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「教えて☆渡り廊下走り隊!」(その十)

今回のお題は、「『菊地あやか』(あやりん)について(前編)」

 正直に言ってつい二ヶ月前までは、まさか自分がもう一度菊地あやかの人物評を書く日がやって来るとは、夢にも思ってもいませんでした。改めて思うのは、…本当に変わった経歴の娘だよねえ。拙著「平嶋夏海の物語」でも触れたのですが、その存在自体がまさしくAKBの「裏の歴史」そのものと言えるでしょう。まずは経歴から(できるだけ短くまとめます。…無理だけど)。

 菊地彩香(3期生時代の彼女についてはこう表記します)がチームBの一員として活動を始めた時点では、恐らく誰も彼女に大きな期待をしていなかったのではないでしょうか。背が高くスタイルも良く美形なので、バックダンサーとしてはかなり優秀な素材です。しかし声があまり良くなく、頭も勘も悪くトークも苦手なため、本来ならば絶対にセンターボーカルタイプではありません。しかし菊地彩香が幸運だったのは、急造チームであるチームBには、決定的にセンターボーカルの駒数が足りていなかったという点です。柏木由紀・渡辺麻友までは当確としても、3人目がすでに見あたらない(多田愛佳はこの時点では全く使い物にならなかったし、片山陽加は…まさかここまでブレイクするなんてねえ?)という状況は、まさに幸運だったとしか言いようがありません。

 ここで少し余談を。あくまでも筆者の個人的な印象ですが、筆者は昔からアイドルというのはかなり「がつがつとしている」人達だという印象を持っていました。小さい頃からお金で苦労をしていて、だからこそ手段を問わず成り上がって大金を掴みたい、そういう人達だと思っていました。その点AKBのメンバーに関してはかなり印象が違っていて、みんなおっとりしている感じがして、良い所のお嬢さんが揃っているのかなあという印象を持っていました。まあAKBは誰が見ても短期的に大金が掴めるというプロジェクトではないし、(「最下層アイドル」によると)給料も相当安いそうだし、(毎日の送り迎えなど)家族の強力なバックアップ無しでは到底やっていけないようなので、短期的に大金を掴みたいと思うのであれば、AKB入団という道を選ばないということなのかもしれません。

 しかし菊地彩香に限っては(まあ一人だけではないんだけど)、筆者は古いタイプのアイドルから感じる「がつがつとしている」イメージを強く持っていました。それは恐らく菊地彩香の、(生まれ育ちの問題ではなく)バックダンサーでは終わりたくない、センターボーカルに成り上がりたいという強烈な意思の現われだったのだと考えています。そして菊地彩香が標的に選んだのは、柏木由紀でした。柏木由紀は、モー娘。最終選考までいったこともあるチームB随一のエリートであり、入団当初からセンターボーカルになることが約束された存在でした。恐らく菊地彩香は柏木由紀が羨ましくて仕方なかったのではないでしょうか。将来が約束され、歌もダンスも上手で頭も良い柏木由紀は、菊地彩香が持っていないものを全て持っているように感じられたことでしょう。

 もしかしたら菊地彩香は柏木由紀を尊敬し、柏木由紀自身になりたかったのかもしれません。だからこそ“きくぢ”という自分の愛称を、“ゆきりん”と対になる“あやりん”に変更することに、あそこまで固執したのではないでしょうか(なっちゃんは今でも、普段は絶対に“あやりん”とは呼ばないんだよねえ(笑))。そしてその結果、菊地彩香の攻撃的な言動に、柏木由紀は防戦一方に追い込まれます。菊地彩香が当時柏木由紀に対して付けたニックネーム“ブラック柏木”と、「柏木由紀は腹黒い」というイメージは、もはや完全に柏木由紀の一部となっていますよね。しかし受身な性格で、恐らくはこれほどの攻撃に晒された事が無かったと思われる柏木由紀は、当時完全にスランプに陥ります。柏木由紀が“ブラック柏木”のイメージを受け入れ、逆に自分のキャラとして活用できるようになるのは半年以上あと、菊地彩香がチームBを去った後のことです(その意味では、菊地彩香の解雇で最も救われたのは、柏木由紀だったのかもしれません)。

 一方菊地彩香はB2nd後期の時点で、(選抜メンバーへの選出状況などから見ても)柏木由紀を抜いて、恐らくはチームBの序列2位まで登りつめました。B2ndのDVDでは、菊地彩香が挨拶の音頭を取っていますよね。これはチームのエースの証です(チームAやひまわり組の挨拶の音頭は、必ず前田敦子が取っています)。ここで少し考えて欲しいのは、AKBの中でこうした(他者を攻撃する)やり方で序列を上げたメンバーは、(筆者が知る限りでは)他に一人もいないということです。別に菊地彩香が悪いという話をしたいわけではなく(それを言うなら柏木由紀が弱すぎたという話にもなります)、単純に人数が多く、次々と新しいメンバーが入団してくるAKBにおいては、他人の足を引っ張るよりは自分の実力を上げた方が、はるかに出世が早いはずであり、菊地彩香のやり方が上手くいったのは急造チームであるチームBという特殊な環境だったからだということです。だからこそこうしたことは、AKBの「裏の歴史」なんだよね(笑)(念のために言っておくと、菊地彩香は自分の実力を上げるための努力をしなかったわけではありません。それどころか当時から人一倍努力をして、すばらしく切れのあるダンスを踊っていました)。

 全っ然、終わらないので、次回に続きます。

(この文章の内容は、筆者の個人的な見解であり、他の如何なる個人・団体とも一切関係ありません。また文責は全て筆者個人にあります。何卒ご了承ください)

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