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新・私的AKB48論3rd(その9)

今回のお題は、「オーディションの優先順位について」

 結構思い切って書いてしまいますが(笑)、AKBの1~4期生に関しては、アイドルという職業に限って言えば、B級の人材が多くを占めていたと考えています。要するに誰が見ても歴然としている一長一短があったということです。歌とダンスは上手いがルックスもアイドル向きではない、スター性はあるが内気で前に出られない、全体的なレベルは高いが年齢が行き過ぎている、同じくレベルは高いがやる気が感じられない、やる気以前にどう見てもアイドル向きのルックスではない、などなど。こうしたことは、二つの事象により発生したと考えられます。

 まず一つ目は、AKBのオーディションの少女達にとっての優先順位が、他のオーディションと比べて非常に低かったため。この10年以上の間ハロプロが全盛期を迎えていたため、(極端な話をしますが)アイドルになりたい少女達はまずハロプロのオーディションを受け、落ちたらホリプロスカウトキャラバンを受け、落ちたらスターダストのオーディションを受け、それも落ちた人材がAKBのオーディションにやってきていたわけです。もちろん長所と短所は表裏一体なので、色々な意味で個性的な人材が集まったということは言えるでしょう。しかし世間という、<第一印象が全て>の人たちを相手にするには、かなり難しいものがあったと考えられます。

 二つ目は、オーディションの基準です。立ち上げ当初のAKBはメディア展開力が非常に弱かったため、ブレイクまでに相当長い年月を要することが想定されていたと思われ(秋元氏は10年を覚悟していたようです)、またダンスなどの要求水準が非常に高いため、選考基準の最重要項目は“根性”(←実はこの点は今でも変わっていないんだけどね~)となっていました。つまりどんなに素材と能力のレベルが高くても、いきなり逃げ出すようではどうしようもないというわけです。次の基準は、“個性”。この点は賛否両論あるのでしょうが、秋元氏は現在でもここは絶対に譲りませんよね。つまり美形度・歌・ダンスなどはその次の話になるため、他のアイドルとは一線を画した人材がAKBには揃ったと言えるでしょう。

 マスコミの中には、AKBが「クラスで1番の美少女ではなく、わざと5~6番手を揃えている」などと評する所もあるのですが、筆者はこれは明確に間違っていると考えます。AKBだって、全員をクラスで1番の美少女で揃えたかったに違いないのですが、他のオーディションと比べて優先順位が低いために(最高の人材は全てハロプロなどに持っていかれたために)人材が伴わなかったのと、選考基準の順番で美形度の順番が低いためどうしようもなかったというのが現実でしょう。そのためにAKBは、CDが2万枚しか売れなかった頃から、“国民的アイドル(←まあ人数だけなら…(笑))”という無茶苦茶なキャッチフレーズを名乗り続けることになります。これはオーディションの優先順位を一つでも上にしたいという、文字通り死活問題だったわけですね。

 だからこそAKBは、実態としても“日本ナンバーワンアイドル”になることに強く執着しました。RIVER発売時に強引にモー娘。のCDの発売日にぶつけたのは、(モー娘。が憎いとか、潰したいとか考えたからではなくて)オーディションの優先順位を最上位にすることによって、まず最高の人材は全てAKBが抑え切るという体勢を整えるため(まあそれが全てでは無いのですが)だったと考えて間違いないでしょう。その成果が、現在AKB史上最高の大豊作と言われる9期生と、過去最高の人数がオーディションを受けに来たと言われる10期生へと繋がることになりました。

 話は前後しますが、AKBのオーディションにおける人材のレベルは、5期生から一気にレベルアップします。“国民的アイドル”という誇大広告が利いたんですかねえ(笑)。“大声ダイヤモンド”のブレイクに関して、松井珠理奈が重要な意味を持っていたのは当然としても、5期生三名が選抜に参加したことは、AKBが理想とする陣容を整えつつあることを内外にアピールしたという意味で、非常に大きかったのは間違いありません。筆者の見解としては、AKBはやっとこの5期生で、現在のハロプロ勢と互角の人材(まあ人材の方向性はかなり違うのですが…)を揃えられたのかなと思っています。そして9期生をもって、(AKBがアイドルのオーディションの最上位に立ったことにより)最高の人材は全てAKBに最初にやってくる体制が完成したと考えます。つまりAKBが定期的にオーディションを行っている限り、人材的な面でAKBの上を行くことは、非常に困難になったのではないでしょうか。

続く。

(この文章の内容は、筆者の個人的な見解であり、他の如何なる個人・団体とも一切関係ありません。また文責は全て筆者個人にあります。何卒ご了承ください)

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コメント

いつも楽しく拝見させて頂いております。

質問なのですが、

>現在AKB史上最高の大豊作と言われる9期生

こちらのソースはどこからでしょうか?

投稿: | 2010.06.04 01:10

私も、何をもって9期生が大豊作と筆者さんがおっしゃったのか知りたいです!

私的には、やはり大豊作と言うと、5期生だと思いますし、6期生は人数的には大豊作ではないでしょうけれど、研究生からの最短日数で昇格した高城亜樹ちゃんがいます。
しかし、9期生には、どちらにも匹敵するような要因がないように思われます。
(たしか、1回だけ何かの表紙選抜に選ばれた子がいましたが、強いて言うとすると、それだけな気がします)

投稿: りゅう | 2010.06.04 11:31

9期生は本当に大豊作なんでしょうか?
5期生の全じゃん4と呼ばれるメンバーは加入からわずか8ヶ月でしかも正規メンバーが48人にも関わらず昇格を果たしました。あきちゃや7期生も8ヶ月程度で昇格したり、昇格発表されてます
9期生加入からそろそろ8ヶ月経ちますよ。

さらに秋元氏に『選抜への登竜門』と評されたAKBINGOにも9期生は出演しておりません。
先日の放送でみゆみゆは出てましたけど、新Bメンバーが公演レッスンで出れないための代役でしかないでしょう

周りが勝手に騒いでいるだけで9期生は大豊作とは言えないのでは?

投稿: たぬたぬ | 2010.06.04 12:41

そういえば人物批評はどこまでやったんでしたっけ?
5,6期研究生はやりましたよね?
4期研究生はまだですよね?
是非4期7期についてもやって欲しいです

投稿: 名無し | 2010.06.04 13:46

ルックスでいうと
7期の三人(前田亜、小森、佐藤す)>>9期上位陣>>5期のTOP4

私は3年くらいAKBをみてきたが、ブレイクするであろう人材の多さは9期が過去最大だと断言できる。

ただ9期はかわいい子の多さは史上最大だけど
肝心の推され頂点のガラス4のうちの二人(島田竹内)が
推しても人気でないコースをたどるという予想が多い。

大場、島崎、永尾、石黒、山内、森、横山
この7人は推せば北原、高城のように研究生からAKBの中核を担うメンバーに成長できる可能性がある。

亜美すみれ小森の3人と上記の7人の合計10人がどれだけ早く現在の人気メンバーに追いつくことができるかがこれからのAKBの鍵。

後、受けた人数が多くても8期は豊作とは言い難いから、運営が意図的に選考基準を期ごとに変えたりしてるのかなって疑いたくなるね。

投稿: | 2010.06.04 14:41

私は素直に9期は豊作だと思ってますよ。テレビについては、研究生の番組ができてるわけだし、昇格についても、今までとは事情は違うと考えてます。

投稿: つづき | 2010.06.04 17:33

>こちらのソースはどこからでしょうか?
当時の数本の個人ブログと、幾つかのニュースサイトです。
ただこの件に関しては、筆者の個人的な印象と考えていただいて結構です。

>9期生加入からそろそろ8ヶ月経ちますよ。
5~6期生の頃と違ってAKB正規メンバーには一つの欠員も無く、9期生が昇格できないのは単純な力不足が原因ではないと筆者は考えます。
というか、筆者の見解では9期生に関しては、恐らく正規メンバーへの昇格と言う概念自体が存在しないと思うんだよね。
9期生の特殊性については、今回は4回連続の1回目なんで、全体を見てからもう一度感想を下さい。

>さらに秋元氏に『選抜への登竜門』と評されたAKBINGOにも9期生は出演しておりません。
その代わりに「有吉AKB共和国」があるわけです。恐らく地上波のテレビ局毎の割り振りは、大まかに日テレ・テレ東がAKB正規メンバー、TBSがAKB研究生とSKE、テレ朝がSDNとなったのではないでしょうか。

投稿: 少年王3号 | 2010.06.05 00:14

MVPで2ショットだのなんだの間違ったことを延々と書いて結局UFが無能で締めるとかバカじゃないの
実体験や自分で得た知識に基づいて書いた文章じゃないどっかで聞きかじった話だけで構成して

投稿: 名無しさん@お腹いっぱい。 | 2010.11.15 14:59

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