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「教えて☆AKB48!」(その二十八)

Q28:「AKBは金にならないと皆が言いますが、金のためで無いなら秋元康氏は何故AKBを立ち上げたのでしょうか?」

A28:「自分がプロデューサーとして全てをコントロールできる組織を求めて、ではないでしょうか」

 今回もいつも以上に憶測全開でいきます。結論から言えば、秋元康氏の数十年に及ぶ、<怨念>とでも言うべき物を晴らすためでは無いでしょうか。秋元氏は数十年の間、テレビの世界で様々なプロジェクトを立ち上げてきましたが、そのほとんどが今では跡形もありません。恐らく最もブームになったであろう「おニャン子クラブ」も実働2年半で解散。最近では黒人演歌歌手ジェロも、秋元氏が詞を書いた一曲目こそ大成功でしたが、秋元氏が手を引いた二曲目以降は皆さんだってどんな曲かすら知らないでしょう?。このようにテレビから始まったプロジェクトは、(上手く行けば)立ち上がりこそ物凄い成功を収めますが、長続きすることができず、常に短命で終わる宿命を背負っています。その理由としてはまず第一に、テレビ局・大手スポンサー・芸能プロダクションなどの意向に逆らえないため、プロデューサー(この場合は秋元氏です)が考えるベストな選択を取らせてもらえないこと。そして第二に、本質的にテレビから入ってきたファンは飽きっぽいため、ではないでしょうか。これらに対して秋元氏は、常に悔しい思いをしてきた筈です。

 そのために秋元氏は「小劇場やロックバンドが、最初は小さい場所から徐々に人気が広がっていくというのがうらやましかった」と語っています。単純に金の問題だけで言えば秋元氏がテレビでプロデュースした物の方が儲かるのは当然でしょう。しかし長い目で見れば、最後まで生き残るのは強力な固定ファンを持つ小劇場やロックバンドです。そして秋元氏がAKBに求めたのは、こうした「長く残るもの」なのではないでしょうか。従って秋元氏は、莫大な金額に上る筈の作詞料をAKBに対して一切請求していないと言われていますし、労力のみならず金銭すらも持ち出しなのではないでしょうか。これらが可能なのは、少なくとも短期的には、秋元氏がAKBを通じて儲ける気が全く無いからだと考えられます(最終的には回収するつもりなのでしょうか)。ここが判っていないと、日刊サイゾーのように、『AKB48結成当時の一コマ。この頃は御大・秋元氏も、ここまで儲からないとは思ってなかった!?』などという飛ばし記事を書く破目に陥ります。

 それでは今まで秋元氏がアイドル達に何をやらせたかったのか(この数十年、何をやらせることができなかったのか)ということになるわけですが、それはAKBの日常を見ていればはっきりと伝わって来ます。ここで断言してしまいますが、秋元氏は間違いなくドSです。常々秋元氏は「笑いの神は計算された台本の上に舞い降りるのではない」と公言していますが、秋元氏がAKBのために出してくる企画は、はっきり言って既存のアイドルにやらせられる範疇を完全に超えています(絶対に事務所がOKを出しません)。これではAKB以前に、秋元氏の企画が通らなかったのも当然でしょうね。昔からアイドルに過酷な経験をさせて笑いを取るという手法はあったわけですが、AKBの場合はメンバー各々の弱点を熟知した上で、その弱点をピンポイントで突くという手法をとります。筆者の記憶に強く残っている物として、「AKBINGO!」の企画で、蛙が苦手なお笑い担当の野呂佳代に、箱に何が入っているか当てさせるゲームで蛙に触らせたわけですが、この時野呂は泣きながらセットの裏に逃げ込み、一時番組が続行不能の状態になりました。この手の企画で今や伝説となっているのが、「ネ申テレビ」(企画は秋元氏)の韓国軍海兵隊合宿です。軍事訓練自体も過酷なのですが、クライマックスは選りすぐりの高所恐怖症のメンバー達にバンジージャンプをさせる所です。ここまで行くともはや拷問に近い感覚(笑う、以前の問題です)で、小野恵令奈は今でも「悪夢だった」と振り返ります。

 それ以外にも「チーム研究生オーディション」「AKB総選挙」「チームシャッフル」などの過酷な日々を普通にこなしているAKBのメンバー達にとっては、アイドリング!!!との対抗戦など、日常の延長に過ぎません。日々の公演においても、秋元氏はサプライズの定義として「ひざを怪我したメンバーを椅子に座らせて歌わせるその姿が、その日公演に行った人しか見られない貴重なサプライズ」だと言っている位なので、どうにもなりませんね(笑)。この状況では少しでも心の弱いメンバーが脱落していくのは、とても自然なことだと言えるでしょう。こうした過酷な企画がAKB以前に通らなかったのは当然としても(反対した人の気持ちはとても良く判ります)、現在AKBの「ムチャ振り」が一般にも浸透し始めると(日テレジェニックは、「AKBと対抗戦をやりたい。パイ投げはつらいから嫌ですけど(笑)」と気楽に言っていました。…「ネ申テレビ」見て、出直して来い!)、結果として秋元氏のやり方が正しかったということになるのでしょうか。少なくとも、アイドリング!!!は、完全にAKBに喰われた格好になりましたが。

(この文章の内容は、筆者の個人的な見解であり、他の如何なる個人・団体とも一切関係ありません。文責は全て筆者個人にあります。何卒ご了承ください)

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コメント

秋元さんの考えは、大体わかっているつもりですが、1つだけ、わからない事、わからない感覚があった。
それは、あるTV番組(クイズ番組)なんだけど…1対1の対決形式で、お互いに質問をしながら、答えを探っていく感じのクイズバラエティー…。
秋元康vs関根勤…お題は、「小さい頃、なりたかった職業」。 結果は、秋元さんが、勝ったんだけど、その答え…「役人」だって(ちなみに、関根勤は、マンガ家)。 理由が、"その時、流行ってたから…" 正直、ふつうじゃない!って…思ったよ。その事を、思い出しました。

投稿: ピーナッツ | 2009.12.26 09:41

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