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My最新アニメ感想文:「ブラックラグーン2」(2006年・日本)

 テレビ神奈川にて10月より放映開始。現在視聴中。ネタバレはちょっとあるかな。

 現在筆者は、選びに選んだ25本のアニメを一週間に視聴しているわけですが、最も気に入っているのが本作。出来の良いアニメを作る製作会社に関して、世の人々は「GONZO」だの「プロダクションIG」だの「ボンズ」だのと姦しいわけですが、筆者的には、本作を作った「マッドハウス」の方が、全然レベルが上だなとか、思ってしまうわけです(日本人が全然作ってないような気もするけど)。しかしブラックラグーンはレベル高けえよな~。一話だけこのレベルの高さというのはままあるんだけど、全話がこのレベルというのは逆に異常です。脚本・コンテは全て監督本人が書いており、その点でも一切抜かりはありません。

 本作のストーリーは、説明してもほとんど意味がありません。東南アジアの一犯罪都市で、犯罪者達がただひたすらに内紛を繰り返すだけの話が、毎回毎回続くだけです。過去にも演出の一環として死体が山ほど出てくる作品はあったと思うのですが、本作の残虐性はその中でも別格。ただ死体の山を積み上げるためだけに、本編の大部分を銃撃シーンだけで構成するというのは、いっそ清清しいくらいです(笑)。エヴァ以前であれば、(例え深夜であろうとも)こうした表現はまず許されなかったでしょうね。本編に登場する殺し屋達も、特徴あふれる人ばかりなので、雑魚キャラの一人といえども見間違えるなどということはまずありません。このキャラ立ち具合だけでも、他作品には見習うべき所は多いと思います。

 ギャグは一切無いはずなのですが(人間の生き死にで笑えれば、全編ギャグだらけという考え方もありますが)、ひたすら死体の山が積み上げられ、登場人物たちの狂気が高まってくると、いつしか筆者自身にも狂気が伝染して大笑いしているのを自覚して、ちょっとびっくりしたりしています。それだけ殺す側の狂気と、殺される側の恐怖が、リアリティを持って描かれていると言えるのでしょう。これほど「人間」というものの生のあり様を克明に描写し得た作品は、稀有なのではないでしょうか。

 本作の主人公の女ガンマンを演じる声優「豊口めぐみ」は「マリ見て」の聖のようなボーイッシュな役で一般に知られていると思うのですが、筆者的には「爆裂天使」のメグ、「マイアミガンズ」の妖、「バーンナップスクランブル」の利緒のようなトリガーハッピーな役が印象的で、その中でも本作のレヴィは(人殺しとしての)プロフェッショナル性、残虐性、リアリティに関して群を抜いており、豊口本人もとても楽しそうに演じているので、代表作と言っても過言ではないかと。レビィは殺し屋として非常に強力で数十人の敵とも互角に戦えるのですが、某バトルメイド相手には、白目を剥いての失神KO負けを食らっており(こういう主人公の負けっぷりも、過去の作品にはなかなか無い)、そのあたりのリアリティの立て方も非常に上手いと思います。(小山マミ演じるロシアンマフィアのボスも、かなり良い感じ)

 本作のもう一つの見所としては、毎回ゲストとして出てくる強敵殺し屋が、一般的な萌えキャラのメタになっていることではないでしょうか。メイド、ロリ双子、眼がねっ子など、本来は愛玩の対象(やな表現だな)である彼女達が、マフィアなんかに殴りこんでは死体の山を積み重ね、最後には自分自身が犬ころの様にぶち殺される様は、(ギャルものが苦手な筆者にとっては)大変爽快です(笑)。原作者も萌えが苦手な人なのではないでしょうか。

 現在は、本場の殺害軍団(ロシアンマフィア)が日本へ上陸して平和ボケしたヤクザ相手に、気合の入れ方を教えまくりで(笑)、何人死人が出るか判ったもんじゃない状態です。筆者は外国を舞台とする作品で、その中の一エピソードとして日本に帰ってくる話が大好きです。(古い話で大変恐縮ですが)成田美名子のコミック「エイリアンストリート」でシャール君ご一行様が日本に帰ってくるエピソードとか、新谷かおるのコミック「エリア88」で主人公風間真が日本に帰ってくるエピソードとか。何となく見慣れた日本の風景が、ノスタルジックな色彩を帯びるからでしょうか。まあ本作に限っては、そんなノスタルジーとは無縁そうですが(笑)。

 とにかく筆者大推薦の本作。正義なんかクソ食らえ、愛だの友情だの片腹痛いわ、萌えがなんぼのもんじゃ、という同士の皆様には、ぜひ本作をお勧めします。極上の刺激をあなたの元へ・・・。

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