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新・私的AKB48論最終シーズンⅡ(その13)

今回のお題は、「48プロジェクトにおける『キャラの立て方』実践講座」

 今回は当たり前の話を、超当たり前に書いてみました(笑)

 メンバーであれファンの方々であれ、“キャラの立て方”がどういう物なのか、具体的に理解出来ない方達が非常に多くいらっしゃるように見受けられます。そこで今回は、AKBの最底辺から不死鳥のごとく舞い上がってアンダーガールズ入りを果たした大家志津香先生と、今や飛ぶ鳥を落とす勢いでメディア選抜まで射程距離に収めるほどにスーパーブレイク中の横山由依先生を講師にお招きして、キャラとはどのようにすれば立つ物なのかを見て行く事にしましょう。

レッスンナンバー1『ドラマ性』:まずキャラを立てる為の第一歩は、自分の過去のエピソードをドラマチックに演出する事です。ドラマとは自分一人で作れるものではありません。例えば人物相関図を作る際に一人一人は“点”で表記され、人物相関図上には無数の点が打たれるわけですが、そこには基本的にドラマ性はありません。ドラマとは、その点と点が“線”で結ばれている、その線自体の事を言います。例えば横山由依単独ではドラマは成立しませんが、母親とか他の九期生などとの相関関係を語る事によって、ドラマは成立する事になります。そして相関関係を結ぶべき相手は誰にでも判るような有名人(含む肉親)であることが望ましい。その方がドラマ性がより伝わり易くなります。ここでエピソードの一例を示しておきます。

大家志津香の場合:彼女はAKBにおいて最も報われない研究生生活を送ってきており、その期間はAKB史上最長不倒の3年2カ月に及ぶ。芽が出ないと判断したAKB運営は、最初の研究生セレクションで大家志津香を落選させるつもりでいた。それを知った篠田麻里子と小嶋陽菜の二人が戸賀崎支配人の所へ来て「しいちゃんは誰よりも頑張っているんで、絶対にAKBに残して欲しい」と直談判をした。この二人の意向を重視した運営は、大家志津香をAKBに残した。

横山由依の場合:篠田麻里子にA6thの振り付けを教えた超有名エピソードを参照(つーか、エケペディア見た方が早い)

こんな感じです。またこの『ドラマ性』には、非常に強力な破壊力を持つ一つのバリエーションがあります。それは『悲しい過去』です。なんだかんだ言って、みんな他人の不幸話って、大好きなんだよね~(爆)。というわけでこれも一つ例を示しておきましょう。

『悲しい過去』
大家志津香の場合:週刊AKB(2010年11月5日放送分)の「大家志津香の苦悩」を参照(つーか、エケペディア見た方が早い)。

横山由依の場合:セットリストベスト100・2010で他の全ての9期研究生に出番があったが、横山由依(と永尾まりや)にだけは全く出番が無かった。マネージャーから「次に頑張ろうね」というメールが来て、悔し泣きした。

両方ともキャラがとても伝わり易いエピソードです。現在この『悲しい過去』の最先端は、NMB二期研究生・石田優美の生誕際の時の母親からの手紙のエピソードですね。

http://www.asahi.com/showbiz/music/OSK201111100053.html

これもエケペディアを見た方が早いかな(笑)。まあ石田優美はこのエピソード一本で、3年は話題に事欠かないんじゃないでしょうか(爆)。でも48プロジェクトのメンバーは誰だってこの程度の経験はしている筈なんで(前田敦子ですらデビューシングルを真冬の札幌の街頭で丸一日手売りしたが、一枚も売れなかったと後に語っている)、それをどんどん前面に出していくべき。ハイコンテクストは情報の質と量が勝負なんで、見栄を張るためだけに情報を遮断するなんてのは、百害あって一利無しだと確信します。次は『面白話』です。3年も4年もキャリアが有れば、一つや二つはあって当然でしょう?

『面白話』
横山由依の場合:大家志津香と二人でダンスの特訓をしたが、どうしても覚えられない。その内疲れ果てて二人とも寝てしまったが、ふと大家志津香が夜中に目を覚ますと、横山由依は眠りながらも寝言を言いながら、夢の中でダンスの練習をしていた。朝になって目を覚ますと、横山由依はダンスが踊れるようになっていた。

これも性格が良く出たエピソードです。次、『いい話』。

『いい話』
大家志津香の場合:非常に多くのメンバーが「AKBの全メンバーがしーちゃんの事を必要としている」「しーちゃんの事を嫌いなメンバーはいない」と言う。また後輩の面倒見がよく、研究生を対象としたアンケートでは“最も尊敬する(=最も世話になった)先輩として、大家志津香の名前が挙がるケースが最も多い。

横山由依の場合:9期生で最もダンスの覚えが悪かった横山由依は、平日はひたすら学校とバイト(※交通費と宿泊費のため)に明け暮れ、土日は夜行バスでレッスンのために東京に出てくるという生活を送っていたため、ダンスを練習する時間がなかなか取れなかった。そのため横山由依は、行き帰りの夜行バスの中で夜景を見ながらひたすらダンスのイメージトレーニングを繰り返した。だから今でも夜景を見ると、B4thの振り付けを思い出す。

重視されるエピソードの種類は他にも幾らでもあるわけですが、まず考えて欲しいのは、仮にあなたの推しが総選挙40位以下だとして、果たしてこれ以上の質と量を兼ね備えた『ドラマ性』を持っているのか、という点です。もし持っていると言うのなら、それを世間に知らしめるための努力をどれだけしているのか、という点です。もしエピソード自体が足りないというのなら、<<捏造してでも>>作るべきです(バレないという前提ですが)。もし知られていないだけなら、公演のMCやその他のあらゆる機会を使って、徹底的に告知するべきです(実は情報の告知に関しては、横山由依は非常に上手い)。公演のMCに関して、ただ文字数を多くしゃべって、それで「がんばった」としているメンバーも多いと思いますが、それだけではぶっちゃけ無意味だと考えた方がいい。しゃべる“量”と共に、“何”をしゃべるべきなのかをきっちり考える事、それが本当の意味での<<がんばる>>という事です。


レッスンナンバー2『一つのことを極める』:いわゆるキャラ立ちにおいて、最も重視される筈だとみんなが思っている項目。美形度、背の高さやプロポーション、歌やダンスの上手さ、身体能力の高さ、家柄、学歴、変わった経歴、特殊なスキルや知識、などは誰でも思いつき、かつ非常に入手し辛いものばかりなので、ほとんどの人が諦めてしまっている物だと思います。でもこんなに判り易くて良い物は持っている奴の方が超少数派であり、しかもこれを持っている奴が勝つわけでもない。良い方向であれ悪い方向であれ、とにかく一番でありさえすれば、もっとしょーもない物で十分なんですよ(上級者向けですが、「あいつにだけは勝てない」とあえて2番である事を強調してキャラを立てる手だってあります)。例を挙げます。

大家志津香の場合:AKBの最下層で体を張る担当。ブリッジをしながら牛乳を飲んで吹く、ブルーハワイのカキ氷を早食いして鼻から青い汁をたらす、など。(←本気でAKBで出世したいなら、大家志津香以下の超最下層で体を張る担当は誰かが試してみるべき。蛇に本当に噛まれてみるとか、本気で威嚇してくる蛇を手で持ったまま3分間耐えてみるとか。実際に遣ったメンバーもいるので、死なない事は証明済みです)。簡単でしょ?(笑)

大家志津香の場合:比較的若い年齢で入団してくる、あるいは良いとこのお嬢さんが多い48プロジェクトメンバーは(電車の切符の買い方を知らない娘とか結構多い)、世間知らずで社会経験が少ない者が多い。しかし大家志津香は結構世間慣れしていて(※恐らく実家の手伝いをしていたから)、アルバイト企画で主導権を取れるのは、実は大家志津香以外にはほとんどいない。

大家志津香の場合:料理が出来る。これも48プロジェクトのメンバーはほとんどが駄目なんで、現状だと大家志津香の独壇場です。本人も判っているようですが、調理師免許の早期の所得は必須です。そうすれば昔大堀恵がやっていたように、他のメンバーの料理の解説というポジションが得られます。

横山由依の場合:京都弁キャラ。方言やお国自慢を前面に押し出すのは、桑原みずき(土佐弁)や指原(大分弁は滅多に話さないけど(笑))もやってるんだけど、非常に有効。上手くすれば「観光親善大使」みたいな仕事もセットで付いてくるし。これなんかは、条件が合えば非常に簡単じゃないですかね?。

横山由依の場合:AKBでは高橋みなみと並んで今一番根性がある人、と言う事になっている。でもイメージ的にも<AKB=根性>という所があるんで、これだけおいしいネタをいつまでも横山由依一人に持たせておくのは非常に勿体無い。誰でも良いから、一日でも早く横山由依を超える根性エピソードを開発して、このポジションを奪還するべき。誰にでもチャンスはあると思うし、出世にも非常に有効。

という感じです。どれもそんなに大した話じゃないでしょ?(笑)。極端な話、変顔だけだっていいんですよ。まして物まねや一発ギャグなら、他のメンバーと内容が被らない限り、それでだけで完全に一つの方向性を極めた事になります。ただこの程度の物ですら、他のメンバーと識別するための何かを持ち合わせてはいない娘は非常に多いわけで、これでは300人にも及ぼうかと言う人数の中に完全に埋もれます。せめて“二つ名”は欲しいね~。指原なら「へたれ」、小島陽菜なら「馬鹿」、前田敦子なら「不器用」、高橋みなみなら「AKBのリーダー」、秋元才加なら「腹筋」、渡辺麻友なら「アニヲタ」、宮澤佐江なら「元気」、板野友美なら「ギャル」、みたいな感じで。やっぱそこまで行かないと、“キャラが立った”とは言えないですよね。


レッスンナンバー3『やりきる』:もしかしたら一番足りてないのは、ここなんじゃないでしょうか。実は方向性的だけで言えばキャラが立っているように見えるメンバーって、結構いるんですよね。佐藤夏希=鉄子、宮崎美穂=韓国好き、松井咲子=ピアノ、小林香菜=バカ、菊地あやか=地獄の底からカムバック、って感じで。でもこれらのキャラ立ちでAKB外での仕事まで繋がった物ってほとんど無いし、仮に有っても継続して現在まで繋がっている物は全く無い。とにかくこれらのキャラ立ちを強化するための“エピソード”(『ドラマ性』の事)が、ほとんど見当たらないんだよね(筆者の超勉強不足かもしれませんが)。結局覚悟の問題なのではないでしょうか。小林香菜の「バカ」キャラは、一時はDVD発売まで漕ぎ着けたんだけど、その後の展開は一切無し。逆にSKE矢神久美&木崎ゆりあに、「バカ」キャラ自体を持っていかれそうな勢いです。また高柳明音の「鳥」も、正直言ってうざいと感じる事も結構有るんだけど、あそこまでブレないと流石にメンバーにもファンにも認知率は非常に高い(エピソードもかなり豊富。鳥の丸焼きを見て失神したとか)。もう少し知名度が上がれば、絶対に鳥がらみのAKB外の仕事が回ってくると思うんだよね。また市川美織の「フレッシュレモン」は、もはやダチョウ倶楽部の伝統芸能の域です。これももう一息で、AKB外での仕事まで繋がるんじゃないでしょうか。つまりせっかくある程度のキャラ立ちを手に入れても、今度はそれを維持、強化、発展させるという事が全く行われていない。つまり『やりきる』事が出来ていないわけです。

 逆にキャラの立て方が非常に「上手いな」と感じるのは、秋元才加。彼女の持ちネタはそのほとんどが番組の中で、視聴者の目の前で入手したものなんですよね。ガンバレの意味で使う「ファイティーン!」は、ネ申テレビの「地獄の韓国海兵隊合宿」の時に教官に無理矢理言わされた時のもの。またヤギの物まねは、「週刊AKB」の中でバナナマン日村に教わったもの。一緒に出演していたメンバーは他にもいっぱいいるんだけど、こういった形で成果を持ち帰ったのは秋元才加ただ一人なわけで、他の連中は一体何をやってたんだよ??、っていう話です。その意味では、正直に言ってしまえば5年もかかってキャラを立てる(&維持・強化・発展させる)事が出来なかったメンバーが、今後それが出来るようになるのかというと相当難しいと思っているんだけど、「100%無理!」と断言も出来ないので、見込みはあるのかもしれませんねと言うに留めます。一応一回りして大家志津香と横山由依に話を戻せば、大家志津香は相変わらずSKEとの対抗戦で「マトリクスのポーズ」を極めたりして究極的に体を張っているし(しかも負け役で、という所が立派)、横山由依は今度は「おブスファッション」キャラまで貰って来ちゃって(爆)、ますますキャラ立ちまくりです。まあ二人とも、現時点では他の下位メンバーにキャラ負けしちゃう可能性は、全く無さそうですよね~(笑)。

(この文章の内容は、筆者の個人的な見解であり、他の如何なる個人・団体とも一切関係ありません。また文責は全て筆者個人にあります。何卒ご了承ください)

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コメント

はじめまして。いつも楽しく読ませていただいています。

付け加えると、「一般的にはネガティブとされる一面を、キャラに昇華せよ」なんてのもどうでしょう?

なんらかの悪口で言われたりすることは、その子の個性を端的に表していることが多いと思うので、笑いに持っていけると強いかな、と思いました。

たかみな=すべり、指原=へたれ、ゆきりん=腹黒などなど。

投稿: tune | 2011.11.22 02:35

今回は極めて実践的ですね!何人か読んで頂きたいメンバーが(笑)
そして読者の社会生活にも実用的ですね!

おっしゃる関係性・逸話についても、"点"のままやりきれていないでいるメンバーは多いですよね
点のまま各個撃破されてキャラ埋没

個々の点でも結んで線にして、面にしてやがて網にすると強い、
この点、言わずもがなですが地方組の特に指原さんの上手さはありますよね?

あ、横山の"ゆい"のいは依ですw

投稿: やどん | 2011.11.22 19:22

遅ればせながら、お帰りなさいませ。
ドラマ性と求道的側面とやりきる力。
今回の文章を読んだ上で26日のANNを聞くと、
出演メンバーたちがなぜもう一段浮上しないのかという理由が、
おぼろげながら判る気がしました。
3人とも個人的には嫌いじゃないんです。
むしろ好きなほうで。

ただ、如何せんキャラが弱いのは否めないわけで、
歯がゆさが残りますね。


ラストを前にリクエストといっては何ですが、2点。

このブログでの執筆を終えるにあたり、
もともと少年王様の一押し平島嬢から五推しの古川嬢、
その他、指原嬢の至言「押しは増やすもの」に則って、
少年王様の全推しメンそれぞれに向けて、
最後のメッセージを残してはいかがですか?

ええ、急ぎはしません。
このように遅くはなりましたが我々真摯な読者は必ずここに訪れます。
変な書き込みがあったから今回このように遅くなったわけですが(笑)。

続いて、HKT48の公演がチームSの「手をつなぎながら」になったわけですが、
これはこのブログを読んでる人であれば誰でもAKS総移動と関連付けるでしょう。
更に踏み込んだ今後のHKT、そして今後の姉妹グループの展望もお聞かせいただければ幸いです。

以上長くなりましたが、よろしくお願いします。

ええ、急ぎません。急ぎませんとも。

それよりもお身体は大丈夫ですか?

阪神大震災では発生時から馬車馬のように働いて、ふと落ち着いたときに、
たとえば帰りのタクシーの中とか、湯船とかで
心不全などで亡くなるケースが多く発生したと聞きます。

目先は仕事も情報収集もほどほどに。
こちとらもう何年も読んでるんです。

最後の花道、ゆっくり紡いで参りましょう。

長文、平にご容赦。

投稿: とも | 2011.11.26 20:06

>良い方向であれ悪い方向であれ、とにかく一番でありさえすれば、もっとしょーもない物で十分なんですよ
それを披露する機会が「有吉AKB」であればキャラ立ち成功率がグッと上がる気がします。
あの番組スタッフのしょーもないネタに対する情熱は異常ですからもしかしたら何かの企画に絡めてくれるかもしれませんから。

投稿: DJRS | 2011.11.28 22:42

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