« 「教えて☆AKB48!(中級編)」(その十一・最終回) | トップページ | 新・私的AKB48論(その2) »

新・私的AKB48論(その1)

「藤本沙羅ちゃんへの手紙」

 僕は君に伝えておきたいことがあります。それは僕が当時好きだった、増山加弥乃ちゃんに伝えてあげられなかったことです。当時の僕は、AKBがどんなところなのか良く判っていませんでした。だから手遅れになるまで、加弥乃ちゃんには何も言ってあげられなかった。でも今の僕ならば、君にとって大切なことを、全部では無いかもしれないけれど、一つくらいなら言ってあげることができます。

 君は一度、研究生オーディションで落とされて、そしてもう一度AKBに挑戦するためにやってきました。どうして君は、今回合格できたのでしょうか。前に落ちてから君は、一生懸命努力してきたことと思います。だから前よりもダンスが上手くなっていたから合格できたと思っているかもしれません。もちろん、そういうこともあるでしょう。でももし、君がそれだけだと思っているのなら、残念ながら今回も次の研究生オーディションで落ちてしまうかもしれません。

 3期生、7期生、8期生には、それぞれ一度落とされて、そしてもう一度戻ってきた人達がいました。3期生にはなっちゃんが、7期生にはあやりんが、8期生にはさとみんがいましたね。なっちゃんは大きなプロダクションに移ってCDデビューしてテレビで歌ったりもしています。あやりんは前に良くないことをしてAKBをやめたのだけれど、戻ってきて一年かけてチームKへ昇格しました。でもさとみんは、今回も研究生オーディションに落ちてしまいました。何が悪かったんだと思う?

 君はもしかしたら、努力が足りなくてダンスが上手にならなかったから、さとみんが落ちたと思っているかもしれません。もちろん、そうしたこともあるでしょう。でもそれだけではないのです。判りやすく言うと、こういうことです。3期生は一人も脱落することなくチームBとしてデビューすることができました。7期生は8名合格することが出来ました。でも8期生は3名しか合格することができませんでした。判りますか?。経験者である君に求められているのは、初めてAKBにやってきた人達に、君が今までやってきたことと足りなかったこと、そしてこれからどうがんばっていけば良いのか、それを教えてあげることなのです。

 12才という君の年を考えると、それはとても難しいことだと思うかもしれません。でも君はもう、一年間AKBでがんばってきました。なっちゃんがチームBへやってきたのは14才のときで、君よりも二つ年上だったけれど、AKBでがんばってきた時間は君とそれほど変わらなかったはずです。それでもなっちゃんは、自分よりも5才も年上のお姉さんたちに一生懸命ダンスを教えて、チームBを初日に間に合わせることができました。あやりんは、もしかしたらみんなに色々なことを言われたのかもしれないけれど、いつも笑顔で皆の先頭に立って踊り続けました。

 12才という君の年は、AKBの外の世界では、まだ十分に子供として通用する年ごろです。でも君は全てを判った上で、きびしいプロの世界にやってきました。君は、君が知っている全てのことを、9期生の仲間たちに教えてあげなくてはなりません。もしみんなにダンスでわからない所があれば、君が教えてあげるのです。もし君に教えてあげることができないのなら、自分で先に練習して、教えてあげられるようになるのです。君は、そのために、もう一度AKBに合格させてもらったのだから。

 8期生のみんなは、最後までどうがんばれば良いのか判らなかったように見えました。確かにもらった時間が短すぎた気もするのですが、でもそのために、さとみんがみんなの先生役として一緒にいました。8期生のみんなが最後に踊った研究生公演を見ていて思ったのですが、みんな最後の最後になってやっと、どうがんばれば良かったのかが判りかけてきた所だったような気がします。本当にもったいないし、かわいそうだったと思います。君達9期生は、絶対に同じ間違いをしてはいけません。

 君は今、大きなチャンスを目の前にしています。もし9期生の仲間達を次のオーディションでたくさん合格させることができれば、それは君にたくさんのものをもたらしてくれるはずです。仲間達からの尊敬、スタッフからの信頼、重要なお仕事、先輩達と一緒にテレビに出たり、もしかしたらいつの日か選抜にも入れるかもしれません。でも9期生の仲間達が次のオーディションでたくさん落ちてしまって、君も落ちてしまったら、君にもう一度チャンスがやってくるかどうか、僕には判りません。

 君にはこうしたことを全て判った上で、AKBでの活動をがんばっていってほしいのです。君の夢が何であるか、実は僕はまだ知らないのだけれど、それでも夢をかなえるためにがんばっていってほしい。そして後悔だけはしないでほしい。AKBの研究生になるということは、それだけでも多くの人たちの夢を一つかなえた結果です。それを生かせないというのなら、研究生の席は他の誰かにゆずってあげるべきです。でも君は多分、そうは考えないでしょう。だとすれば、月並みだけど、がんばるしかありません。でもどうがんばればいいのか、少しは判ったんじゃないかな。

(この文章の内容は、筆者の個人的な見解であり、他の如何なる個人・団体とも一切関係ありません。また文責は全て筆者個人にあります。何卒ご了承ください)

|

« 「教えて☆AKB48!(中級編)」(その十一・最終回) | トップページ | 新・私的AKB48論(その2) »

芸能・アイドル」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/26541/47269370

この記事へのトラックバック一覧です: 新・私的AKB48論(その1):

« 「教えて☆AKB48!(中級編)」(その十一・最終回) | トップページ | 新・私的AKB48論(その2) »