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「教えて☆AKB48!」(その三十)

Q30:「AKBのCDが売れなかった時代が3年も続いたことが信じられません。何故なの?」

A30:「AKBはその性質上、短期間での大躍進は望めない構造なのですが、それにしても最初の3年は酷かった。AKBが絶好調の今だからこそ、あえてAKBの泥沼の3年間を振り返ってみましょう」

 別に努力が足りなかったわけでも、工夫が足りなかったわけでもないでしょう。デフスターのやる気と知恵が足りなかったという気はひしひしとするのですが、何もしなかったというわけではありません。それではAKBのさっぱりCDが売れなかった3年間を、シングルCD毎に振り返ってみましょう。

「制服が邪魔をする(07年1月)」:AKBはデビューシングル「桜の花びらたち」こそNTTとのタイアップで5万枚弱売り上げたものの(これで色々な人達が勘違いしちゃったんでしょうね)、続く「スカートひらり」「会いたかった」は2万枚しか売り上げることが出来ず(これがこの時の実力でした)、明らかにおニャン子クラブを意識しまくった「制服が邪魔をする」をリリースしますが、これまた2万枚しか売れない体たらく。しかし筆者はこの曲が大好きですし、あらゆる意味で以降の曲のベースになっているという点でも高評価です(例えば作曲が井上ヨシマサ氏である点、メンバーが交互に前に出てきてはソロで歌い上げる点、など)。ちなみにこの曲からセンターボーカル(ファーストボーカル?)という概念が発生しており、AKBの初代センターボーカルは高橋みなみが務めました。

「軽蔑していた愛情(07年4月)」:秋元康氏は「AKBにも、こんな(社会派の)曲が歌えるんだという所を見せたかった」と言っていますが、そもそもファンすら求めていない内容の曲では大量にCDを売りさばくことなど不可能であり、今回も2万枚ちょっとしか売れませんでした。ちなみにオリコンウィークリーチャートでは、一週間で8位から98位へと90ランクダウンという大記録を達成したとのこと。やったぜ、流石は記録づくしのAKB!。ちなみに今回もセンターボーカルは高橋みなみ。売れなかったのは絶対に高橋みなみのせいでは無いと思うのですが、あえなく単独選抜センターを斬首になり、復活までにはそれなりの時間を要しました。…色々と業の深い曲でしたね。

「BINGO!(07年7月)」:ファンの間では2007年度のベストソングとその名も高い本曲も、蓋を開けてみれば売れた枚数は2万枚ちょっと。PVの出来は抜群に良いんだけどなあ。劇場主導のAKBは知名度を上げる方法に特効薬が無く、テレビ無しではこれが限界だったということなのでしょうか。そうだとしてもデフスターには他にやりようがあったとしか思えないわけで、ハロプロの猿真似以外にも何か考えろよ、って所ですかね。現在行っているビデオオンデマンドなどはこの時期にこそ本当に必要とされていたと思うし、総選挙や大運動会やアンダーガールズもこの時期からやっておくべきだったと思うし、雑誌展開もモー娘。との比較を前面に打ち出していくなど、何か手はあった気がするのですが。ちなみに本曲はソロパートが無いのですが、センターで高橋みなみと前田敦子が二人で踊っています。

「僕の太陽(07年8月)」:デフスターがやっとアニメとのタイアップを思いついてくれたおかげで、ようやくCDが3万枚近く売れました(笑)。でも「デルトラクエスト」なんてマイナーアニメ、見たことある?。これがもう少しメジャーなアニメだったらと思うと、デフスターの努力不足が相変わらず憎らしいです。そして何故かアニメとのタイアップ路線は本曲をもって終了。…せっかくCDが売れたんだから、これこそ続けるべきだったのでは?。ついでに声優もやってみるとか。せっかく秋葉原に劇場を持ちながら、秋葉原の客層はアニメとゲームがメインだということが、デフスターには最後まで理解できなかった気がします。本曲では、満を持して高橋みなみがセンターボーカルに復帰し(正確に言うと、前田敦子と小嶋陽菜のトロイカ体制か)、この時期としては最高の売り上げをあげ、意地を見せました。ところで本曲がPV映像を付けずに売れてしまったことが、後の良くない前例となった気がするのですが、どう思います?

「夕陽を見ているか?(07年10月)」:2代目センターボーカルとして小嶋陽菜を迎え、いよいよAKB大躍進、…の予定がCDの売り上げ数が初めて2万枚を切る大惨敗。タイアップは結構がんばってたんだけどねえ。ちなみに、前回の大躍進を支えた高橋みなみをセンターから外した理由は不明。デフスターはこんな一貫性の無いことやってるから、ちっともCDの売り上げが伸びないんだよ!。本曲をもって、小嶋陽菜は単独選抜センターを斬首になり、現在も復帰できていません。小嶋陽菜が悪かったかどうかは相当微妙ですが、流石にここまで曲調が地味だと、インパクトは無さ過ぎな気もします。ビバハリケーンをA面に持って来た方が良かったかも。つーか、PV位一緒に付けて、売ってやれよ!。

「ロマンス、イラネ(08年1月)」:前回のCDの売り上げ急降下でにっちもさっちも行かなくなったデフスターは、やけくそ気味にハロプロそっくりの曲調と、ハロプロそっくりの衣装の本曲をリリースしました。…ほんと、これしか打つ手が無いんだもんなあ(メンバーがちょっと嬉しそうだったのが救いか)。でもそれでは何にも変わらないんだよね(泣)。売り上げはかろうじて2万枚を超えた位。衣装の関係でか、PVは珍しくスタジオ撮影(どうでも良い話ですが)。センターは前田敦子と小嶋陽菜。前田敦子が歌い出しからボーカルとして選抜センターに立ったのは、これが初めてだったかもしれません。それにしてもこの時期の1~3期生は、輝くように綺麗です。この時期の彼女達を新規のファンの人達にも見せてあげられたらと思うと、本当に悔しくてたまりません。

「桜のはなびらたち2008(08年2月)」:完全に打つ手を失ったデフスターは、ついに過去の栄光にしがみつきます。すなわちAKBのCDで唯一5万枚弱を売り上げた「桜のはなびらたち」をリメイクすれば、もう一度5万枚売れるんじゃない?というわけです。…多分、やる前から駄目だと思ってたんだろうし、だからこそ独占禁止法違反に問われるような強引な売り方をしてしまったんでしょうね(ちなみに売れた枚数は、相変わらず2万枚ちょっと)。結局CDを回収する大騒ぎとなり、デフスターとAKBのお付き合いは、これをもって終了しました。このCDの発売一月前にAKBにとって念願の地上波テレビ放映が始まったばかりであり、もう半年耐えていたらと思うとデフスターの関係者は悔しくて堪らないでしょうね。ちなみに現在でもデフスターのホームページには、AKBのページが昔と変わらず残っています。未練たらたらだね(たまには更新してみたら?)。

「Baby!Baby!Baby!(08年6月)」:CDを店頭に並べる力を失ったAKBは、配信限定楽曲として本曲をリリースします。前田敦子のセクシーショットに加えて、中学生まで含めて全員水着で踊ってPVを撮影するという(一応史上初だということです)、AKBとしては切り札を出しつくした内容となっており(PVにはカメラをメンバーの人数分投入するなど、猛烈に金を掛けています)、これが完全に上手く行けば、メジャーレーベル無しでいくつもりだったのかもしれません(もちろん売れ行きは“そこそこ”だったようです)。本曲もソロパートが無いのですが、前田敦子が一人で終始センターで踊り続けます。しかしこうして考えてみると、前田敦子の選抜単独センターボーカルの曲って、未だ一曲も無いのかな。前田敦子が選抜センターで踊るのを泣いて嫌がったというのは、都市伝説ではないのかもしれませんね。

 ちなみにその後のAKBは、2ヵ月後の菊地彩香の不祥事による解雇が駄目押しとなり、雌伏の時期を強いられることになります。そして4ヵ月後の10月、キングレコードと手を組んだAKBは、SKEの設立と共に松井珠里奈を手に入れ、奇跡の反転攻勢に打って出ることになるのですが、それはまた別のお話。

(この文章の内容は、筆者の個人的な見解であり、他の如何なる個人・団体とも一切関係ありません。文責は全て筆者個人にあります。何卒ご了承ください)

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コメント

「王様のレストラン」ですね…しぶい。 あのドラマの配役にヒントがあったとか?

投稿: ピーナッツ | 2009.12.26 08:52

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