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新・私的AKB48論(その15)

今回のお題は、「松井珠理奈についてまとめます(後編)」

 前回の続きです。

「デビュー」:“大声ダイヤモンド”の選抜メンバーが集められた時、AKBの両エース、前田敦子と大島優子は松井珠理奈の出現を意識しまくっていたとインタビューの中で明かしています。そりゃまあ、キャリア3年のエース格が、ポッと出の11歳の小学生にセンターポジション取られれば、何も思わない訳が無いですよね(笑)。つまり秋元康氏は、“もう駄目だ”感が漂いまくっていたAKBに対して、もう一度戦う集団としての意識を取り戻させるべく、カンフル剤(当て馬)として松井珠理奈(正確には、プラス5期生3名)を投入したわけです。…むしろ松井珠理奈がこの状況に良く耐えたというべきでしょうね。周りは自分を色眼鏡で見る年上でキャリアも上のベテランばかり。(篠田麻里子だけは、松井珠理奈の面倒をよくみていたようですが)前田敦子は(いつもの通り)ガン無視、大島優子は松井珠理奈を完全に“外敵”として認識していたようです(だから牽制の意味で「私はSKEでは高井つき奈推しだよ」と言っていたんでしょうね)。その全員を差し置いてセンターポジションに据えられてどんな気持ちだったのでしょうか(小学生に対して過酷過ぎる気がしますが、それだけAKB自体が追い込まれていたということもあるでしょう)。実際松井珠理奈はプレッシャーで潰れて、救急車で運ばれたこともあったとのこと。逆にSKEに戻れば、「こいつばっか贔屓されやがって」という眼で見られて、チームに溶け込むのも大変だった筈。本当に良くがんばったと思います。

もう一つ、松井珠理奈に関して付け加えたいのは、この娘は中学生にして“プロテクト解除”メンバーだということ。AKBでは(所属事務所にもよるのですが)粉に顔面から飛び込ませたり、パイをぶつけたり、ストッキングで顔を変形させたりという過酷な経験は高校生になってから、という不文律があるようです(筆者は勝手に“プロテクト”と呼んでいます)。AKBで中学生からプロテクト解除していたのは、筆者が知る限りではお笑い系の太田プロ所属の小野恵令奈だけです(余談ですが、この点が小野恵令奈の、他の同世代メンバーに対するアドバンテージになっていた気がします)。他の中学生のメンバーは、ゲーム自体には参加していても決して粉に飛び込んだりはしなかった筈です。その点ピタゴラスプロモーションは、中学生でもいけいけなようですが、流石に森紗雪にはプロテクトをかけている気も(笑)。いずれにしても、松井珠理奈は(48プロジェクト以外も含む)同世代のライバル達の中で、最も有意義(=過酷)な経験をしているのは間違いないでしょうね。

「現在」:2009年の下半期は、SKEの総選挙での惨敗、「強き者よ」のセールス失敗、同期生達の大量卒業と、心身共に追い込まれた感があり、パフォーマンスが落ちまくっていた松井珠理奈でしたが、年末あたりからようやく本来のパフォーマンスが戻ってきたように感じられます。やはり2月から始まるSKEの大攻勢を間近かに控えて、(残された仲間達のためにも)前だけを見る覚悟を決めたということなんでしょうね。この松井珠理奈のパフォーマンスの上がり方は、AKBの2009年6月の大攻勢を控えた時期の、前田敦子のパフォーマンスの上がり方と良く似ていると思います。それでこそ本当の意味での「頼れるエース」というものなのでしょうし、近い将来48プロジェクトのセンターに立つことを誰もが認める所以でもあるのでしょう。いずれにしても、2010年は、松井珠理奈にとって勝負の年となります。まずは3月発売のSKEの2ndシングルが、「渡り廊下走り隊」(現在AKB内ユニットとしてはCDセールスナンバーワン)と「クイーン&エリザベス」(ついに最強エイベックス参戦!!)を制することが出来るのかどうか、ですね。

「弱点(その1)」:最近特に休演が多い松井珠理奈に対して、「ガラスのエース」というあだ名で呼ばれることも多いようですが、この点に関しては身体の構造的な問題があるのではないでしょうか。AKBのメンバーはどちらかというと長距離走型の身体をしている気がします。大島麻衣は(タイムはともかく)フルマラソンを走りきりますし、他のメンバーも大島麻衣の応援に行った時、ほとんど練習無しで(タイムはともかく)ハーフマラソンを走りきりました。対して松井珠理奈はバリバリの短距離走型です。短時間、爆発的に切れのある動きをするのは得意でも、一日複数回の公演が続いたり仕事が重なることに対してスタミナが持たないのではないでしょうか。そのためには体質改善なんでしょうが、それでは長所を潰してしまうことにもなりかねません。…当分「ガラスのエース」で居た方が良いのかも(笑)

「弱点(その2)」:松井珠理奈の精神力の強さは誰もが認めるところですが、同時にもろさも感じます(12歳の女の子にこんなことを言うのもどうかと思いますが)。外からのプレッシャーに対しては持ちこたえることが出来ても、情にもろい松井珠理奈は仲間達の卒業などの内部での問題に対しては、人一倍弱い気がします。これは48プロジェクトに在籍する上では致命傷になりかねません。基本的に一人一人がバラバラでに個人戦を展開している48プロジェクトにおいては、“誰にも相談せずに卒業していく”と言うことはごく一般的なことであり、それを割り切れなければ非常に大きな精神的なダメージを受けることになります。前田敦子も一時期完全にやる気を失っていた感がありましたが、やはり仲間達の卒業が頻発していた時期でした。前田敦子はあんまり正しい方向で立ち直った気がしないのですが(いつ辞めてしまうか判らない研究生に関しては、名前すら覚えなくなった気がします)、松井珠理奈に関しては、本当の意味での“強さ”を身に付けることができるかどうかが試されているのはないでしょうか。

 最後に一つ感想を言わせていただければ、…松井珠理奈を日本芸能界のトップに連れて行くことが出来ないとすれば、48プロジェクトの“アイドル虎の穴”としての機能は、全く果されなかったことになるのではないでしょうか。まさしく『存在意義』が問われる問題だと言えるでしょう。

(この文章の内容は、筆者の個人的な見解であり、他の如何なる個人・団体とも一切関係ありません。また文責は全て筆者個人にあります。何卒ご了承ください)

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コメント

弱点(その1)については本人も言ってますね


http://www.ske48.co.jp/blog/index.php?writer=matsui_jurina&id=126294371423562

投稿: | 2010.02.03 08:34

松井珠理奈さん、あの若さ(幼さとも言える)でよく頑張っていると思います。
各方面からの風当たりは強いでしょうが、更なる躍進を期待します。

投稿: | 2010.02.03 14:01

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