坂」も「ももクロ」も「フェアリーズ」も抜けているんで、言っている事に信憑性が無さ過ぎです(笑)。もし同じ企画をやるとしても、最低でも半分はグループを入れ替えないと企画自体が成立しませんね。

 それでは今回のメインである、2011.1103「MUSICJAPAN~アイドル大集合!」の状況を見て行ってみましょう。とにかくこの回の「立ち位置」(←正確には座り順だけど(笑))は超判り難い!!。「立ち位置」をはっきりさせてはまずい今回の企画においては、NHK的には会心の出来栄えと言えるでしょう(爆)。今回のひな壇は真ん中でくの字状に折れており、どこが上座なのか容易には判らない様になっています。ただ分析する事は可能であり、要するに48プロジェクトのセンターである前田敦子の「立ち位置」と、今回の出演者で最年長最長キャリアの遊助の「立ち位置」見れば、どこが最も上座であるとNHKが考えているかが判ります。そうやってひな壇を見ると下座ブロックの中央に前田敦子がおり、ひな壇がくの字状に折れている「折れ目」の所に遊助がいることから、大まかな序列は以下のようになると考えられます。(※後ろの<>の中の数字は、筆者渾身の分析(笑)による全体としての「立ち位置」順です)

下手ブロック(そもそも下手が一番格上なので、ここが一番上座と考えられる)
序列1位:AKB48<総合1位>
序列2位:SKE48<総合4位>
序列3位:渡り廊下<総合7位>

折れ目ブロック(二番目に上座。ただ集合写真的には中央に来るため“名誉”的な意味合いでは一番上座とも言える)
序列1位:遊助<総合2位>(中央なので)
序列2位:2PM<総合5位>(下手側なので。ただし女性アイドルではない人達なんで、多分みんな2PMの立ち位置はあまり気にしてない)
序列3位:ももクロ<総合8位>(上手側なので)

上手ブロック(上手なので一番格下と考えられる。階段もあるし。ただしハロプロ内部の序列は運営が決めた可能性が高い)
序列1位:ベリーズ工房<総合3位>(中央なので。その中でもセンターは嗣永桃子)
序列2位:モー娘<総合6位>(下手側なので)
序列3位:キュート<総合9位>(上手側なので。あと階段側だし)
序列4位:まのえり<総合10位>(より上手側なので)
序列5位:スマイレージ<総合11位>(さらに上手側なので)

 さて今回の「立ち位置」が、アイドル史的にどれだけ大きな意味を持つかは、前回の文章を読んでいただいた方には明白でしょう。ハロプロ勢やももクロがこの「立ち位置」を飲んだという事は、実質AKBが格上である事を認めたという事であり、48プロジェクトとハロプロ勢やももクロの共演がこの後可能になったという事でもあります(※ただしモー娘はAKBに対して共演&コメント拒否を出したようなので、ハロプロでは厳密にはベリーズ工房のみが46・48系と共演可能なのかもしれません。しかしここまで運営が馬鹿だと流石に息の根が止まるんじゃないのかな。AKB商法に活路を見出せばどうにかなると思っているのかもしれないけど)。そうした眼でこの時の○×クイズの流れを見ていかないと、番組内で何が起こっているのか全く判らないと思うんだよね。まずAKB勢からは最初から全くやる気が感じられないわけですが、これはAKB勢的には「ハロプロやももクロの皆さんがせっかく格下の立ち位置を飲んでくださったのに、このうえ見せ場まで奪ってしまっては申し訳ない」という気持ちからだったと考えられます。だとすればむしろ空気が読めていないのは、勝つ気満々のSKE勢だったという事になります(爆)。ただ「勝利」を至上の美徳とするSKEのスタンスとしては、そもそも「負けてあげる」という発想自体が無い可能性が高く、また最大人数のAKB勢がここまでやる気を見せない中でSKE勢まで無気力プレイに走っては<<番組自体が成立しなくなる危険性が非常に高い>>わけで(笑)(←実際、一度は敗者復活戦をやらないといけないほど序盤の正答率は低かった)、その意味では一週回って“SKE勢が勝つ気満々だったのは正しかった”と言えるかもしれません。

 さてこの歴史的な出来事には、嗣永桃子の一つの決断が大きな影響を与えました。それは先に取り上げた2011.09.17「めちゃ2イケてるッ!AKB48以外だらけの爆笑アイドル大運動会~」の中での、以下のようなやり取りによるものです。

ナイナイ岡村:「どうですか、AKB48のみなさんについては?」
清水佐紀:「がんばっていらっしゃるとは思うんですけど、ベリーズ工房はベリーズ工房なんで、あんまり気にしてないです」(←要するに、いつも通りの共演拒否&コメント拒否)
ナイナイ矢部:「わが道を行くと(いうことやね)」
そこへ突然、嗣永桃子が割り込んで
嗣永桃子:「もしモモが総選挙に参加したら、ダントツで一位です!」
ナイナイ岡村:「ああそう(鼻先で笑う)」

 他にも嗣永桃子はこの回の収録の時に、AKBの「会いたかった」の替え歌を歌ったりもしていて、徹底してAKBの格下として振舞いました。ところで嗣永桃子が後に語った所によれば、この収録の時の一連の行動に関しては事務所の許可を一切取っていなかったという事なんだよね。「言えば止められる事は判っていたんで、後で怒られるとは思ったけれど思い切ってやった」との事です。つまり嗣永桃子は非常に頭の良い人なんで、当時のハロプロの鎖国政策には非常な危機感を持っていたという事であり、このまま48プロジェクトを相手に共演拒否&コメント拒否を続けていたら、ハロプロ全体がジリ貧だという事を“ハロプロ全メンバー&全運営”の中で唯一人だけきちんと認識出来ていたという事になります。先の番組の収録の後で嗣永桃子とハロプロ運営の間でどのような話し合いが行われたかは判らないけれど、恐らくはその結果が2011.1103「MUSICJAPAN~アイドル大集合!」でのハロプロ勢と48プロジェクトとの共演に繋がったのは間違いないでしょうね(←ハロプロのセンターに座っていたのは嗣永桃子だし)。その結果何もかもが上手くいった・・・と言う話ならばオチも着くんですが(笑)、残念ながら現実的にはハロプロの現状はさらに悪化しています(少なくともCDの売り上げは減り続けています。というかAKB商法に手を出すほどに追い込まれていると言うべきか)。・・・あまりにも遅すぎたと思うんだよね。せめて後2年早くその決断が出来ていれば、当時は48プロジェクトに続く第2グループはハロプロ勢だったと思うんでどうにかなった可能性もあるんだけど、現在の第2グループは“アイドリング・ももクロ・フェアリーズ”辺りになってきちゃったんで(というか現時点でのAKBのライバルは乃木坂で固定)、例えハロプロ勢が自虐ネタをやる覚悟を固めたとしても、48プロジェクトとの共演はほとんど望めない状況となってしまっています。ただ嗣永桃子本人のメディア露出は、むしろ過去最高であり且つ現在も増え続けているわけで、結局は現状を<現実逃避する事無く>きちんと認識した上で、自分のキャラをきちんと立てる力がある<<個人>>だけが生き残れるという事を、今回の件ははっきりと示唆しています。この話は46・48系の下位メンバーにも完全に当てはまる話なんで、他人事だとは思わないように!!。

(この文章の内容は、筆者の個人的な見解であり、他の如何なる個人・団体とも一切関係ありません。また文責は全て筆者個人にあります。何卒ご了承ください)

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