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新・私的AKB48論5th(その5)

「『心の羽根』のPV映像は、どうしてあんな代物に仕上がってしまったのか」

 今回は「SFヲタ(←絶滅危惧種(笑))」的視点で。評判劣悪の『心の羽根』のPV映像ですが、アイドル畑専任のAKBファンの99%以上の方はどうしてあんな映像になっちゃったのか、全く理解できないと思うんだよね。せいぜい「秋元康氏がレトロフューチャーというテーマで外人監督に依頼した」という噂を聞いて、「だから何で??」と思う位でしょう。でもSFヲタである筆者に言わせると、あの映像は10秒見ただけで「映画『未来世紀ブラジル』が元ネタ」と断言できます。『未来世紀ブラジル』は1985年にイギリスで作られたSF映画で、SFヲタの間ではカルト的人気を得ている作品であり、雑誌などで“好きなSF映画ベスト100”とかの特集を組むと必ず上位に入ってくる作品です。詳しくはウィキペディアを見て貰えば判ると思うんだけど(つーか、映画を見れば一発で納得がいきます)、要するに情報統制された超抑圧社会から、ふとした事故をきっかけに自由になろうともがき苦しむ主人公の姿を描いた作品なのですが、監督がモンティパイソン(イギリスの超有名コメディアングループです)のメンバーであるテリーギリアムだったことから、ブラックジョークの塊みたいになっちゃった映画です。

 恐らく秋元康氏は、このPVの監督であるマイケル・アリアス氏(代表作「アニマトリックス」「鉄コン筋クリート」「ヘブンズ・ドア」など。SFヲタ・アニヲタ的には結構重要人物)に対して“レトロフューチャー”というキーワードと共に、“抑圧から自由になる”“空を飛ぶイメージで”(←なんせ「心の羽根」っていう曲名だからねえ)というキーワードも提示していたのではないでしょうか。…こうなると、選択肢は相当狭くなります。筆者的にも、該当する作品はなかなか提示しきれないのですが、『未来世紀ブラジル』(いきなりこれをイメージしちゃった監督の気持ちも理解はできます)がその中の一本である事は間違ありません。ただAKB的にその結論が本当に正しかったのかと言うと相当微妙な所であり(つーか、間違い?)、筆者的にレトロフューチャーというと映画「リーグオブレジェンド」とかアニメ「未来少年コナン」みたいな、明朗なヒーロー活劇の方がAKB的にふさわしかったのかなという気がするのですが、もし“抑圧から自由になる”というテーマが秋元氏から提示されていたとすると、この選択ではなかなか厳しいものがあるのかもしれません。(「メトロポリス」かな?)

つーか、元々秋元康氏がマイケル・アリアス氏にPVを依頼した理由自体が、アニメ「鉄コン筋クリート」を見たからじゃないかと思うんですよね(「アニマトリックス」ではないと思う)。だから鉄コンの映像に有るレトロフューチャー的なイメージとか、クロとシロの生き方や街中を飛び回る(というか跳ね回る)映像が、「心の羽根」というタームと(秋元氏的に)ジャストフィットしたということなのではないでしょうか。つまりマイケル・アリアス氏は秋元康氏の依頼を<<完璧に勘違いして解釈した>>可能性が高いんじゃないかという気がします。そんなわけで、なんであんなPVになっちゃったのかという点に関する筆者的な結論は「秋元康氏は『鉄コン筋クリート』を元ネタに作って欲しかったのに、勘違いしたマイケル・アリアス監督が『未来世紀ブラジル』を元ネタにPVを作ってしまったため」ということになります(あくまでも仮説ですが)。まあ秋元康氏は過去のPVとイメージがガラッと変わればとりあえずOKの人なので、出来上がった『心の羽根』のPVはとりあえず問題無しというところなのかもしれません。つーか、ぶっちゃけ問題が有るとすればビギナーのPVの方が遥かに問題が大きかったんで(爆)、今更こんな瑣末な問題には関わっていられないという状況になりそうですが。

 せっかくなんで、今度はアニヲタ的視点でもう一ネタ。最近10期生が盛んにプリキュア好きを公言しているわけなのですが、何故だと思います?。10期生は年齢が若いので、脳みそが幼いせいだと思いますか?。でもそれなら一年前の9期生だって、条件は同じ筈ですが、プリキュアに夢中になったりはしなかったですよね。…結論を言えば、現在放映中のプリキュアシリーズ第7作「ハートキャッチプリキュア!」は、単純に歴代全シリーズを通して最も面白いんですよ、間違い無く。筆者の友人のS氏は「これを見るために、俺は6年間我慢してプリキュアを見続けてきたんだ!」と大絶賛しています。つまり10期生達は、ただ面白いものを見て面白いと言っているだけなので、筆者的には何一つ不思議な事は無いんですよね。むしろ面白いものを見逃している人達の方が気の毒だとは思うのですが(爆)、放送が始まってから相当経っているので今更見始めろという気にも、なかなかなれないんでけどね(笑)。

(この文章の内容は、筆者の個人的な見解であり、他の如何なる個人・団体とも一切関係ありません。また文責は全て筆者個人にあります。何卒ご了承ください)

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コメント

僕は「心の羽根」は完全にスルーしていた(推しメンが1人もいなかったし、グループ単位の興味ではSKEの方に移行した時期だったので)んで監督がマイケル・アリアスだと言うことすら知りませんでした。
今回の記事を読みPVが見たくなったので、視聴してみたのですが冒頭のテロップで吹きだしちゃいました(笑)
あれは元ネタがわかるまで10秒でも長いぐらいですね(笑)

ここからPVができるまでの僕なりの推測ですが、秋元氏は初めはPVに対して「近未来的なイメージ」だけ抱いていたんじゃないでしょうか?
頭の中ではAKB48→秋葉原の町とSFということで『ブレードランナー』的な世界観を実現したかったのかなと。そんな時にアリアス監督の「鉄コン~」を見て(既に見ていたかもしれませんが)この人にお願いしようとしたのではないでしょうか。
それで秋元氏と監督が話を進めていく内に“レトロフューチャー”だけでなく少年王さんが言うような“抑圧から自由になる”“空を飛ぶイメージで”などのキーワードが飛び出し、「これじゃ、まるで『未来世紀ブラジル』みたいだ」ってことで思い切ってあんな形にしたのかなと思いました。

ただ個人的にこのPVはAKBに合う・合わない以前に、曲自体が『ドラゴンボール』に合ってない気がします。最近のアニメだと主題歌と合ってないことも珍しくないとは思いますが“チームドラゴン”を名乗る以上もっと作品に寄り添った曲が良かった気がしました。曲自体は悪いものじゃないと思うんですけどね。

投稿: DJRS | 2010.11.14 11:31

>頭の中ではAKB48→秋葉原の町とSFということで『ブレードランナー』的な世界観を実現したかったのかなと

う~ん、確かに秋元康氏がサイバーパンクをイメージした可能性は結構ありそうですね(「BIGINNER」がまんまサイバーパンクだったことを考えると、「心の羽根」のリベンジ企画だったとも考えられます)。だったら最初から、そう依頼すれば良いのに(^-^;

>ただ個人的にこのPVはAKBに合う・合わない以前に、曲自体が『ドラゴンボール』に合ってない気がします

・・・昔から秋元康氏のアニメ絡みの選曲・作詞には、アニヲタ的には頭が痛いところが有ります。筆者的には「機動戦士ガンダムZZ」の”アニメじゃない”の作詞が、未だにトラウマになっているんで(ρ_;)

投稿: 少年王3号 | 2010.11.14 21:50

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