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新・私的AKB48論最終シーズンⅡ(その23)

今回のお題は、「『AKBダンス部』発足のススメ」

 本来アイドル歌手には全く関心が無かった筆者が何故AKBを見るようになったのかと言うことなんですが(最初から読んでくれている人は知ってると思うんですが)、軽い気持ちでふとAKBについて調べたら、それだけでAKBの圧勝がイメージ出来ちゃったからです。筆者はシステム至上主義者なんですが、さらにその時点で手に入る秋元康氏のインタビュー記事などを徹底的に読み込んでいくうちに、筆者が日常的に接している物、例えば漫画・アニメ・特撮ドラマ・コンシューマーゲームといった物全てが、AKBに喰い尽くされる未来がはっきりと見えちゃったんですよね。それはAKBがシステム的に最強なのは当然として、哲学・信念・宗教観といったもの全てにおいて優れており(このあたりは最後の2本できちんとまとめます)、筆者が過去に見てきた既存のシステムでは絶対にAKBには勝てない事がはっきりと確信出来てしまったからでもあります。しかもAKBというムーブメントはわずか数年で終わるものでは絶対に有り得ない。下手をすると筆者とは一生の付き合いになる可能性すらある(というかその可能性が高い)。だからこの時点(筆者が本気でAKBを見始めたのは2008年の頭あたりから)でAKBについて学んでおけば、AKBに関する知識は<<一生無駄にはならない可能性が極めて高い>>と考えたわけです。…しかし当時AKBのCDが2万枚しか売れていないと知った時は、かなりの衝撃でしたね(笑)。とは言え<<売れない理由ははっきりしていた>>ので(もう何回も書きました)、あとはどこで上向きになるか、上向きになったら最終到達点はどこなのかという所だけが問題だと言う事は判っていたので、特に心配もしませんでしたが(←ちょっとドキドキはしましたが(笑))。

 結果論ですが、AKBを叩き潰す機会があったとすれば、この2008年度下半期が最後のチャンスだったと考えます。まだほぼ全マスコミがアンチAKBを貫いていた時期でもあり、実際この時期にはAKB側も非常に失点が多かったわけで、この時点で皆がAKBのヤバさに気がついて各業界が一致結束してAKB包囲網を形成して袋叩きにしていれば、あるいはAKBを仕留められたかもしれません。しかし2009年に入ってからでは、もう完全に手遅れです。資金力が潤沢な京楽がメインスポンサーとなってSKEの設立が完了して全国握手会も開催可能になり、マスコミ各社の中でも次々とAKB陣営に寝返る者が現れて、もはや世論誘導すらままならない状況では正直どうにもなりません。あとは歌手アイドル業界、グラビアアイドル業界(←これは筆者も想定外だった)などがAKBによって各個撃破されていったのも、非常に自然な流れと言えるでしょう。そして筆者がAKBを見始めた最大の理由でもある、『漫画・アニメ・特撮ドラマ・コンシューマーゲームといった物全てが、AKBに喰い尽くされる未来』が、いよいよ実現しようとしています。漫画(四大週間漫画誌、月刊ヒーローズやその他諸々)や、アニメ(AKB0048)や、特撮ドラマ(ウルトラマンサーガ、地球防衛ガールズP9、ギャルバサラ、ホラー映画多数)や、コンシューマーゲーム(モンハンの小笠原茉由、FF13の大島優子、メタルギアソリッドの小嶋陽菜、AKB48分の1シリーズ)などで現在展開中ですが、これらの数が増え続けることは絶対確実です。…ここまで事態が進んでも、恐らく声優アイドル業界は(ファンも含めて)、AKBのヤバさが絶対にまだ実感出来ていないと思うんだよね。声優アイドル業界もまたハイコンテクスト型な訳ですが、同じハイコンテクスト型の土俵で勝負して、46・48系になんか死んでも勝てるわけが無い。そこが理解出来ていない以上、声優アイドル業界もまたグラビアアイドル業界と同様に、AKBに業界自体をバラバラに解体されてしまう可能性が極めて高い。敵の存在を認識すら出来ていないわけですから、対策を練るなんて事は論外であり、もはや勝負は9割方決していると言い切ってしまって問題無いでしょう。48プロジェクトにとっての最大の難関は女優アイドル路線だったわけですが、ここも大分てこずったとは言え、もう何年かあれば制圧出来そうな印象です。現在歌手やモデルになりたい娘の多くがAKBを経由しているのと同様に、今後は声優や女優になりたい娘もその才能の多くはAKBを経由していくという未来が、もうそこまで迫ってきているんですよね。

 とまあいうわけで話が超大回りしましたが本題に入ると、AKB暦元年がもうすぐ終わり新たにAKB暦2年が始まるわけですが(笑)、46・48系のとりあえずの来年上半期のスケジュールを見てみると、

1、渡辺麻友がドラマ主演とソロCDデビューで一般層を、声優選抜でアニメ業界を取り込んで総選挙でトップを取る(という方向で運営は考えているはず)
2、チームNオリジナル公演スタート(これは相当早い時期でしょう)
3、チームEオリジナル公演スタート(…出来れば12年中には(泣))
4、チームH立ち上げと、HKT48CDメジャーデビュー
5、乃木坂46CDメジャーデビュー&公演開始
6、TPE48発足
7、チームM立上げ&公演開始
8、SKEメンバーの移籍先事務所の決定
9、11年中に何とかなる予定だった札幌の姉妹グループの発足
10、秋元康氏肝煎りの、AKB再生プロジェクト

これ以外にも12年2月前後にはまた2ヶ月間毎週連続のCDリリース、アニメAKB0048放映開始、AKBの映画公開、前田敦子の映画とドラマ出演なども控えているわけで、ほぼ毎週何かがあるという状況ですね。ハイコンテクストは情報の質と量が勝負を決めるので、これだけの情報量を他のアイドルには(というか他の全芸能人に関しても)作り出すことは絶対に不可能なので、どう考えても46・48系は負け様がない。この圧勝決定の状況で46・48系は稼いだ金で何をやっていくべきなのか、というのが今回の話です。それはもちろんエイベックスに貢いでレコ大を獲らせて貰う事などでは絶対に無くて(笑)、アマチュアAKBの発足なのではないかというのが、筆者の昔からの持論な訳です。

そもそも46・48系は野球に例えれば唯一のメジャーリーグなわけで、他の独立リーグの人達とは掲げるべき理想も目標も、違って然るべきです。…マイナーリーグ(アマチュアAKB)の発足は、46・48系にとっての当然の義務ではないでしょうか。希望してきた各種学校・団体に「AKBダンス部」を認可し、それに対して無償で技術面(振り付けDVDの配布など)や楽曲面(場合によってはある程度の利益が出ていても、楽曲の使用権をフリーにする)での援助を行う。また現役(&卒業)メンバーなどが、何回か実際に指導に行っても良いかもしれません。そして年に一回程度は全国大会を行う物とし、出来れば地方のテレビ局などにも協力して貰った上で行う地方予選には、実際に正規メンバーも出かけて行って審査に立会う(出来れば地元出身者がいいねえ)。また決勝大会は東京ドームで行い、最優秀チームには次回のAKB(もしくは最寄の地方グループ)の研究生オーディションに最終審査から参加する権利が与えられる。また大会最優秀選手には<<即座にAKB(もしくは最寄の姉妹グループ)の正規メンバーとなる>>権利が与えられる。あるいはAKB選抜CDへの参加資格、なんてのも良いかもしれません(賞金はそこからの歌唱印税ということで(笑))。…夢があって良いと思いませんか?。つーか、そもそも売っている物は“夢”なんだから、この位はやって当然だと思うんだよね。ここまでやれば、46・48系の知名度は(全世代・全地域を網羅する)真の意味での全国区になるだろうし、もはやCDが何枚売れるかなんて誰も気にもしないでしょう。まあ色々な所で細かく資金を回収しないと、流石にAKB本体がもたない気もするんだけど(笑)、公共性が高い事業なんで結構協力してくれる所はたくさん有ると思うんだよね(まあCDが毎回300万枚も売れれば、単独でも何とかなるかな(笑))。

 妄言だと思いますか?。筆者は可能性はあると考えます。何故かと言うと、秋元康氏は「乃木坂46」の立上げによって、当初想定した48プロジェクトの初期構想の失敗を完全に認めてしまったからです(それは筆者の考えが間違っていたという事でもあるんだけど)。48プロジェクトは本来ならば、6年も経てば最低でも全国の主要10都市には無くちゃいけなかった。ところが実際には4箇所しかありませんよね。これは専用劇場と膨大な人員を前提とする48プロジェクトの基本システムが、この大不況下の日本ではあまりにも金が掛り過ぎて(それでも相当安く抑えているとは思うんだけど)、全くスポンサーが見つからないという大誤算があったからだと考えます。つまり仮に札幌に姉妹グループを立ち上げられても、恐らくそれで打ち止めの可能性が極めて高いという事です。では姉妹グループを立ち上げられなかった他の地域はどうするのか。そこにこそ、「乃木坂46」の存在意義があります。恐らく「乃木坂46」の公演内容は、48プロジェクトのセットリストのような衣装を頻繁に着替えたり、どんでんやせりを使っての複雑な振り付けは行わず、単に平らな場所さえあれば行えるような物にする可能性が高い。つまり48プロジェクトの姉妹グループを立ち上げられなかった地域を、「乃木坂46」が全てフォローするという形を取るのではないでしょうか。だから極端な話をすれば、どんな地方の小さな劇場であっても、ほとんど何の準備も無しで公演が出来なければ、「乃木坂46」は成立しないと思うんだよね。だから「乃木坂46」の活動内容は2チーム制を標準として(だからメンバーが32名以上いる)、1チームが週末に地方で公演を行って、もう1チームがテレビ収録を行うという形になるのではないでしょうか。もし48プロジェクトを「会いに行けるアイドル」とするならば、「乃木坂46」は「会いに来てくれるアイドル」という事になるのでしょうね。

 そしてこれらが全て正しいとするならば、残念ながら46・48系は日本国内に関しては成長限界に達してしまった可能性が極めて高いと考えます。すでにイニシャルコストを支払い済みの4グループに関しては今後もどんどん巨大化していくのでしょうが、新たに姉妹グループを立ち上げることはCDの売り上げの面からも非常に厳しい。それは恐らくこれ以上姉妹グループを立ち上げると、CDの売り上げも喰い合いになるからです(もうなっていますが(爆))。だから「もしかしたら私の家の近所にもAKBが出来るかもしれない。家から通える場所なら私も応募しよう」と思って待っている女の子が居たとしても、それは多分もう無理なんですよ。…やっぱり「日本の主要10都市全てにAKBの姉妹グループを作る!」と言った秋元康氏は、その言葉の責任を取る必要が有るんじゃないでしょうか。そして現在の48プロジェクトに取れる責任は、前記のようなマイナーリーグの立上げ位しか無いと思うんだよね。そうした大会を始めて10年も経てば、恐らく独立リーグの皆さんのほとんどが「AKBダンス部」出身者になると思うんで、お互いにハイコンテクスト的なストーリーが組み立て易くなるし、合同で色々な事がやっていけるようになるんじゃないでしょうか。まあ、今すぐどうこうという話じゃないんだけどさ。

(この文章の内容は、筆者の個人的な見解であり、他の如何なる個人・団体とも一切関係ありません。また文責は全て筆者個人にあります。何卒ご了承ください)

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コメント

なるほど。
ついでにハロプロキッズやジャニーズJr.みたいなEXILEのすくーるみたいな、

小学生くらいを対象に、授業料をとってダンススクールみたいなのを開いたりしましょうよ!

投稿: ゆがやが、 | 2011.12.17 02:24

AKBダンス部!私も似たようなことを考えていました。
私の場合は、「AKBをつぶす次のアイドルとは?」を考える中で、「お金を稼がないアイドル」ということを考えました。すなわち各学校に「アイドル部」ができ、アイドル全国大会が毎年開かれる、という時代が繰るのでは、と思ったのです。
この時代では、AKB48の「完全な素人から次第にダンスができていく過程を見せる」というエンタメは各学校のアイドル部で繰り広げられることになり、AKB48はプロ集団として位置づけられてしまって、ある意味「つぶれる」ことになるのではないか、と考えました。

ブログ主さんと違う点として、ダンスだけでなく、「アイドル」として活動する部活なので、地域との交流を積極的に図る、ということが挙げられると思います。
つまり、地方アイドルとしての特性をアイドル部が担う、ということです。
児童保護の観点から、コミュニティスクールのように、保護者・学校・地域住民の協議会が運営を行うことが前提です。

私の考えはちょっと壮大すぎるので、ブログ主さんの「ダンス部」どまりが適切ですかね。
ただ、お金を稼がない公共性に特化したアイドル文化というものができてきて、興行としてのアイドルはプロに限定されてしまう、という流れがあるのでは、と思った次第です。

投稿: tune | 2011.12.17 02:45

にわかには信じがたい話ですが、大変興味深いです。
正直、そこまで話が大きくなるとも、AKBがこれからも存続するとも思ってませんが、著者さんのこういう見解は個人的に好きです。
AKBの行く末を見守ることができるというのはなかなか幸せなことなのではないかなと思います。
できれば最後と言わずに今後もこういったお話を聞かせてもらえると嬉しいです。

投稿: | 2011.12.17 21:37

初コメさせていただきますm(__)m

管理人さんのおっしゃる通り、AKBグループが天下を取り続けるかはわかりませんが、
今後若い女性タレントの多くは類似のグループに所属するところからスタートするんでしょうね。
後は、演劇部門がどうなるか?という点ですが、宝塚を大衆的にしたものを作れば十分カバー
できてしまいそうですw

拝読して改めて思ったんですが、松井珠理奈の存在って本当に大きかったんですね。
大声ダイヤモンドが当たってAKBの注目度が上がり、全国展開第1弾のSKEが軌道に乗り、
NMB,HKTが発足したんですから、結成当初からグループを引っ張って来た前田・たかみなに
匹敵する功績があると思います。

ただ、先日読んでいて1つだけ「そこは違うでしょう」と思った点が1つ。
チームSとK2は今後東京を拠点とし、名古屋ではEと研究生公演が主になるというところ。

もしそれをやったらSKEは間違いなく失速すると断言できます。
野球で言ったら、阪神タイガースが東京でも客が入るし移動が楽だからと言って本拠地を東京ドームに移し、
甲子園では2軍戦メインにするようなもんですよ。

東京にはAKBはじめ色々なアイドルグループがありますし、埋没する可能性が十分。
一方、捨てられた地元のファンは1人、また1人離れていくでしょう。

管理人さんは恐らく首都圏出身・在住かと思いますが、ここらへんの地元意識を東京出身の秋元氏や
湯浅氏あたりが理解していなかったら折角のプロジェクトがぽしゃってしまうでしょうね。。。

いきなりの長文で失礼しましたm(__)m

投稿: | 2011.12.19 21:52

追記:
名を名乗らず失礼しました。
ハンネをミスドラとお申すもので、愛知県出身・在住のSKE推し(特に高柳明音)です。
応援するようになった理由が地元だからってのが強いもんですからつい…。

投稿: ミスドラ | 2011.12.19 21:54

 >>ミスドラさん
 他の記事を読めば分かりますが、少年王3号さんは仙台ですよ。なので、地元可愛さがゆえなのでしょうが、勝手な推測(邪推と言いますか)は少々不躾かと。
 ずっと名古屋に居続けるということは、メンバーの卒業後の展望が見えないということになりますが、そのあたりはどのようにお考えですか?どうせ長続きするものじゃないから、今だけ地元が楽しければいいと思っているのかな?
 もちろん、中高生のメンバーは名古屋にいるべきでしょうけど。
 

投稿: びびお | 2011.12.21 01:03

>びびおさん

過去の内容をよく読んでいなかったので大変失礼しました。
ただ、チームごと東京移転というのは結局誰も得しない話に思えたもんですから…。
あと、松井玲奈あたりは行けるかもしれませんが、全員が東京でソロで活躍できるとも思えないんで、
最終的には関西で言う上沼恵美子やハイヒールみたいな地元の顔役ポジションに治まっても良いんじゃないの?
と思いましてね。
たとえば、桑原カツオあたりは全国区には向いてなさそうだけど、ローカルタレントとしてならなかなかいい味
出しそうな感じがするもんですから。


管理人様へ。
不快な内容になってしまい、大変申し訳ありません。
つらつら上に言い訳じみた事まで書いてしまってますが…。

投稿: ミスドラ | 2011.12.21 22:34

ダンス部面白そうですね。
いきなり大規模なのは難しいと思いますが日テレあたり番組の企画でやってくれませんかね?
テリーさんもいることですし「スッキリ」のワンコーナーとかで。
ただ楽曲の使用料フリーとなるとJASRACが黙ってなさそうですが(笑)

お金の使い道についてですが、他に学校設立とかはどうですか?
学業と芸能活動を両立させるのはやはり難しいですし、芸能活動に理解のある学校の選択肢って(特に地方だと)限られますよね?
地方グループのために通信制とかも設立して学業と芸能活動の両立を運営でバックアップできるようになれば時間的制約が大きい学生メンバーの
活躍の幅も今より広がる気がします。

また46・48系のための学校なので学園行事自体がアイドルとしてのイベントになるので、それを収録してDVD化したり、文化祭などのイベントは一般向けに
チケットを売り出したりと色々展開していける気がします。

投稿: DJRS | 2011.12.28 02:21

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