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アニメ脚本家烈伝:<弐の巻>〝スーパーヒットメイカー”星山博之 その四

「無敵鋼人ダイターン3」(1978年)

 ザンボットの翌年、構成に荒木芳久を迎えて作られた本作は、前作とは全く違った趣の作品となった。

 前作を構成した五武冬史は、大河ドラマ型を得意とするため必然的にそういうスタイルとなったが、ダイターンは一話完結を得意とする荒木氏が構成したため、こういう作品となった。また荒木氏はB級ロボットアニメ(超高速ガルビオン、サイコアーマーゴーバリアンなど)を得意としたため、ダイターンもまたB級テイストに満ちた作品となった。ただ<ガンダムまで後一つ>という時期に作られた作品だけあって、後のリアルロボット的な味付けも、相当量ほどこされた(恐らくは松崎健一の功績だろう)。

 リアルロボットの生みの親の一人が“ロボットアニメの職人”<職人コンセプター>五武冬史であることは間違いないが、もう一人の生みの親は、本作にも参加している“SFアニメのルネッサンス”<天才コンセプター>松崎健一であることも間違いないだろう。この二人は同じコンセプター同士であるため、決して一緒にアニメを製作することは無かったが(正確にはトライダーで共に下請けをやっていたか?)、星山先生はこの二人と今後も均等にアニメを製作し続け、代表作を量産していくことになる。コンセプターとストーリーテラーは相性が良かったと言うことだろうか。

 本作も星山作品とは言い難いのだが一応そのフォーマットで書いておく。「星山第五法則」におけるダイターン3のコンセプトの元ネタは「007シリーズ」で確定。監督本人も言ってるし。「星山第二法則」も安泰。次回作もきちんと作られたし、富野監督の手で小説も6冊(だっけ?)も書かれたし。「星山第一法則」も問題なし。相変わらずダイターンの超合金おもちゃも順調に売れていたし、視聴率も問題ないし。ここで星山先生は松崎健一という天才コンセプターと知り合い、次回作で手を組むことによっていきなりアニメ界のトップへと躍り出ることになる。しかしこのことは、ガンダムの製作中も、打ち切られた後も、全然実感無かったとは思うのだけれど。

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コメント

コンセプターとストーリーテラーは確かにうまく組み合わさると、アニメに限らず生産性がぐっとあがるかなと思いました。

ガルビオン、ゴーバリアンは確かにコンセプトは新しかったですよね。

投稿: harada | 2006.01.18 23:26

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