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My最新特撮感想文:「うたう!大竜宮城」

<再放送中:1992年製作:ファミリー劇場>
 カルト作家として名高い、浦沢義雄の作品の中でも最もカルトとして知られる作品。

 一応故石ノ森正太郎先生原作ということになっていますが、生前「やあ、あれはいつも浦沢君が持ってくる変な話を読んで、デザイン画を何点か渡しているだけなんだよ」という趣旨のこと、真っ正直にお答えになっていたので、たぶん本当に名義貸し作品なんでしょう(笑)。私は今回、初めて本作を見たのですが、正直しびれました。いったいどうやったらこんな話の企画を通せるんだ???。「ちゅうかなぱいぱい」「シュシュトリアン」のような美少女変身アクション系の話なら、主演女優次第でどうにかなるでしょう。「どきんちょネムリン」のようなパペット&被り物モンスター系の話も(主演にかわいい子役でも使えば)浦沢先生なら問題なく企画を通せるでしょう。しかし本作は・・・正直どうやって企画を通したのか、見当もつきません。逆に言えばこんな企画が通せてしまうくらい当時浦沢義雄には勢いがあり、その意味でも本作は「代表作」と呼ぶにふさわしい作品なのかもしれません。(ただし予算は、間違いなくこの放送枠のシリーズの中でも最も安いです。そこが凄いのか???)

 設定は、当時流行っていた「ミンキーモモ」(海モモね)の完全パクリ(この辺も凄いよねえ・・・)。違っている所を探す方が大変ですが、乙姫の両親(鯨大王と珊瑚女王)も同居していること、乙姫の住んでいる家に男の子(友達も含めて美少女キャラは、乙姫以外一人も出てこない!!)がいること、男の子の父親の会社がリゾート開発をしたせいで竜宮城が崩壊したこと(でもそれが問題になるのはせいぜい4~5話程度。頭がウニになります)、くらいでしょうか。一応サブタイトルには魚の名前(要するに竜宮城崩壊後の魚達)が付いていますが魚役の俳優さんたち(ほとんどの人は後にも先にも見たことが無い人ばっかりです。柴田理恵が一回だけ出てたりするので、もしかしてわはは本舗の人達なんだろうか?)も、被り物はおろか奇抜な服装すらしておらず、見た目(それが全てですが)は徹頭徹尾たんなる人間です。一応乙姫(演:中山博子。当時はそんなもの凄いビッグネームだったんだろうか?)は奇抜なドレスに着替えたり(変身ではありません。本当に着替えるだけ!!)3話に一回位フルートで魔法らしきものを使ってくれますが、それで別段カタルシスが得られるというわけでもありません。後は竜宮城崩壊後の魚達の人間(魚?)模様(みんな苦労しています)が語られて御仕舞い。乙姫が男の子の家に居候しているくらいなので、魚達がどんなに悲惨な生活を送っていても、基本的には一切救済されません(泣)。あとは・・・色々な設定が、後の「はれときどきブタ」に流用されていたりしますが(勉強すると親に怒られる、とかね)、それは本当に後(10年近く後だよなあ)のことなので、今回は関係有りませんが。

 そうそう忘れていました。本作は、日本特撮(本当に特撮か?)史上おそらく唯一の「ミュージカル」なのです!。しかしそれも意味不明の歌詞(当然全て浦沢義雄作詞)の歌をレギュラー登場人物(美男美女は乙姫以外一人もいない!!)が、踊りながら歌うのですが、歌の上手い下手はとりあえず置いておく(・・・けっこう重要だよねえ)としても、(これで即興で色々な歌が聴ければまだマシなんですが)毎回おんなじ腐った歌詞の歌を、ほとんど前後の脈絡なく聞かされるだけ、というのは正直相当つらいものがあります。一曲だけ(といっても全部で5曲ほどしか無いんですが)の歌詞を記しておきます。これを読んで、少し哲学的瞑想にふけってください。

 「空き缶は ゴミ箱に 捨てた
  悲しみは 海の中へ 捨てた
  空き缶は リサイクル できても
  悲しみは リサイクル したくない
  人生は 2度無い 3度ある
  ああ ブロッコリーが 食べたい
  食べたい 食べたい
  ああ ブロッコリーが 食べたい」
  (ちなみに2番もあります)

・・・あなたには、この企画、通せますか?????

ではまた明日。

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コメント

いいですよね?私は1-2話見ただけなんですが、寂寥感満載な感じと、低予算の底にある感じとか、紙で作った舞う魚達とか。「リゾート開発をしたせいで竜宮城が崩壊」は知りませんでしたが、魚達が苦労している感じは、シャンゼリオンで人間界で苦労するザークザイド(よりも悲惨だけど)みたいな。なんというか撮り方がとても舞台っぽい感じなのかもしれませんね。というか学芸会のような・・・?

サブタイトルと視聴率がここに。
http://navy.kakiko.com/tokurating/utau.htm

PS
ネットによればこんなものを作っているとか。

オペレッタ狸御殿
http://www.herald.co.jp/official/tanuki_goten/index.shtml
http://blogs.dion.ne.jp/breakaleg/archives/cat_6932.html


投稿: | 2004.11.01 22:14

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