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新・私的AKB48論最終シーズンⅡ(その16)

今回のお題は、「どうして“なるほどハイスクール”は、こんなにも糞つまらないのか?」

 今後ともAKBと地上波テレビの視聴率の話は切っても切れない関係だと思うんで、馬鹿サイゾー系をはじめとする自称マスコミの皆様のたわ言に惑わされる事が無いように、視聴率と言うものが何なのかを一回きちんとまとめておきます。

 まず絶対に知っておかなくてはならないのは、視聴率と言うのは常に<<リアルタイムで視聴している>>世帯数(ただし一世帯につきテレビ3~8台まで対応)の、視聴世帯数全体に対する比率を指している数字だ、ということです。つまり番組録画には一切対応していないし、ワンセグにも全く対応していない(※視聴率測定器はオンラインなので)。この時点で視聴率なるものが、<<現実世界には全く対応していない、単なるファンタジー世界の数字だ>>という事がお判りいただけると思います。要するにオリコンのCD売り上げ枚数が、音楽のダウンロード販売には全く対応していない超時代錯誤な単なる数字の羅列に過ぎないのと、全く同じ理屈です。細かい話はぶっとばしますが、ひたすらスポンサーサイドの理屈のみによってこの架空に等しい視聴率なる数字が、絶対不可侵な唯一無二な物として一人歩きをしているわけです。この事実をしっかりと頭に叩き込んでおかないと、AKBの番組やAKBのメンバーの出演番組が何故さっぱり視聴率が上がらず、それでいてそのほとんどが打ち切りにもならずに長く続いているのかというその“カラクリ”が、全く理解できないと思うんだよね。そこで今回は、馬鹿サイゾーが半年も前から「視聴率が低すぎる上に内容がくだらなすぎるんで、もうすぐ打ち切り決定!」とわめき続けている、日テレゴールデンタイムの“なるほどハイスクール”について見て行ってみましょう。

 まず考えて欲しいのは、上記の条件下で、実際にゴールデンタイム(例えば19時)にお茶の間でリアルタイムにテレビを見ている暇人なんて、一体どんな人達なんだろう?ってことです。まず普通のサラリーマンは、まだ仕事から帰ってきていないので見ているわけがない。大学生だって、自宅にはまだ帰って来ていない時間です。中高生は、…本当に母親と一緒にご飯を食べながらお茶の間でAKBのテレビなんて見ますかね?。筆者なら恥ずかしくて、絶対に嫌だけど(笑)。とまあこんな感じで、実際にゴールデンタイムの視聴率の対象になっているターゲットはほぼ3種類の人達に限られると筆者は考えます(F1~F2層といった分類は実情に合っていないと思うので、筆者は一切使用しません)。すなわち

(1):専業主婦
(2):自分のテレビを買って貰えていない小学生以下の子供
(3):すでに定年退職後の高齢者

以上の3種類です(細かい例外は無視します)。つまりゴールデンタイムのテレビ番組なんて、この人達だけのために作られているんですよ!!。舐めてると思いませんか?(怒)。「最近ゴールデンタイムのテレビがつまらなくなってきた」なんて、したり顔で言っている馬鹿がそこら中で散見されますが、むしろ番組作成に対する研究がより進んだ結果、番組内容がこの3種類の人達に特化してきたため、この3種類の人達以外の我々は完全に置いてけぼりにされてしまっている、というのが実情だと思うんだよね。

 ではAKBのファンは、この3種類の人達のどれに対応しているのか。当然9割方が対応していないと思うのですが、強いて上げれば(2)の“小学生以下の子供”の何割かがAKBファンなのかもしれません。でも所詮子供なんで、母親に「見ちゃ駄目!」と言われれば当然見られないし、実際に週刊AKBの視聴率がさっぱり上がらないことを思えば、やっぱり見ていない(見せてもらえない、この時間に家にいない、面白くないから見ない、なのかもしれませんが)と考える方が自然です。ここまで考え合わせれば、“なるほどハイスクール”が何故我々AKBファン(や馬鹿サイゾー編集者)にとって、どうしてここまで詰まらないのかは歴然としていますよね。蛇足を承知で答えを言えば、“なるほどハイスクール”はAKBファンや良識ある社会人(笑)を対象にした番組で無く、この3種類の人達のみを対象とした、目先の視聴率だけを獲りに行った番組だから、こんなにも詰まらないわけです。番組作成に関する研究が死ぬほど進んだ結果、この3種類の人達が何を求めているのかは、ほとんど解明されちゃってると思うんだよね。“なるほどハイスクール”に関連したもので言えば、

(1):中年専業主婦層:イケメンの若い男、料理作り、生活上のちょっとした知恵、ファッション、パターンで笑いを取る芸人、他人の不幸な話、ちょっと良い話、若者の最近の流行、B級グルメ、旅行、占い、かわいい子供、子供の教育上よろしいもの(※子供が一緒に見ている場合)、など
(2):子供:学校生活(※社会経験が少ないので身近なものを好む)、知的好奇心を満たす知識、単純な勧善懲悪、簡単なゲーム、かわいい動物、アニメのキャラクター、変わったおもちゃ、など
(3):高齢者:同世代の出演者(※テンポが若者とは合わない為)、過去を振り返る企画、昔は良かった的な話、文化遺産や自然の風景、俳句や川柳などの昔のもの、時代劇(※何故か江戸時代限定)、など

といった感じ。これらは明らかにAKBファンが求めているものではないんだけど、筆者の考えでは、AKBファンは<<AKBの番組を録画して見ている人が大半だと思っているんで(←偏見かな?)>>、仮に“なるほどハイスクール”の内容を我々AKBファンや良識ある社会人(含む馬鹿サイゾー編集者)にとってジャストフィットの(=超面白い)内容にしてしまったら、この3種類の人達は確実に見てくれなくなるんで、<<視聴率はむしろ下がるんじゃないか>>と思っているわけです。

 つまり“なるほどハイスクール”はゴールデンタイムで放送する限り、この3種類の人達に媚を売りまくった、ファン的には超つまらない内容で大正解なんじゃないでしょうか(というか、他に選択肢が無い)。もう一つ筆者が、“なるほどハイスクール”がこの方向性で正しいと考える理由があって、それは<<認知率を上げるための、年齢&性別のターゲット拡大>>こそが、この番組の真の使命だと思っているからなんだよね。以前筆者は“AKBのCDはMAX150万枚まで売れる”という文章の中で、「現在の地域・年齢・性別を完全にならした上でのAKBの認知率はせいぜい20%程度であり、これを5倍の100%に近づける事によって、2.5倍の150万枚というセールスを達成できるのではないか」と書きました。結果としてはかなり甘めの数字だったわけですが、AKBの認知率を上げるために今までターゲットに出来なかった年齢・性別の人達をファン層とするための努力は惜しむべきではないと思うし、“なるほどハイスクール”こそがそのための第一歩なんじゃないかと思っているわけです(※地域格差の是正に関しては、HKTや乃木坂ががんばってくれる筈です)。だから馬鹿サイゾーが言うような「面白くなれば視聴率が上がる」的な考えは、完全な事実誤認だと考えます(まあいつもの事ですが(笑))。

最後にもうちょっとだけ。まずAKBのゴールデンやプライムの番組が何故視聴率がさっぱり上がらないのかについては、「AKBファンの大半がリアルタイムでは番組を見ておらず、録画をしているから」「視聴率の対象になる人達の大半が、年齢・性別的にAKBのファンでは無いから」ということで説明できます(まあ他にも要因はあるんだけど)。で、AKBの番組は何故低視聴率でも打ち切られずに続いているものが多いのかについては(ここでは“AKBは将来性がありそうなのでコネを維持するため”といった政治的な理由は除いて考えると)、「制作費の不足分は、DVDのセールスで最終的な帳尻は合わせられるから(例:週刊AKB)」「AKBの運営が無理矢理CMを打って、番組を買い取っているから」の二種類があると考えられます。前者については何回か書いた事があるんで、今回は後者の話をします。皆様はAKBの冠番組に関して、どのようなCMが流れているのかきちんとごらんになっていますか?。一般企業のCMが流れているものに関しては(例:ヨンパラ)、きちんと収益を上げているすばらしい番組ということになりますが、視聴率次第で打ち切りになる可能性があります(つーか、打ち切りになるでしょう)。まあ良くも悪くも、普通の番組ってことです(笑)。ところが、流れているCMがAKB選抜のCMや京楽のパチンコのCMばかりだとしたら(例:すっぽんの女たち)、これは相当ヤバイ番組だということになります。何故ならこの番組は、流せば流すほどAKBが赤字になっていくからです。人気だの視聴率なんてのはどーでも良い話で、視聴率がどれだけ高くても<<AKBにはビタ一文、利益をもたらしません>>(←まあ視聴率が低すぎるからこんな事になっちゃってるんだけどさ)。解散決定後のすっぽんの女たちに関しては、AKB運営としては利益を出すために放送を続けているわけではなく、SDNメンバーの退職金代わりに放送を続けていると思っているんで(それにしても物凄い金額の退職金だけど(笑))、打ち切りになんてなりようがない。つまり何でもかんでも視聴率だけを軸に全てを説明しようとする馬鹿サイゾーのスタンスは、完璧に間違いだと筆者は考えます。とまあいう感じで、それぞれの番組で流れているCMを見ているだけでも、番組が抱えている『事情』が垣間見えるんで、続くのか終わるのかに至るまで、かなり正確に予測出来ちゃったりするわけです。お試しあれ。

続く。

(この文章の内容は、筆者の個人的な見解であり、他の如何なる個人・団体とも一切関係ありません。また文責は全て筆者個人にあります。何卒ご了承ください)

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芸能・アイドル」カテゴリの記事

コメント

お久しぶりです。
復活、ありがとうございます。

ずっと更新されなくて、あのままで終わってしまうのかと、半ば諦めていましたので、
本当にありがとうございます、です。

私もAKBを初めてかれこれ3年くらい経ちますが、少年王3号さんの記事を読むと、
自分が今までどれだけ何も考えずに、ただ漠然と見てきてしまったかに気付かされます。

また、ネットのちょっとした中傷記事に凹んだ時にも、ここの文章を読んで元気づけられた
事もありました。

最終シーズンとなってしまった事が、本当に残念ですが、その最終シーズンが、出来るだけ
長く続く事を願っています。


投稿: たかし | 2011.11.29 14:25

>要するにオリコンのCD売り上げ枚数が、音楽のダウンロード販売には全く対応していない超時代錯誤な単なる数字の羅列に過ぎないのと、全く同じ理屈です。


???

AKBファンが言う”AKBってのはすごいアイドルグループだ!”という理論的根拠の多くを占めているのは、その”オリコンの売り上げ枚数”ですよ。あなたはAKBの権威を自分で否定するのですか?

あれが単なる意味の無い数字の羅列であるならば、AKBは凄いアイドルでも何でもないし、AKB以外のライバルアイドルたとえばモーニング娘などの対して、その数字の少なさについて罵倒することもできません。

投稿: りんりん | 2011.11.29 19:25

ハロカスが沸いてきた

投稿: あ | 2011.11.29 20:33

週刊AKBもスポンサーが付かない番組枠買取り型の番組だと思ったのですが違うのでしょうか?

投稿: taro | 2011.11.29 21:48

こんばんは、F8Fです。過日は少年王様にご迷惑をかけ申し訳ありませんでした。さて今回は「なるほどハイスクール」ですか。少年王様の指摘される通り、「認知率を上げるための、年齢&性別のターゲット拡大」は長期的な観点に立てば大切なことですね。ちなみに、この項を拝見したとき、なぜかNHK教育テレビの語学番組を思いうかべてしまいました(笑)。どちらも視聴率という尺度だけで考えれば、合理的であるとは言い難いかもしれませんが、新たな層を発掘する(それが新たなファンであれ、語学を学ぶ者であれ)という視点にて立てば、存在意義は十分あると思えます。もっとも、基本的にスポンサーを気にしなくともよいNHK教育ですら、語学番組をゴールデンタイムに流す度胸はないでしょうから、AKB48の方が一枚上手なのかも(笑)。ところで、地域格差の解消にも触れておられますね。しかし、HKTの皆さんの劇場での活躍はすぐにdmm配信はたいへん困難と思います。極論かもしれませんが、地元のケーブルテレビ会社とタイアップして、劇場公演の配信や自主制作番組に入れてもらうというやり方は難しいものでしょうか。あとあとの著作権を考えると一筋縄ではいかないこととは思いますが、地上デジタル放送が始まりアナログ難視聴対策としてのケーブルテレビの役割が薄れている現在、双方にとって決して悪い話ではないと思いますが。少年王様のご見解がうかがえれば幸甚に存じます。恐々謹言。

投稿: F8F | 2011.11.29 23:28

「過去の記事をよんでくださいよ」という人がやはり多くきますね

少年王さん、復活ありがとうございます。もうサイゾーは相手しなくていい気がしますよ。

投稿: hemu | 2011.11.30 03:02

私自身、つい最近もモベキマスのCDも買いましたし、ハロプロも
好きなんですが、ハロプロファンの攻撃的な言動には辟易します。

特にネット上でのAKBファンへの噛みつき方は、正気の沙汰とは
思えないほどです。

こういうファンの言動が、ハロプロの新規ファンの参入を阻害してる
んだと思いますけどね。

投稿: たかし | 2011.11.30 09:41

>視聴率と言うのは常に<<リアルタイムで視聴している>>世帯数(個人では無い)の、視聴世帯数全体に対する比率を指している数字だ

この表現は正確ではありません。マスコミが一般人向けに取り上げる視聴率が(主に関東の)世帯視聴率なだけで個人視聴率も測定されていますし、
マーケッティングのデーターとしても利用されています。だからこそF1層やF2層などの区分をしている訳です。


>一世帯に2台以上のテレビがある状況にも全く対応していない(※視聴率測定器はお茶の間のテレビ一台にしか取り付けられていない)

視聴率の測定器は一台で複数台のテレビに対応できるんですよ(たしか8台くらいまで)。
同一世帯において一台でTBS、もう一台でフジテレビを見ていたとすると世帯視聴率としてはTBS・フジテレビの両方とも視聴されていたとそれぞれカウントされます。
また、同一世帯において二台を使ってTBSを見ていても世帯視聴率では1カウントですが個人視聴率としては2カウントになります。

>仮に“なるほどハイスクール”の内容を我々AKBファンや良識ある社会人(含む馬鹿サイゾー編集者)にとってジャストフィットの(=超面白い)内容にしてしまったら、
>この3種類の人達は見てくれなくなる可能性が高いんで、<<視聴率はむしろ下がるんじゃないか>>

少年王さんはなるほどハイスクールを全てご覧になっているのでしょうか?
なるほどHSの最新回はファンの間でも「なるはいおもしれぇじゃん」なんて話題になるほど好評で、主婦受け狙いの川越シェフや懐かしのアイドル、
AKBファン狙いの総選挙中継といった飛び道具なしで9.3%という、この番組にしては高視聴率を記録しましたよ。


>AKBの認知率を上げるために今までターゲットに出来なかった年齢・性別の人達をファン層とするための努力は惜しむべきではない

この意見には完全同意です。
『ガチ?ガセ?バラエティー なるほどHS』にリニューアル後の最近の企画は、AKBに興味のない人間の「AKBはテレビによく出てるメンバーしか知らない」
「普通の女の子と見分けがつかない」「街で見かけても気づかない」というマイナス要素を(自虐的ではあるものの)上手く逆手にとってる企画で
AKBファンの人とこれまでAKBに興味がなかった人の両方が楽しめるいい落としどころを見出した企画だと思います。
年内放送もなくこのまま打ち切りの噂さえあるなるハイですが、年末年始の特番のリハーサルや収録で忙しく収録スケジュールが合わないだけだと信じて
長い目で見守っていきたいと思います。

投稿: DJRS | 2011.11.30 18:16

再開してからの記事を順に楽しみながら読んでいますが、
なんかこう、全体的に、以前に比べて論理展開に精彩を欠いている、
といった印象を受けてしまいます。
どこがどのように、と問われるとうまく説明できないので
無責任で非常に申し訳ないのですが。。。
おそらく、
・喧嘩をふっかけるような口調(語尾)
・自身の推論にもかかわらず断定するような口調(語尾)
・(~だけのために作られている、といった)極端なカテゴライズ
といった点が休止前より多く見受けられるように
なってしまっているせいではないかと感じます。
心無い人たちのコメントのせいで喧嘩腰になってしまったのも
無理からぬこととは思いますが、
個人的には、昔の落ち着いて淡々と、しかしばっさりと切っていく
少年王3号様の記事が好きでした。

投稿: blues_bar | 2011.12.15 23:29

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