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「教えて☆渡り廊下走り隊!」(その八)

今回のお題は、『多田愛佳』(らぶたん)について」

 よく多田愛佳はテレビの取材で14歳(当時)で中3のアイドル、という話をするだけで驚かれたりしていますが、多田愛佳に対して驚くならば、まずはその経歴を見てからにしてもらいたいものです。まずはこの年齢で300回以上の公演回数と600時間以上にのぼる舞台経験。そして海外公演は北京・カンヌを歴任し、映画俳優からゲーム声優、水着グラビアからコスプレモデルまで幅広い経験を持ち、数千人規模のコンサートで単独でセンターボーカルを務めてもいます。

 しかし筆者が多田愛佳に一目置くのは、むしろ敗戦経験とそこから這い上がってきた過程に対してです。元々多田愛佳はかなりの押されメンであり、AKBINGO!(正確にはその前身)では放送開始からずっとレギュラーを張っており、選抜メンバーにも選ばれていました。それがある日を境に、AKBINGO!に一切呼ばれることが無くなり、選抜メンバーからも外れました。理由については推測の域を出ませんが、AKB総選挙の翌日のブログに多田愛佳は、「どんな仕事でもちゃんとやるって決めたから、ここまで泣かないで頑張ってこれましたっ」という書き込みを行っていることから、何らかの仕事上のトラブル(AKBINGO!の撮影中の出来事が原因か?)によって、完全干され状態に陥った可能性が高いと考えます。

 メンバーの人数が多い(上に、後から後からメンバーが増えていく)AKBの場合、こうした形で干されると巻き返すのは非常に困難で、大抵のメンバーはそのままフェードアウトしてしまうのですが、多田愛佳の場合は徹底的に根性を見せました。まず着手したのはイメージを変えるために愛称を「あいちゃん」から「らぶたん」に変更することでした。そもそも愛称の変更に完全に成功したのは、浦野一美が「MIHO」から「シンディ」に変えることに成功した一例のみ。「あいちゃん」は自然だし悪くない愛称だったと思うのですが、それをかなり癖のある「らぶたん」に変更するのには、本人も相当苦労していましたね。一年以上たった現在でも、完全定着とはいかない印象です。

 次に多田愛佳が着手したのは、徹底したキャラ変です。本来人見知りで表情が硬かった多田愛佳は、「馬鹿正直が取り得の、KYハードコアキャラ」といった雰囲気だったのですが、それではAKBでは生き残れないと悟ったのでしょう(やっぱ研究生からのプレッシャーがねえ…)、一年以上かけて何度も何度も少しずつキャラ変を重ねていき、「誰にでも結婚を申し込む、気まぐれ小悪魔キャラ」を経て、ついには「愛の魔法が使える、ツンデレ王国の女王様キャラ」にまで変貌しました。…全く原型を留めていないですね(笑)。ただこうしたお客さんの反応を見ながらの様々な試行錯誤というのは、本来AKBでは最も奨励される行為である筈であり、逆にそれを一切やらないというのなら、一体何のために毎日舞台に立っているんだという話だとは思いませんか?。おそらくこのシステムを最も上手く使いこなしたのは、セクシーキャラを確立するまでに様々な試行錯誤を繰り返した大堀恵だと思うのですが(参考「最下層アイドル」)、多田愛佳もまた本能的にAKBの本質を理解し使いこなしたのだと言えるでしょう。

 もちろんこうしたことを全て多田愛佳一人で行えた筈も無く、他のメンバー、特に指原莉乃や片山陽加は毎回強力にバックアップしていました。最年少でかわいいから、というのももちろんあるでしょうが、多田愛佳自身も人間関係には相当気を使ったのでしょうね(本来そういうキャラでは無いだけに、なおさらです)。また多田愛佳に対する握手会でのお客さんの評判はぶっちゃけ真っ二つで、まさしく「ツン」「デレ」王国の女王様の面目躍如というところですかね(笑)。ただそれによって、非常にロイヤリティの高いファンを少しづつと言えども確実に増やしてきたのも事実です。さてここまで読んで貰えれば、多田愛佳の選抜入りとAKBINGO!復帰は、運営の贔屓でも単なる偶然ではなく、本人の強力な自己改革への意思と、様々な経験値の蓄積、そして仲間達やファンからの支持の賜物であると言うことが理解していただけたのではないでしょうか。

 本質的に勘が悪く、(たまにはまる事もあるんだけど基本的に)アドリブが利かない多田愛佳の場合(だから峯岸みなみを尊敬しているのでしょうね)、上を目指すためにはキャラの作り込みは必須だと言えるでしょう。そして一度はどん底を見てきた彼女は、他のメンバーには無い強さを手に入れました。少なくとも多田愛佳は、干されていた一年間という時間を、無駄にはしませんでした。相変わらず猛烈に運が悪く、つきには見放された感もあるのですが(パリ公演は現地まで行ったものの年齢制限に引っかかって舞台に立つことが出来ず、武道館コンサートではインフルエンザで舞台に立つことが出来ず)、チームA昇格(と言っておきましょう)を機に、厄を落としてブレイクして欲しいものです。

 新生チームAはトークのスペシャリストである、北原里英・佐藤亜美菜・峯岸みなみ・宮崎美穂を手放し、初代チームBの多田愛佳と指原莉乃を中心とするトークチーム(&片山陽加・仲川遥香)をその代わりとしました。本来MCを苦手とする初代チームAが、この上MCの人材を多数手放したということは、代わりになる初代チームBのトークチームを如何に高く評価したかということに他なりません。多田愛佳にとってはがんばってきた甲斐があったというものでしょうね。ここからは筆者の私見ですが、多田愛佳は旧チームBの中では(勘が良くない分、一人でバラエティは難しい気がしますが)、かなり女優としての適正が高いように思うのですが、どう思います?

(この文章の内容は、筆者の個人的な見解であり、他の如何なる個人・団体とも一切関係ありません。また文責は全て筆者個人にあります。何卒ご了承ください)

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コメント

こんにちは。
いつも興味深い記事を楽しみにしております(^_^)

らぶたんは、
「AKBINGO!」の前々身の「AKB1じ59ふん!」(全10回)から前身の「AKB0じ59ふん!」(全26回)までは、
ほぼレギュラー出演でしたね。

むしろ「AKBINGO!」(今週の時点で全75回)では第3回ぐらいまでは出演していましたが、
それ以降に(表現はどうであれ)干されましたね。
その後長い充電期間を経て、また第60回ぐらいからほぼレギュラー出演になりました。

あとシングル選抜は、総選挙の「言い訳Maybe」以外では「桜の花びらたち2008」のみです。

上記の観点から、
筆者さんのおっしゃる > AKBINGO!では放送開始からずっとレギュラーを張っており、選抜メンバーにも順当に選ばれていました。
は誤解を招きそうな感じがします。

ただ2,3年前のTeamBでは、まゆゆ・ゆきりん・きくじの次(4,5番手)のポジに居たので、推されていたのは確かです。

そしてキャラ変も大成功でしたね!
DXでDTの松っちゃんにも臆することなくキャラを貫き通す心の強さは本物ですかね♪

話逸れますが、
みゃおが「みなおか」でとんねるずの石橋貴さんに「君写真と違うよね?」と言われて、
「髪型じゃないですかね?」と険しい表情で返していたのはみゃおが痛々しかったです(周りのAKBメンが爆笑だったのも含めて)。
貴さんとしてはデブネタとして振ったつもりが、あの返しでは・・・
まだみゃおの反抗期キャラは内輪でしか通用しませんね(^_^;)
もしらぶたんだったら、「太ったんです!」って笑いながら返せそうな気がします(^^)

投稿: | 2010.03.20 16:32

>初代チームBの多田愛佳と指原莉乃を中心とするトークチーム(&片山陽加・仲川遥香)をその代わりとしました

トークに関しては指原に期待していますが、Bの時のようにTOP4をつっこむことができるのか正直不安です。
何せ本人が一番自覚しているヘタレですからね(笑)。
それなら、自由人キャラの多田&仲川の方が、良い意味でかき乱してくれるのではないかと思っています。

個人的には、松原夏海に頑張って欲しいです。
チームK公演で唯一休演しなかったメンバーで、間違いなく休演メンバーが多いであろう新チームA公演でも
彼女は貴重な存在になると思うんです。
ダンスはもちろん、トークもなかなかいけますしね。

まあ本来は、「エンドロール」のようなダンスユニットが一番合っていると思うんですが、新チームA公演では
きっとそういう曲はないんでしょうね。
高橋&松原&倉持でそんなユニットをやってくれると嬉しいんですが…。

投稿: | 2010.03.20 16:51

初めてコメントします、よろしく。

別に押しでもない私でも変わったなあ、って感じたのは、運動会での「君のことが好きだから」の時。
3列目でも目が行くほどの元気よさ。
小さな体が躍動してるという表現がピッタリでした。


ただ、エケレンジャーの時、お腹がかなりやばかった。
要、注意ですね。

投稿: 仁史 | 2010.03.20 17:31

>筆者さんのおっしゃる > AKBINGO!では放送開始からずっとレギュラーを張っており、選抜メンバーにも順当に選ばれていました。
は誤解を招きそうな感じがします。

確かにそうですね。直しておきます。詳細な調査、本当にありがとうございました m(_ _)m

投稿: 少年王3号 | 2010.03.20 18:30

コリン星が消滅しつつある今、"芸能界不思議キャラ枠"が、空きつつあります。
らぶたんの狙い目は、ズバリ、そこだと思う。
新生チームAで、トップ4に入るかどうかなんて、小っさい小っさい。
将来、TVの世界に出続けるつもりなら、先(AKBを出た後)を見ておかないと…。 ちなみに、小倉優子が、その席を射止めたのが、10代後半…らぶたん、時間、ありそうで、ないよ。
ただ、本気で、声優の方を目指すなら、様々な、お芝居の勉強を始めてないと(AKBレベルではない)遅い。
性格的に考えて、地道に、辛抱強く、しつこく頑張ってほしい。

投稿: ピーナッツ | 2010.03.20 20:07

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