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新・私的AKB48論(その20)

今回のお題は、「仁藤萌乃について」

 仁藤萌乃は、研究生デビューから99日で正規メンバーに昇格という、(高城亜樹に抜かれるまでは)AKBの最速記録の持ち主でしたが、AKBのトップシーンに躍り出た5期生四天王の中では最も出世が遅く、選抜デビューが他の3人と比べると約8ヶ月遅れました。その理由の一つとして、仁藤萌乃には決定的な武器が無かった、ということがあるのではないでしょうか。声の宮崎美穂、芸の指原莉乃、踊の北原里英に対して仁藤萌乃は、ルックス(上背とプロポーション)・歌・ダンス・トークに際立った長所が無く、また機転がそれほど利くわけでもなく生真面目な性格なので、リアクションもあまり得意ではありません。そのままいけば、バックダンサーとして他のメンバーの影に埋もれてアイドル生命を終わる可能性すらあったでしょう。

 それが気がつけば、今や仁藤萌乃は5期生四天王のトップに立っているのですから、運命というのは本当に不思議なものです。1月末に行われた「セットリストベスト100・2010」では、宮崎美穂の「ナットウエンジェル」(30位)、指原莉乃の「愛しのナターシャ」(38位)、北原里恵と高城亜樹に至っては未だに自分のユニット曲が無いという状況で、仁藤萌乃の「片思いの対角線」は(前田敦子の「黒い天使」(25位)すら抑えて)堂々の22位に輝きました。AKBINGO!と週刊AKBにも呼ばれまくりで、最近ではほとんど出ていない回は無い位の勢いです(2010年2月現在)。

 なぜここまでブレイクし得たのか、というのは恐らくこの文章を読んでいるほとんどの方がすでに判っていることでしょう(「肝っ玉クイーン」というあだ名が、全てを象徴しています)。仁藤萌乃は、AKBが根性を至上の美徳とするチームであるということを、改めて印象付けました(ほんと、ヤンキーの世界だよね!)。仁藤萌乃はこれといった武器が無い代わりに勝負所を見誤らないタイプで(頭が良い、というのとはちょっと違うかな)、少ないチャンスを確実に物にしたという印象が非常に強いです(ラジオのレギュラー番組で、自分のウィキペディアを充実させるべくがんばっている辺りも流石です)。マジすか学園に関しては筆者の知る限り、自分の配役に対して意見をきちんと述べたのは仁藤萌乃唯一人であり、その内容も「ヤンキーの役は前からやってみたかった役なので、一つ夢がかなってとても嬉しい(大意)」という非常にポジティブなものでした。また指原莉乃という最高のパートナーを得たことも、幸運でした。まだブレイクしきれていない他のメンバーは、お手本にするなら絶対に仁藤萌乃にするべきです!

 仁藤萌乃の成功要因その一。なんと言っても“根性”の一言に尽きます。激辛部、バンジー2連発(特に2回目は滅茶苦茶印象が良かった)、絶叫マシーン2連発(2回目は宮崎美穂に代わってあげた形となったが、これまた滅茶苦茶印象が良かった)、ドッジボールの罰ゲームのドロボウメイクと、決して後には引かない仁藤萌乃の姿勢は、AKBの模範とも言うべきものです。この点が“素材最強”の高城亜樹には、決定的に足りていない物だったのではないでしょうか。なんだかんだ言ってチームBが未だに格下扱いされるのは、1~2期生のように分かりやすい形で“根性”を見せ付ける機会がなかったからだと筆者は考えています(筆者的には、再起不能二名、解雇一名、降格一名を出してそれに耐えたのだから、もう十分だと思うのですが)。

 高城亜樹は年齢的には問題無い筈なのに、何故今までほとんど各種バラエティでの根性企画にほとんど参加して来なかったのかは不明ですが、(高校の特待生試験時のテニスのスマッシュを全て空振りしてしまうなど)それほど精神的に強いタイプには見えないので、番組収録中に何らかのトラブルを起こして干されていた可能性もあります(多田愛佳もそうだったのではないでしょうか)。もしくは高城亜樹本人が出演を拒否したのか。もしこのロジックが正しいのだとすると、最近になって一気にブレイクしてきたのは、一年半のAKBでの修行の結果、強い精神力を身に付けたからだということになるのですが、そんな判りやすい結論で本当に良いのでしょうかね(笑)。

 仁藤萌乃の成功要因その二。激辛部でサドンデスハンバーグに挑んだ時や、橋からのバンジージャンプの時は脇役的な印象が強かったのですが、指原の2回目のバンジージャンプ挑戦の時は、完全に仁藤萌乃が主役でした。また私服ファッションショーの時は、指原の普段の服装に対して“オチ”にあたる感想を述べています。実は公演の時もこうした方向性は顕著で、自分から前に出るタイプというよりは、指原にキャラを立てて貰って勝負所のコメントは押える、というトークをしているように感じられます。つまりポイントは、“指原とのコンビで売り出している”という点です。自分だけの力ではなく、パートナーとの相乗効果を狙っていくタイプとしては、チームKの佐藤夏希(劇団ニューヨーク&なちのん)がいますが、仁藤萌乃は本当にパートナーに恵まれました。北原里英も生真面目という意味で仁藤萌乃とタイプが似ていると思うのですが、このやり方は絶対に真似するべきだと思います(まあ指原とのコンビで売り出したのは、北原里英が最初なんだけど)。逆に指原(←真性アイドルヲタ)に見込まれたメンバー(多田愛佳とか)は確実に出世していく、ということなのかもしれませんが…(『俺が触った物は、みんな金になるぜ』byジェロムレバンナ)。

 …というわけで、最初に予定していた所まで全て書き終わり(これでも大分増えました)、ストックが完全に尽きたので(泣)、『新・私的AKB48論』はここで一旦終了させていただきます。短い間でしたが、皆様の応援、本当に励みになりました。次回は3月の頭から“アッカンベー橋”発売までの期間、『教えて☆渡り廊下走り隊!』を書く予定でおります。リクエストの多かった松井玲奈・矢神久美の人物評に関しては、不定期でどこかのタイミングで書ければいいなあ、と思っています(笑)。それでは皆様、温かいご意見の数々、本当にありがとうございましたm(_ _)m

(この文章の内容は、筆者の個人的な見解であり、他の如何なる個人・団体とも一切関係ありません。また文責は全て筆者個人にあります。何卒ご了承ください)

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芸能・アイドル」カテゴリの記事

コメント

いやー本当に読んでて面白かったのにもう終わってしまうのは残念です。
文章書くのはそれなりに大変だと思いますが次回を早く楽しみにしてます。

投稿: つき奈 | 2010.02.07 18:03

正直、"AKBの中で、どう?"とか…"5期生の中で、どう?"とか…"AKBしか出ないバラエティーの中で、どう?"とか…そんな、ちっちゃい事、どうでもいいのですが、この、仁藤萌乃って子は、雰囲気がある。
あと、名前がいい。"萌乃"って…。実は、この名前…コールした時、思うけど、すごく、発音しやすい。全て、潰れないで、言い切れる。こういうの、結構、大事だよ。 もちろん、実力が、あっての事だけど…。
宮崎美穂は、将来、おそらく、"みゃお"とは、呼ばれない。高城亜紀は、将来、おそらく、"あきちゃ"とは、呼ばれない。指原莉乃は、将来、おそらく、"さっしー"とは、呼ばれない。
でも、仁藤萌乃は・・・。
地味だろうが、何だろうが、しっかりと実力を付けて、頑張ってほしいものです。小さい枠に収まってほしくない。

投稿: ピーナッツ | 2010.02.07 20:42

非常に鋭い分析、とても楽しかったです!
これだけ書くには、相当な労力も必要だったことでしょう。
お疲れ様でした!
私の好きな、松井珠理奈ちゃん、指原莉乃ちゃん、北原里英ちゃん、高城亜樹ちゃん、仁藤萌乃ちゃんの記事は特に興味深く楽しく読ませていただきました!
次回を期待しています!

投稿: りゅう | 2010.02.07 21:57

内容に興味があるので、私も少し前から読んでおりました。

少し指摘をさせて下さい。以前から気になってはいましたが、限界に。

今回に関して指摘するならば、ラジオでのwikiのコーナー、あれは第1期メンバーの頃からある物です。

ファンブログに責任はありませんが、読まれている中には全てを信じる人もいます。
しっかりと調べられてから、間違いない情報を記述された方が良いかと。

もうコメントはしません。大変失礼致しました。

投稿: | 2010.02.08 02:40

私は間違いを指摘していただくことはとてもありがたいことだと思っていますので、御気になさらないで下さい。

>今回に関して指摘するならば、ラジオでのwikiのコーナー、あれは第1期メンバーの頃からある物です。
>ファンブログに責任はありませんが、読まれている中には全てを信じる人もいます。
>しっかりと調べられてから、間違いない情報を記述された方が良いかと。

ところで今回の筆者の記事の、仁藤萌乃のウィキペディアのコーナーに関してのソースですが、仁藤萌乃のウィキペディア自体からの引用です(以下、ウィキペディアからの引用)

『「AKB48の全力で聴かなきゃダメじゃん!!」で、このウィキペディアの仁藤自身の記事の内容が薄いことを嘆いており、番組ではウィキペディアの記事編集を呼びかけるコーナーが出来た。』

私も最初からラジオを聴いていたわけではないので、おっしゃっている内容とウィキペディアのどちらが正しいのか判断が出来ません。

もしウィキペディアの内容が間違っているということであれば、再度ご指摘いただけますとありがたいのですが(ついでにウィキペディアに間違いを指摘してあげると、より親切かもしれません)。ぜひお願い致します。

投稿: 少年王3号 | 2010.02.08 09:13

今回の渡り廊下の人事についてはどう思われますか?

投稿: | 2010.02.08 23:51

・・・いろんな意味で厳しいですね~(o^-^o)

渡り廊下は本来、渡辺麻友のワントップのチームだと思っているので、フォーメーション的には5人がベストだとは思っていました。ただ立ち上げ当初からの事情を考えると、4人での片肺飛行が続くのはやむを得ないかなという気持ちでした。

立ち上げ当時としては菊地彩香が5人目だったことは間違いないのですが、現在のタイミングでも菊地あやかがベストかというと、相当色々な事を考えてしまいますよね(単純に有利不利だけで考えるならば、メンバーとのトークの相性まで考慮して、指原莉乃だったかなと思います)。

ただメンバーの(菊地彩香の解雇まで含めての)心情的なことを考えると、彼女達がそう決断した以上、尊重するしかないのかなとは思います。恐らく有利不利だけでは、割り切れない問題なのでしょうね。

詳しくは「教えて☆渡り廊下走り隊!」で取り上げる予定です。

投稿: 少年王3号 | 2010.02.09 00:19

先日、内容についてコメントした者です。
丁寧なお返事ありがとうございます。

まず一つ言っておきたいのですが、私は貴殿のブログの読者であって、更新を楽しみにしていた1人です。
しかしながら、「見解」と「情報」。この2つの違いを私は見逃せなかったんです。
最近はAKB48の知名度が急激に上がりましたね。それと同時にファンブログも増え、中には「本当にファンか?」と言いたくなるような、名指しでメンバーを誹謗中傷する内容の物も増えました。
残念ながらTV等のメディアだけでは、彼女達の本質は見えません。ですが劇場公演の倍率も上がり…。もはや仕方のない事ではあります。
話が逸れましたが、こちらのブログはメンバー1人1人への愛情を感じ、貴殿なりの見解がしっかりと書かれていますよね。非常に読み応えのある素晴らしいブログです。
一ファンが偉そうに申し訳ありません。今後も、貴殿なりの見解を書き続けて行って欲しいと思っております。

長くなりましたが本題です。
「wikiの内容が間違っている」とまでは言えません。
まず、「Wikipediaに情報を追加しよう〜」のコーナーは1期・2期の全員がやっていて、ゲストで出演した前田さん等もやっています。

しかしその中で、仁藤さんの情報だけが極端に少なかった。
更にコーナーの趣旨が「その少ない情報を増やす事」が目的であるのに、北原・指原・宮崎の3人からも、あまり真新しい情報が出なかったんです。他メンバーの時は、メンバーならではの情報が続々と出たにも関わらず。
それを、仁藤さんが非常に気にしていたんです(笑)

なので、仁藤さんが特別ピックアップされている事は間違っていません。
ただ記事の内容から、「彼女だけがwikiのコーナーをやった」というニュアンスと受け取れたので、一応指摘させて頂きました。

この「全力で聴かなきゃダメじゃん!!」、私は1期の初回から聴いているのですが、メンバーの「素」が垣間見える非常に面白い番組です。
ブログのネタとしても役立つので、是非貴殿にも聴いてもらいたいのですが、有料ラジオと言うこともあり難しいですね。
以前は有料であるにもかかわらず、ニコニコ動画にアップされていたのですが、今はもうありません。残念ですが、当然の成り行きです。

長々と申し訳ありませんでした。
とても全ては書けませんが、私の知っていることは大方お教えする事が出来たと思います。
wikiの内容については、あながち間違いでは無いですよね。
正直な所、指摘するか否かの判断が私には出来ません。しかしながら、マイナスな物では無いし良いかな?とは思います。
偉そうに指摘した人間が言うのは矛盾していますが。

今後もAKB48への愛情を感じる文章を期待しています。
この度は大変失礼致しました。

投稿: | 2010.02.09 03:22

すみませんがもう少し。

改めてwikiの情報を読むと、「仁藤さん発信でコーナーが出来た」と読み取れますね。
そうなると、「間違いだ」と言えるのかもしれません。
それでも構わないと言えば、確かに構わないのですが。

小さな問題ですが、「インターネット、Wikipediaの恐さ」を象徴していますよね。

公式な情報ではない物は、極力鵜呑みにしてはいけない。
そういう事なのだと思います。

度々失礼しました。

投稿: | 2010.02.09 03:33

貴重な情報を、本当にありがとうございました。

ご指摘の内容に合わせて、本文を訂正させていただきます。

投稿: 少年王3号 | 2010.02.09 23:01

明らかに、間違っている事に関しては、"ココ、間違ってまっせ〜"ぐらいの事は、言ったりするかも知れませんが…基本、大胆な切り口で、自由に、興味のある事のみを、独特の感性で…まぁ、とどのつまり、好き勝手、書いてもらったらいいですよ。
こちらは、発信する側じゃない、基本、"いっちょ噛み"ですから…。
ほぼ日刊「南極怪獣通信」の気まぐれ読者ですから…。
でも、これは、別に、プレッシャーをかけるつもりは無いんですが、"ほぉ〜、なるほど〜"って、ヒザを叩きたいという気持ちは、あったりしたりして。
さて、気の向いた時に、どうぞ〜。

投稿: ピーナッツ | 2010.02.10 01:36

wikiに関する意見を述べた者です。

万が一、私のコメントが原因で荒れる危険を感じたら、管理人様の判断で迷わず消してください。

失礼致しました。

投稿: | 2010.02.10 04:15

松井玲奈ってマジ可愛いっすね

投稿: 松井玲奈 | 2010.05.31 15:48

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