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「「教えて☆AKB48!」(その二十三・改訂版)

Q23:「AKB48とSKE48って、同じものなの?」

A23:「ほとんどの人が同じものだと言っていますが、筆者は完全に別物だと思っています」

 実は最初からこれが書きたかった(泣)。(その二十二)で長々とAKBと、その他のアイドルとの違いについて書いてきましたが、実はこの論法で行くと、SKEは5項目中2項目しかAKBとの共通点がありません。つまり舞台上でのパフォーマンスがどれだけ似通っているにせよ(似ているだけなら、AKBとモー娘。だってよく似ています)、SKEとAKBは全く別の存在であり、全く異なる長所と短所が持っているため、SKEを語るためにはAKBとは全く異なったスタンスが必要なのだと考えます。

 まず最初に言っておきたいのは、AKBが理想として掲げていながらも大きくなっていく過程で捨てざるを得なかった幾つもの物を、SKEは今でも大切に持っているという点です。その一つ目は歌の上手さ。筆者はAKBの歴史は歌の上手いメンバーをルックス(含むダンス)の良いメンバーに入れ替え続けることだったと思っているのですが、SKEにはまるで『チームA』立ち上げ時のような、歌の上手いメンバーが数多く見受けられます。次に“一軍・二軍制”。これもAKBが『チームA』立ち上げ時に行おうとして、結局上手くいかなったシステムですが、SKEではこれが非常に効果的に機能しているように感じられます。恐らくこの点は、間違いなくSKEの肝というべき最重要ポイントでしょう(っていうか、今のAKBにはこれこそが最も必要なものなのではないでしょうか)。そして三番目に目標向かって突き進むというハングリー精神。すでにアイドル業界でトップに上り詰めたAKBにとって、強大なライバルが居ない事はむしろマイナス要因です。SKEの“打倒AKB”という姿勢は、間違いなくSKEのパフォーマンスを底上げしていることでしょう。

 またシステム的な面で言えば、SKEメンバーは全員が最初から同じ事務所(ピタゴラスプロモーション)に所属しているため、AKB最大の特徴の一つであるオープンプロダクションシステムを採っておらず(地方だから採れないのか?)、AKBメンバーのように大手事務所への移籍を目標に置けません。この点でSKEメンバーは“芸能界への目標”という点ではAKBメンバーに一歩劣って居る筈なのですが、今の所深刻なモチーベーションの低下は見られません。むしろ全員が同じ事務所に所属していることによる一体感(加えて“一軍・二軍制”によるプレッシャー)によって、(少なくとも現在は)AKBよりも遥かに高いパフォーマンスを誇っています。ただこの点に関しては残念ながら、筆者はSKEにアクシデントが生じるのは時間の問題だと考えています。今から1~2年経ち、年長メンバーに卒業生が出始めれば、当然研究生を昇格させることになるので、現在のAKBと状況はかなり似てきます。また卒業生が芸能活動を続行したいと思った場合、果たしてピタゴラスプロモーションが彼女達をフォローして上げられるのかというと、なかなか難しいのではないでしょうか。そうなると他の事務所への移籍ということになるのでしょうが、それならばむしろAKBのように早い時期から移籍先を見つけてあげた方が、遥かに望ましいでしょう。それとも(SKEメンバーはAKBメンバーに比べると芸能活動に対する執着が少ないという話もあるので)卒業生はすっぱり芸能活動から隠退するのがSKEの基本方針なのでしょうか。

 もう一つSKEの弱点ですが、プロモーション能力の低さは致命傷になりかねません。現在のSKEの仕事の多くは、AKBのネットワークをそのまま利用することで成り立っています。SKE独自のマキシCDの発売も、結成一年目でやっと1枚目です。メディア露出も、SKEはAKB各チームに比べて非常に少ないですよね。各界へのコネクションを広げる能力が(関係者席を用意して積極的にやっているAKBと比べて)並のアイドル程度しかないのだとすると、SKEの劇場でのパフォーマンスがどれほど高くとも、それに値するだけの正当な評価を受けることが出来ないことになり、大変気の毒です。またこの点は劇場でのモチベーションにも直結している問題だけに、なおさら心配ですよね。またSKEの場合、AKBと違ってCDやDVDによる売り上げもほとんど無い分、収益性はAKB以上に苦しい筈です。仮にSKEを支えてあげたいと思っても、具体的に何をしてあげたら良いのか判らない(買って上げられる物が無い)という現在の状況だけは、何とかして欲しいものです。っていうか、公演のDVD位は、どこの誰でも買える様にして!!

 またSKEがAKB同様にメディアの全面バックアップを受けていないのは当然としても、AKBのような『DMM.COM』によるビデオオンデマンドという必殺のツールも持っていないことも、SKEの展開力を低くしている要因でしょう。せめてこの点だけでも打開できれば、(『アイドリング!!!』のように)独自のバラエティーを作って配信するなど、相当色々な選択肢が見えてくると思うのですが。名古屋には、ビデオオンデマンドの配信会社って、無いのかな?。それが無理なら、せめて地方局でも良いから、SKEがレギュラー出演できるような番組を持たないことには、手詰まりになってしまうのではないかと、心配でならないのですが。

 『48プロジェクト』にとって、SKEは間違いなく現在の最重要課題です。日本全国にAKBの地方版を作ろうとしている以上、SKEの成否は、そのまま『48プロジェクト』自体の成否にも直結しています。現在頓挫したままの福岡の「HKT48」の関係者も、間違いなくSKEの顛末を注視している筈です。チームSが現在のパフォーマンスを維持できている間に何らかの手を打って、『48プロジェクト』を全国に広げることの(経済的な面も含めての)意義を証明することは、ある意味ではAKB選抜チームがCDの売り上げを倍増することよりも、遥かに重要なことだといえるのではないでしょうか。

(この文章の内容は、筆者の個人的な見解であり、他の如何なる個人・団体とも一切関係ありません。また文責は全て筆者個人にあります。何卒ご了承ください)

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コメント

SKBの公演はお客さんはどのくらい入っているのでしょう?まずは劇場の基板を固めてから他のサポートな気がしますが、劇場の規模は秋葉原と同じ感じなのでしょうか?と思ってちょっと調べてみました。

サンシャインサカエ2F
http://www.canaria.asia/studio.html

まず、毎日公演ではない(専用劇場ではない)のですね。キャパは150~300は同じくらいでしょうか?設備はバー&ラウンジがあったり、柱がなさそうだったり、ちょっと違う雰囲気かもしれませんね。もし一度見に行くことがあったらレポートしてください。

投稿: harada | 2009.06.14 21:27

レスありがとうございます。せっかくですので簡単にまとめます。
(Q1)SKEの公演はお客さんはどのくらい入っているのでしょう?
伝え聞いた話だと、常に満員御礼(定員250名程度)のようです。逆にそうでなければ、SKEのセカンドチーム『チームKⅡ』を立ち上げるという話にはならないかもしれませんね。

(Q2)毎日公演ではないのですね。
1チームでの毎日公演は、物理的に不可能だと思います(笑)。少なくともAKBの『チームA』立ち上げ時の悲惨な体験は、反面教師として生かされているようです。毎日きっちりやるとなると最低3チーム+研究生が必要でしょうね。

(Q3)もし一度見に行くことがあったらレポートしてください。
 『チームS』の秋葉原公演(筆者は抽選に全て漏れました(泣))のパフォーマンスは、期間限定で“DMM.COM”にて誰でも視聴可能です。内容は、…評判通りの見事な出来でした。『チームS』に眼が慣れてしまうと、AKBに対する評価が辛口になってしまうのも仕方ないことかもしれません。詳細は機会があれば。

投稿: 少年王3号 | 2009.06.19 20:48

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