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My最新アニメ感想文:「げんしけん」

 イテテテテテ、あれって俺らのことじゃねえの?だって、あまりにも見慣れた光景だし・・・(自爆)。

 (いきなり話を逸らしますが)本作(正確には原作が、ですが)は、ここで表現したヲタク達を、「①どうです、こんな物凄い人達もいるんですよ」というスタンス(一般人向け)で描いているのか、「②どう?あなた達のことが良く描けているでしょ」というスタンス(典型的なヲタク向け)なのか、「「③本当はこんなもんじゃないけど、一般人にも判り易いようにぬるく描いてみました」というスタンス(濃いヲタク向け)なんでしょうか。東京大学マンガ読み研究会の人達(濃すぎるヲタクの人達。どうやら、みんな卒業が危ういらしい(笑))に言わせると、「こいつらぬるすぎるぜ」という話になります。私としては、大学時代の友人達の部屋はみんなあんな感じでしたね(笑)(私はアナログゲームヲタクなので、またちょっと部屋に置いてある物とか、系統が違っています)。でもヲタクに憧れている主人公の姿を見ていると、どうも①なんじゃないかという気がして、ちょっと不安を感じます。正直私の普段の会話をおもんぱかるに、なんかいつもあんな感じのことを言っているなあ、とちょっと鏡を見ているような嫌な感じがするんですが。まあみんな感じてることなんだろうけど。

 個人的には、(一般の読者のことを意識してのことだと思うのですが)げんしけんのヲタク達に憧れるパンピーを主人公にしていることに、一番違和感を感じます。ドラマツルギー的に、一般人との架け橋としてのキーパーソンであることは十分承知していますが、それでもちょっとね。作中でも言われていることですが、”ヲタクとはなろうとしてなるものではなく、気がついたらなっているもの”だからです。ヲタクに憧れるパンピー、なんてものこそ見たことがありません。本当にいるのかね?。あと女の子に誘われても全く気がつかない超鈍感君も、けっこう不自然に感じます。”女の子に誘われて、どうしていいのか分からないヲタク”なら、世の中に星の数ほどいそうだけど、あそこまで感受性が鈍いと、ヲタクとしての「濃さ」にまで疑問符が付いちゃいますよね(笑)。まああの超鈍感君は、格ゲーとかも強いようなので、げんしけんの連中のような、「引きこもり系ヲタク」とは、これまたちょっと系統が異なっているような気もしますが。まあヲタクとは〝鈍い奴らである”という世間的常識があってああいうキャラ造詣になっているのかもしれませんし・・・。

 構成が横手美智子というのも、・・・な感じですね。まあアフタヌーンと縁が深い(よね?)ことから依頼されたのかもしれませんが、それにしても女性がこれだけヲタクの生態についてまっすぐに描けるというのは、流石業界人と言うべきでしょうか(笑)。ヲタク向けのアニメも大量に作ってきた人なんで、その延長と言うべきなのかな。ただ少し思うのは、メタ的な作品(げんしけんは、明らかに〝ヲタク”というムーブメント全体に対するメタ的な作品です)が生まれるときは、そのムーブメントが終焉期に差し掛かった時であるということ。ということは、ヲタクというムーブメントも、ついに終焉期に差し掛かったということなのでしょうか。・・・確かにそうなのかもしれません。ことアニメに限っても、あまりにも作品数が膨大すぎて、中心となる作品は(質とかの問題ではなくて)年々減少しています。コミケのジャンルコードになるような作品が、そのほとんどが女性向けの作品なのは、もちろん偶然ではありません。女性向けヲタクムーブメントは、男性のものに比べて10年程度遅れており(やっと女性向けエロゲーが一般的に流通し始めたところです。男性向けは20年も前からありますよね?)、男性向けジャンルで言えば、10年前の「セーラームーン」全盛期の頃の感覚が、現在の「鋼の錬金術師」や「テニスの王子様」には感じられます。逆に男性向けジャンルに関しては、ここ数年はなんとか葉鍵系がなんとか求心力を保っていましたが、今は完全にばらばらになりつつあるように思います。もはや、不特定のヲタクが集まってアニメの議論をしようにも、共通の話題にすら事欠く状況になりつつあります。きっと近いうちに、げんしけんの連中がセピア色に染まって見えて、「ああ、昔はみんなであんなふうに一緒に盛り上げれていたよなあ」なんて懐かしく感じてしまう日が・・・来るような気がするなあ。果たしてヲタクの道はいずこへ通じているのでしょうか・・・。

ではまた明日。

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コメント

>構成が横手美智子

そうなんだー。面白いかも(原作もよいけど>時々しか読んでなかったけど)。

>ヲタクというムーブメントも、ついに終焉期に差し掛かったということなのでしょうか。

かなり一般社会に組み込まれてきているような気もします。つまりライトユーザーがそれだけ膨大に増えたということですね。

10年後にはまた新たなフィールドが開けているのでしょうかね?

投稿: harada | 2004.11.04 20:01

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