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「教えて☆AKB48!」(その二十二-1)

Q22-1:「AKB48が他のアイドルと決定的に異なっている所はどこ?」

A22-1:「(一点目)メディアと直結していない点です」

 2008年2月、AKBはマキシシングル「桜の花びらたち2008」の発売の際に、独占禁止法に抵触してCDの回収騒動となり、その結果、メジャーレーベルであるデフスターレコーズと手を切ることになりました。メジャーレーベルを失ったAKBはこの時期が最も苦しかった時期であり、その年の6月に製作した新作マキシシングル「BABY!BABY!BABY!」は、とうとうCDとして店頭に並べることが出来ず、ダウンロード販売のみという、超変則的な販売に留まりました。この時期マスコミ各社はAKBが終焉に向かっているという判断をしており、アメーバニュースははっきりと「旬の過ぎたアイドル」というレッテルを貼りました。まずはなぜこうした判断をしたのか、そしてその判断は正しかったのかを見て行きましょう。

 AKBに対するマスコミの評価は昔から散々でした。いわゆる「AKB商法」と言われる、少数のお客さんに大量のCDを売る方法などは、徹底的に叩かれてきました。そしてこの時期AKBのCDの売り上げ枚数は微増(売り上げ約30000枚強)はしていたものの、ここまで来るのに3年弱を費やしたAKBに対して、“時間を掛けすぎ”という判断をしたことも間違いないでしょう。スーパーアイドルと呼ばれたピンクレディーですらその活動期間は4年強、おニャン子クラブに至っては2年半に過ぎません。(AKBのシステムに対する理解が無ければ)AKBに対して“おニャン子の再来”(←筆者は完璧に外れていると思いますが)というレッテルを貼っていたマスコミ各社にとっては、ブレイクすらできずに終焉に向かっているアイドル、という評価をしてしまってもやむをえないことだったのかもしれません(実際問題「アイドリング!!!」は、活動期間3年で完全に勢いを失いました)。

 ではなぜAKBは、そのまま息の根が止まってしまわなかったのでしょうか。それはAKBが(過去のほとんどのアイドルがカテゴリされる)マスコミ主導型のアイドルではなく、(ほぼ唯一とも言うべき)劇場展開型アイドルとでも呼ぶべきものであったということ起因しています。通常のアイドルはマスコミが主導するため、ファンの数を増やす能力(「攻撃力」と呼称します)が非常に高いです。テレビ番組などに出まくり、一般の人(ここがメインターゲットです)に浅く広く浸透させることによって、短期間で莫大な売り上げを上げることができます(上手くいけば、ですが)。逆にマスコミが手を引いてメディアに顔が出なくなれば、ファンの数を減らさない(「防御力」と呼称します)ことは非常に困難であり、一瞬にして解散ということになります。

 しかしAKBの場合は完全に逆です。資金力に乏しくメディア展開をする能力が無かった初期のAKBは、実質的にお客さんを増やす方法を口コミ以外、ほとんど持ちませんでした。「攻撃力」の弱いAKBは、当然CDの売り上げが急増するなんてことはありえないわけです。しかし「防御力」は万全でした。毎日劇場でパフォーマンスを行うことでお客さんとコミュニケーションをとり続け、常にお客さんの声を真摯に聞いて軌道修正し続けているAKBにとっては、実はどれだけマスコミに叩かれようが、どれだけメディアから締め出されようが、CDの売り上げにはほとんど影響が出なかった筈です。マスコミが影響を与えられるのは広く浅い一般人だけであり、AKBのファンには全く届いていなかったことでしょう。従ってAKBは、マスコミに「AKB商法」を叩かれ続けながらも、現在に至るまでその方向性をほとんど変えることなくここまで来たわけですが、逆に超少数のファンしか持たなかったAKBにとっては、これ以外に打つ手が無かったのだということもお判り頂けると思います。

 現在の展開を少しだけ。現在AKBのファンは激増してますが(その利用は次回以降)、こうなると“マスコミをはじめ、何者のコントロールも受けない”という点が全ての面でプラスに働いており、やりたいことは全て出来るという状況になりつつあります。あらゆるテレビ局の全ての番組に出演可能であり、あらゆる企業・団体・個人とコラボが可能であり、ここまで規模が大きくなった状況でもまだ「AKB商法」という反則すれすれの方法を取り続けることが可能なAKBは、システム面でも他のアイドルを完全に置き去りにしてしまったと言えるでしょう。また各種マスコミに関しても、直接攻撃を持ってしてもAKBの息の根を止めることができないことがはっきり判った以上、今後は何らかの形で共存を図っていく以外に道が無いということもまた確かでしょうね。以下次号。

(この文章の内容は、筆者の個人的な見解であり、他の如何なる個人・団体とも一切関係ありません。また文責は全て筆者個人にあります。何卒ご了承ください)

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