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「教えて☆AKB48!」(その二十)

Q20:「AKB48のメンバーって、話を聞いていると物凄く辛そうなんだけど、何でみんな辞めずに続けてるの?」

A20:「アイドルを志す者として、彼女達ほど恵まれた環境にいる者は他にいないのではないでしょうか」

 AKBのメンバーの置かれている環境が非常に苛酷だということは、よく知られている事実だと思います。しかし彼女達はAKBに踏みとどまるために、あらゆる努力を惜しみません。元チームBの菊池あやかは不祥事を起こして解雇処分になったにも関わらず、第7期オーディションを受け研究生として復帰しました、第4期生の村中聡美は第一回研究生オーディションに破れ強制卒業処分を受けましたが、第8期オーディションを受け研究生として復帰しました。…正直言って、このような例はAKBでは枚挙に暇がありません。ではなぜ彼女達は、そうまでしてAKBに固執するのでしょうか。

 まずは観客の問題から。以前まだ現役だった頃のサッカーのラモス選手が、「自分は給料を1億円貰って誰も居ないスタジアムで試合をするくらいなら、給料1千万でいいから10万人の観客の前で毎日試合がしたい」という趣旨のことを言っていたことがあります。本来“表現者”というものは、ほとんどがそういうものなのではないでしょうか。まず考えたいのは、彼女たちは必ず(小さいとはいえ)満員のシアターで公演を行えるというということです。満員のお客さんが待っていてくれると思えばこそ、体のどこが痛かろうが舞台に立たねばという気持ちにもなろうというものです。普通のインディーズの歌手ならば、まずどうやって観客を集めてくるかから考える必要がありますし、お客さんがほとんど居ない状況で歌い続けることは、モチベーション的にも本当にしんどいのではないでしょうか。

 次に楽曲の問題。普通のインディーズの歌手ならば、どうやって曲を調達するかから頭を悩ませる所です。しかしAKBのメンバーは黙って待っていれば、美空ひばりの「川の流れのように」の作詞家が詞を書き、浜崎あゆみの作曲家が曲を書き、モーニング娘。の全盛期を支えた振り付け師がレッスンをしてくれます。あるメンバーに自分達の持ち歌で好きな曲をアンケートを取り理由を聞いたところ、“昔から好きな作曲家さんが書いた曲だから”と答えていました。…こんなことはAKBのメンバー以外で、どれだけのアーティストが言える台詞でしょうか。おまけに公演(あるいはコンサート)の日取りはがっちり決まっており、何十名ものスタッフがメンバーの歌と振り付けが完璧に出来ていることを前提に動いていているわけです。…「レッスンがきつい」「体が痛いから休みたい」なんて言っている場合だと思いますか?。この状況を意気に感じて根性を見せられない位なら、最初からアイドルなんて目指すべきでは無いでしょう。

 さらに衣装とシアターの問題。一介のライブアイドルに過ぎないAKB(繰り返しますが、AKB本隊はインディーズのグループです)のメンバーにとって、一度の公演で衣装を5回も6回も代えられるなどということは、本来ありえないことです。シアターに関しても同様で、300人規模のシアターとしては国内有数のムービングライトを持ち、アップダウンの仕掛けから紙吹雪を飛ばす機能まで具えた専用劇場で毎日のようにパフォーマンスできるなんて、AKBのメンバー以外では考えられないことです。おまけに毎回のようにプロダクションからはスカウトのために観劇に訪れており(別項目にて後述します)、メンバーのパフォーマンスに目を光らせています。各界の著名人も、AKBとのコラボを検討するために頻繁に観劇に訪れます(別項目にて後述します)。…手なんて抜いている場合ですか?

 シアターでのパフォーマンスは、ビデオオンデマンドで毎日全世界に配信されています。当然田舎に住んでいる両親や友人達だって何時でも見ることが出来ます。っていうか、みんな見ているでしょう。こんなことはAKB以外では、100%有り得ない事です。AKBのメンバーは、比較的中流以上の家庭の出身者が多いように感じているのですが、家族一丸となって応援してくれている中で、自分のパフォーマンスを毎回見てもらえるなんて事は、本当に嬉しいことなのではないでしょうか。少なくとも、普通のライブアイドルなら…って、しつこいですか(笑)。

 他にも、トップアイドルになるという目標を掲げる中で、チケットの売り込みや収支などを一切気にせずに、ひたすら自分のパフォーマンスをあげる事だけを考えていられる環境なんて、恐らく日本にはAKB以外にほとんど無いのではないでしょうか。競争が激しいのは覚悟の上のはずです。機会が均等に与えられ、お客さんからの人気次第でどこまででも登って行く事ができるAKBのシステムは、芸能界というステージにランクアップする上でも格好の鍛錬の場であるはずです。ただ逆に与えられた場を生かそうとするあまり、体を壊してしまうメンバーもかなりの数に上ります。「やれるか」と聞かれれば、「やります」と答えるのが当然の彼女達にとっては、今後はさらにコンディション管理が重要な問題になってくるのは間違いないでしょう。

 以上のことを考えると、現在のAKBにおける環境が幸せだという自覚が、彼女達にははっきりとあると言えるでしょう。体が壊れて辞めていくのは本当に気の毒ですが、心が折れて辞めていくのは、ある意味仕方が無いことなのかもしれません。

(この文章の内容は、筆者の個人的な見解であり、他の如何なる個人・団体とも一切関係ありません。また文責は全て筆者個人にあります。何卒ご了承ください)


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