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新・私的AKB48論2nd(その6)

今回のお題は、「A2nd『渚のチェリー』について思うこと」

 AKB史上最強の差別公演と言われる、A2nd「会いたかった」公演の中でも、一際光る差別曲、それがこの『渚のチェリー』です。現在のAKBのユニット曲のスタイルは、センターボーカルが一番歌う時間が長いのは当然としても、サイドボーカルにも必ず見せ場のボーカルパートが用意されており、それなりに全員が納得(我慢?)できる構成となっています。しかしこのA2ndに<限って>は、ただひたすら前田敦子と高橋みなみのみが歌い続け、他のメンバーには(極端に言うと、ですが)ひたすらバックダンスと全体曲しか出番が無い、という有様でした。その中でも最も評判が悪いのが、この『渚のチェリー』なわけです。見てもらえば判ると思いますが、センターの前田敦子以外には一切ボーカルパートが無く、他の3人はひたすらバックダンスとハミングをしているだけ。この曲を歌うことに対して、前田敦子は「目立ちたくない」と言って泣いて嫌がったと言っていますし、他の3人も「すごく嫌だった」とそれぞれ語っています。

 とは言えこの曲がコンサートで歌われる頻度が非常に高いのには理由があって、とにかくセンターの一人を目立たせたい、と思ったら実はこの曲が最適なんですよね(つーか、代わりの曲が無い)。野音の時のSKE立ち上げ直前の松井珠理奈、AXでのチームB圧勝直後のNHKホールでの浦野一美、ニューヨーク公演での前田敦子という具合に、誰が主役なのかお客さんにはっきりと理解してもらうためには、この曲を踊るのが一番なわけです。エースが誰なのか初見のお客さんに判って欲しい場合、つまり海外公演などで「会いたかった」公演のユニット曲を歌うケースが凄く多いのは、そのためだと思われます(複数人で歌うユニット曲は、なぜか「青春ガールズ」の楽曲が多い)。前田敦子のファンも『渚のチェリー』が代表曲だという認識があるようで、前田敦子の曲としては(最新曲以外では)AXでも最上位に来ることが多いようですね。

 で、なんでこんな古臭い話を突然始めたかと言いますと、この時バックダンスを踊っていた3人、峯岸みなみ、平島夏海、増山加弥乃について少し書いてみたいと思ったからなのです(勘の良い方はもう判っちゃったかな~)。この時全く歌わせてもらえず悔しい思いをした3人は、この後三者三様の道を歩むことになります。まず峯岸みなみはチームAの中心人物として常に選抜メンバーに選ばれ続け、AKBの王道を歩み、やがて初めてのAKB発のメジャーユニット「ノースリーブス」に参加します。平島夏海は左遷されてチームBへ飛ばされますが、根性で這いあがり、後にオリコンウィークリーチャートで1位を獲得する「渡り廊下走り隊」のリーダーになります。そして増山加弥乃は、ついに一度も選抜に選出されること無く(その割には「ほね組fromAKB48」」として企画ものには参加しています。この辺りは仲川遥香と似ているかもしれませんね)、ユニット曲のセンターを手に入れることも出来ず、約一年半後にひまわり組で心が折れ、AKBを去ることになりました。

 まあ本来ならばこれで話は終わりなのですが、それはそれとして皆様、テレビ東京で3日9時30分から始まったアニメ「ジュエルペットてぃんくる☆」は見ていただけたでしょうか(爆)。このアニメのOP曲「Happy☆てぃんくる」こそが、増山加弥乃の念願のデビュー曲になります(正確には、これ以前に企画ものとしてチョコミミの主題歌を歌っていますが)。『渚のチェリー』で一切歌わせてもらえず、ひたすらバックダンサーを務めた3人は、全く違う道を辿りながらも、それぞれに<歌手>として自分(達)だけの楽曲を手に入れたわけです。AKBの中でもこんな不思議な運命を辿ったバックダンサー3人組は、後にも先にもこの『渚のチェリー』しか無いでしょうね。で、余談ですが、AKBがミュージックステーションで「RIVER」を歌った時に、共演者の中に「たつやくんとマユミーヌ」という31歳の年の差デュオが居たのを憶えていらっしゃいますでしょうか(←憶えてるわけねーだろ!)。で、このたつやくん、というのが実は増山加弥乃の実の弟なんですね(笑)。なんか峯岸みなみがたつやくんに意味有り気な視線を送っているような気がするのですが、ついにAKBとは一切絡むことなく、キンキキッズとのみ絡んで番組は終了。…せめてタモリの前でAKBメンバーに「お姉ちゃんがお世話になりました」位言えてたら、後の展開もあったかもしれないのにねえ。ちょっと(つーか、かなり)残念でした。

(この文章の内容は、筆者の個人的な見解であり、他の如何なる個人・団体とも一切関係ありません。また文責は全て筆者個人にあります。何卒ご了承ください)

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コメント

たつやくんが弟というのは前から知ってたので
何か絡んでくるんじゃないかと楽しみにしてたんですけど
何もなくて拍子抜けした記憶があります
MステのタモリさんとAKBはOPトーク以外ではほとんど絡みませんよね
座りトークではAKBが他の出演者に質問する形でタモリさんとトークしません
いいともでもそうですけどAKBに興味なさそうなのがはっきりわかりますね

投稿: 名無し | 2010.04.05 02:58

今のムチムチなっちゃんも大好きですが、例のピョンピョン跳ねるようなステップで踊っていたこの頃のなっちゃんも本当に可愛かったですね。個人的には『投げキッスで…』の時になっちゃんが足を上げる角度がツボです。

投稿: ぱんどん | 2010.04.06 00:34

増山加弥乃についてユニットでいいなら、ほねほねワルツ、チョコミミの主題歌などで歌手デビューしてると思いますけど

投稿: | 2010.04.06 16:23

 非常に判りづらい表現をしてしまい、申し訳ありませんでした。改訂させていただきます m(_ _)m

 筆者は企画ものに関しては、<次>が無いので歌手デビューとは考えていないんですよね。だから宮崎美穂らのナットウエンジェルを歌手ユニットとする各種資料には、大きな違和感を感じています。クイーン&エリザベスは売れ行き次第で<次>がある可能性があるのかな、とも思ったのですが、この売れ行きでは全然無理ですね。単なる一曲限りの企画もので終わりそうです。

投稿: 少年王3号 | 2010.04.07 04:11

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