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ウルトラQ dark fantasy 小町

さて「ウルトラQ dark fantasy」第十七話「小町」の感想である。

(以下、ネタバレ感想)

 ラーメン屋で働く小町に若林は恋をするが、実は彼女はアンドロイド。若林は艱難辛苦の末、しかし彼女を妻として迎えるのだった。

 視聴後、最初に思った感想は、なんか某アニメとか、某有名ギャルゲーと話が似ているな、と言うことであった。

 つーか、○ルチじゃん。

 なんて言うか、今更こんなものを実写で見せられてもなぁ、と思う。
 ヲタクの萌えの対象など、大抵がブラウン管の向こう側で、ぶっちゃけ2次元なんで人間の形をした記号である。
 そのメタファーとしてか、恋愛対象(ゲームの攻略対象)たるヒロインに於いて人間という設定じゃなくても良いじゃんと言い切った○ルチは当時としては斬新であった。

 しかしその派生が無数に存在する今となっては、ロボットという存在でも「属性」というヒロインの構成要素の一つでしかない。
 こう言った手垢のつきまくったものを、かつてはTV番組のエッジであったろう「ウルトラQ」で観たくなかった、というのが正直な感想である。
 思うに、もはやウルトラQはエッジとしては作れなのかもしれない。作り手も、観る側も、新「ウルトラQ」に求めるのは旧作へのノスタルジーなのだろう。

 作品について純粋に語ろう。

 2chではさんざん議題になっているのだが、整理の為に敢えて書と、本作品については大きく二つの感想がある。

 一つは「人間ではないが、もはや現代の人間が持ちようもない人間離れした気だてを持ち、永遠に若く恋人の様な伴侶を得てハッピーだな」という見方。

 もう一つは「生殖もできないロボットと結婚するなんて退廃的でキモイ。だいいち生物学的に間違っているし、これが進めば少子化を加速しかねない」という見方である。

 おまえはどちらの見方をしているのかと問われると、私は恋愛感情は生殖行為の延長であり、結婚とは子孫を育て、財産を残す為の社会的に創られたシステムであると考えている。つまりどちらかというと後者の考えに近い。
 まあ前者の純愛というか、プラトニックな恋愛感情を良しとする向きも解らなくも無いのだが、結婚は止めておけよ、せめて妾とか愛人とかにしておけ、と考えてしまう。

 ・・・ただまぁ(手前もそうだが)最近は結婚できない人が増えているからなぁ。

 或いは、だが、小町をはじめとするアンドロイドは、そういった独り身の現代の若者達が結婚しない(できない)まま歳をとり、身寄りのない老人となったときに専属に介護を行うために造られたのかもしれない。
 結婚しそうもない人間には、より介護の品質を上げるため、早々にこの介護アンドロイドをあてわれるようになるのだろう。
 必要なら子供型のアンドロイドを作成し、疑似家族を演じるようになるかもしれない。
 小町はそのモニターを探す為にラーメン屋でアルバイトをさせ、若林はそれに引っかかったのだろう。
 それでは少子化を加速するのではないかと言う心配もあるが、単純労働はこのアンドロイドがやってくれそうでなので問題はない。

 つまり、このまま行けば「鉄腕アトム」の世界になるようだ。
 そのうち、アンドロイドにも人権を、と言い出すのだろうか。

 逆に言うと、そこまで行けば社会も変わらざるを得ないので、今回の「小町」との結婚についても、そんなに奇妙に感じられなくなるだろう。
 今回の出来事がその為の第一歩なるのだろうか。・・・が、そうだとするなら、それにしても遠大な計画だな(笑)

 閑話休題。すこし妄想が過ぎた。

 さて本話ではもう一つの謎として、アンドロイドを制作したとされる組織「ULUZ」がある。
 もの凄いスピードで空を飛ぶ車や、アンドロイドのボディもさることながら、それに搭載されたAIなど、とても地球の技術だとは思えない。
 しかし空飛ぶ車でやってきたのは日本人に思える。白衣を着ていたところやその無愛想な受け答えから、営業の人間というより、研究員という印象を強く受ける。
 このことから察するに、交流のある異星人からテクノロジーの供与を得て、それを地球(日本?)社会への適応を研究している国家機関なのではないだろうか。

 尚、「ULUZ」の意味は不明。(因みに「URUZ」だとルーン文字の一つなのだが・・・)

 最後になるが、今回の「小町」は「小野小町」から来ているのではないか、という発言が2chにあった。

 ・・・ふーん。なかなか意味深。

 ではまた来週。

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コメント

「小町」はgoo辞書を引くと

(1)小野小町(おののこまち)のこと。
(2)〔小野小町が美人であったということから〕評判の美しい娘。美人。小町娘。町や村の地名の下に付けて呼ぶことが多い。
(3)「小町糸」の略。

で美人という意味ではないでしょうか?

投稿: hiraku | 2004.07.30 17:33

>で美人という意味ではないでしょうか?

その他、俗説ですが、こんなのもあります。

 http://www010.upp.so-net.ne.jp/htknk-yap/ts.html

投稿: 一伽貝 | 2004.07.30 22:20

 僕は結構この話、好きだな。

 僕も最初はこの話は、ギャルゲーあたりから来ているのかな、とも思ったのですが、
上原先生の御歳を考えるとそんなことあるはずないわけで、むしろ鉄腕アトムや藤子F
の短編SFに代表されるような、50~70年代SFをベースにしていると考える方が
はるかに自然でしょう。こんな話、それこそ山ほどあったわけだし。

 ただ上原先生的に斬新なんだろうと思うのは、この話が(少なくとも表面的には)
ハッピーエンドだということ。手塚のメトロポリスやロストワールドを例に出すまで
もなく、この手の話は全て悲劇で終わるのがお約束。どんなに科学が進もうとも、人間
の尊厳は譲れません、というオチがつくのが常でした。加えてこの小町の恐ろしい所は、
どうやら「ロボット三原則」が適用されていないらしいところ(笑)。人間も平気で
殺せます(爆)。この辺りも、上原先生的には、相当現代にマッチさせようと、思い
切ったところではないでしょうか。

 あと見所としては、最近(?)上原先生が影響されたと思われる映画の一シーンが
散見されるところか。バックトゥザフューチャー2はともかく、マトリクスとはちょっと
意外。まあ世代的にはぎりぎりニューウェーブの世代と言えなくもないような気も
するんで、結構気に入ったのかな。陰謀史観的な見方をするならば、そもそも小町が
車にはねられるシーン自体が怪しいわけで、事故後はねた車がまったく画面に映って
いないことや、轢かれた直後にULUZがやってきていることから考えて、この事故は
ULUZが小町回収のために仕組んだものだと考える方が妥当だと思います。そして
小町が「結婚、理解しました」と言って帰ってきていることを考えると、知識的な事
だけではなくて、肉体的(つまり子供を作る機能を備えて)帰ってきたと考える方が
適切ではないでしょうか。っていうか、なんでこれだけ高性能のアンドロイドを掴ま
えて、揃って「子供を作る機能がない」と決め付けるのか、理解できないのですが。

 従って最後の「人間は限りなく冷血になり、機械と変わらなくなりつつあります。
でも心配は要りません。小町のような愛情をたっぷり満載したアンドロイドが、
続々誕生しています。」というナレーションをどう捉えるかが問題でしょう。確かに
“冷血”というのを住宅販売会社の女性上司と捉えて単なるハッピーエンドと考える
こともできるでしょう。しかしこの話自体はハッピーエンドでも、人間の存在自体に
引導を渡しているようにも思えます。そのほうがタイトル通り「ダーク」っぽくて、
いい感じかな。

投稿: 少年王3号 | 2004.07.31 19:04

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13112400718
にこのブログへのリンクがあり、リンクの許可を取っての掲載かが気になりましたので覗きにきました。

リンクフリーでしたらすみません。

投稿: 肉じゃが | 2013.08.25 23:18

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