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私的SKE48論(その2-1)

今回のお題は、「46・48系本店支店を、プロレス団体に例えてみる(NMB48&乃木坂46編・前編)」

 さて次は「NMB48」に関してですが、最も近いのは『FMW』であると考えます。まず山本彩は、元全日のジュニアヘビー級王者でありながら膝を壊してプロレス続行不可能な体となって一度はプロレスを廃業してから再び復活した“邪道”大仁田厚(ということは山本彩の最終到達点は国会議員かな~(笑))。山田奈々は、全日に海外遠征と称して米国に追放されて二度と日本に呼び戻して貰えなかったFMWの鬼の若手指南役ターザン後藤。この二人に関しては、芸能界の最下層で辛酸を嘗めつくしたという意味でも、背が低くて体格的に恵まれないと言う意味でも、本当にイメージがぴったりだと思うんだよね。また城恵理子は、身が軽くて48プロジェクトで唯一現エースの後継者として確定しているという意味でハヤブサ(怪我には注意して貰いたいものです)。ついでに小谷里歩は、超へたれで「あー」しか記憶に残っていないサンボ浅子(爆)(←実際は受身が上手かったんで、各選手の評価は非常に高かったらしい)。そして渡辺美優紀は、FMW史上最高のヒールであるミスターポーゴ(←俺、何かおかしなこと言ってるかな?)。特にNMB最大のキーマンである渡辺美優紀に関しては、去年の不祥事以降すっかりヒールキャラが定着しており、AKBの非選抜メンバーを相手に「私、今年は選挙で選抜に入るんです♪」とにこやかに語りかけて絶句させたり、歌番組ではひたすらカメラを見つけてはアピールしまくったりと、ファンの間でも“わるきー”と呼ばれるまでにヒールキャラが定着してきています。そしてプロレスってのは、ヒールに魅力が無きゃ面白くなんねーんだよ!。そこをAKBの非選抜メンバーの連中は全く判っていない。全員がベビーフェイスでプロレスが成立するわけねーだろ!!。

 筆者的にはAKBでヒールとして一番惜しい所まで行ったと思うのは総選挙以前の宮崎美穂なんだけど、第一回総選挙の敗戦で心が折れてからは中途半端にベビーフェイスへの転向を図ろうとして完全に道を見失いましたね。あの時開き直って更なる極悪ヒール道を邁進し続けていたら、恐らく現在でも選抜のかなり高い位置に居られたんじゃないでしょうか(←体型がどうこうなんて瑣末な問題です)。同様に菊地彩香も、不祥事無くAKBに在籍し続けられていたら、きっと良いヒールに育っていたと思うよ。現在のAKBにはヒールとして大成しそうなメンバーがあんまり見当たらないんだけど、激推されで反感買いまくりの光宗薫とか、古参から大不評の“嘘泣き” 川栄李奈あたりなのかな(←横山由依とか岩田華怜なんかどうなんだろ?)。どうも器が小さい気がするんだけどね~。そんなわけでAKB的には現時点では自前のヒールを養成する事に完全に失敗したので、大物悪役外人レスラー(=渡辺美優紀&松井珠理奈)を招聘する事にしたわけですね。もちろん渡辺美優紀のチームB移籍と松井珠理奈のチームK移籍は基本的には総選挙対策と考えるのが妥当ですが、それを承知の上での佐藤亜美菜らの敵対的なリアクションなどを見ていると、きっと渡辺美優紀はチームBでヒールとしてさらに磨きがかかるのは間違いないでしょう(←渡辺美優紀には臆する事無くどこまでも極悪ヒール道を貫いて欲しい。心が折れたら負けです)。ただ佐藤亜美菜が理解出来ていないのは、渡辺美優紀は山本彩に「ミルキーは天才!」と評されるほどにダンスがキレるという事。現在のチームBのレベルならば、全員まとめて渡辺美優紀に喰われる可能性すらあります。要するにこれからの48プロジェクトは、チームSのW松井と、チームBのW渡辺を中心に回っていくということですね(←それとも大穴で大島優子と大島涼花でチームKのW大島という可能性もあるのかな?)。果たして渡辺美優紀はチームBの地に、自分だけのための『W★ING』を築き上げることが出来るでしょうか(※実はNMBには木下百花らによって作られたWINGがすでに存在しているんですよね(笑)。その意味では木下百花は、2階バルコニー席からのダイブをしたり奇抜なデスマッチを考案し続けた“ミスターデンジャー”松永光弘なのかな~?(爆))

 閑話休題。恐らくNMBが目指す方向性は<<邪道プロレス>>(=よりエンタテインメント色の強い、ローコンテクストに近いスタイルのハイコンテクストアイドル。つまり“ウケ狙い”って事ですね)、NMBにとって最も重要なのは“利益”(※金銭的な利益だけではなく、ファンの実数を増やすとかコネクションを獲得するといった事も含めて)です。もちろん利益を得るために必要な人気と実力を兼ね備えている事はもちろん必須であり、NMBにとっても歌やダンスのスキルを上げて行くことは非常に重要ではありますが、それはあくまでもお客さんに喜んでもらうための“芸”としての歌やダンスであって、SKEが追及しているような“競技”としての歌やダンスとは根本の部分が違っているのではないでしょうか。非体育会系帰宅部のAKBや、体育会系根性主義のSKEとは違って、NMBは“芸能活動があるから早退します”系の個人主義のプロ集団だと思うんですよね。だからSKEのダンスが“各々が限界までやればそれで良し”的なアマチュアリズムだとすれば、NMBのダンスは“お客さんにお金出して貰うのに振りが揃ってなくてどないすんねん”的なプロフェッショナルのダンスだと思うんですよ。板野友美は“AKB48総選挙2012公式ガイドブック”の中で「私、NMBのダンスが大好きなんですよ。(中略)ダンスが揃っている。凄く練習しているんだと思います。踊っているときの表情がセクシーで、魅力的だなって。正直、今の選抜は負けていると思う(後略)」と語っています。板野友美はEXILEのバックでキッズダンサーとして踊っていた経験があり、だからこそアマチュア精神あふれるSKEのダンス(ももクロのダンスもこちらに近い)ではなく、プロフェッショナルなNMBのダンスを高く評価するのでしょうね。だからNMBメンバーに言わせれば、AKBなんて所詮は甘ちゃんの集団、SKEなんて世間知らずのアマチュアだと思うんですよ。どれだけ天才ともてはやされようが、例えタイアップでアニメの主題歌を歌わせて貰おうが、利益が生まれなければプロジェクトは崩壊する。その悲哀を48プロジェクトで最も深く理解しているのは、間違いなく山本彩です(あとは大島優子かな~)。だから一時的な人気なんてどれだけあったって利益がきちんと出ていなければ何の意味も無いわけだし(※AKBが赤字体質だという話をしているわけではありません)、テレビ番組の中でのゲームの勝ち負けなどという瑣末な問題よりは、尺やアピール度の方が遥かに重要だということを骨身に滲みて理解しています(※だから「なにわなでしこ」第21回放送の「お好み焼き対決」の中で、山本彩はピース綾部に「(お好み焼き対決の結果なんかどうでも良いから)私はもっと面白い人になりたいんです!」と訴えていました)。逆に“勝たなきゃアピールの機会が減る!”というシチュエーションになると、NMBはかなり卒なく勝ちにいきますよね(そして勝つ事が多い)。いずれにしても、どうするのが一番儲かるのか?って話なんですよ(笑)

 恐らく山本彩のこうした考え方は非常に正しいと考えます。そもそも親会社である吉本興業の累積赤字が170億円にも達して倒産寸前だという現状で、世間体がどうしたとか面子がこうしたなんて事を言っててもしょうがないじゃないですか。NMBが金を稼いでこないで、誰が稼いでくるんだよ!。また吉本の音楽業界での政治力の弱さを考えれば、単独での紅白出場やレコ大各賞の受賞も基本的には不可能です(※もちろんAKBが絡めば話は別ですが)。当然Mステ、Mフェア、堂本兄弟などへの出演も非常に困難です。だから松井珠理奈はしょっちゅう「SKE単独で紅白に出場したい!」と言っていますが、山本彩が「NMB単独で紅白に出場したい!」と言っているのは聞いた事が無いですよね(←仮に口にする事があったら、恐らく内定した時でしょう)。逆にここまでプロモーションに金をかけないで(というか吉本は音楽業界に対する政治力が弱すぎてテレビ番組などに出られないので金のかけようが無い)、CDをコンスタントに30万枚以上も売り上げるアイドルなんて史上初なんじゃないでしょうか。そんなわけで、彼女達は、現在眼の前で行われている仕事に対して結果を出せなければ次が無いかもしれないということを、かなりはっきりと自覚しています。例えば小谷里歩は「どっキング48」のバンジージャンプの企画で飛べなかった時に「もう二度とロケに呼んで貰えなくなる」と泣きながら訴えていました。また山田奈々も「ロケに呼んで貰って全く結果が残せなかったのに、また呼んで貰えたのが信じられなかった」と言っています(※恐らくハロプロ時代は一回ロケでしくじると、二度と仕事が回して貰えなかったんでしょうね)。…現在のAKBなんて、甘ちゃんの集団だとは思いませんか?。筆者はこの「眼先のお客さんに喜んで貰えないと次が無いかもしれない」という崖っぷち感が、インディーズプロレスの始祖であるFMWと非常に近いと思うんですよ。

 ではNMBは果たしてどこを目指して行くべきなのでしょうか。例えばAKBが死ぬほど金をぶち込んで何十万人もの観客を集めたコンサートを行ったり、SKEが全米ビルボード1位を獲ったとしても、NMB的には「勝手にやってろ!」という感じでしょうね。そんなことをやっても利益なんて高が知れているし(むしろ赤字の可能性が高い)、何よりもNMBにはそんな大仕掛けを打つだけの金も政治力も無い。NMBの目指すべき方向性も、FMWが歩んだ道程を元に考えれば結論は一瞬にして出ます。NMBの最終到達点はすなわち、プロレスにおける『ノーロープ有刺鉄線電流爆破デスマッチ』以外あり得ません。これをアイドル的な文脈に翻訳すると、…『お笑いウルトラクイズ』辺りなのかなあ。現在「ガセガチ」で共演しているテリー伊藤はもう一度お笑いウルトラクイズをやりたくて堪らない人なわけで、吉本的には参加する芸人の“人数は最初から足りている”事を思えば、結構安く作れるかもしれません。例えば「若手芸人チーム」と「NMB48チーム」に分かれて、アングル的には「若手芸人チーム」が“この勝負で俺達が勝ったら、NMB48劇場を若手芸人用劇場として返して貰いたい”と言って挑戦してきたというのはどうでしょう?。まあ番組自体は成立はしそうですね。内容に関しても、…どうせバンジージャンプとか、空中ブランコとか、体中に金粉を塗って踊りながら町中を練り歩くとか、その程度でしょ?。現在のNMBメンバーならば<<何の問題も無く対応可能である事はすでに実証積み>>です。上手くいったら二年目には対戦相手に「乃木坂46」を連れてきて、ガチ泣きさせてみるのも面白いかもしれません(←山本彩とか、大笑いしながら眺めてそうですよね(笑))。

 要するにNMBは、FMW以上に企画で勝負という側面が強いと思うんですよ(両方とも金が無いだけに)。ただ両方とも人脈はそれなりにあるわけで、その使い方がキーになる(FMWの場合は過去形なので“なった”だけど)のは間違いありません。・・・何とかNMBにも一本で良いから、「なにわなでしこ」に代わる全国ネットのバラエティ番組が欲しいねえ。でないと企画も人脈も、広がっていきようがない(最悪BSかCSでも良いんだけど)。ただ現在のNMBが往年のFMWよりもはっきりと勝っている点が一つあります。それは肉体的なコンディションです。大仁田厚はFMW立ち上げ時点ですでに肉体的にはボロボロの状態で、本来ならばプロレスなんて出来る体ではありませんでしたし、ミスターポーゴも一時はプロレスを引退して地元の工場で働いていました。しかし現在の山本彩や渡辺美優紀は、恐らくは生涯を通してのトップパフォーマンス。つまり現在のNMBとパフォーマンスレベルを比べるのならば、往年のFMWよりはむしろ現在のWWEと比べるべきなのかもしれません。そして現在世界で最も金を稼いでいる格闘技団体は、(UFCでは無くて)WWEです(※そしてWWE統一世界王者でありIWGPヘビー級王者でもあったブロックレスナーは、後にUFC世界ヘビー級王者にまで上り詰めました。筆者的にはブロックレスナーVSチェホンマン戦は絶対に見てみたかった!)。…筆者的にはNMBの方向性は間違っていないと考えます。あと一年もB4thで鍛えれば、木下百花も本格稼働するだろうし。後もう一つだけ付け加えるならば、秋元康氏は1986年に、後にFMWと非常に深い因縁を持つ事になるプロレス団体『ジャパン女子プロレス』の設立に関与しました。そしてその『ジャパン女子プロレス』はJWPとLLPWに分裂、その後も何回も分裂を繰り返して現在の日本女子プロレス界の礎となりました(←すでに女子プロレス自体が滅んでいる、という考え方もありますが)。そう考えるとAKB48は、秋元康氏が立ち上げた二つ目のプロレス団体と言えるのかもしれませんね(笑)。

(この文章の内容は、筆者の個人的な見解であり、他の如何なる個人・団体とも一切関係ありません。また文責は全て筆者個人にあります。何卒ご了承ください)

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コメント

NMBは吉本に力がなく音楽番組に金をかけないでもCDを30万も売っている。との考察でしたが、私は関西のテレビ番組での吉本の力は絶大であり吉本芸人が出てる番組に多数出演してNMBの名を浸透させてる中では関西放映圏の人口を考えればAKBと同じ手法での30万程度は当然だと思います。私はSKEファンですが、東京でも当たり前のように吉本芸人と一緒に出演するようなことになれば、CDの売上でSKEを抜くのも時間の問題かと思います。

投稿: ミナミナ | 2012.06.09 01:39

少年王さんの慧眼には恐れ入ります、予言者のごときです
さっそく佐藤亜美菜率いる私生活極悪4期同盟(佐藤亜美菜、倉持明日香、大家志津香)がわるきーのぐぐたすでの釣りのちゃぷちゃぷを全国放送のオールナイトニッポンで徹底的にさらし上げるという暴挙にでてましたねw
わるきーもそれに動じずメールを送るという反撃にでましたw
しかもわるきーの釣りは相変わらず続いていて、それをまた大家が晒し上げるという泥仕合になってきましたw
また山本彩は歌謡曲で前田敦子らAKBにオッパイ攻撃にでてそのまま水着でナギイチになだれ込み、揺らしまくりで評価を上げて開き直ってオッパイを最大の売りにしてしまったり
また篠田の挑発スピーチに乗って宣戦布告をいの一番に名乗りを上げ、全国に名を轟かしました
まさにNMBは邪道プロレスの道まっしぐらです
ただ木下百花が病んでるのが気にかかるところですが・・・・・・・・・・・

投稿: あい | 2012.06.10 08:57

前の記事と今回の記事を読んでSKEの目指す場所とSKE・NMBの歌やダンスの質、そしてメンバーの意識の違いは納得せざるを得ませんね。

>例えばAKBが死ぬほど金をぶち込んで何十万人もの観客を集めたコンサートを行ったり、
>SKEが全米ビルボード1位を獲ったとしても、NMB的には「勝手にやってろ!」という感じでしょうね。

というのにも同意なんですが、仮に資金力を度外視した場合、パフォーマンスの質からすると(本人たちが
目指すかどうかは別として)SKEよりNMBの方がビルボード1位までの距離は近くないでしょうか。
例えばダンスや歌のクオリティを上げてもアメリカでの知名度や人気が伸びないというような壁にぶち当たった時、
それを崩せるのはNMBの土下座や組体操、人間サーフボードのようなアイドルとしてはある種飛び道具的なパフォーマンスのような気がします。

投稿: DJRS | 2012.06.15 03:59

ブッカーとかマッチメイカーとか言われる人種ってのはこういう発想が出てくる人なんですね。
秋元康を色々と尊敬しました。

投稿: ANNを聴いて | 2012.06.16 01:55

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