« 新・私的AKB48論4th(その4) | トップページ | 新・私的AKB48論4th(その6) »

新・私的AKB48論4th(その5)

今回のお題は、「小野恵令奈の心は、何時何所で折れたのか(その1)」

 筆者は何らかの事態が起きた場合、原因は一つではなく複数あるのが普通だと思っています。小野恵令奈の卒業理由に関しても、本人が言っていた「映画“さんかく”で演技力の無さを自覚したため」というのも確かに10%位は関係あるのかもしれませんが、他に幾らでも要因があるんじゃねーの、と筆者は考えちゃうんだよね。今回は小野恵令奈の卒業理由に関して、前田敦子の後継者候補の変遷という側面から少し考えてみたいと思います。

 3年前の小野恵令奈が前田敦子の後継者候補筆頭に居たのは、恐らく間違いないと考えます。事務所的にもAKB不動のナンバー1&2と同じであり、本人的にも「いずれは自分がAKBのセンターに立つんだ」と漠然と考えていた筈です。それは背が低くて基本的にバックダンサーに向いておらず、ダンスも決して上手いとは言えない小野恵令奈を、AKB運営が梃子でも選抜から外さなかったことからも、容易に想像出来ます。まあぶっちゃけセンターボーカルなんていうものは、(「ファーストラブ」がそうだったように)最悪直立不動で歌っていても、その分バックダンサーが動いてくれればそれだけで成立するわけで、むしろ小野恵令奈がダンス以外の点でセンターとしての役割(歌、トーク、マスコミ対応など)を全うしてくれれば、運営的には特に問題無いと考えていたのでしょうね

 そうした流れが一気に変わった第一のポイントは、間違い無く松井珠理奈の加入だったことでしょう。松井珠理奈が凄まじかったのは、AKBが要求するスペックを一人でほぼ完全に備えていた所にあると考えます。ダンサーとして十分な上背と高い運動能力、頭脳明晰にして強靭な精神力、トップクラスのダンスパフォーマンスと強力なリーダーシップを兼ね備えた、AKBのセンターボーカルとして全く妥協する必要の無い人材です。恐らく小野恵令奈としても、松井珠理奈に勝っている点があるとすれば、それは演技力とトークだけだという自覚は、最初から持っていたことでしょう(この点が今回の卒業に直接繋がると考えるのですが、それに関しては後ほど)。しかしあくまでもタイプが異なる松井珠理奈とは、(AKBとSKEの違いもあるし)共存して行けると考えていたのではないでしょうか。

 それよりも小野恵令奈にとって衝撃だったのは、第二のポイントである“大声ダイヤモンド勧誘隊”から外されたことだったのではないでしょうか。松井珠理奈がフィーチャーされるのは仕方ないとしても、その隣に立つべきなのは自分なのに、なぜ渡辺麻友が選ばれたのか理解できなかったんじゃないでしょうか。小野恵令奈と渡辺麻友は、スペックとしては非常に近いと小野恵令奈は考えていた筈です。両者とも身長が低く、ダンスもそれほど得意ではなく、運動能力も頭の回転もそれほど良いわけでもないし、リーダーシップがあるわけでも、これといった特技があるわけでもない。精神的に弱い小野恵令奈は、渡辺麻友の加入の時点ですでにライバルの出現に不安を感じていたようですが、少なくとも演技とトークは自分が上である以上、なんとかなると思っていたのではないでしょうか。なのに肝心の演技の場である筈の“大声ダイヤモンド勧誘隊”には自分ではなく、渡辺麻友が選ばれた。このことは小野恵令奈にとって、自分が前田敦子の後継者候補筆頭から外されたことを意味していた筈です。

 少しだけ違う話を。チームKの年少組3名(奥真奈美・小野恵令奈・早野薫)が結局大成出来なかったのに対して、チームBの年少組3名(多田愛佳・渡辺麻友・菊地あやか)が比較的出世している要因の一つとして、その育てられ方があるのかなという気がしています。チームKの場合は、年長のお姉さんが多くいてあれこれ世話を焼いてくれたりして比較的甘やかされて育ったのかなという印象を持っています(それはそれで良い面もあるとは思いますが)。対するチームBの場合は、最年長の浦野一美は一人っ子で面倒見の良い方ではないし、なっちゃんも当時14歳ではとても年少組の面倒を見ている余裕なんて無かった筈で、とにかく放任主義だった可能性が高い。つまりチームBの年少組は自分の面倒は自分で見るしかなかったわけで、それが強さや向上心に繋がっていったのではないでしょうか。渡辺麻友に関しては、昔から努力家だという噂は聞いていたのですが、ダンスパフォーマンスを見てもその努力が何所に反映しているのか筆者的には実は良く判らなかったりしていました。筆者が初めて渡辺麻友に対して「こいつ、やるな」という印象を持ったのは、実はPSPのゲーム「もえじゃん」をやった時のことでした。このゲームは当時のチームB全員でキャラクターに声を当てているのですが、声優志望の筈の仲谷明香などと比べても、渡辺麻友は突出して上手い。恐らくいつ声優の仕事が来ても良い様に、かなりの練習をしていたのでしょうね。だから常々「スーパー戦隊もののヒロインをやりたい」と公言していた渡辺麻友が演技の練習をしているのは当然だと思っていたので、筆者的にはマジすかの時にも全く不安を感じていなかったんですよね。

 恐らく小野恵令奈は、こうしたことが全く判っていなかった。だから渡辺麻友に対する演技力のアドバンテージが常に自分にあると思い込んでいたのではないでしょうか。またトークに関しても、現在でも小野恵令奈の方が上手いとは思いますが、渡辺麻友はアニヲタ・特撮ヲタを解禁してからはトークが上手いとか下手とかいう以前の問題として、十分にファンの共感を得るようになっていたんですよね。だから“大声ダイヤモンド勧誘隊”に渡辺麻友が選ばれたのには十分な必然性があり、その要因をきちんと分析すれば二人の差が実は非常に僅差であり、小野恵令奈にもまだ十分に逆転の目はあった事は判った筈なんだけどね。実際運営はこの後も小野恵令奈を全く見放しておらず、小野恵令奈は桜の栞以外の全ての選抜に参加し続けており、ルイヴィトンとの提携の際はソロ曲を貰ってもいました。でもねえ…

長くなったので、以下次号

(この文章の内容は、筆者の個人的な見解であり、他の如何なる個人・団体とも一切関係ありません。また文責は全て筆者個人にあります。何卒ご了承ください)

|

« 新・私的AKB48論4th(その4) | トップページ | 新・私的AKB48論4th(その6) »

芸能・アイドル」カテゴリの記事

コメント

えれぴょんの卒業発表にはかなり驚きとショックを受けましたが…他のメンバーがどんどん台頭してくる中で、完全に押されている感じはありましたよね。
それでも新しく進む道を決めたえれぴょんには頑張って欲しいですね。


今回も興味深く拝見させて頂きました。これからも楽しみにしてます!

投稿: ハチ | 2010.08.14 01:04

ちょっと、著者が天才と言う松井珠理奈について調べてみたのですが、突出してるのだけは間違いないですね。
思ったのは、アイドルというより女優の方が向いてるんじゃねってことです。アイドルに必要だと思う、①美人よりかわいい系 ②1番より2番 ③隙が少しある をこれだけパーフェクトに外してる子なんで。確かに13歳ってくくりでみるから駄目であって、普通の女優さんと同列に見た方がこの人の場合、適正な評価が下されるんじゃないかなぁと思っています。

投稿: ren | 2010.08.14 01:05

非~常に的確なご指摘だと思います。でも、アンチが大量に湧きそうな内容ですねw
確かに、大声ですべての流れが変わったと思います。
あっちゃんの場合は、じゅりなの登場に奮起して輝きを増した印象がありますが、えれぴょんはやる気を出した(成長しようとした)ことが、却ってファンの流出を促進した印象があります。たしか、有名なKリーガーの方々が、はるきゃんとかまゆゆとかの低年齢の子に推し変しまくってた覚えが…。
ところで、少年王さんは冒険王さんとは別人ですよね?。笑

投稿: ちょうぴん | 2010.08.14 01:40

>ちょっと、著者が天才と言う松井珠理奈について調べてみたのですが、(中略)アイドルというより女優の方が向いてるんじゃねってことです

本人的にも将来の目標は女優と言うことですが、筆者的に言うと、松井珠理奈の数少ない弱点が演技力なので(笑)、むしろその方向だけは目指さない方が無難かなと思っているのですが(o^-^o)

方向性としては安室奈美恵のような、ダンスを中心としたアーティスト系が一番向いているのではないかと。

>ところで、少年王さんは冒険王さんとは別人ですよね?。笑

そうですね。良く知らない方ですが。

投稿: 少年王3号 | 2010.08.14 06:10

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/26541/49138842

この記事へのトラックバック一覧です: 新・私的AKB48論4th(その5):

» トラックバック失礼いたします。m(_ _)m [AKB48の激レア写真集・DVD・CDが激安!]
初めまして、いつも楽しく拝見させていただいてます!^^ 実はこの度、 『AKB48の激レア写真集・DVD・CDが激安!』 というサイトを立ち上げましたので トラックバックをさせて頂きました。m(_ _)m 手前味噌で大変恐縮ですが 非常に有益な情報をご提供できると思っておりますので ぜひ訪問いただければと思います。 万が一不要な場合はお手数ですが削除ください。 これからも応援させていただきます!^^ 大変失礼致しました。m(_ _)m... [続きを読む]

受信: 2010.08.14 01:05

« 新・私的AKB48論4th(その4) | トップページ | 新・私的AKB48論4th(その6) »