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「教えて☆AKB48!」(その六)

Q06:「一昨年の紅白歌合戦にAKB48はなぜ出場できたの?。CDの売り上げが3万枚にも満たない弱小アイドルだったのに」

A06:「紅白歌合戦特有の現象だと考えられます」

 まず状況を整理してみましょう。紅白には2つの論点があると思います。まず一つ目は視聴率、これは他番組にも共通の問題です。そして二つ目は、紅白特有の問題として紅と白の勝ち負けの問題があります。「紅白歌合戦で、紅が勝とうが白が勝とうが、何の問題があるの?」と思われるかもしれません。実際、筆者も紅白の勝ち負けなんて、この世で最もどうでも良い問題の一つだと思っていました。しかし番組を制作しているNHKにとってだけは、大問題です。

 もし仮に常に白組勝ち続ける状態だとして、合戦形式の番組は成立するのかというと、確実に駄目だと思われます。むしろNHKの思惑としては毎年交互に勝ち続けるのがベストであり、できれば一般と会場の投票数の比率が紅と白がほぼ互角で、最後にゲスト審査員の投票で勝ち負けが決するのが理想でしょう。まあ2年連続でどちらかが勝つ位は仕方ないのでしょうが、3年連続となるとすでに紅白の最多連勝記録です。まして4年連続となると…。というわけで、一昨年の紅白を振り返ってみましょう。この年よりも直近の過去2年はいずれも白組の勝利。まだ許容範囲とはいえ、出来ればそろそろ紅組に勝たせたい所です。

 それでは紅白の勝ち負けはどのようにして決まるのでしょうか。筆者はここ10年の紅白の勝敗は、一般投票による訴求力の高いアイドルに対する組織票によって決まってきたと思っています。具体的に言ってしまえば、ジャニーズとハロプロの力関係の問題です。ここ10年ほどは両者の力関係が拮抗していたため、紅組と白組が交互に勝っていました。しかしハロプロの急速な力の衰えによって、直近の過去2年は白組が勝っていました。ここでジャニーズを外せばこの問題は解決することは判っているものの、今度は視聴率が取れないという問題が浮上してきます。ではどうするのか。NHKは既存路線の延長線上の方法で対処し、質の低下を量で補うという選択をしました。すなわち、ジャニーズからは(SMAPは外せないにしても)TOKYOという比較的組織票が集まりにくいチームを選択し、ハロプロはモー娘。だけでは当然勝てないので、妹分のベリーズ工房とキュートを動員しました。

 しかしそれでも無理だと判断したNHKは、当時流行っており組織票が相当数動員できる可能性が高いとして、いわゆる秋葉枠3チームを設定しました。AKBはこの枠に収まったわけですが、一般的な知名度がほとんど無いAKBにNHKが期待したのは、もちろんジャニーズへの刺客として集票能力でした。1本の矢では簡単に折れてしまうものの、6本の矢ならば折れずに済むのではないか、というわけです。…もろくも折れましたが。以下次号。

(この文章の内容は、筆者の個人的な見解であり、他の如何なる個人・団体とも一切関係ありません。文責は全て筆者個人にあります。何卒ご了承ください)

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