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「教えて☆AKB48!(上級編)」(その一)

「平嶋夏海の物語」(上巻)

 筆者の神押しであるところの、平嶋夏海についてまとめておこうと思う。古くからのファンならば誰でも知っている話なのだと思うが、新しく入ってきたファンには多分一生知る方法が無い物語だと思うからだ。果たして筆者が書くことが本当に正しいのかどうか悩む所ではあるのだが、当分誰もやらないような気がするので、誰かが本格的なものを書いてくれるまでの繋ぎ位の気持ちで読んでいただければと思う。さてAKBの“表”の象徴といえば前田敦子、松井珠理奈であり、恐らくこの数年以内には確実に、AKBに全く興味が無い人々の所にまでこの2人の顔と名前は浸透してくことになると思われる。しかし“裏”の象徴である平嶋夏海、菊地あやか(今回は彼女については触れない)については、テレビに出演することもほとんど無いため、恐らく一般の人達までは永遠に届くことは無いのかもしれない。

 それでもこの2人がなぜAKBの裏の<象徴>なのかと言えば、この2人はAKB内での<序列>を引っ繰り返すことに成功した、数少ない成功例だからに他ならない。実はAKBという組織は、外から見る以上に夢の無い組織(過去形。現在では少し変わりつつある)であり、初めに付けられた序列を引っ繰り返すことは困難を極めた。オーデションの時に立ち会ったその道のプロによる格付けは、実の所非常に的確なようで、ここでバックダンサーに定められた者は、ほぼその全てがバックダンサーのままAKBを卒業していくことになる。それはえこひいきといったものではなく、伸び代まで計算の上で出された序列であるため、その評価を引っ繰り返すことは並大抵ではないということに他ならない。そして平嶋夏海は、最初にかなり低い立場のバックダンサーとして運命を定められた一人だった。この時平嶋夏海はまだ13歳の泣き虫の中学生。AKBの初お披露目の記者会見で、緊張のあまり泣き出してしまうほどに、彼女の心はまだ弱かった。

 ここでもう一人の人物に登場してもらう。平嶋夏海と同期でAKBに入団した高橋みなみだ。平嶋夏海と高橋みなみにどの様な接点があるのか全く判らない(お互いのトークやブログにお互いが出てきたことがほとんどない。仲が悪いという事も無いと思うのだが)のだが、この2人はタイプとしては非常によく似ていると思う。二人とも背が低く本質的にダンサーに向いていないこと、顔立ちに関してもあまりアイドル向きとは思えないこと、AKB入団までほとんどダンス経験が無くダンスの習得に非常に苦労をしたこと、基本的にKYでトークに関してやる気満々な割にはすべりまくること、そして、“根性”が最大の選考基準になっているAKBの中に居て「がんばり屋」と呼ばれているのはこの二人だけであること。しかしこの2人には、決定的に異なる点が一つだけあった。それは歌唱力。

 高橋みなみについては、入団当初からある伝説が付いて周っていた。それは「秋元康氏が、最初からAKBのエースに据えるために高橋みなみを入団させたのではないか」という噂。高橋みなみはAKB入団前に、ホリプロスカウトキャラバンのオーデションを受けており、その最終選考に落選してAKBに入団したのであるが、この時の審査委員長が秋元康氏だったことから、「秋元康氏は高橋みなみをAKBに入団させるために、わざとホリプロスカウトキャラバンに落選させた」という噂が公然とささやかれたのだ。そういう噂が広まるほどに、当時14歳の高橋みなみの歌唱力と表現力は圧倒的だった。選抜メンバーとしてキャリアを重ねた彼女は、ソロパートがある始めての選抜曲「制服が邪魔をする」でセンターボーカルを担当し、AKB選抜メンバーの初代センターボーカルを務めることになった。

 一方平嶋夏海の決定的な弱点もまた歌唱力。声量は申し分ないのだが声質が甲高く、センターボーカルを務めるのは、正直に言って非常に厳しい。ダンスやトークならば根性で何とかなる可能性もあるが(実際、平嶋夏海は何とかしてきた)、天性の資質だけはどうにもならない。また背が伸びないのも相変わらずで、そのために平嶋夏海はバックダンサーとして独特のステップを編み出すことになる。それはピョンピョンと跳ねるようなステップであり、バックダンサーとしては体が小さい平嶋夏海にとって、少しでも体を大きく見せて他のメンバーに埋もれてしまわないようにするための工夫だったと言えるだろう。いずれにせよこの時点で、平嶋夏海はAKBの花形とも言うべき、単独センターボーカルの道を、ほぼ諦めるしかなかった。

 そして入団から1年半が経った時、平嶋夏海と高橋みなみの差は決定的になっていた。方や選抜メンバーから一度も外れることなく、自らがセンターボーカルを務めるユニット曲を順調に増やし続けた高橋みなみ。方や選抜メンバーに一度も選ばれること無く、自らがセンターボーカルを務める曲どころかユニット曲のバックダンサーに選ばれることすら少なくなった平嶋夏海。この時期の平嶋夏海は、ただひたすらにライトの当たらない薄暗い最後列の片隅で、ひたすらバックダンスを踊り続ける毎日だった。この差は決定的であり、むしろ二人の距離は開く一方でその差は永遠に縮まることがないかと思われた。そんな中、平嶋夏海に追い討ちを掛けるかのように、ある出来事が起こる。(以下次号)

(この文章の内容は、筆者の個人的な見解であり、他の如何なる個人・団体とも一切関係ありません。また文責は全て筆者個人にあります。何卒ご了承ください)

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コメント

松井Jは贔屓されてるだけだろw

投稿: | 2009.11.01 22:03

なっちゃん周りの事についての素晴らしい分析力&冷静かつ的確な洞察力(?)…素直に敬服します。
ただ、前田敦子チャンと松井珠理奈チャンの"先読み力"については、どうかな?
珠理奈チャンについては、もう2年、見てみたい…正直。
でも、あっちゃんについては、今回の大河に全て、かかっていると思う。以前、フジでやったドラマの時のような学芸会演技を披露してしまったら…。役柄的には、主役の周りで、明るく癒やす…いわば、最も簡単な部類の芝居になるはず。正直、大チャンスだけど、今の演技力では、大ピンチでもある。
NHKとAKBとマスコミは、どんな大根ぶりでも、"良かったよ〜。最高だったよ〜。どうでした、みなさん…素晴らしかったでしょう?"って言うと思うけど、ずっと、大河を見続けている、おばちゃんは、甘くないよ。
僕は、思う。今の力では、"堀北真希 前後"だな?って…。
なっちゃん…今の間に、横内さんに、ビシビシ鍛えてもらってるといい。泣きながら、泣かされながら、「本物」にしてもらうといい。22歳で、気づき…25歳で、完全に結果として出てるから…。

投稿: ピーナッツ | 2009.12.25 18:54

(記2009/12/27)
 非常に高い評価を与えていただき、本当にありがとうございます。素直に嬉しいです!

ところで前田敦子についてですが、堀北真希レベルの演技では全然駄目ですか(笑)。要求水準がかなり高いですね~。ところで前田敦子は最近コメント内容が、「演技の仕事をしたい」から「バラエティーも含めて色々な仕事がしてみたい」へ変わってきました。これはAKBの広告塔として、単純に<良い作品であれば拘束時間がどれだけ長くても良い>という考えから、<とにかく拘束時間の短い仕事を、数多くこなす>という方向にシフトしてきているからではないでしょうか。

今後AKBのトップという立場で芸能界の女王として君臨していく(と筆者は確信しています)前田敦子には、もはや演技者としてのスキルはどうでも良い(とまで言うのは言い過ぎかもしれませせんが)ものなのかもしれません。今後回って来るドラマの配役は、役に前田敦子が合わせるのでは無く、前田敦子のキャラクターに合った役が回ってくる可能性が高いと考えるからです(「マジすか学園」なんて、そのまんまですし)。

 つまり“女王”として振舞うことが要求される前田敦子にとっては、本人が望むと望まざるとに関わらず、正統派女優としての道は、すでに閉ざされてしまっているのかもしれません。彼女に要求される唯一の演技は、女王としての立ち居振る舞いなのだとすると…。ただ筆者は、少なくとも現状でも、前田敦子は表情の演技では卓越して物を持っていると思っています。声の演技に関してはコメントを避けますが

投稿: 少年王3号 | 2009.12.28 07:38

平嶋夏海の決定的な弱点は、"歌唱力"…その通り。 これは、なっちゃんの持っている、一級品の"根性"と"がんばり屋"の資質を持ってしても、どうしようもない部分だと思う。
さて、歌に関しての発声の仕方…これは、4つのタイプに分かれると思う。
"低い声が出て、歌唱力もある、真矢みきタイプ" "低い声は出るが、歌唱力はない、大竹しのぶタイプ" "低い声は出ないが、歌唱力はある、はいだしょうこタイプ" "低い声は出ないし、歌唱力もない、黒木瞳タイプ"・・・この4つ。
そして、言うまでもなく、今のなっちゃんは、黒木瞳タイプ(たかみなチャンは、真矢みきタイプ)だ。
実は、"歌唱力"って、小さい頃の環境が、大きく影響している。例えば、はいだしょうこは、なっちゃんと同じく、"甲高い"声質だけど、父が、音楽教師、そして、実家もピアノ教室という環境が、ものすごく大きく影響している。たとえ、声域が狭くても、自分の声を知り尽くしているので…本当に上手い。それに比べて、なっちゃんは、今まで、あまり、音に親しんでこなかったように思う。
技術的に言うと、低い音が、自由に出せたり、そのイメージが、出来ていたりすると、常に、倍音の感覚で表現できる。つまり、ドミソの和音で言うと、自分が、音としてイメージ出来る、最も低い基準音のドが、鳴っている時、その上の方に、ドミソドミソドミソド〜って、伸ばしていっても、上の音が、倍々に鳴っているように感じる感覚&感性…たぶん、たかみなチャンには、あるけど、なっちゃんには、ないと思う。
それが、結果として、(倍音の中で鳴らす)ビブラートを使えている、たかみなチャンと、(たぶん)ビブラートすら出来ない、なっちゃんとの決定的な差になっている。
中居くん,さんまさん,フルーツポンチ村上,山田花子,神戸蘭子…そして、なっちゃん…実は、発声の仕方が、みんな同じ。 首から上で、鳴っている…いわゆる、"棒歌い"タイプ。
でも、これを、"何とかする!"というのは、実は、至難のワザ…不可能に近い。申し訳ないけど、たぶん、なっちゃんは、これから、どんなに訓練しても、この部分は、真矢みき,たかみなチャンのようには出来ないと思う。
なっちゃんは、大竹しのぶタイプを目指すべきだと思う。だから、今、舞台で鍛えられて、どんどん進化しているであろう、なっちゃんが、将来、どのように、芸能界で、通用していくのか!? すごく楽しみだったりする。

投稿: ピーナッツ | 2010.01.03 00:16

はじめまして、僕もなっちゃんを推しています。なっちゃんは棒読みしたみたいな歌い方と甲高い声のせいでソロは絶望視されていますね。 実は、初恋ダッシュの時点で、こりゃだめだ!と思ってしまいました。明らかに浮いているし、ワロタでの彼女のあり方はどこか不自然に見えてしまいます。 なっちゃんは可愛い系はあまり似合わない。しかし、激しいダンスという程上手くない。宙ぶらりんです。
しかし、ひとつ目を引いたのが飛べないアゲハチョウでした。なっちゃんの抜きのは本当にすごかった!
これからチームBやワロタでやっていくのは余り勧められそうにないです。やはり、チームKに移動してダンス極めつつ、歌劇団に出るというスタンスがいいと思うのですが。
アメブロやってます。ブログ名はjarhead

投稿: polski | 2010.10.01 23:15

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