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「教えて☆AKB48!」(その十七)

Q17:「AKB48でダンスが上手い下手ということがよく話題になるのですが、、みんな言っていることがまちまちです。なぜ?」

A17:「ダンスの上手さには2種類あると思うのですが、みんなそれを混同して話しているためだと思われます」

 まず前提から。筆者はAKBのダンスには2種類の踊り方があると思っています。一つ目は『センターボーカル』のためのダンス、そしてもう一つは『バックダンサー』としてのダンスです。『センターボーカル』のダンスで最も重視されるのは、表現力です。カメラにも大きくアップで写るのですから、表情・仕草・演技力・曲をどう解釈するかという理解力は必須です。一方『バックダンサー』のダンスには(どうせ見えないのですから)細やかな表現力はほとんど必要ありません。必要なのは、全員の動きがきちんと揃っていること、そして見栄えのする大きな動きです。この前提で各チームのダンスを見ていきましょう。

 ダンスは一番上手い人の動きを真似する物だと何かで読んだ事があるのですが、もしそうだとすれば『チームA』のダンスはおそらく峰岸みなみのダンスがベースになっているのではないかという気がします。峰岸のダンスは、非常に表現力に優れている『センターボーカル』型です。動き自体は小さくコンパクト、足元の動きも滑るようなステップなので、実は結構調和が取り易い様で、『チームA』はバックダンスに関しても動きは小さいものの綺麗に揃って見えます。このセンターでも良し、バックでも綺麗に揃う動きを見て、多くの人が“『チームA』のダンスは上手い”という言い方をしたのでしょう(あまりにもメンバーが入れ替わりすぎたので、過去形ですが)。

 これと対極にあるのが『チームB』のダンスです。万年バックダンサー(泣)である平嶋夏海が鍛え上げた『チームB』のダンスは(少なくとも設立当初は)完全にバックダンスに特化した物でした。動きは直線的でひたすら大きく派手に、足元の動きは完全に爪先まで床から離すジャンプを基本にした動きです。『チームK』の成瀬理沙の言葉を借りれば“『チームB』はいつもぴょんぴょん跳ねているイメージがある”ということになります。当然バックダンスには完全適応ですが、『チームB』には『センターボーカル』型の動きを教えられる先輩がいなかったため、設立当初はセンターボーカルまでぴょんぴょん跳ねてましたね。

 そして『チームK』に関してはこの中間、というよりはメンバー各々が自分が思い描く『センターボーカル』型のダンスを踊っているというイメージがあります。本来ならば真似されるべき大島優子が迷いの中で何度もダンススタイルを変えたこと、秋元才加のダンスが誰にも真似できなかったことなどが要因かもしれません。従って『チームK』は全員が同じ動きをするダンスをあまり得意としませんが、メンバー各々が自由に動けるような表現力を必要とするタイプのダンスは非常に得意とします。

 さてこういった特徴を持つ各チームに対して、どのチームが一番ダンスが上手いという言い切り方をするのは、本来非常に困難だということが判っていただけると思います。ただし個人という単位では無く、あくまでもチームという単位で話をするならば、全員曲が最も見栄えが良い『チームB』が一番ダンスが上手い、と言うことができるかもしれません。現に夏まゆみ先生も、同様のことを言っていたこともありました。ただし現実にはこうした議論はほとんど意味を成さなくなりつつあります。各チームともメンバーの入れ替わりで原型を留めなくなりつつある事、そしてもう一つは『チームS』の存在です。

 『チームS』のダンスが、天才・松井珠理奈のダンスをベースにしているのは間違いないでしょう。『チームS』のダンスはAKBのダンスに比べて非常にバランスが良く、センターボーカルのダンスと、バックダンスをきっちりやり分けている初めてのチームであるように感じました。そしてその歌声の見事なこと!。AKBの歴史は歌の上手いメンバーをルックスの良いメンバーに入れ替え続ける事だったと思っているのですが、『チームS』のメンバーはみんな、本当に歌が上手い。加えて松井珠理奈の影響でしょうが、ダンスの一つ一つの動きに対して“切れを良くする”という点を、強く心がけているように感じられます。そのため動作がきびきびとしているように感じられ、舞台においての見栄えは見事であり、『チームS』の公演を一度でも見た人は必ずと言って良いほど、“現在の48プロジェクトのトップパフォーマンスは『チームS』で間違いない”と断言します。逆にAKBの各チームに関しては、全てが定員割れで研究生の力を借りずには公演を打つことすらままならないこと、全員が別のプロダクションに所属し仕事のスケジュールもバラバラで気持ちを一つにし辛い状況であること、AKBへの所属時期がバラバラでベースとするダンスもバラバラであること、は今後も変わりようが無いはずです。従ってAKBの(メンバー個々の技量はともかく)各チーム毎のパフォーマンスは、構造的な問題で、もはやSKEには絶対に敵わないのかも知れません。いつの日かAKBとSKEが比較されるようなシチュエーションになった時、“AKBはダンスが見劣りする”と、後ろ指差されることだけは無いようにしてもらいたいものです。

(この文章の内容は、筆者の個人的な見解であり、他の如何なる個人・団体とも一切関係ありません。また文責は全て筆者個人にあります。何卒ご了承ください)

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