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新・私的AKB48論最終シーズンⅡ(その10)

今回のお題は、「AKB帝国の終焉(秋元康が死んだ日)」

 ※※今回の文章は11年10月31日以前に書かれたものです。11月1日以降の状況に対応した物にリライトしようと思ったのですが、(現状がどうなっているのか全く掴めていないという事も含めて)改定は不可能と判断し、断念しました。よってあくまでも(秋元康氏が亡くなった事によって)11月1日以降の状況の変化は一切無かった、という前提でお読みいただければと思います。つーか、大して変わらないんじゃないかなあ。きっと。多分。恐らく。もしかしたら。※※

 さて筆者は昔から「AKBは何十年でも存続する」と吹きまくっているわけですが(爆)、もちろん現在の形が永遠に続くなんてことはさらさら思っていません。AKBのシステムや理念が、名前や形を変えながらも(変わらないかもしれないけど)、何十年でも続いていくと言っているだけです。そもそも筆者はK-1を始めとする格闘技が衰退したのは、ファンがAKBに吸い込まれてしまったせいじゃないのかと常々考えていて、その証拠にAKBのムックを作ってる連中はどいつもこいつも元プロレス(&格闘技)ライターばっかじゃねーかとか思っているわけですが(笑)、そういったこともあって筆者はAKB帝国の終焉に対してある明確なイメージを持っています。それは、AKBがプロレス団体と同じ道を歩むのではないかというイメージです。日本には最初、プロレス団体は一つしかありませんでした(今のAKBと同じ状況です)。力道山の「日本プロレス」です(「国際プロレス」に関しては当然無視します)。やがて力道山が亡くなると「日本プロレス」は、ジャイアント馬場の「全日本プロレス」とアントニオ猪木の「新日本プロレス」の二つに分裂します。そして(そこから50年ほど端折るけど)現在は様々に分裂・統合・改名・新設が繰り返された結果、100以上に及ぶプロレス団体へと細分化されました。恐らくAKBもまた、これと同じ道を辿るのではないでしょうか(どんなに団体が細かく割れても、プロレスはプロレスです。AKBもまた同じです)。

 仮に今日(2011年10月31日)秋元康氏が突然死んだとしましょうか。果たして48プロジェクトは明日からどうなっていくのでしょうか(足りない知識は全て憶測で埋めますので、引き続きお読みになる方はそのおつもりで)。まずAKBから見ていくと、なまじ各大手プロダクションの力関係が拮抗しているだけに(本来の事務所の力関係を考えれば、ホリプロ辺りが主導権を握っているべきなんだろうけどね~)、主導権争いは熾烈を極めるのではないでしょうか。まず主導権を握ろうとするのはAKSでしょう。AKBの公演や楽曲や劇場の権利は恐らくここが全て握りこんでいる筈で、しかも間が良い事に全メンバーがAKS所属の「チーム4」が新設されたばかりです。その気になれば「チーム4」と大量の研究生だけでも、AKBとしての公演などの活動を続行することは可能です。そしてオフィス48もこれに合流するのではないでしょうか。そもそも劇場の支配人はオフィス48の社員なわけだし、オフィス48が「AKB」と名の付く事業から完全に独立して業務を続けていけるとは、到底思えません。問題はAKB次期センターです。恐らく太田プロは今まで通りの前田敦子・大島優子のツートップ体制を主張するでしょう。しかし他の事務所はこれを飲んだら、恐らく主導権を取り返すチャンスは二度と無くなります。当然ワタナベプロは柏木由紀を、ホリプロは板野友美をセンターに据える事を強硬に主張することでしょう(恐らくこの時点でサムデイはAKBから撤退しています)。

 難しいのは尾木の動きです。当然渡辺麻友のセンターを主張するのですが、なんせ事務所の力が弱いので、確実に主導権争いに負けるでしょうね。このまま永久にセンターを取れない状況でAKBに残留するのか、はたまた独立してやっていくのか。ここは独立という選択でいってみますか。幸いな事に尾木には神7の内3名を含む13名(含むSDN)のAKBメンバーが居ます。これに尾木所属のタレント(この際だからアイドリングからもメンバーを引き上げますか(笑))を何人か足せば、なんとか単独での公演(&選抜と称してのマキシCDの販売)が可能となります。劇場は250人規模なんてせこい事は言わず、どっかの3000人規模のホールを借りて月数回程度の公演(どうせ「チームA」なんて、今だってその位しかやってないでしょ?)を行えば良いでしょう。しかし問題は楽曲です。この時点でAKSと良い関係を構築出来ていなければ、当然楽曲を使わせてもらうことが出来ないわけで、その場合、当座は渡り廊下とノースリーブスの曲でセットリストを作るしかありません。場合によっては尾木の他の歌手の歌を流用するという手もあるかもしれませんが、最終的には自前のセットリストを何とか自作することになります。名称は仮に「新AKB・チームOGI」とします(笑)。

 一方本家AKBでは一向に終わらない権力闘争に嫌気がさした太田プロが「いずれは独立させるつもりだったから」と言って、全メンバーを本家AKBから引き上げます。かくして太田プロは前田敦子とノットイエットだけでの活動になるわけですが、メンバー的にも業務的にも、そんなに問題無いんじゃないでしょうか。普通に芸能活動をやっていて、たまに本家AKBや新AKBの公演にでも出演していれば、それだけで太田プロに所属する元AKBメンバーだけは何とか生きていける気がします。かくして残るはワタナベプロとホリプロの権力闘争ですが、最終的にはホリプロが勝つんじゃないでしょうか。AKBとは最初からの付き合いなんでAKSとの付き合いも深いし、何と言っても会社がでかい(笑)。ここでワタナベプロが残留なのか独立なのかが非常に難しいですが、もし残留だとすれば恐らく条件を出すことになります。それは「次の総選挙の結果を、一年間選抜CDに反映させること」というところでしょうか。というか、こうでもしないとイトーカンパニーとかアトリエダンカンだって、絶対納得しないと思うんだよね。こうなると総選挙の持つ意味は、凄まじくでかくなります。お目付役の秋元康氏がいない以上、反則攻撃に対する規制も一切かからなくなる可能性が高い。流石に票の集計は他所の会社に頼むので公正だという前提ですが、それでもCDの自社買いとか、票の取りまとめとか、何でも有りになるでしょうね。もちろんAKSが「チーム4」のメンバーで天下を取ったら、うざいホリプロやワタナベプロ(笑)をまとめて放逐という可能性も十分有りです。ここから先は想定のしようもないのですが、実際にこういう進み方をするとなれば、最低でもあと数回は事務所の分裂とか離脱とかが続いていくのではないでしょうか(新AKBに合流するという選択肢も全然有りです)。

 さてSKEとNMBの京楽グループですが、本家のお家騒動で一時的に圧勝に近い状況になります。ただその勝ち方もAKBがコケただけの話であって、CDの実売数で昔のAKBを追い抜いたとかいう話では無いので、48プロジェクト(すでに存在しませんが)全体で見たCDの総販売数はむしろ減っている可能性が高い。そんなに喜ぶべき状況でも無いわけです。またSKEのバックに居るエイベックスと、NMBのバックに居る吉本が本当に共同歩調を取れるのかという問題もあり、必ずしも一心同体というわけでもないでしょうね。楽曲に関しても、おそらく元AKBの公演の楽曲に対しては金を払ってAKSから借りていると思うんだけど(それも秋元康氏の口利きで相当安く)、SKEのオリジナル公演は自前でお金を払って作って貰ったと思うんで、最悪AKSからの楽曲供給が完全に止められても、SKEはしばらくは問題無くやっていけるでしょう。NMBに関しても、いきなり楽曲の供給をストップするなんてことをすればそれこそ全吉本芸人を敵に回すことになるわけで、流石にAKSもそこまで無茶はしないんじゃないでしょうか。ただ今後は自前で公演の楽曲を作らないといけないのは間違いないわけで、NMBならば例えば元社員のよしみで小室哲哉に一公演分まとめて楽曲を作ったり選んだりして貰うというのも、話題性があって良いかもしれません(絶対喜んでやってくれると思うよっ!)。SKEについては、…まあやり方は判っているわけなんで、どーにかなるでしょ(笑)。

 この状況で、果たしてSKEやNMBが本家AKBの総選挙やじゃんけん大会に参加出来るだろうかという問題ですが、…どうなんでしょうね?。内情がボロボロになった本家AKBの選抜CDに、果たしてSKEやNMBのメンバーを受け入れるだけの余力があるかどうか。…難しいんじゃないかなあ。きっと「他所のメンバーを入れる位なら、うちの事務所のメンバーを選抜に入れてくれ!」という抗議が本家AKBの運営には殺到しているわけですよね?。…恐らく総選挙もじゃんけん大会も、やるとしても本家AKBだけで行っていく事になるんじゃないかと。京楽グループは自分達だけで勝手に総選挙をやるのかもしれないけど、ここでの主導権争いも相当熾烈だと思うよ。現状ではSKEが先行しているとは言え、NMBのメディア展開力は日本アイドル史上最強だと思うし、SKEはAKBの番組に一切出られなくなるとすると急激にメディア露出が減少することになります(※細かい話ですが「週刊AKB」にNMBが出演しないのは、恐らく吉本系列外の人脈で番組を作っているから。だから司会もワタナベプロの我が家なんですよ。逆に吉本のロンブー淳&ピースが仕切る「なるほど!ハイスクール」には、SKEが出演しないですよね?)。…勝負はいいとこ五分五分じゃね?。SKEとNMBが合同で両方のCDに投票券をつけて総選挙を行うとしても、勝敗は相当微妙な気がします。逆に総選挙がこの2グループだけの問題だとすれば、エイベックスと吉本はお互いの持ち駒を全部突っ込む事が可能になります。例えばエイベックスからはスーパーガールズと東京女子流とフェアリーズが総選挙に参戦、吉本からはYGAが総選挙に参戦、という感じで。名称は「全日本アイドル総選挙」とでもしますか(笑)。これなら在りし日の(笑)AKB総選挙と比べても、それほど見劣りしないんじゃないでしょうか。

 ここで筆者的に最も問題になるのは、果たしてこの状況でJPN48が成立し得るのかということです。本家AKB、新AKB、SKE、NMB、からメンバーを選抜して、秋元康氏の命日である10月31日に記念のCDを発売する、そんなプロジェクトが果たして組めるかどうかです。利害関係がぐちゃぐちゃな上に、ミリオン以上の販売数が確定となれば、調整が恐ろしく難しいのは間違いないでしょうね(考えただけで胃が痛いです)。HKT?。AKS直轄で大物スポンサーが付いていない上に、全体の進行表を頭に入れていた唯一人の最高司令官がいなくなっちゃったんだから、相当厳しいでしょうね(ぶっちゃけ駄目かも)。乃木坂?。48プロジェクトと違ってフォーマットすら固まっていないんだから、HKT以上に状況は厳しいですよね。まあパスポやスーパーガールズをお手本にすれば(まるで先祖返りだけど!)、生き残る事位は出来るかもしれません。JKT&TPE?。全く判りませんっ!!(爆)。

 皆様はこの混沌とした状況に対して「もう駄目だ(泣)」という気持ちになるかもしれません。しかしプロレス団体の浮き沈みを20年以上に渡って見続けてきた筆者に言わせれば、<<状況はまだ全然マシな方>>です!!。ここまでのストーリーはかなりきつめの設定であり、実際には各事務所がここまで強硬な手法を取るというのはなかなか考え難い所でもあります。また仮にここまで状況が悪化したとしても、(一時的にはCDの販売数が減るかもしれないけど)それぞれのグループは、各々また立ち上がって来るんだろうと思うよ。だってAKBって、そういう物じゃないですか。専用劇場でたった7人のお客さんから始めるのがAKBでしょ?。(今回の設定によれば)本家AKBも、新AKBも、SKEも、NMBも、そしてもしかしたらHKTや乃木坂すらも、グループによってはいつの日にか故秋元康氏在りし日のAKBの水準まで立て直してくるかもしれないし、グループによっては一瞬にして跡形もなく消滅することでしょう。勝つのは本家AKBとは限らないわけで、案外乃木坂あたりだったりするのかもしれませんが(笑)、いずれにしても最も重要なのは、どのグループが故秋元康氏が持っていた理念・センス・システム構築力(この3点に関しては別項を設けます)を色濃く引き継ぐかだと思うんだよね。“現在存在する利権”を獲り合っているだけのグループは、100%短期間で消滅すると断言できます(プロレス業界でサンプルは浴びるほど見てきましたから)。とはいえ成功して頭一つ抜け出したグループが現れたとしても、その頃にはまた新たな分裂の火種が灯っちゃうんだけどさ(笑)。でもまあ今回のシミュレーションで、故秋元康氏のおかげで48プロジェクトが一つにまとまっていた事のありがたさが、皆様にも少しは実感していただけたのではないでしょうか。故秋元康先生、ありがとう、そしてさようなら。あなたのことはいつまでも、いつまでも忘れません(←死んでねーよ!!!!!)

(この文章の内容は、筆者の個人的な見解であり、他の如何なる個人・団体とも一切関係ありません。また文責は全て筆者個人にあります。何卒ご了承ください)

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コメント

相変わらず、資料やデータを見ている&人間観察とビジネスの理屈&歴史観のある文面
いつもながらスピード感たっぷりで興味深く拝聴しました。
人間の動きとか個性とかの歴史観は、らへんからくるのかと思っていましたがプロレスなんですね!
なるほど。と納得した次第。

p.sたぶん篠田麻里子同様、誤植を指摘される方がいるでしょうから先に。乃木坂ですよー。
私は少年王さんの勢いの乗った筆法の中の誤植はもキャラの一部だと思って楽しんでいるのですが(笑)

投稿: やどん | 2011.11.13 21:06

相変わらず飛ばしまくりますね。
笑わせていただきました。

格闘技との関連性については概ね同意見です。
自分もかつて各種の格闘イベントにハマっておりましたので、現在AKBにのめりこむ自分が不自然とは思えないのです。

投稿: | 2011.11.14 14:19

近野と藤江は「イトーカンパニーリセ」から「イトーカンパニー」に移籍したようですよ。

投稿: GENN | 2011.12.19 00:09

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