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「教えて☆AKB48!」(その二十七)<改訂版2>

Q27:「AKBの次のシングルCDの発売日が、前作とほとんど間を置かない状態で慌しくタイトルすら未定の状態で、10月21日に決まったのはなぜ?」

A27:「間違いなくモー娘。のシングルCD発売日に、ぶつけましたね」

 AKBにとって今年最大の大勝負は、AKB総選挙でも海外公演でもなく、今回のCD発売でモー娘。を振り切って、名実共に日本ナンバーワンアイドルを名乗れるか、だと言えるでしょう。時期的にも、紅白とレコ大の選定が始まる直前だからこそ、ここで雌雄を決しておく必要があるのは言うまでもありません。ここ半年の間AKBは、CDの売り上げではモー娘。を2倍近く上回るまでになりました。今回発売した「言い訳Maybe」は、CDの売り上げ枚数でこそ前作の「涙サプライズ」を下回りましたが(前作は投票券が付いていたので当然です)、話題性ではSMAPが10年掛けて築いたオリコンの発売初日1位の記録を破る等、十分な物がありました(できることなら、ウィークリーでも倒しておきたかったね)。AKB執行部にとっても、やっと機が熟したという所なのではないでしょうか。

 もちろんモー娘。にしてもただ手をこまねいて、AKBにナンバーワンアイドルの座を譲る気などある筈も無く、死に物狂いで喰い付いてくることが予想されます。普通に考えれば、例えば複数枚購入に対して大きな特典を付ける、ファンクラブ会員に対するCDの複数枚購入の要請、ひたすらチェーンメイルを廻す、などが考えられますが、場合によってはハロプロが会社ぐるみでCDを買い取って売り上げを伸ばす可能性も、無いとは言えません。初日にAKBに敗れた後のSMAPのオリコンデイリーランキングのCD売り上げ枚数は、少しおかしな動きをした気がします。それは初日のCDの売り上げが3万枚強だったのに対して、2日目のCDの売り上げもほぼ同じ3万枚強だったことです。予約販売の成果は初日の売り上げに加算することが多いので、初日に比べて2日目のCDの売れ行きは大きく減るのが普通なのに、この結果が出たのは何故なのでしょうか。少なくとも筆者はこうしたチャートの動きを見たことがありません。それに対して資金力の無いAKBは、執行部によるCDの買い支えを行うのは非常に難しいと思われるので、現状でのCDの売り上げ枚数が2倍というアドバンテージも、必ずしも安全圏とまでは言い切れません。

 それでもAKBがこの戦力の拮抗(まあAKBに傾いてはいるのですが)した現状で仕掛けたもう一つの理由は、これ以上モー娘。の力が落ちてから勝っても意味が無いという一点に尽きます。まだ余力を残した状態のモー娘。と勝負するからこそマスコミの注目度も上がるわけで、誰も注目しない状態で勝っても全く意味が無いのは当然です。少なくとも直接対決無しでモー娘。が解散してしまい、モー娘。が<伝説>となって、人々に「モー娘。が健在ならば、AKBだってこんなに上手くは行かなかった云々」などと言われる事だけは、絶対に避ける必要があります。時期的にはチームシャッフル直後であり、一枚岩と言うわけには行きませんが、海外公演2連発にAKB歌劇団、AKB大運動会とマスコミの注目が集まるイベントも打ちまくりで、話題には事欠かないという事もあります。

しかしそれ以上に、次回作のシングルCD「RIVER」に対する絶大な自信もある筈です。今回のCDは全AKBのメンバーを投入した総力戦であり(みんなの力でモー娘。に勝つ、という象徴的な意味合いもあるでしょう)、全メンバーが3チームに分かれて歌い、その全てのPVを特典として付け、おまけの特典映像も力が入りまくりなのに、その上に「セットリストベスト100・2010」の投票券が付き、ビックサイトでの握手会の券まで付くと言う、下手をすると採算ラインを割っているのではないかというボリュームです。これはAKB執行部がモー娘。を侮っていないことの現われでしょうし、ここで確実に決着をつけるという意思表示でもあるでしょう。このAKBにとっての過去のノウハウの結晶とも言うべき「RIVER」に対して、果たしてモー娘。がどんな手を打てるのか非常に楽しみです(ここで有効な手が打てれば、ここまで凋落していない、と言う考え方もありますが)。

 逆に新たなライバル、と言う点ではAKBの成功を視野に入れたチームが続々と立ち上がりつつあります。まずハロプロは、恐らくハロプロ唯一の本格的ダンスチームだったZYX(2004年解散)の復活版として、ハロプロ版選抜チームとも言うべきZYX-αを立ち上げました。本格的に稼動すれば、ハロプロにとって最後の切り札となる可能性もあります。また東京パフォーマンスドールのプロデューサーは、(恐らくAKBを視野に置いての事と思いますが)若手声優による歌劇団、Sey-Youパフォーマンスドールの結成を発表、オーディションに掛かりました。これなどもAKBとターゲットがもろに被ることを考えると、強力なライバルになる可能性を秘めています。このように仮に今回モー娘。を破ったとしても、今度は追われる立場としての戦いが続きます。なかなか磐石とは行かないですよね。

(この文章の内容は、筆者の個人的な見解であり、他の如何なる個人・団体とも一切関係ありません。文責は全て筆者個人にあります。何卒ご了承ください)

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コメント

たびたびすいません

レコチョクのどの部門を指してるのかわかりませんが
10年桜や涙サプライズの時点でかなりいい成績を残してますよ。

モー娘は着うたフルでしかランクインしてないと思うのですが、涙サプライズがレコチョクの着うたフルのデイリーでも週間でもモー娘のなんちゃって恋愛を下回った事実は一切ありません。
どころか圧勝しています。

それとSMAPのオリコンデイリー枚数推移はこれまでの実績と比較しても特におかしいって感じでもないと思いますよ。

論を進める上で少しデータの扱いが乱雑すぎると思います。

投稿: まる | 2009.10.01 02:51

大変遅くなりました。

今回の文章に関しては誤解を招くような表記が幾つかありましたので、お詫びすると共に訂正させていただきます。

投稿: 少年王3号 | 2009.12.23 16:18

モーニング娘。って、何で、解散しないんだろう?
正直、現役の子は、可哀想なんだけどね…"元"の方が、圧倒的に売れているわけだから。
それにしても、矢口真里が、最も売れるとは、思ってもみなかった。
中澤裕子,吉澤ひとみ,飯田圭織…正直、辻希美以外は、全員、矢口真里のバーター。中澤裕子なんか、特に、モーニング娘。時代の過去の暴露話がないと存在しない立場。どうする?新旧モーニング娘。
現役も、道重さゆみの、"私、世界一可愛いネタ"も、半年以内に終わる。次は、偉い人に怒られて、"ごめんなさい、もう言いません"のネタに移行するだろうけど、「第2の"西川史子"戦法」は、通用しない。なぜなら、西川先生、あれでも、医者というベースが、しっかりあっての事だし、視聴者は、その事を知っているから。
道重さゆみ…モーニング娘。の一員として、歌番組で張り切っているイメージがない…全くない。ベースがないので、振り子が、片方にしか振れていない状態。どうする?いつまでも、さんまさんが、助けてくれるわけではないよ。
つんく♂…解散しないのは、ある意味、罪かも知れない。

投稿: ピーナッツ | 2009.12.26 10:42

(記2009/12/27)
 非常に残念なことですが、モーニング娘のCDセールス約5万枚は、現役女性アイドルの中ではAKBに次いで第2位。逆にCDを5万枚売れるアイドルをこれから養成することは、(不可能とまでは言わないまでも)非常に困難であるのは間違いないでしょう。…続けるしか無いのでは?。逆にいつまでも続けたいと思っても、いつかはCDの売れ行き急落という形で引導を渡される日がやってくると思うので、それまではフラットな気持ちで見守ってあげてはいかがでしょうか。

 まあ「少年ジャンプ」の人気投票による続行と打ち切りの関係みたいな物ではないでしょうか。…資本主義経済だと、なかなか理想の通りには行かない物だとつくづく思います。

投稿: 少年王3号 | 2009.12.28 08:02

2012年の段階からの観点ですと、この記事での想定ライバル、すべて杞憂に終わっておりますね。
というか、2009年の段階で、すでにモー娘。はライバルとして観れる位置にいるかどうか怪しかったかもしれません。

投稿: ねぎ男 | 2012.11.25 02:20

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