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「教えて☆渡り廊下走り隊!」(その十三)

今回のお題は、「なぜ『渡り廊下走り隊』は、『アッカンベー橋』を歌う羽目になったのか」

 今回は全く関係無い話から入ります。人間の欲望には結構限りがあるものらしく、例えば性欲・金銭欲・権力欲あたりは、ある程度満たされてしまうと「もう良いか」という気持ちになるものらしいです(筆者は限界まで行った経験が無いので全く判りませんが)。しかし名誉欲だけは限界が無いということで、確かに年を取ってからこの一点のみに執着する人は、結構多いように感じられます。さて秋元康氏ですが、そんなに年を取っているわけではないですが、恐らくあらかたの欲望は成し遂げてしまった可能性が高い(笑)ことを考えると、残るはやはり名誉欲のみということになるのではないでしょうか。秋元氏はAKBに対して作詞料を一切請求していないと言われていますが、その額は曲の選定料と作詞料を合わせて一曲当たり100万円(最低ラインですが)として計算しても、最低でも3億円以上にのぼると考えられます。本当にAKBって、慈善事情だよね(笑)

 つまり秋元氏にとってのAKBは、金銭的な利益を上げるためのものではなく、あくまでも秋元氏自身の夢を叶える為のものなのではないでしょうか。まず「プロデューサー」としての名誉に関して言えば、秋元氏はAKBを通してすでに様々な賞を受賞しており、その席で「AKBは本当に孝行娘で(後略)」というコメントを残していることからも、かなり望み通りの展開になっていると考えられます。今後のことを考えても、AKBは今年と来年の間には、間違いなくあらゆる種類の音楽賞(含むレコード大賞最優秀賞)を総なめにすると考えられ、まだまだ多くの名誉を秋元氏にもたらしてくれることでしょう。その一方で、秋元氏の「作詞家」としての名誉とは一体何なのでしょうか。街の全てのCDショップで自分の作った歌が常に流れ続けているというのは、確かに作詞家冥利に尽きると言えるでしょう。しかし秋元氏はその程度の名誉はとっくにクリアしてしまっています。秋元氏が欲しているのは、恐らくはるかその先のことですよね。

 例えばふと通りかかった街角で自分の作った歌を子供達が歌っているのが聞こえてくる。見上げるとその歌は、学校の音楽室から聞こえてくる。あるいは人だかりが出来ているので覗き込むと、そこは小学校の校庭で、自分が作った歌に乗せて子供達がフォークダンスを踊っている。観衆の中の一人の肩を叩いて、「この曲、僕が作ったんです」と言ってみる。…秋元氏が欲しているのは、そんな種類の名誉なんじゃないでしょうか。秋元氏が作った歌が教科書に載るとか、学校の校歌に採用されるとか、甲子園の応援歌になるとか、そういうことが大事なのであって、秋元氏自身の金銭的な利益なんて、ぶっちゃけどーでもいいのではないでしょうか。そう考えると、秋元氏がAKBに「桜の栞」を歌わせたかった理由もはっきりと判る気がします。セールス上の理由(「AKBの人数を有効に生かせる」「メンバー全員がテレビに出られる」「ダンスが楽なので負担が少ない」など)ももちろんあるでしょうが、最も重要なのは「子供達に卒業式で歌っているのを、自分が聞きたい」という非常にシンプルな所なのではないでしょうかね。

 前置きが長くなりましたが、「アッカンベー橋」についてです。もはや秋元氏にとっては、この曲が自分にどれだけの印税をもたらしてくれるかなんていうことはどうでも良いことであって、「『渡り廊下走り隊』がまだ若くて子供達に訴求力がある間に、子供達に向けた歌を歌わせておかないと手遅れになる」という、恐ろしく単純な理由で彼女達にこの歌を歌わせたんじゃないでしょうか。だから秋元氏は、「アッカンベー橋」に関してセールス失敗とは、決して考えていないと思いますよ。むしろ今後、幾つの学校で「アッカンベー橋」を踊ってもらえるのか、そっちの方がはるかに重要なんじゃないでしょうか。もう一つ言えば、この手の歌は通常のポップスに比べて息が長い可能性が高く、結構長い時間がたたないと成果が見えにくい(この企画を押し通した秋元氏にとっては、良いことです)ということもあるでしょう。もしかしたら、「こんな流行りでない歌でもオリコン1位を取れたんだから、AKBのメンバーをお宅のプロダクションで受け入れて流行りの歌を歌わせれば、もっとたくさんのCDが売れますよ!」とか言って、AKBメンバーの移籍を推し進めたのかもしれないけどさ(笑)(ついでにオリコン1位を取れなかった時の言い訳にもなったかもしれないしね)。

(この文章の内容は、筆者の個人的な見解であり、他の如何なる個人・団体とも一切関係ありません。また文責は全て筆者個人にあります。何卒ご了承ください)

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