« 「教えて☆AKB48!(中級編)」(その一) | トップページ | 「教えて☆AKB48!(中級編)」(その三) »

「教えて☆AKB48!(中級編)」(その二)

Q02:「キャラ変、って何?」

A02:「“キャラクター変更”の略語で、現チームBリーダーの浦野一美が始めたことです。」

 元チームAの浦野一美は、チームA時代には“MIHO”というニックネームを名乗っており、おとなしくてかわいくて物静かという、言わば類型的なアイドルキャラでした。しかし人気・実力の双方でまわりに大きな理解が得られなかったため、センターボーカルを務めることは決して許されず、常にバックダンサーであることを強いられた彼女は、チームB立ち上げ時についに戦力外通告を出され、チームB(のサポートメンバーという肩書きで)へ左遷されました。恐らくAKB執行部が彼女に望んだのは、チームBの立ち上げに成功したら、そのまま卒業することだったのではないでしょうか。実際、浦野一美と一緒にチームAからやってきた渡辺志穂は、チームBの立ち上げが終わると、AKBを去っていきました。

 しかし(恐らく本人も相当悩んだのでしょうが)浦野一美はここで、“キャラ変”という荒業に打って出ます(笑)。ある日突然、今まで自分が演じていた“MIHO”というキャラクターは、アイドルというのはこういうものだと思って自分を偽っていたものであり、本来の自分とは全然違う、と言い出したわけです。そして浦野一美曰く、本当の自分はぶっちゃけキャラできついことも平気で言えるし、(23歳にもなって)シンデレラが大好きでシンデレラになりたいから、今日から“シンディ”とニックネームを変える。自分は一度も選抜メンバーに選ばれたことが無いが、年齢の高い自分には卒業の圧力は相当かかっているが、AKBの歴史に名前を残すためにも、何としても選抜メンバーに一度は入りたい。自分の頭の上には心が綺麗な人でないと見えない透明なティアラが載っており、見えないあなたは心が汚れてる、etcetc…。

 はっきり言って無茶苦茶ですが(笑)、こうした暴挙に“MIHO”ファンが動揺するのは当然としても、激震が走ったのはむしろAKBメンバー達でした。今まで苦労して作り上げ維持してきた自分達のキャラは一体何だったのか、今までついて来てくれたファンは一体どうなるのか、これが許されるなら何でもありだろう、というわけです。しかし、フレキシブルな対応が売りのAKBファン(そうでなかったら、AKBのファンなんて、やってないよね~)は、あっさりとこれを受け入れます。これを見て喜んだのは、ファンというよりもむしろAKBメンバー達だったことでしょう。浦野一美に続いて、(特にチームBのメンバーは)続々とキャラ変を行っていきます。そしてAKBの公演でのMCでは、他のアイドルのコンサートでは絶対に考えられないような、ぶっちゃけトークが日々繰り広げられていくことになりました。

 こうしてAKBは、MCでも他のアイドルに決定的な差をつけることになりました。浦野一美本人は、AKBに全く自分の足跡を遺していないと思っているようですが、筆者はこの“キャラ変”という行為をAKBにおいて日常化したことだけでも、彼女には十分な功績があると思っています。本当は彼女の念願が叶う事が、一番望ましいことなのでしょうが。

(この文章の内容は、筆者の個人的な見解であり、他の如何なる個人・団体とも一切関係ありません。また文責は全て筆者個人にあります。何卒ご了承ください)

|

« 「教えて☆AKB48!(中級編)」(その一) | トップページ | 「教えて☆AKB48!(中級編)」(その三) »

芸能・アイドル」カテゴリの記事

コメント

"キャラ変"を宣言した!って事が、革命だったのですね。
おかげで、まゆゆなんかは、"あっ"…しか言わない大人しい性格から、本来の自分を出せるようになったみたいだし…。
いい影響、与えたんじゃないかなぁ…二十歳を越えてて、一大決心だったと思うよ。

投稿: ピーナッツ | 2009.12.26 14:46

(記2009/12/27)
筆者がAKBの強さだと考えることの一つとして、他のアイドルと比べて「タブーが少ない」ということがあります。例えばAKBのメンバーは公演の中で、平気で「私、キュートの○○ちゃんのファンなの」とか「今日はハロプロリスペクト公演なので、メンバーはみんな髪型を真似しています」とか言い出します。…立場が逆なら、考えられないことですよね?。歴史的に見ても、基本的にタブーの少ない社会ほど発展性が高いわけで、アイドルという業種に関しても(瑣末な問題だと思われるかもしれませんが)同様の傾向があるということなのだと思います。

 キャラ変の問題に関しても、現状をより良くするために「タブーを乗り越える」という、非常にAKBらしい解決法です。…だって他所では考えられないですよね、こんなこと?。もっと言うと、大堀恵は自著「最下層アイドル」の中で、最も有効なキャラ変の仕方を解説までしてくれています(爆)。こういう所一つとっても、AKBが他のアイドルに引けを取る所なんて、想像も出来ないのですが。

投稿: 少年王3号 | 2009.12.28 08:25

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/26541/45382711

この記事へのトラックバック一覧です: 「教えて☆AKB48!(中級編)」(その二):

« 「教えて☆AKB48!(中級編)」(その一) | トップページ | 「教えて☆AKB48!(中級編)」(その三) »