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新・私的AKB48論4th(その19)

今回のお題は、「日本の経済不況がAKBに与えた影響について」

 ちょっとイメージしてみてください。

 時はまだバブルが続いているもう一つの世界の2010年某月某日。場所は東北のとある寒村。そこにある大きいだけが取り得の古ぼけた公民館の大広間の舞台の上で、今日もAKBの20番目の姉妹に当たる○×△48が公演を行っていた。演目は「パーティーが始まるよ」、衣装はいつもの学校の制服。観客席はたたみの上に座布団を敷いただけものであり、照明も固定のものが二機あるだけ。最初は親兄弟・友達位しか見に来てくれなかったけれど、半年ほど経った現在は口コミで噂が広がり、今では毎日なんとか満員のお客さんが来てくれる様になっていた。まだ全国ネットのテレビには出た事が無かったけれど、地方のテレビには何回か出たことがあったし、いつかはAKBさんと同じ大きな舞台に立てる日がやって来る、そう信じてメンバー達は今日も一生懸命がんばっていた。その日の公演が終わりみんなで挨拶しようと手を繋ぐと、観客席の後ろから「ちょっと待った!」という声がかかった。呆然と立ちすくむメンバー達を尻目に、何の予告もなく現れた秋元康氏は舞台に上がると、「えー、本日は皆様に発表する事があってここへやって参りました。○×△48の○○○子さんですが、この度、JPN48のメンバーとして推薦させていただくことが決まりまして…」。泣き崩れる少女、祝福する仲間たち、鳴り止まない歓声…

 筆者が初めてJPN48の構想を聞いた時、最初にイメージしたのは上記のようなビジョンでした。しかし現実は、全然こうはならなかった。筆者の想像では(恐らく『AKBは10年計画』と言っていた秋元康氏も同じだったと思うのですが)発足5年目のAKBは、まさかCDが60万枚も売れるようになるとは思っていなかったし、AKBの姉妹グループがまさか二つしかないなんてことも全く想像していませんでした。なぜここまで初期プランと現実がずれてしまったのかというと、その原因は深刻な<<日本の経済不況>>にあると思うわけなんですよ。つまり景気さえ良ければ、AKBのCDは<<もっと売れなかった>>し、姉妹グループはもっとたくさん増えていたと思うんですよね。一つ例を上げてみましょう。

 もし今がバブルの時期で、筆者がとある市の市長で、ふるさと創生資金として1億円貰ったとしましょう。やることはただ一つ、当然AKBの姉妹グループを立ち上げます!!。まず市内の全ての小・中・高校に「AKBダンス部」を立ち上げさせ、演目「パーティーが始まるよ」の猛練習をさせます。3カ月後にオーディションを行い、そこから正規メンバー16名、アンダー16名を合格させます。部活動の一環として、平日4回合計8時間の合同練習を行い、基本一週間に土日二回づつ計四回公演。場所は市内のライブハウスでも良いし、本当に公民館でやっても良いでしょう。地方のテレビ局に、生中継をしてもらっても良いかもしれません。そして毎年その中のエース一名をJPN48に推薦して、全国ツアーを行わせる。残ったメンバーに関しても、年に一度の東京ドーム10デイズ公演には日本中のAKB姉妹グループが参加するものとし、それを一年の総決算とします。次の年はまた市内オーディションからやり直し。本当にプロを目指したいのなら、姉妹グループから推薦されたメンバーはAKBのオーディションの最終選考から参加できる旨を予め取り決めておき、AKBの研究生としてスタートさせます。…妥当なプランニングだと思いませんか。

 AKBの長期的展望は、発足当初から変更に変更が重ねられてきたわけですが(ついでに筆者のAKBに対する未来予想も、変更に変更を重ねてきたわけですが(泣))、これには日本の経済不況が密接に影響を与えているものと考えられます。まず、もし日本の景気が良ければ、既存の大手アイドルグループ(要するにハロプロです)はここまで簡単には傾かなかったのではないでしょうか。つまり少し位出演料が高くても、少し位スケジュールが合わなくても、少し位素行に問題があっても(笑)、名前の通ったアイドルの方が圧倒的に有利だったと思うんだよね(バブルの時期は、ブランドイメージ超重視だったと思うので)。しかしバブルがはじけて不況となり、テレビの製作費が激減した結果、(主には金銭面ですが)色々な点で問題のあるタレントが使い難い状況になってきたと。そこへ滑りこんだのが出演料が安く素行も安定しているAKBだったわけです(費用対効果が大きいというべきなのかな)。また広告宣伝費に関しても、もし金さえ有れば、ハロプロも採算度外視の無茶苦茶なプロモーションを仕掛けられた筈で、資金力の無いAKBでは太刀打ち出来なかったのではないでしょうか。当然テレビでアイドルの出られる枠なんて限られているわけで、その枠を全部ハロプロ勢に埋められたら、AKBには手も足も出なかったと考えます。その代わり、金の巡りが良ければ一か八かでAKBの姉妹グループを立ち上げようと考える企業もかなりの数出て来た筈で、5年経っても姉妹チームが2つしか無いなんてことは有り得なかったと思うんだよね。

 当然AKBの知名度の上がり方も、現在のように大都市部からでは無く、姉妹グループがある地方から草の根的に広まっていった可能性が高いのではないでしょうか。…筆者的には、本当はそういうAKBを見てみたかったんだよね~。AKBの超攻撃的なプロモーションスタイルを考えた場合、王者に挑む挑戦者というシチュエーションの方が絶対に面白いと思うんだよね。繰り返しになりますが“独占”の形態に入ったAKBを他のアイドルが倒すことは実質的に不可能に近く、(秋元康氏が倒れるなどの)自滅を待つだけという現状を考えると、むしろ如何にして王者に上り詰めるのかという事の方が重要だった気がしてなりません。AKBの姉妹グループのスポンサーが、パチスロメーカーの京楽以外に<一つも見つからない>という現状は本当に頭の痛い問題で、来るべきJPN48も(グループの数が少なすぎて)、真の意味での日本アイドル選抜となるのはかなり厳しい状況です。本当に日本の経済不況は、AKBに深刻なダメージを与え続けていると思うんですよね~。

(この文章の内容は、筆者の個人的な見解であり、他の如何なる個人・団体とも一切関係ありません。また文責は全て筆者個人にあります。何卒ご了承ください)

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芸能・アイドル」カテゴリの記事

コメント

この不況下だと、新しいスポンサー探すのは厳しいですよね。少年王さんが書かれたようなブレイクした状態になれば、現れるかも知れませんが…。
これまでの記事を読んだのに理解してないかもですが、複数スポンサーで立ち上げる。って事は出来ないんでしょうか?

投稿: じお | 2010.09.09 13:11

HKT48は実現目前までいったけど、目を付けてた物件がオフィス棟か何かになって、とりあえず保留中じゃありませんでしたっけ?他の場所のスポンサーは確保できてないだろうし、探すのも容易ではないかもしれませんが少なくとも博多の分のアテはあると思います。

また、「スター姫探し太郎」が始まりNMBのオーディションに密着するみたいなので、上手くいけばNMBに対する世間やマスコミの反響次第では新規スポンサーを獲得するきっかけになるんじゃないでしょうか。

テレ東系列ということを考えるとSKEの時よりもNMB48というアイドルグループを多くの人にアピールできますし(まあ、当時と現在じゃマスコミのAKB関連に対する関心度自体違いますが)W松井の知名度を上げるチャンスでもあるので個人的には期待している番組です。

確かに不況がこれまでAKBの展望に与えた影響は少なくないかもしれませんが、スポンサーの件については全く光が見えていない状態ではないんじゃないかというのが僕の考えなんですが甘すぎますかね?

投稿: DJRS | 2010.09.09 22:03

>複数スポンサーで立ち上げる。って事は出来ないんでしょうか?

実はAKBこそが複数スポンサーによる典型的な成功例であり、AKS社長による単独スポンサーでは無いんですよ。逆にSKEのような単独スポンサーは考え方が極端から極端へ走る可能性が非常に高く、様々な危険を孕んでいると考えています。

>HKT48は実現目前までいったけど、目を付けてた物件がオフィス棟か何かになって、とりあえず保留中じゃありませんでしたっけ?

秋元康氏は昔からそう言っていますが、博多に適当な物件が<一つも見つからない>ということは非常に考え辛く、むしろ該当するビルのオーナーがスポンサーになってくれそうだったけど、そのビルが劇場として使えなくなったのでスポンサーの話が流れた、と筆者は解釈しています。

>スポンサーの件については全く光が見えていない状態ではないんじゃないかというのが僕の考えなんですが甘すぎますかね?

別項でまとめようと思っていますが、SKEが自分の役割を全うして、一応の成功を収める事が出来たので(まあ年末の結果次第なんだけど)、スポンサーにアピールできる環境がやっと整ったと考えます。おっしゃる通り、「スター姫探し太郎」はW松井への御褒美であると同時に、スポンサー獲得を強力に意識した番組になるでしょうね。

投稿: 少年王3号 | 2010.09.10 04:36

「bump.y」や「9 nine」、「Tokyo Cheer×2 Party」などについてはどう思われますか?
これらのアイドルグループはAKBには遠く及ばないセールスと知名度ですが、bump.yの桜庭ななみ、9 nineの川島海荷、Tokyo Cheer×2 Partyの小池彩夢は女優としては、AKBの誰よりも格上です。ついでに言うと全員まだ女子高生。

AKBのメンバーの多くは女優志望、という事になっていますが、例えばAKBのトップに立つ前田敦子や大島優子は女優としての実績では前述の3人に完敗です。
桜庭ななみの芸能界デビューは前田敦子主演だった「栞と紙魚子の怪奇事件簿」の端役なのに、凄いスピードで抜かされましたし、そもそも女優になるためにAKBに入ったメンバーからすればどれだけ売れてないグループのアイドルでも女優として売れてるならそれは。。。
グループ単位では圧勝なのに、夢(女優)を叶える場所(AKB)で育ったエースが、その夢で他のアイドルグループのエースに負けるという現実は何だかもやもやします。

ちなみに、専用劇場ではなく専用イベントスペースを持っているTokyo Cheer×2 Partyの小池彩夢さんは、中塚智実さん鈴木まりやさんと来月同じ舞台に出ます。
私のコメントに書いた他グループの3人の中では一番知名度が低いと思われがちですが、実はネットで検索すれば前田敦子さんの約1.7倍、大島優子さんの2倍以上のヒット数が有ります。
彼女のアメブロの読者数は300人以下ですけれどw

投稿: | 2010.09.10 04:40

>前田敦子や大島優子は女優としての実績では前述の3人に完敗

こういうご意見を見るとやっぱり前田敦子の「あしたの私のつくり方」は、いくら本人にやる気が全くなく「早く劇場に戻りたいばっかり思っていた」仕事だとはいえ、過小評価されてるような気がしてなりません。
女優業としてはそれなりに要求に応えた結果を出しており、テレビ芝居しかできない人とはだいぶん資質の違いを当時のあの若さにして見せてると思うんだけどねえ。

投稿: wfroasaka | 2010.09.12 20:55

反感を買うかも知れませんが、(小池さんは存じませんが)その例題の桜庭さんも川島さんも前田さんも大島さんもどんぐりの背比べだと思いますよ。

はっきり言ってプロでは無い私やあなた方の「巧い」は100%主観であり、個人的感情が優先されているのは自明の理。
そして最大の問題は少々演技を齧った程度では公正な判断は不可能と言う事です。
例に挙がっている方々は世間一般から「一度」でも「この子演技巧い!」と評価されたことがありますか?
ファンやそのドラマ(映画)ファンからの「巧い」は世間一般の評価ではありません。(所謂「色眼鏡」)
※言葉尻だけで誤解されないようにお願いします

正直客観的な評価では、絶対評価(50点=可もなく不可もなく)で60点(マシな方~まあまあ)程度がいいところだと思います。
「誰からも巧い」と評価して貰える75点以上を付けられる人はなかなかいませんし難しいところです。
※かなりベテランでも70点位がいいところです

演技って方言を使う場合もそうですが標準語でもちょっとしたイントネーションで違和感を感じ、評価が厳しくなる傾向が強いので「所詮ファンの評価」レベルでは水掛け論になるだけなのです。
貴方がどなたのファンか存じませんが、「演技を評価されて配役」される様にならないうちに「完敗です」とか言ってもアケカスだのハロカスだの罵りあっている方々と同じです。
桜庭さんはTBS系の青田買いドラマでは主役をつとめていますが、これは「演技を評価された」訳ではありません。
例題の方々が政治的な意味合いでしか大きな役に起用されていないのはご存じですよね?(事務所or背後からの働き掛け)
こういった現状を踏まえず、「完敗です」とか滑稽です。
※喧嘩を売っている訳ではありませんので御了承ください。('・ω・`)

投稿: 海霊 | 2010.09.13 00:57

小池彩夢さんはALWAYS 続・三丁目の夕日で日本映画批評家大賞審査員特別演技賞を受賞してますね。
http://www.jmca-official.com/history/17.html#09

ところで海霊さんは何故突然「巧い」云々について述べられているのでしょうか?それと実績は全く関係無いと思いますし、名無しでコメントされた方も別に演技が巧いとはどこにも書いてないですが。おっしゃられてるとおり、まさしく「事務所or背後からの働き掛け」で仕事が決まるのが世の常です。実績=巧さを評価される事ではありませんよ。そんな事を言い出したら仕事の多い大根役者には実績が無い事になります。(幾らでもいますよねw)
別ジャンルでも、例えば歌手の実績と歌の巧さは何の関係も無いでしょう。歌唱力が高い人が歌手として実績があるわけじゃない。
なので調べてみましたが芸暦的に確かに現時点では女優業の実績で完敗といえると思います。来年中には逆転出来るんじゃないですかね。

※私も喧嘩を売っている訳ではありませんので御了承ください。あくまで「実績」に関する考え方の問題です。

投稿: はちきり | 2010.09.13 02:00

今度のQ10のヒロインを4人の女優で当てはめたらいいんじゃないでしょうか?
佐藤健の相手が、前田・桜庭・川島・小池、ドラマの初回を世間の人に一番見たいと思わせた人が、一番女優として格上なのでは?
客観的に見て下さいね。
もちろん、受賞歴、主演本数などで女優の格を比べると言うのも良いとは思いますよ。

投稿: サイ | 2010.09.13 03:14

水を差すようで悪いのですが、女優の格や実績云々についての話は一旦止めにしませんか?
名無しさんの質問は「『bump.y』や『9 nine』、『Tokyo Cheer×2 Party』などについては(少年王3号さんは)どう思われますか?」
というものでしたし、ブログ記事のお題も、「日本の経済不況がAKBに与えた影響について」ですよね。

流れでそうなったのはわかりますが白熱して一歩間違えると罵り合いになってしまいそうですし、話の本筋からもだいぶ離れてしまったように思います。
ブログ主さん不在のまま盛り上がるのもナンですし、とりあえず少年王さんが対応して下さるまで待ってみませんか?

>>少年王さん
博多のスポンサーの件、たしかにそう考えられますね。HKTももうすぐだと思っていただけに残念です(TmT)
しばらくは「スター姫探し太郎」でNMB立ち上げを見守ることにします。

投稿: DJRS | 2010.09.13 04:48

若手女優の場合、巧さは実績じゃないというのは確かにそうかもしれませんね。
実績なんてアカデミー賞獲るぐらいじゃないと実績とはいえないでしょう。
(マイナーな賞では世間的な評価は変わらないです)
若手女優の格を決めるのは、メディア露出および話題性のあるドラマ・映画に出て存在感を示すこと。
そういう意味では挙げられている名前はどれも似たり寄ったり、これからどうなるかはわかんないというレベルの話で。
Q10の前田敦子次第では他を圧倒的に引き離せるかもです。(逆もありえますが)

もちろんAKBから現役の歌手アイドルで演技の世界で世間的にも成功する人間が出てくるかもという点では非常にわくわくさせられます。
これまでの女性歌手アイドルではそんな存在があまりいなかったですしね。

投稿: KAGE | 2010.09.13 08:17

>>はちきりさん

暗に「実力の伴わない見せ掛けだけの実績」であの人は凄いと言われても、実情を知っていると失笑を買うだけって意味です。
この説明だけ聞くと喧嘩を売っている様に聞こえるのでちょっと遠回しな言い方になり、そういう意図はありませんと明記しただけです。

第一に他の方も言っていますが、このスレッド的には関係ない話題なので続いても仕方ないと思ったから。
一概には言えませんが、端的に表せばKAGEさんのコメントは解りやすい表現かも知れません。
海外のショーレースと違い、一部の組織の(利益の為の)意向で決まるショーレースはまさに見せ掛けの…。
別にどのショーレースとか言いませんけど、そういった噂がまことしやかに語られている「有名な」賞って多いですよね。('・ω・`)

投稿: 海霊 | 2010.09.13 09:02

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