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My最新特撮感想文:「レインボーマン」(バトル編)(1972年)

 現在CSにて放送中。ネタばれといえばネタばれかも。

 幼少のみぎり、再放送で見たレインボーマンは、いつも険しい顔をして苦しそうにしていたような気がします。今回全編を見直してみて、ようやくその理由が判ったような気がします。レインボーマンについてよく判らない方もいらっしゃると思うので、以下、劇所版三部作などで今をときめくXメンと能力比較を行ってみたいと思います。

「ダッシュワン・月の化身VSストーム」:気候コントロールを得意とし、稲妻を必殺技とする両者ですが、違いと言えばダッシュワンがヨガの秘儀によりどんな狭いところにでももぐりこめる(ビジュアル的には、人間が入っていない着ぐるみを、紐で引っ張りまわす(笑))のに対して、ストームは空を飛べるところでしょうか。しかし気候コントロールのスケールは段違いで、どう考えてもストームの方が規模が数十倍上。

「ダッシュツー・火の化身VSパイロ」:要するに生きた火炎放射器そのものであるダッシュツーに対して、火種さえあれば火自体を自由に操れるパイロ。一見火種がないと何もできないパイロのほうが弱そうだが、ダッシュツーは結局火炎放射以外できることは何も無いので、火を出しても結局パイロには届かない(パイロに火を曲げられたり、小さくされたりする)。どう考えても、パイロの能力の方が使い勝手は良さそう。

「ダッシュスリー・水の化身VSアイスマン」:Xメンには、意外にも水に関する能力者は思いつかないので、氷の能力者を。ダッシュスリーは砲水砲付きアクアラングといった能力なのに対して、アイスマンは相手を凍らせたり、氷で自由な形の物を作ったり、氷で空中に道を作ってその上を高速で移動したり、氷の弾丸で相手を攻撃したり、自分の周りに氷を集めてパワードスーツを作ったり。・・・アイスマンの能力の方が使い勝手が百倍くらい良さそう。

「ダッシュフォー・木の化身VSサイロック」:両者とも催眠術っぽい技(ダッシュフォーは集団催眠、サイロックはテレパシーによるマインドブラスト)と、忍者っぽい技(ダッシュフォーは木の葉手裏剣、サイロックは忍者風体術)を使いますが、意外にも(!)ダッシュフォーの技の方が使い勝手が良い気がします。・・・しかしダッシュフォーの技には、森の中でないと使えないという致命的過ぎる弱点が・・・

「ダッシュファイブ・黄金の化身VSエンジェル」:自由に空を飛ぶ両者ですが、この勝負だけは文句なしでダッシュファイブの勝ち。エンジェルが翼を使っての飛行(恐らく音速は出てないでしょう)に対して、ダッシュファイブは超音速のロケット戦闘機(だと思う・・)と互角以上に空中戦を行い、遠あての術で戦闘機を撃墜できるので。ただ機械翼のアークエンジェルとはどうなんだ、と言われると筆者としてもなんとも・・・

「ダッシュシックス・土の化身VSナイトクローラー」:Xメンで土に関係する奴は、地震を起こせる奴しか思い浮かばないので。ダッシュシックスは自由に地底を掘り進む能力を持つ(っていうかそれしかできない)のに対して、ナイトクローラーはテレポートでどこにでも行くことができる。・・・どっちの能力が欲しいかと問われれば、そりゃ筆者としてはテレポートの方が(遥かに)便利な気が・・・

「ダッシュセブン・太陽の化身VSサイクロプス」:ダッシュセブンもサイクロプスも。遠距離・光線系の技を得意とするが、ダッシュセブンは太陽の剣で近距離用の武器もちょっとだけあるので、ダッシュセブンの方が少し強いかも。あとダッシュセブンは空も飛べるし(そうするとダッシュファイブの存在意義っていったい??)。弱いぜ、サイクロプス!!(注:筆者はサイクロプスが嫌いです)

 どうですか、お客サン!!。・・・とまあいう具合に、レインボーマンは、劇場版で今をときめくXメン7人分より遥かに強いわけですが(本当か???)、にも関わらずレインボーマンが弱い、という不安感は一向に改まりません。そこで今度はレインボーマンの前年から絶賛放映中の仮面ライダーと能力比較を行ってみましょう。仮面ライダーの基本的な戦闘スタイルは、パンチキックを主とする格闘にあります。仮面ライダーは一切遠距離用の武器を持たず、逆に非常に極力な装甲を持ち(仮面ライダーの体に傷が付いた所を、筆者は見たことがありません)、ものすごい跳躍力を持っています。敵が遠距離武器を用いた場合、最初の一撃は強力な装甲で弾き、直後に跳躍によって自分の得意な戦闘距離に持っていき(つまり格闘距離)、得意のパンチキックで敵を倒します。このフォーマットは非常に優れているようで、その後何人もの仮面ライダーが現れ、何人ものフォロワーが生まれましたが、ほとんどがこの戦闘スタイルを用いており、(一部仮面ドライバーなどを除く)ほとんどの仮面ライダーは、遠距離用の武器を持っていませんでした(すなわち必要ないということでしょう)。

 逆にレインボーマンの場合を見てみましょう。上記のXメンとの比較を見て判るとおり、レインボーマンは多彩(すぎる)遠距離武器を持っているのに対して、近距離用の武器は太陽の剣(威力は普通のフェンシングの剣程度にしか見えない)しか持っていません。そして装甲の類は一切持ち合わせておらず(単なる服だね、あれは)、空は飛べるもののモーションが大きいので、自分の得意な戦闘距離に持って行くということは一切できません。また太陽の剣は持っているものの、肝心のレインボーマンに剣を使うスキルが無いので、全く使いこなせません(ヤマトタケシ役の俳優が、そのままダッシュセブンを演じているため)。近距離用の唯一の武器は、変身前のヤマトタケシ本人が持っている、レスリングのスキルだけです。・・・その結果レインボーマンは、ボウガンや自動小銃を持った普通の人間相手に大苦戦を強いられることになるのです。だって、考えても見てください。もし自分が火炎放射器やら砲水砲やらをゴテゴテと持っているからといって、普通の服を着ただけの防御力で、拳銃を持った複数の敵(まあ10人くらいかな?)と戦って勝てる気がしますか?。筆者の記憶にあるレインボーマンがいつも血を流したり、苦しそうな顔をしていたのは、ある意味当然だったのです。

 レインボーマンの敵、「死ね死ね団」は普通の人間の集団です。魔女イグアナやその部下の殺人プロフェッショナルなど、一部「こいつら、本当に人間か?」と思わせる奴も(多数)いますが、でも一応人間です。仮面ライダーの敵「ショッカー」辺りと軍団抗争をしたら、多分一日で全滅してしまうのではないかという弱さです(だってショッカーって、戦闘員だって「普通の人間の10倍の力を持つ」とかいうサイボーグなんだぜ?)。そんな「死ね死ね団」相手に大苦戦してしまうレインボーマンには、実はこんな秘密(でもなんでもないけど)が隠されていたんですね(笑)。緒戦で黒人プロレスラー(もちろん唯の人間です)と金網デスマッチを行って、マジで負けそうになるレインボーマン。その直後にボウガンを持った5人の普通の人間相手に、シャレになってねーよ、という表情で本気で逃げ回るレインボーマン。でも僕らは、レインボーマンの秘密(だから秘密じゃねーって)を知ってしまった。もう僕らはレインボーマンの腰が引けて逃げ回る姿を笑うことなんて、できやしない。ある意味レインボーマンは、日本特撮史上、最も勇敢なヒーローだと言えるのではないだろうか。そんなレインボーマンだからこそ、(ダイヤモンドアイやコンドールマンが放映直後、速攻で忘れられてしまったのに対して)いつまでも記憶に残るヒーローになったと言えるだろう。がんばれレインボーマン!、負けるなレインボーマン!、今日もあなたの体を弾丸が避けていきますように!!。(注:アニメ版「レインボーマン」のことは、忘れてください)

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コメント

アメコミキャラとの比較面白かったです。こんなに能力があったとは。でも、それでも装甲なしは怖いです。トラベラーです。戦いたくないですー(納得)。

投稿: harada | 2006.11.22 01:22

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