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「教えて☆AKB48!(中級編)」(その九)

Q09:「なぜノースリーブスの7月29日の新作CDの発売は延期ではなく、中止になったのでしょうか」

A09:「もちろん総選挙と“言い訳Maybe”のプロモーション期間に重なったからですが、それ以上にソニー系列のレーベルには問題が多すぎます」

 今回はいつも以上に憶測全開でいきます。現在までにAKBがお付き合いをしてきたソニー系列のレーベルは3社です。まず過去にAKBの本隊及び選抜の全てのCD&DVDを取り扱っていたデフスターレコーズ、次にほね組fromAKB48を扱ったソニーミュージックディストリビューション、最後にノースリーブスを現在扱っているエピックレコードジャパンです。この内ほね組に関しては、すでに終了しているプロジェクトなので今回は問題にしません。

 まず問題なのはデフスターです。デフスター時代のAKBは、3年弱の期間、(最初の1枚目を除いて)CDの販売枚数は、何枚リリースしても、2万5千枚プラスマイナス3千枚から全く変わりませんでした。デフスターの取った戦略は明らかにハロプロのパクリであり、ひたすらトレーディング生写真とトレーディングポスターをCDに付属するという、ただそれだけのやり方でした。オリジナリティが無いというのはもちろんですが、普通のアイドルならば賞味期限切れになってしまうほどの期間に何の工夫も無かったという事は、それ自体が罪だと言えるのではないでしょうか。逆説的な表現になりますが,AKBはキングレコードに移籍したとたん、CDの販売枚数が7万枚、10万枚、13万枚とひたすら右肩上がりであることを考えると、デフスターのプロモーションには(独占禁止法違反でCDを回収したことを除いても)問題があったのは間違いないでしょう。

 筆者が次に問題にしたいのは、ソニーミュージックが裏でAKBの対抗馬を養成しようとしたふしがあることです、2007年10月にソニーからメジャーデビューした「ビーバスミュージッククラブ」は、AKBに利権を持たない約15の芸能プロダクションが雑誌BOMBと共同で立ち上げたプロジェクトであり、ネットによる人気投票で選ばれたメンバーによるCDリリースという、現在のAKB総選挙に非常に近い考え方をしていました。立ち上げ時には秋葉原の石丸電気で「ライバルはAKB48さんです」と宣言して、Yahooニュースに載ったりしていましたね。やり方によっては上手く行った可能性もあるのでしょうが、ビーバスはAKBのキングレコード移籍直後に活動を終了しています。ソニーにはアイドルプロジェクトをプロデュースするノウハウが根本的に欠落しているような気もするのですが、問題はデフスターがAKBのプロデュースに失敗し続けている間に、AKBの後釜を用意するという背信に近いことをしていたということです。現在でもAKBのデフスターからのレーベル変更の本当の理由は明らかにされていないのですが、事実関係を追う限りでは、デフスター(&ソニー)に問題があった気がしてならないのですが。ちなみに現在でもデフスターが握って離さないAKBのCD&DVDの版権が多数あり、そのために発売できないCD(H1stのCD、H2ndのCDなど)が幾つかあることを追記しておきます。

 そしてそんな流れの中でのノースリーブスのレーベルがソニー系列のエピックだということに対して、筆者は非常に嫌な感覚を持っていました。いまさらAKBがソニーに擦り寄っていく必要性はほとんど感じないので、ソニーからアプローチがあったのかもしれません。…しかしやっぱりエピックも全然駄目だったねー。平嶋夏海押しの筆者が言うのもなんですが、「ノースリーブス」が「渡り廊下走り隊」と同等程度にしかCDが売れないというのは、明らかにプロデュースに問題があるからだとしか思えません。深夜とはいえ、ドラマの主役を引っ張ってきてこの様ですから。そこへ来て今回の、あまりにも空気を読まなすぎるCDの発売日の設定です。6月末から8月末までの大攻勢の期間、他のプロジェクトはほとんど活動を休止しています。ポニーキャニオン所属の「AKBアイドリング」と「渡り廊下走り隊」はほぼ活動を休止しましたし、NHKがあれだけ力を入れてくれている「すイエんサー」も新規の収録は全てキャンセルして、この期間は再放送で凌ぎました。もし本気で「ノースリーブス」の新作CDの発売を強行するとしたら、メンバー3名はAKB本隊のCDセールスのプロモーションには一切参加させないつもりだったのでしょうか。

 秋元康氏はAKBを、“メディアやスポンサーやレーベルの干渉を一切排除できる組織として”設立したと言われています。ここからは憶測を重ねることになりますが、ソニーは本当の所、こうしたAKBの設立動機が理解できていないのではないでしょうか。だからAKBも他のアイドルの延長線上にあるという考えから離れられず、トラブルを繰り返しているのではないでしょうか。現在ノースリーブスに関しては解散の噂が絶えないのですが、まずはレーベルを変える事の方が先決のような気がしてなりません。今だったら、ノースリーブスを欲しがるレーベルなんて、幾らでもあると思うんだけどなあ。

(この文章の内容は、筆者の個人的な見解であり、他の如何なる個人・団体とも一切関係ありません。また文責は全て筆者個人にあります。何卒ご了承ください)

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コメント

はじめまして。
K4th、B3rdの楽曲の権利はデフスターは所有していませんよ。
デフスター版権でCD化がほぼ困難になっているのは
A4th、H1st、H2ndの2曲(ロマイラ、愛の毛布)だけです。

それとノースリーブスに関しては
小嶋陽菜が「またノースリーブスのCD延期になるよ」と
武道館のMCでネタにしていました。

たいへん面白く読ませていただいてますが
少し事実誤認が多いのが気になったので書き込ませていただきました。

投稿: まる | 2009.10.01 02:35

大変遅くなりましたが、事実関係の確認が取れましたのでお詫びをして訂正させていただきます。

投稿: 少年王3号 | 2009.12.23 16:09

レコード会社移籍?の件など、知らないことが多いので、すごく参考&勉強になります。
いずれにせよ、全てが、リンクしているのが、1番いい状態…っていうのは、確かなんですよねぇ〜。

投稿: ピーナッツ | 2009.12.26 08:44

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