« 新・私的AKB48論最終シーズンⅡ(その16) | トップページ | 島袋寛子のLife is beautiful (4) »

新・私的AKB48論最終シーズンⅡ(その17)

今回のお題は、「なぜ前田敦子は、イケパラが視聴率不振に陥るのを承知の上で、主演を引き受けたのか」

 前回の続きです

「初回視聴率10.1%、前田敦子版『イケメン☆パラダイス』とは一体「誰得」なのか!?」(2011年7月12日)
http://www.cyzo.com/2011/07/post_7870.html

「視聴率が6%に急落『イケメン☆パラダイス』があぶり出す現代の連ドラの問題点(2011年7月19日)
http://news.livedoor.com/article/detail/5719463/

「AKB48・前田敦子主演『イケ☆パラ』視聴率5.5%の衝撃!『レガッタ』との意外な共通点」(2011年8月1日)
http://www.cyzo.com/2011/08/post_8082.html

「『イケ☆パラ』視聴率最下位安定のAKB48前田敦子「男装なのに化粧が女になっている!?」(2011年8月29日)
http://www.cyzo.com/2011/08/post_8349.html

 全て日刊サイゾーの記事です。いやもう、まるで鬼の首でも獲ったかのようなはしゃぎっぷりです(爆)。でもまあ日刊サイゾーが前田敦子を目の敵にしていて、大島優子のスキャンダルに関しては本人の名前を伏字にしてまで隠蔽というのは、遥か昔からの日刊サイゾーの体質なんで、ここまでブレないという事はある意味立派な事なのかもしれません(←本城零次のせいじゃねーの?)。今回は前回に引き続きAKBと地上波テレビの視聴率の関係を見ていくと共に、何で前田敦子がこんなヤバイ企画に乗らざるを得なかったのかという、その背景を少し考えてみたいと思います

 さて前回は19時台放送のバラエティの視聴率について考えて見ましたが、今回は21時台放送の少女マンガ原作付きドラマの視聴率について考えてみます。まず「前田敦子の総選挙における得票数約14万票」が地上波テレビの視聴率に換算すると何%に相当するかを、皆様は考えた事がありますか?。仮にこの14万票を「14万人」と拡大解釈して、さらに視聴率の対象となる「14万世帯」へと数字を膨らませて考えたとしても(※実態としてはせいぜい4~5万世帯相当なのではないかという気がしますが)、関東における視聴率と考えれば、わずか1%弱という数字に過ぎません。つまりあるドラマに前田敦子がゲスト出演したとして、前田敦子一推しのファンは全員がこの番組を視聴して、一推しじゃないファンは一人も見ないと仮定すれば、視聴率はどんなに多く見積もっても1%程度の上昇に過ぎないことになります(ぶっちゃけ、誤差の範囲内です)。では前田敦子一推しではないAKBファンのどの程度の割合が、実際にこの『花ざかりの君たちへ〜イケメン☆パラダイス〜2011』(以下イケパラと表記)を見ていたと思いますか?。恐らくほとんどの人が見てないですねー。だって、すげー詰まんないんだもん。AKBのファンは、基本的に10~40歳台の男性です。で、イケパラは女性読者のためにだけ描かれた、純然たる少女マンガです。そもそも男性が見て、面白いと思えるわけがねーじゃん!!(怒)。つまりイケパラに関しては、本来のメインターゲットが10~40歳台の女性である原作を持ってきておきながら、主役にはほとんど男性しかファンが付いていないアイドルを連れてきちゃったんだから、<<誰が見ても詰まらない作品になっちゃったのは当然>>の事と言えるでしょう。要するにイケパラは、企画の初期の初期から腐りきっていたんですよ。

 もう一つ付け加えておきたいのですが、今回のイケパラは堀北真希主演の旧イケパラと常に比較されてきました。旧イケパラの最高視聴率は21%だったけど、イケパラの最低視聴率は5.5%だったので、前田敦子は堀北真希よりも劣っている、という文脈です(日刊サイゾーお得意のロジックです)。でもさ、はっきり言って旧イケパラのメインターゲットだった女性ファンは、本当に堀北真希が目当てでこの番組を見ていたと思いますか?。筆者は絶対に違うと思うんだよね。だって我々男性が脇役にかわいい女の子がいっぱい出てくるドラマを見るとして、主役の男の子を目当てで見てる人なんて、ほとんどいないでしょ?。だから旧イケパラを喜んで見ていた女性ファンは、堀北真希を目当てで見ていたわけではなくて(堀北真希で許せるかは考えたかもしれないけど)、イケメン男性俳優である小栗旬・生田斗真・水嶋ヒロ・岡田将生なんかを目当てに見ていたと思うんだよね。だから今回のイケパラが本来のメインターゲットである10~40歳台の女性にすら受け入れられなかったのは、前田敦子が彼女たちに嫌われたからではなく(前田敦子で許せるかは考えたかもしれないけど)、単純に<<イケメン男性俳優の質が低かったから>>である可能性が非常に高いと考えます。まあ日刊サイゾーの言う通り、全く同じ物語をたった4年でリメイクしちゃったんで話の先が完璧にばれちゃってたというのも、大きな敗因だとは思うけどね(笑)(←あと低予算も)。

 さてここからが本論ですが、恐らくAKB運営も太田プロも前田敦子本人も、このイケパラの企画段階からのヤバさには、最初から気がついていたんじゃないでしょうか。この時期の前田敦子のへろへろの表情と余裕の無さを見ていても(参考:情熱大陸)、事務所的にはとてもじゃないけど糞企画と承知の上で「もう一本ドラマの主演をやって来い」と言えるような状況だったとは思えないんだよね。でも前田敦子としては、イケパラがヤバ過ぎる企画だとは判っていても、AKB運営や事務所の制止を振り切ってでも、絶対に遣るしかないという決意があったと考えます。何故なら前田敦子は第二回AKB選抜総選挙で、<<大島優子に負けていたからです>>。ただし「前田敦子は第二回総選挙で負けたから、今回はメディア露出を増やして勝ちに行った」という話をしたい訳ではありませんよ。多分前田敦子はそういう人じゃないと思うし。もし総選挙で勝つためだけにメディア露出を増やし続けたのだと仮定すると、なぜ“情熱大陸”の中であんなにも無愛想だったのかについての合理的な説明が出来ません。だって世間に対するイメージアップをしたいと思うのなら、そここそが一番大切な所だとは思いませんか?

 前田敦子の各々の総選挙の時のコメントに「私はやっぱり一位という器ではないと思います」「(優子には)私が勝っている所は何も無い」というものがあったんだけど、これは恐らく本心から言っていると思うんだよね(計算とかする人でもないんで)。ところが第二回総選挙で負けた時には「私は負けず嫌いなんで、正直悔しいです。(中略)でも、もしリベンジ出来るのであれば(来年は必ず一位を獲りたい)」と言っています。さらに第二回総選挙の時には「実は負けて少しだけほっとしている自分がいます」とも言っています。これらのコメントは明らかに相互に矛盾していますよね。前田敦子が大島優子に本当に全ての要素で劣っているのであれば総選挙で負けるのが当然だし、リベンジがどうこう言う話じゃない。では何故前田敦子は、大島優子に全ての要素で負けている(※筆者はそうは考えていませんが)と思いながらも、何故自分は総選挙で一位でなければならないと考えたのか。それは「AKBのセンターとは一体何なのか」という事が明確に理解出来ていないと、判らない所なのだと考えます。AKBのセンターと言うのは、文字通りAKBの看板です。アイコンといっても良い。メディアに出る際には先頭に立って最も長い時間対応し、雑誌に出るときは一番前に一番大きく写真が載り、映画やドラマやバラエティの仕事は最優先で回ってくる(逆にAKBが批判にさらされれば、その矢面に立って一人で批判を受け止めるポジションです)。そしてメディア露出の「機会の数」や「扱いの大きさ」や「量や時間」などを現金というコストに換算すれば、恐らく前田敦子のために使われているコストは並みのメンバーの数百倍、二位の大島優子と比べても十倍程度の開きはあるのではないでしょうか。つまり現在の前田敦子が存在しているのは、本来ならば他のメンバーのために使われるべきコストを、「AKB全体のため」という名目で前田敦子が使っていたからに他なりません。このように“他のメンバーのチャンスを奪ってまで”AKBのアイコンを勤める前田敦子にとって、総選挙で一位を獲る事は言わば『義務』です。それこそがAKBのアイコンに相応しい仕事でしょ?。誰が誰よりも能力的に優れているとか、そんなことは大した問題じゃない。与えられたポジションで与えられた役割をきちんとこなす、それだけの話です(※前田敦子は“たまたま”自分がAKBのセンターにいるだけだ、と確実に思ってるんじゃないかな)。

 ところが第二回総選挙で前田敦子は大島優子に負けてしまった。アイコンの役割としては失格ですし、投入されたコストに見合う仕事も出来ていない。だから前田敦子は自分の力の足りなさについてきちんと語ったし、同時に重圧から開放される安堵感も漏らしました。恐らくこの時に前田敦子が考えたのは、

(1):ポジションが入れ替わる事によって、今まで前田敦子に掛けられていたコストが、今後は大島優子に対して掛けられる事になるので、前田敦子の数分の一のコストで同等以上の成果を上げた大島優子ならば、今までの前田敦子以上の実績を確実に挙げられると<<運営は判断する筈だ>>ということ
(2):今後は前田敦子に対して掛けてもらえるコストが数分の一に減るので、仕事の量も減るけどアンチも減るので、プレッシャーが減って精神的にも肉体的にも楽になる。
(3)今まで一度もやったことがないだけに、下から上へ追い上げるポジションを経験してみたい(それがリベンジに繋がるわけだし)

位の感覚だったんじゃないかな。ところが現実は、全くこうはならなかった(笑)。確かに一時的には、AKBの全ての中心が大島優子に移ったのですが、わずか半年でAKBのセンターは再び前田敦子の元に戻ってきてしまいました(理由はまともに分析すると超長くなるんで割愛します)。この時期と前後して、前田敦子の映画やドラマの主演は膨大な数に上っており、AKB運営は結局前田敦子をAKBのセンターに戻すという決断を下した事がはっきりと伺えます。でも総選挙で負けたのに何故?という意識の強い前田敦子にとっては、こうした運営の判断は納得し難いものだったのではないでしょうか。恐らくここで、前田敦子は覚悟を極めたと思うんだよね。すなわち第三回総選挙で一位を獲れなかったら、AKBを離脱する決断をしたということです(すぐでは無いにせよ)。だってこれほどまでに(他のメンバーのチャンスを奪ってまで)コストを掛けてもらって、それでも総選挙に勝てない(=アイコンとしての役割が果たせない)のであれば、総選挙での敗戦コメントを一体どう出せば良いって言うんですか?。チャンスすら貰えなかった百名以上にも及ぶアンダーガールズに漏れたメンバー達を前にして、「映画にもドラマにもいっぱい出させて貰ったけど今年も駄目でした。来年またがんばります♪」なんて事を、どの面下げて言えますか??。だからこの時期の前田敦子は、選挙に勝つためと言うよりは、むしろ悔いを残さないために仕事をしていたと思うんだよね。大島優子が相手ではがんばろうが何をしようが、勝つ時は勝つし負ける時は負けるとしか言い様が無い。それよりもAKBのアイコンとしての役割(すなわちAKB全体に対するファン層の拡大)を、総選挙当日まで全うしたかったんじゃないでしょうか。

 ここで話は一周してイケパラに戻るわけですが、こんな糞企画とはいえAKB全体のファン層拡大のみを考えれば、若干なりとも主演する意味はあるかもしれません。主題歌はAKBの曲を使ってくれるみたいだし、AKBメンバーも他に何人か出演させて貰えそうだし、今までのAKBのファン層以外の人達が番組を見てくれそうだし。またAKBを離脱すれば、ドラマの主演だってそう簡単にやってこなくなる可能性が高い。そう考えれば少しくらい肉体的精神的にきつかろうが、作品的な成功が得られる可能性が非常に低くかろうが、やるしかないという気持ちになるとは思いませんか?。前田敦子という人は非常に冷静な人で、嘘をついても嘘発見器の針が全く動かないような人なんだけど、第三回総選挙のDVDを見ていて思うのは、この日の前田敦子は今までに見た事が無いくらい挙動不審だったということです。“感極まった”という表現が、最も的確な気がします。仮に筆者の憶測が全て外れていたとしても、あの時一位を獲れていなかったとしたら、何かとんでもない事を言い出した可能性は高いのかな、という気はします。ま、いつか本当の事を話してくれる日も来るでしょう。

 最後にAKB総選挙に関してもう一つだけ。識者を自称する人達の中には「AKB総選挙は金次第で一人何票も投票できる金満選挙だから、民主的では無い」と抜かす馬鹿共が数多くいます。こいつらには民主主義の何たるかなんて全く理解出来ていないので、一切耳を貸す必要はありません!。皆様はアメリカの大統領選挙と、日本の総理大臣指名選挙のどちらの方が民主的に見えますか?。大半の方は大統領選挙の方が民主的だとお考えになるのではないでしょうか。日本の民主主義は所詮50年程度の歴史しかない付け焼刃だし、アメリカ人は民主主義を長年実行してきた人達なんで、当然の事と言えるかも知れません。で、大統領候補者達がまず何をするかというと、『選挙運動の資金調達』の結果発表です。要するに「俺はこれだけの金をかき集める力があるんだから、大統領になるに相応しい人物だ!」ということを誇示するわけです。ちなみにオバマはアメリカ大統領戦史上最も多くの選挙資金を集めた人物であり、この事は彼が大統領になるために非常に大きな影響を与えました(ただしオバマがそれなりの敬意を払われる理由として、ブッシュは少数の金持ちから莫大な選挙資金を得ましたが、オバマは多数の貧しい人達から小額づつ資金を集めました。その差はあるんだけどね)。そして資金を集められなかった奴は、大統領選挙にエントリーする事すら許されない(※エントリーするには最低一億ドルの費用が必要)。…この話の一体どこに「一人一票」なんて建前論が関わっていますか??。「一人一票」なんて話が始められるのは、資金調達の問題が全て解決してからですよね。しかもぶっちゃけ、資金調達の段階で大統領選挙の趨勢なんて、粗方決まっちゃってんだよ!!。もしAKB総選挙が金満選挙だと言うのなら、最も民主的な国である筈のアメリカの大統領選挙は一体何だっていうんですか?。民主主義を全うするって事は、建前だけの綺麗事だけで済ませられる問題ではなく、もっと純粋に生存競争的な意味合いを強く持っている物なのだと筆者は考えます。ましてAKBは金銭的利益を得るためのエンタテインメントであり、アメリカ大統領選挙は公共の利益を図るための国政なんですよ?。まずAKB総選挙を批判したい人達は、自分は馬鹿だと大声でわめき散らしているかのような感情論はもう止めて、少しはお勉強をして知識を増やした上で現実に即した理性的な話をした方が絶対に良いと思うんだよね。もう少し位は理性的にAKBを批判出来る人が居た方が、業界全体の利益になると思うんだけど。

(この文章の内容は、筆者の個人的な見解であり、他の如何なる個人・団体とも一切関係ありません。また文責は全て筆者個人にあります。何卒ご了承ください)

|

« 新・私的AKB48論最終シーズンⅡ(その16) | トップページ | 島袋寛子のLife is beautiful (4) »

芸能・アイドル」カテゴリの記事

コメント

今までに読んだAKB関連の文章で最も刺激的な内容でした。
もっと前田敦子に関した分析を聞きたいです。
なぜ、第2回総選挙後も彼女がセンターでならなければならなかったのか…など(確か、じゃんけん選抜に関連した記事で若干取り上げていましたよね?)
お願いします!

投稿: | 2011.11.30 20:44

センターが大島優子じゃなくて前田敦子なのは単純に見栄えの良さだと思いますけどね
それが良く判るのがフライングゲットのOPシーンの手を掲げてるところを見ればわかるけど
前田敦子は身長も大きいだけじゃなくて手足が長いのであのポーズが美しいんだよねえ
チビの大島高橋板野渡辺あたりじゃ無理な話です
篠田小嶋なら様になるかもしれないけど篠田1.5期で年齢的にもAKBのアイコンにはなれない人物だし
小嶋のようにAKB界隈をふわふわ生きてる人物にはアイコンは無理です

投稿: たか | 2011.11.30 22:23

前田敦子の総選挙での取り乱し振りはずっとひっかかっていたのですが、こちらの論考を拝読して氷解しました。

となれば、気に懸かるのは、次世代のセンターが誰になるのか、そしてそれがどのような体制になるのか、という点です。
知名度もここまでになれば、一人に資源を集中して「AKBの顔」をつくる必要性も疑問ですし、また前田並にタフで
戦術理解度が高い人材を見つけ出す困難を考えれば、高橋や大島を使って部分的に取り入れられていたツートップへの
シフト、あるいは特別待遇されるセンターという発想自体が放棄される可能性も大いにあると思います。

一方で、絶対的格差を設ける現在のスタイルも十分魅力的ですし、一般的な意味でのグループではないAKBらしく、
個人的には変えて欲しくないというのが本音です。

次世代AKBのセンターの人材とその在り方についての少年王3号さんのお考えを是非聞かせて頂けないでしょうか。

投稿: Crazy Horse | 2011.12.01 02:29

筆者の言う通りなにわなでしこ面白いですね
ほとんど予算がかかっていない

ですがやはり全区制覇で最終回なのでしょうか

ここで終わらすのはもったいないですね

投稿: カリカリ梅 | 2011.12.01 11:02

すごく的確な分析、読みですね。感心しました。
もともとAKBには「センター」というポジションはなかったと思います。
当然前田も主要メンバーの一人という位置づけでしかなかったはずです。
私の記憶は曖昧ですが、センター=前田と公式に打ち出し始めてからAKBの快進撃が始まったような気もしています。
ぜひそのへんの分析もお願いしたいところです。

投稿: PJ | 2011.12.02 08:54

前田敦子がイケパラを主演した理由について僕も考えていたので僕の持論を書かせていただきます。

>恐らくAKB運営も太田プロも前田敦子本人も、このイケパラの企画段階からのヤバさには、最初から気がついていたんじゃないでしょうか。
>この時期の前田敦子のへろへろの表情と余裕の無さを見ていても(参考:情熱大陸)、事務所的にはとてもじゃないけど糞企画と承知の上で
>「もう一本ドラマの主演をやって来い」と言えるような状況だったとは思えないんだよね。

普通連ドラの主演のキャスティングですと1年くらい前には決定してスケジュール空けておいてもらいますよ(もちろん例外もありますが)
前田敦子も個人の俳優としての仕事だけじゃなくAKBとしての活動もあるのでスケジュール調整のため、どんなに遅くとも2010年内には
キャスティングが決定してたと思います。

民放ドラマの制作は基本的にはキャスティング至上主義なので「主演級のキャスティング」→「キャストに合う企画立案&台本制作」という順が一般的です。
企画は後でどうにでもなりますが、NHKと違って民放は「視聴率が期待できる」「話題性をもってる」ようなキャストを主演クラスで押さえておかないと
スポンサーも納得しないのでドラマを作る事すらできませんから。
この場合フジテレビは企画は出来上がってないけれど、とりあえず人気の出てきて話題性もあるAKBの中心人物である前田のスケジュールを押さえた。
当然オファーを受けた太田プロと前田敦子は「当初はドラマの内容を知らなかった(企画自体存在しなかった)」ということが考えられます。


ただ今回のイケパラの場合、「企画→前田敦子をキャスティング」という民放においては少ないパターンも考えられます。
イケパラの「主役の女の子が周りは男ばかりの環境で、自分が女だとバレないように男装して生活する」って設定、同時期に放送していて小嶋陽菜も出演していた
「美男ですね」とかぶっていますよね?(桜蘭高校もですが)
この「美男ですね」という作品はオリジナル(韓国版)の地上波の放送権はフジテレビが持ってて昼間に放送して以降、反響が大きくて再放送のリクエストも多かった
作品なんですよ。

TBSはこのリメイク権を獲りたくて去年の春ごろから企画を立てて交渉を重ねてたらしいんですが、あれだけ韓国を推してて「美男ですね」の
オリジナル版の反響も自分の肌で感じてるフジテレビがこの状況でただ手をこまねいてたとは思えないんですよね。
多分TBSは主要男性キャストにジャニーズを置いた企画で話を進めていて、ジャニーズタレントを押さえられてしまったフジテレビは
それに対抗しようと主演:前田敦子の「美男ですね」の企画をたててリメイク権の交渉に臨んだのではないでしょうか。
そして前田のスケジュールは押さえたものの、結局肝心のリメイク権はTBSに持っていかれてしまい、本来なら企画も決まっているはずの時期に
決まるどころか全くの白紙になって他のドラマ制作陣からも遅れをとることになった。そして目ぼしい若手男性俳優も他のドラマや映画などにスケジュールを
押さえられてしまったんじゃないでしょうか。そう考えるとイケパラの男性キャストがなかなか決まらなくて決定したのが制作発表ギリギリだったって話も
説明がつくと思いませんか?

このスケジュールの遅れを取り戻そうとした結果が「僅か4年前の作品であるイケパラのリメイク」という荒業。
また一から企画する負担も減りますし前作のイケパラの時は小栗旬はともかく生田斗真・水嶋ヒロ・岡田将生あたりもブレイク前で知名度はそこそこでしたし
(とはいえポテンシャルの違いは誰が見ても一目瞭然ですが(;^_^A )、「AKBの前田でイケパラをリメイク」「主題歌はAKBでセンターは総選挙で決定」という
話題性だけでも(いい作品を作るというよりスポンサーを納得させるのに)充分と判断したんじゃないでしょうか。
だらだらと長文を失礼いたしました。

投稿: DJRS | 2011.12.02 18:38

なるほど。コストの観点から見るとそんなことがわかるんですね。
横山由依がまさしく同様のプレッシャーがあったんだと思います。

事務所と本人とどっちが仕事を選ぶのかと考えると、太田は本人の希望が叶えられる事務所という感じがしていますので、前田に関しても割と当たってるんじゃないかと思いました。

投稿: tetsu | 2011.12.04 02:33

ゴールデンのドラマをなるべく全部見るという生活を、数年しているものです。

今夏は、忙しく「イケパラ…」は、9月にまとめて見ました。

6話くらいまでは、いつ止めようかと思いながら根性で見てました。

堀北版を見ていたので、内容は分かってるし、イケ面がちょっと物足りない。

おまけにAKB48は、前田敦子と大島優子の2人しか判別出来ず、(総選挙のニュースで、知った。)
全く興味は無かったので。

でも、前回の小栗旬の濃さより、中村君の素朴な感じが好感を抱かせ、前田敦子との高校生らしい
ラブストーリーとして気がついたら見入ってました。

何故かだんだん前田敦子が可愛く見えて来たのです。

もしかしたら、この人芝居上手いのかな?とまで思えてきました。

そして、最終話のエンディングで、ラブストーリーの王道ともいえる男女が抱き合ってグルグル回る、
古典的なあのシーンで、中村君の頬っぺに前田敦子がKissをする場面。

あんなに爽やかで嬉しそうに再会のKissをする人を見たのは、誰以来かと久々に感動しました。

これで、AKB48のDVDを見るようになり、今ではAKB・SKE・NMBまで把握しています。
つまり、ファンが1人増えたってことです。

ドラマって「なんでこんなの誰が見る?」っていうのも、実は珍しく無いと思います。
ただ、たまに駄作といわれる作品に良い芝居をする人をみつけると、
我慢して見ていて良かったという事があります。

私にとって、「イケパラ…」はそんな作品でした。

投稿: よっちゃん | 2011.12.16 03:49

最も優れた人がセンターになるのではなく,立場が人をセンターにする,ということですよね.
少なくとも前田敦子は,AKB48のセンターにふさわしい人だと思います.
選抜総選挙は,前述の考え方に反して「最も優れた人を不特定多数が選ぶ」やり方ですが,それでもちゃんと前田敦子が1位になるのを見て,世の中ちゃんとできているんだなあと思います.

でもどうして,運営は前田敦子を選んだんでしょうね.
今の彼女はその立場にふさわしい人間になったけど,垢抜けない素朴な少女の頃にこうなる資質を見抜けたんだろうか.
「御輿として担ぐのにふさわしい」と書いてらしたと思いますが,その辺りのお考えをぜひ伺いたいです.
センターとはどうあるべきか,松井珠理奈は果たしてこの路線でいいのかどうか,など・・・

投稿: chika | 2011.12.20 18:15

少年王3号様、いつも楽しく拝読させていただいております。

まったくAKBと関係ないですが、ちょっとした反論をさせてください。
日本は決して「第2次世界大戦後アメリカに民主主義を教わった」などということはなく、1868年五箇条の御誓文によって表された明治政府の基本方針はすでに民主的でした。大日本帝国憲法憲法は後進国とみなされていた日本が民主的な憲法を自ら作成したということで、諸外国から高い評価を受けているものです。

世間から誤解されている、という状況が日本と一昔前のAKBに合い通じるものを感じますね。

以上、まったくAKBと無関係な話失礼しました。

投稿: 愛国系AKBファン | 2012.01.09 09:14

情熱大陸のあっちゃん、
いま、思い出してもゾクゾクするほど
魅力的でした。

私を含め、
私の身近には脚本家や映画監督、
小説家などが何人もいますが、
AKBのエの字もむ知らなかった彼らが
あの番組に出ていた謎の不機嫌な女性
(あっちゃんは彼らにはそう見えていた)に
猛烈な興味を示していましたからね。

創作意欲を掻き立てる存在なんですよ。
優子にないのが、その部分なんじゃないかな。

投稿: よっしー | 2013.01.11 20:50

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/26541/53372797

この記事へのトラックバック一覧です: 新・私的AKB48論最終シーズンⅡ(その17):

« 新・私的AKB48論最終シーズンⅡ(その16) | トップページ | 島袋寛子のLife is beautiful (4) »