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ビバ!!CSライフ「ヤングスーパーマン」(AXN、米国製特撮ドラマ)

 最近気に入って見ていると特撮ドラマ。スーパーマンことクラークケントの高校生時代を描いている。非常にしっかりとした設定をしていて、まだ空も飛べず目から熱線も出せない高校生のクラークが、10年前にクラークと共にスモールビルの町に落下した大量のクリプトナイトの放射線によって超能力を得た悪人と戦う(まあ、大抵は・・・)という話。

 後にライバルとなるレックスルーサーは、この時代は親友。クラークが憧れるラナは、後の恋人がロイスレ-ンなので振られる運命。といった具合に後の展開ともきちんとリンクしています。おまけにスモールビルはクリプトナイトだらけなので、クラークはすぐにピンチに陥ってしまうという(笑)。

というわけで話はころっと変わりますが、私は「人型怪獣もの」というジャンルを提唱したいと思います。日本のアニメは「ポケモンもの」(使役獣(OR人)に代わりに戦わせるもの。自由意志を持つことが多い。今なら「こいこい7」辺りか)、「スタンドもの」(超能力が擬人化したもの。自由意志を持たないことが多い。「らいむいろ戦記譚」とか)が非常に多いわけですが、ここに私は「人型怪獣もの」というジャンルを付け加えたい。これは外見は一般人と全く変わらず、ファッションも普通なのに、能力だけ異常という人達を扱ったドラマであり、この能力が物語のキーになっているというものです。実は僕が見ている米国製ドラマの過半数が、この「人型怪獣もの」だということに気がついてちょっとびっくり。例えば

「ダークエンジェル」:猫遺伝子による強化兵士。敵は遺伝子改造怪獣(そのまんまだね(笑))など
「チャームド魔女三姉妹」:テレキネシス、時間停止、未来予知、その他魔法。敵は悪魔など
「ミュータントX」:電撃、獣化、気体化、テレパシーなど。まあXメンのパクリなんだけど、衣装は普通の服です。敵は同様のミュータント

当然「ヤングスーパーマン」もこれらに含まれます。これらは「SF」とも「ファンタジー」とも「アクション」とも「ミステリー」とも「ホラー」ともつかぬ、微妙な位置にある物語であり、私的にはやはり「人型怪獣もの」としか呼びようがないわけです。またこれらがアメコミのヒーローと違うのは、奇抜なファッションを着ていないこと。奇抜なファッションは基本的に怪人と同義なので。要するに見かけは完璧に普通の人間な訳です。ではなぜこうした「人型怪獣もの」がドラマにおいて多いかといえば、まず「モンスタースーツ」を作るにはそれなりに金がかかること。できのいいのを作ろうとすればなおさらです。次に役者さんの露出の問題。途中で仮面を被ったりしたら、出演時間の半分はテレビに顔が出ていないことになってしまいます。でも「人型怪獣もの」の場合は、口から火を吐こうが眼からビームを出そうが役者さんはずっと顔を出したままでいられます。そうなればそれなりの役者さんにも出てもらえるようになるわけです。つまりみんな大喜びというわけですね(笑)。もちろんこうしたものが作れるようになったのは、CG技術が劇的に進化したことによるわけですが。

ところで日本のアニメも、実は今期この「人型怪獣もの」が大流行!!。例えば

「うえきの法則」:ゴミを植物に変える。敵は水を火に変えて口から吐く、手ぬぐいを鉄に変えて攻撃する、など
「スピードグラファー」:カメラで写真を撮ると人を爆殺できる。敵はゴム人間のダンサーなど
「エルフェンリート」:無数の透明な手で銃弾をはじいたり人を絞め殺す。敵も同族
「エレメンタルジェレイド」:人間が剣に変身する。敵も同族

などなど。つまり今の時代、「全怪獣怪人大百科」を編纂しようと思ったら、解説のところには〝口から火を吐く”とか書いたあるのに、写真は普通の人間の顔ということが幾らでもあるわけですね。さらに「ワンピース」とか「鋼の錬金術師」なんかは本物の怪獣がうようよ出てくるので、素直に「怪獣もの」で問題ないわけですが(笑)。逆に「人型怪獣もの」の範疇に入れていいのかちょっと迷うのは

「テニスの王子様」:ラケットで打ったボールで相手のラケットのガットをぶち破る、相手が打ち返したボールが全て自分の所にもどってくる、など
「キャプテン翼」:シュートしたボールが回転で燃え上がる、シュートがゴールネットをぶち破る、など

などなど。まあ殺し合いをするかしないかが「怪獣もの」の定義だとすれば、当然これらは外れるわけですが(そうだとすると「快獣ブースカ」の立場は?とか色々あるんですが)。ところでなぜアニメでまで「人型怪獣もの」が流行っているのかですが、実は良く分かりません。アニメも技術が進歩して派手なアクションが見せやすくなったからだとは思うんですが。ところで僕が見ている番組は大半が「SF」と「人型怪獣もの」だということが判明。ははははははは・・・。

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コメント

怪獣が好きになので「人型怪獣もの」というジャンル名を考えたのでしょうが。世間では「忍者者」、「超能力アクション」というジャンル名で通っていますよ。サルまんを再読したほうが良いのでは?
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4091848613/qid=1115867968/sr=8-1/ref=sr_8_xs_ap_i1_xgl/249-8869183-5997108

投稿: hiraku | 2005.05.12 12:21

 相変わらず、突っ込み所がずれてますね。他に幾らでも突っ込みどころはあると思うんですが(笑)。それとも、笑って貰おうという文章に、これだけ硬い文章で返って来るということは、私の文章力に問題があるということかもしれません。

 まあせっかくハードコアで返して貰ったんで、こちらも少し自分の正当性を主張してみましょう。逆に問いたいのは、「人型怪獣もの」と言う定義をしたらなぜ駄目なのか、ということです。以前から「忍者もの」「超能力アクションもの」と言う定義があるから「人型怪獣もの」と言う定義を使ってはいけないのでしょうか。僕が欲しかった定義は、忍者にせよ、超能力者にせよ、我々とはかけ離れた能力を持つ人々とその能力を扱った物語を「包括」する言葉であり、個別に分類するための言葉ではありません。僕が本文で言いたいのは、「CG技術の進歩によって被り物に頼らないでも、我々とはかけ離れた能力を持つ人々とその能力を扱ったドラマを作ることが可能になった」ということであり、個別の名称をつけることで各々のドラマを無関係として切り離すことではありません。

 つまりここで「人型怪獣もの」という言葉を否定するためには、これらの異能力者を「包括」する言葉の例を上げて欲しかった。それならば素直に「すいません」という話になりました。しかし各々のドラマにそれぞれ別の呼び方があると言われても、「人型怪獣もの」という言葉を否定することにはならないのです。仮にこれらの全てのを〝超能力”という言葉で括り込もうとしても、この言葉にはすでにサイキックのイメージがこびりついてしまっています。ワンピースや鋼の錬金術師、エルフフェンリート(リーフの「痕」あたりをイメージしてください)、ダークエンジェルあたりまでを「超能力アクションもの」と言う定義で括り込むのは、イメージ的にかなり無理があるように思います。もし既存の言葉で、これらの全てのドラマを「包括」できる言葉があったら、ぜひ教えてください。無ければ・・・「人型怪獣もの」という言葉を、少なくとも僕が使う分には問題ないと思うのですが。

投稿: 少年王3号 | 2005.05.12 21:19

少年王3号氏が「人型怪獣もの」という単語を使うのが悪いとは言いません。
「ダークエンジェル」ってどんなドラマって聞かれたら遺伝子改変の「超能力アクション」だよと答えたらそういうドラマなんだと想像してもらえるけど、「人型怪獣もの」だよと言ってもハァとしかなりません。言葉は人に何かを伝えるためのものだから超能力アクションがサイキックのイメージがこびりついていても少年王3号独自造語よりは使えると思っています。

オチが弱かったので笑う文章だとは気がつきませんでした^^

投稿: hiraku | 2005.05.13 20:59

すいません、僕の文章力に問題があるらしく、どうしても趣旨が伝わらないようですね。前記文章で言いたいことは、

(1)ダークエンジェルを個別に説明する言葉が欲しいわけではなく、全てを「包括」して説明する言葉が欲しい

(2)それが既存の言葉としてあるのなら、教えて欲しい

(3)無いならば、「人型怪獣もの」という言葉を僕が使っていても問題ないのではないか

ということです。もし超能力アクションと言う言葉で全てが包括できると言う主張であれば、ダークエンジェルにだけ触れても意味が無いと思うのですが。(やり易いものではなく、一番やりにくそうなのに挑戦してみてください)

もしダークエンジェルを個別の説明をしたいだけなら、むしろ「超能力アクション」なんて言葉は最初から外して、「遺伝子改造女性兵士による、ソープドラマとアクションを組み合わせた物語」と言ってしまった方が、はるかに判りやすいと思うのですが、どうでしょうか。

投稿: 少年王3号 | 2005.05.14 08:13

第三者から言わせてもらえるのなら、

「人型怪獣もの」を

>これは外見は一般人と全く変わらず、ファッションも普通なのに、能力だけ異常という人達を扱ったドラマであり、この能力が物語のキーになっているというものです。
>忍者にせよ、超能力者にせよ、我々とはかけ離れた能力を持つ人々とその能力を扱った物語を「包括」する言葉であり、個別に分類するための言葉ではありません。

とするのは、ちと、無理があるような。

というのも、恐らくそれらのドラマでは「人型怪獣もの」から企画を立案しているのではなく、既存の「忍者もの」「超能力もの」に「日常っぽさ」を加味したものだと思うからですよ。

だから、「忍者もの」や「超能力もの」、または「ファンタジーもの」で、「変身」しないものは全て「人型怪獣もの」になってしまうし、逆に「スポーツもの」に超能力が加味されただけでも「人型怪獣もの」になってしまうのでは?(例えば出てくる登場人物が全て化け物ボクサー(笑)の「リングにかけろ」なんかも「人型怪獣もの」になる)
そして、この定義を拡大解釈すると異能者が出てくる全てのドラマが「人型怪獣もの」になってしまいます。(例:ガンダムにはニュータイプという異能者が出てくるから「人型怪獣もの」だ!)
つまり、普段はドラマ作りの要素でしかない「日常性」や「リアリティ」だけを強引にピックアップしたからであり、なんか定義が曖昧に思えるのですが?

あと、

>超能力”という言葉で括り込もうとしても、この言葉にはすでにサイキックのイメージがこびりついてしまっています。

としながらも「怪獣」という単語についてのイメージについて意図的に無視するのはいかがなものかと。

投稿: 一伽貝 | 2005.05.14 12:15

ひとばん頭を冷やしてみました。
少年王3号氏の定義した「人型怪獣もの」には神話である古事記、旧約聖書、ギリシャ神話、三国志演義なんかも含まれると思います。
神や英雄が普通の人と同じファッションで出てきて特異な能力を使っていろいろなことをする話です。特異な能力が物語のキーになっている場合が多いです。
一伽貝氏がおっしゃっているようになんにでも当てはまってしまうので非常に広範なジャンルにジャンル名をつけることに意味があるように思えません。もうすこし定義を狭めたほうがよいのではないでしょうか?
広範囲なジャンルが好きならば「俺の見てる番組は全部がエンターテイメントに含まれるぜ。」とか言えばいいのではないでしょうか。

「特異な能力が物語のキーになっている」という定義だと伏線のひとつに特異な能力があるだけで当てはまってしまうのでそこを改良したほうが良いとおもいます。

チャームド魔女三姉妹、ミュータントX、うえきの法則、エルフェンリート、エレメンタルジェレイド、ワンピース、鋼の錬金術師、テニスの王子様、キャプテン翼、快獣ブースカ、痕
については知らないので超能力アクションかどうか自分にはわかりませんでした。
スピードグラファーは超能力アクションの王道だと思います。

投稿: hiraku | 2005.05.14 15:47

 一伽貝氏のコメントは、かなり正当な突っ込み所だと思います。ただ私自身もそれほど深く定義しているわけではないので、後半で「キャプテン翼」などを例に挙げて、「人型怪獣もの」とそうでないものの境目が難しい旨はきちんと言っているつもりではありますが。

 またあえて言うなら、「リングにかけろ!」は立派に「人型怪獣もの」で問題ないのですが、ガンダムのニュータイプは、ニュータイプ本人の能力が怪獣的なのではなく、MS(まあ特撮における、被り物の一種と捉えて間違いないでしょう)と組み合わさって始めて怪獣的になるので、「人型」の定義からは外れます。

 ただ、一つ言っておきたいのは、僕は「特撮に関して」「人型怪獣もの」が増えている、ということを言っているのです。昔なら被り物で済ましていたものを・・・ってこれは最初の文章をもう一度引き写すことになってしまうのでこれ以上書きませんが、要は口から火を吐いたり、体から電気を出す、見た目一般人の物語が非常に増えている、ということを言いたいだけなのです。

 こうしたドラマを「包括」できる言葉が僕のボキャブラリーには見当たらなかったので、とりあえず作ってみました、というだけのことです。人型怪獣という言葉に対する突っ込みは、覚悟していました。でも怪獣というものが異形の物であることを考えると、「人型」であるということがすでに本来の定義を打ち破っているわけで、”怪獣のイメージを意図的に無視する云々”は、この場合には当てはまらないと思うのですが。〝センスが悪い”と言われれば、素直に謝りますが・・・

 hiraku氏の「神話から何から全てに当てはまってしまう」という指摘に関しては、確かにその通りですが、最初の文章は「特撮ドラマ」に関する感想文であることを留意してください。もう一度読んでもらうと判ると思いますが、「特撮ドラマ」の一形態に対する造語なんですよ、これは。それと同じフォーマットが、日本のアニメでも最近多用されているというのが最初の文章の趣旨です。従って「何にでも当てはまってしまうから、人型怪獣ものと言う定義に意味が無い」という論旨も、全く当てはまりません。僕はこうした特撮ドラマを「包括」する言葉が<<<必要>>>だったから、「人型怪獣もの」というジャンルを提唱したのであって、これ以上定義の範囲を狭めてしまっては、私があげた全ての特撮ドラマを「包括」できなくなってしまいます。

 「特異な能力が物語のキーになっている」というのは、「人型怪獣もの」の定義の一つとしてあげましたが、後半でそれでは範囲が広すぎるということで問題にする人(hiraku氏のことです)がいるかもかもということで、「特殊能力で殺し合いをするドラマ」という再定義を行っています。できればもう一度最初の文章を、通して読んでみてください。

 っていうか、皆様が「人型怪獣もの」という言葉に強力な拒否反応があることは良く分かりました。「人型怪獣もの」というタームに不満がある一伽貝氏には、それに代わる言葉を。「人型怪獣もの」の包括範囲に不満のあるhiraku氏には、私の上げた特撮ドラマを全て包括して、かつhiraku氏が納得いくまで範囲を狭めた再定義を行っていただきたい。「否定」からは何も生まれません。ぜひ有効な「提案」を期待しています。

投稿: 少年王3号 | 2005.05.14 21:29

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