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My最新映画感想文:「地球防衛軍」(1957年・日本)

 CSにて視聴。完全ネタばれ。内容を知りたくない方はお読みにならない方が良いかと。

 1957年の映画を「最新」と言ってしまうのもどうかと思うのですが(笑)、まあ見たことが無かったんだから仕方が無い。ついでに同時期に見た、「空飛ぶ円盤地球を襲撃す」(1957年・米国)と比較しながら述べてみたいと思います。(以下「防衛軍」と「円盤」と表記)

 この2作はどっちがどっちをぱくったのか判りませんが、はっきり言ってほとんど同じプロットから作られています。どっちかの内容を知っていれば、もう一つも全く同じ内容だと思えば間違いありません(笑)。違いと言えば、「防衛軍」にはモゲラ(元祖!)という土木作業用ロボットが出てくることと敵役ミステリアンが逃げ帰るのに対して、「円盤」は全滅しちゃうことくらいかな。何故この2本を比較してみようかと思ったかと言うと、(ストーリーがほとんど同じであるのに対して)この2本の特撮スタイルが対極にあるからです。言わば宇宙人侵略SFにおける、日米決戦のような風格です。

 まず「防衛軍」は言わずと知れた、「特撮の神様」円谷英二による着ぐるみとミニチュアと火薬をふんだんに使った特撮。このスタイルは荒いけど、とにかく迫力が凄い!。爆発の結果がどうなるかなんてことは100%予測することは不可能なんだから、言わば一発勝負のライブ映像を見ているようです。これが日本人にとっての標準的なスタイルと言えるでしょう。対する「円盤」は、天才レイ・ハリーハウゼンによる超緻密なクレイアニメーション。この技法は迫力は無いんだけど、建物の破片の一つ一つまで計算されつくした工芸細工の世界。建物の破片の一つ一つの動きまで演出されつくした映像って、凄いと思いませんか?。特に円盤が墜落して建物に食い込んでいく所なんて、「マジかよ」と思うほどの緻密さ。一度見たら絶対に忘れられません。感動します。

 どちらが優れているかは非常に甲乙付け難いのですが、単に映画としての面白さだけで言えば「防衛軍」の方がSFギミックも豊富だし、映像も派手なので面白いと思います。しかし考えてみると、現在のCGアニメーションは、言ってみればクレイアニメーションの延長線上にあります。実際に物を作って動かしながら撮影するのか、データ上で処理するのかの違いだけで。一方職人円谷英二の作ったミニチュアと火薬を使ったライブ特撮は、進化の袋小路に入ってしまいました。今後も絶えることは無いでしょうが、大きな進化があるとも思えません。その意味では、レイ・ハリーハウゼンにとっては、「勝負に負けて試合に勝つ」といったところでしょうか。さて今回の教訓は、「短期的視野のみが全てにあらず、長期的視野が必要になることもある」ってところかな。・・・なんか違う気がするなあ・・・

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