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My最新アニメ感想文増刊号:「リングにかけろ!1」

<最終回:2004年製作:テレビ朝日>
 一応一月間ということだったんで一区切り付けたんですが、(当時の)新番組だけでもコメントしきれていないのが山ほど残ってしまいました(泣)。ということでとりあえず一本。

 本作は、どこからどこまでも変な話です。私はリアルタイムで読んでいたんですが、その時には週一ということと勢いに押されて良く分からなかったんですが、今になって冷静に見ると、凄い話ですよねえ。まずはっきりさせておきたいのは、本作の前半のキャラは、完全に「あしたのジョー」のパクリだということ。龍二のブーメランフック(などというおどろおどろしい名前で呼ばれているコークスクリューブローは、一応実在のパンチです。もちろんあんな物凄い代物ではありません)は、(俺的)宇宙最強チャンピオン・ホセメンドーサの決め技。シナトラの神業ディフェンスもホセメンドーサの技ですね。石松のジャンピング攻撃は、ハリマオの決め技。菊のひじ攻撃はカーロスリベラの技だし、剣崎と龍二のクロスカウンターは・・・言うまでもないですよね?。シャフトという黒人の全米チャンピオンは、カーロスリベラそのまんまだし。あと貧乏と金持ちの対比は「がんばれ元気」の元気の境遇を、二人に分離したのではないかと思っています。ただはっきりと狂った話になるのは、ブーメランスクエア以降としても、チャンピオンカーニバルの時点でも、本作は相当変な話です。

 まず本作のボクシングは、基本的に「無差別級」であるということ。とにかく無茶なボクシングマンガは数あれど、中学生(!)にやらせてテレビで全国中継しているようなちゃんとしている(はずの)大会で、「無差別級ボクシング」なんて代物をやっているのは、本作を除いては見たことがありません。やはり〝斬新”というべきなのでしょう(普通の漫画家は恐ろしくて踏み込めない世界とも言う・・・)。身長250cmはありそうな奴と、150cmも無さそうな奴の試合は、もはやボクシングという言葉を完全に忘れさせてくれます。レギュラークラスの選手も尋常な奴はほとんどいなくて、右腕が全く動かない関西チャンピオン(しかも、そのことに誰も気がつかないという・・・。ボクシングを舐めてるかな(笑))、背の高い奴と戦うためにジャンプを身に付けたという体重が超軽い千葉チャンピオン(普通のボクシングならそんなこと、しなくていい苦労なんだけどねえ(泣)。ちなみに新日本プロレスの現役レスラー・永田裕二と友達で「将来ボクシングとレスリングで異種格闘技戦やろうぜ」なんて約束したりしてました)。後に忍者の一族だということが判明するボクサー兼天才ピアニストなど、もうどうにでもしてくれという面子がそろっています。

 しかし、はっきりと狂いだすのは、「ブーメランスクエア」「ギャラクティカマグナム」以降になります。これらが凄いのは、理屈が全く無いということ、つまり技の名前を叫んでパンチを出すと、「何故だか分からないけど」遠く離れた相手の選手が、何十メートルもぶっ飛んでいくわけです。・・・だれも何故なのか、追求しません。それ以外にも、場末のボクシングジムのおっさんが、(何の脈絡も無く)突然持ってくるナックルガードが、実は全宇宙で最も凄いお宝だったり、ギリシャ12神が黄金のヘリコプター(!)12機でギリシャから富士の裾野に飛んできたりと、コミックで言えば1ページ毎に突っ込みどころは満載なんですが、・・・その前に終わっちゃいましたね(泣)

 それはそれとして私は、「リングにかけろ!」は、コミック史的に非常に重要な位置を占めるマンガだと思っています。まず無差別級5人組勝ち抜き型トーナメント(剣道の大会では総当たり型なら似たものがありますが)というシステムを確立したこと。車田作品では・・・みんなそうですね(笑)。他にも「男塾」「幽々白書」「キン肉マン」を始め、鬼のような作品にパクられました。このシステムが凄いのは、先に3勝しても勝ちにならず、必ず5回戦うところですね(自爆)。中学生の大会くらい、3勝で勝ちぬけにしろよ!。次に、あえて理屈を通さずにパンチ(手からビームも可)で遠く離れた敵をぶったおすこと。本作の「ギャラクティカマグナム」がその筆頭ですが、やはり「北斗の拳(北斗はともかく南斗はねえ・・・)」「ドラゴンボール(一応外気功なのかな?)」「バスタード!(一応魔法だけどさ)」「スレイヤーズ(これも一応魔法だけどさ)」など、無数の作品にパクられました。ストⅡをはじめ、格闘ゲームはみんな、車田先生に足を向けて眠れないはずです。・・・本来は中国拳法の外気功辺りが元祖なんでしょうが、本作のあえて〝理屈を通さない”という潔い姿勢が、より汎用性を高めたと言えるでしょう。
 
 構成の黒田洋介は、原作付き作品のアニメ化のエキスパート。キャラクターの造詣が上手いので、(本来さっぱり理屈が通っていない)本作においては、キャラクターの勢いで物語を強引に押し通していく姿勢は見事です。ちょっとでも気を抜いちゃうと、ボロが出ちゃうんで(泣)。1があるということは、2もアニメ化するということだと思ったんですが、私の友人はみんな賛成してくれなくて、案の定(ギャラクティカマグナム登場前に)終わっちゃいました。・・・ちなみに原作は「リングに~」といっている割には、物語の半分くらいはリングではない所で戦っています。・・・つまりただの喧嘩ですね(泣)。まあ相手は何百年も前から五重の塔に閉じこもっている化け物みたいな連中とか、忍者軍団とかなんだけど。

ということで。

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