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私的AKB48論・3rdシーズン(その7)「AKBのメンバー募集」

 今回は、筆者が何故AKBのメンバーに関して今後はAランクの人材集まり続けると言い切るのか、その根拠について述べてみたい。2008年のホリプロスカウトキャラバンでは3万6千名の応募者の中からグランプリに高田光莉が選ばれ、SKEはその十分一の約3千名の中からじゅりなを輩出した。実際、この2人には(方向性は異なるものの)、実力的にも将来性にもそれほど大きな差があると筆者は考えていない。オーディションは基本的に応募人数が多ければ多いほど選ばれるタレントの質は高い筈であるのに、今回の件にはそれが当てはまっていないことが判る。その理由を考えてみたい。

 一つ目の理由として、SKEのオーディションが東海地区限定の物だったということが言えるだろう。つまり地区を限定したから人数が少なく見えただけで、全国規模で募集を行っていれば、ホリプロスカウトキャラバンと遜色無いほどの人数の応募者が揃うほどの規模になったかもしれないのだから、3千人は少なくないという考え方もあるだろう(この地区限定という考え方は、実は二つ目の理由とも密接にリンクしている)。しかしこれだけでは、じゅりなのレベルの高さへの説明にはなっていないだろう。

 二つ目の理由の前に、まず前提を決めておきたい。全ての女の子の中で「アイドルになりたい子」は全体の1%であると仮定する(実際にはもっと少ないか)。逆にアイドルになるという決断が出来ない「普通の子」は全体の99%を占めると考える。さらに彼女達を、アイドルという職業に対する<向き不向き>でA~Cランクと分類する。そして「アイドルになりたい子」と「普通の子」の<向き不向き>の割合だが、当然「アイドルになりたい子」の方がAランクの割合は相当多いとは思われる。しかしそもそもの人数の割合に大きな開きがあるので、実際には「普通の子」に含まれるAランクの人数の方が、遥かに多くなるのは当然だろう。そして「アイドルになりたい子」の中の数少ないAランクの少女達は、最初に受けに行ったオーデションで軒並み採用されてしまう筈なので、無所属でオーデションを受け続けている「アイドルになりたい子」の中のAランクの少女の割合は、非常に少ないのではないかと推測される。

 つまり理論上は、現在残っている稀少な「アイドルになりたい子」の中のAランクの少女を発掘することは非常に難しい筈であり、方法さえあれば「普通の子」の中に手付かずで残っているAランクの少女達を鷲掴みする方が、遥かに簡単だということになる。筆者は、これこそがAKBの基本戦略であると考えている。元アイドルの小泉今日子は、最初は友達のオーディションに付き添いできただけの典型的な「普通の子」であったのが、たまたまプロデューサーの目に留まり、普段着のジーパンのままでオーデションを受けてそのまま合格したという経歴の持ち主だ(業界では、オーディションの付き添いで来た少女がそのままオーディションに合格するというケースがかなりあるらしい)。

 ではなぜ「普通の子」はアイドルを目指さないのか。以下に、アイドルになることに興味はあるものの、実際には最初の一歩を踏み出さない理由について筆者の考えを列挙してみた。

・ (地方出身者の場合は特に)アイドルになるためには大都市に行く必要がある。そのためには親元を離れなければならないし、転校もしなければならないし、慣れない所で一人で生活しなくてはならない。
・ アイドルになるためにはお金が掛かる、事務所への登録料、レッスン料、衣装代、交通費、(別の場所で暮らすための)生活費、など。
・ アイドルになっても、仕事が来る保証が無い。仕事が来てもろくな仕事ではないかもしれない。もしかしたら騙されているだけで、仕事なんて無いのかもしれない。
・ 仮にアイドルになれても、アイドルとして成功できる保証は無い。CDが出せるかも判らないし、紅白出場など遠すぎる夢だ。
・上記の理由で、両親もアイドルになることに反対だ。

 といったところだろうか。しかしAKBは、実はこれらの点を全てクリアしている。例えばSKEは、東海地区の地元・名古屋を拠点にしており、この地区の出身であれば家から通うことも出来、転校の必要も一人暮らしの必要も全く無い。レッスン料に関してはもしかしたら現在はかかっているのかもしれないが、衣装代に関しては間違いなく無料だ。常打小屋がある以上仕事は確実にあるし、いつ何をするのかも明確に判っている(部活感覚でレッスンを受け、週末だけアイドルとして活動することだって出来るだろう)。自分が出演した公演のDVDは間違いなく発売されるし、CDデビューもすぐできるだろうし(SKEの歌は、「大声ダイヤモンド」のCDに収録されている)、恐らく紅白にもその年の内に出場可能だろう。…両親が反対する理由は、あるのだろうか?。つまりAKBが各地方に常打小屋を持ってメンバーを募集するということは、今までならば絶対に引っ張り出せなかった(あるいはオーディションの付き添いでやって来るのを待つしかなかった)「普通の子」の中の超Aランクの逸材を、片っ端からメンバーに加えることが可能になったことを意味する。現在こうしたことが可能なのはAKBだけであり、誰かがこれに待ったをかけるのは相当難しい状況だ。AKBが今後も全国展開を続ける限り、Aランクの人材は間違いなくAKBに集まり続けることになるだろう。

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