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新・私的AKB48論(その8)

今回のお題は、「2010年度のSKE48の基本戦略」

 年初の一発目のテレビ番組で、松井珠理奈は2010年度の目標として、『ナンバーワンアイドルになる』(自分が、とは一言も言っていません)と宣言しました。ある意味AKBに喧嘩を売っているとも言えるこの発言は、一体何故行われたのでしょうか。

 AKBが『ももクロ』によって、ある意味追い込まれた状況にあることは以前ご説明させていただきました。しかしSKEの置かれている状況は、AKBよりも遥かに厳しいものがあります。AKBは4月のNHKホールでのコンサート以降では、正規メンバーからの卒業生(怪我によるものは除く)は早野薫唯一人。それに対してSKEはチームSからだけでも2名、一期生の研究生からも卒業生を出しています。一体なぜSKEの方が卒業率が圧倒的に高いのでしょうか。それは今のSKEには、今のAKBほどには『夢』を持てないということがあるのではないでしょうか。

 AKBもCDを3万枚以下しか売れなかった頃には、正規メンバーから毎年山ほど卒業生を出してきました。それがここへ来てピタリと収まってきたのは、今や日本の女性アーティストナンバーワンにまで登り詰めたAKBが、十分に『夢』を乗せられる存在になったからだと考えられます。もう少し判りやすくて下世話な言い方をすれば、メンバー全員が「今のAKBならば、在籍していた方が『得』だ」という判断が出来ているということに他なりません。それに対して今のSKEはCDを3万枚以下しか売る力が無く(ちょうど一年半前の卒業生を大量に出していた頃のAKBと、全く同じ数字です)、このままSKEに在籍し続けることが自分の人生にとって『得』なのかどうか、非常に微妙な所です。だからちょっとでも自分に自信が無いメンバーは、いつ卒業という選択をしてしまってもおかしくない状況が続いているわけです。

 この状況に松井珠理奈が強く胸を痛めているのは間違いないでしょう。松井珠理奈は、AKB総選挙で唯一人、「私だけではなく、SKEのメンバーもお願いします!」と言ってのけたほどの仲間想い。武道館コンサートで二日目に舞台に立てなかったのは、盟友・高井つき奈の卒業に立ち会う勇気が無かったからではないでしょうか。そしてここへきて慕っていた山下もえの卒業。とどめは同じ一期生として入団しながら、ついに正規メンバーに昇格できなかった前川愛佳の卒業。筆者としては、前川愛佳が久しぶりに正規メンバーと踊れて感極まって泣きだしたのを、松井珠理奈と森紗雪がおどけながら慰めている映像が、眼に焼きついて離れません。松井珠理奈は2009年の秋以降は絶不調で、頻繁に公演を休んで“ガラスのエース”と揶揄されることがありましたが、その原因はこのあたりにもあるのは間違い無いでしょう。

 これ以上SKEから卒業生を出さないためにはどうすれば良いのでしょうか。結論はすでにAKBが出してくれました。すなわち、「SKEが今よりも遥かに強く大きくなり、みんなの『夢』を乗せられる存在になること」以外にはありえません。このまま何の手も打たなければ、恐らくSKEはこの一年で正規メンバーからかなりの卒業生を出すことが予想されます。松井珠理菜にとっては、もうAKBの顔色をうかがっているような状況では無く、なりふり構わず前に進み続ける以外にどうしようも無くなりました。待った無しの状況なわけです。

 まずSKEが手を打ったのは、メジャーレーベルの変更でした。8月に発売した「強き者よ」の(少なくともSKEの立場で言えば)セールス失敗の責任の取らせてランティスから離脱、新たに日本クラウンに移籍しました。日本クラウンにはアイドル育成のノウハウが全く無さそうなのが心配なのですが、今のSKEならば引く手あまただった筈なので、相当の好条件(SKE側が出した条件をほとんど丸呑みとか)で契約したのではないでしょうか。そして映像関係はハピネットと組んで、公演映像を全国のショップに直置きにしました(AKBは一切やっていません)。利益を上げるよりも、知名度を上げるという決断をしたわけです。

 そして2月から始まるSKEの大攻勢です。AKBのシングル発売と完全にぶつかりますが、上記の理由によって、最早AKBの顔色をうかがっているわけにはいかないというわけです。ここでアルバム2枚とシングル1枚を売り込み、(日本クラウンの力で)テレビに出まくって知名度を上げ、年末の賞レースに参戦できるほどのセールスを上げられなければ、…SKEはジリ貧です。なぜならSKEの過去の公演のCDとDVDをここで全て出し尽くすことになるので、もうSKEには売れるものが何も残っていないのですよ(泣)。この大攻勢が負け戦ということにでもなれば、士気の面でも大変心配であり、メンバーの卒業を早めることにもなりかねません。…まさしく“背水の陣”と言えるでしょう。

 ファンとしては大変心配な所ですが、勝算があるから始めた戦いなんだと信じるしかありません。秋元康氏にとっても今年中にあと2箇所AKBの姉妹団体を立ち上げると言っている以上、SKEがこけてしまっては元も子もない筈です。…いざとなればAKB全軍でSKEの支援にまわるというシチュエーションもあるのでしょうか。勝機があるとすれば、AKBの成功を見習って、全国縦断握手会と投票券を付けるということは念頭に置いた方が良いでしょうね(もう手遅れかな)。でもまあ、無責任な立場で言わせていただければ、…今年も48プロジェクトは超楽しそう!!!、ということで。

(追):SKEには、もう一つだけ売るものが残っています。それは「S2nd」のシャッフル公演の映像。もし映像が残っていないなら、高井つき奈と山下もえをもう一度連れてきてでも、録画するべきです!。あくまでも埋蔵金位の扱いで、あまり当てにしない方が良いのかもしれないけれど…

(この文章の内容は、筆者の個人的な見解であり、他の如何なる個人・団体とも一切関係ありません。また文責は全て筆者個人にあります。何卒ご了承ください)

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コメント

AKB48の本拠地は、東京の秋葉原。
SKEの本拠地は、愛知の栄。
そういう事なんじゃないのでしょうか?
だから、AKB48が、20万枚のセールスを記録するよりも、もしかしたら? SKE48が、3万枚、売ることの方が、はるかに凄いことなのかもしれませんよ。
そういう事なんじゃないのかなぁ?

投稿: ピーナッツ | 2010.01.21 12:50

確かにその通りなんですが、それを認めてしまっては、今後AKBの姉妹グループを日本中に立ち上げる計画自体が頓挫してしまいます。

SKEには何としても大成功を収めてもらわないと、JAPAN48まで辿り着けないんですよね~(;ω;)

投稿: 少年王3号 | 2010.01.26 23:10

いや、SKE48は、すでに、大成功していると思います。
ただ、ゴールらしきものが見えにくいというか? 設定が難しいと思います。
東京進出? 名古屋で番組を持つ? 東京の事務所に移籍? 栄で全てを全うする? 単独で東京ドームコンサート(90%、愛知県のお客さん)? 名古屋ドーム? 将来、地方タレントとして? ・・・
モチベーションを保つのが、本当に難しいと思う。AKBとは、比べものにならないぐらい不安だと思う。

投稿: ピーナッツ | 2010.01.26 23:43

細かいことかもしれませんが、松井珠理 菜→奈 です

投稿: 名無しさん | 2010.01.28 09:53

この文章の分は全部間違ってますね(^-^;

訂正させていただきます。

投稿: 少年王3号 | 2010.01.28 22:09

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