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ウルトラQ dark fantasy ガラQの大逆襲

さて「ウルトラQ dark fantasy」第十六話「ガラQの大逆襲」の感想である。

(以下、ネタバレ感想)

 さて「ガラQの大逆襲」である。
 これは、旧作「ガラモンの逆襲」にかけたタイトルである。
 「ガラモンの逆襲」とは「ガラダマ」では暴れていただけのガラモンが、今度はセミ人間に操られ、複数体が東京を襲撃するという話であった。
 旧作を踏襲してか、今作「ガラゴンの大逆襲」今度もまた、セミ人間の女性版「セミ女」が新たに司令塔として登場する。
 そう、再登場ではあるが、ガラゴン、ガラQ、それに加えて新しくのセミ女と、今回は3怪獣が一挙登場である。
 これが大逆襲。
 いやが上にでも期待が高まる。

 つーか、このシュチュは萌えますよ?

 ついに黒幕登場で、いったいどんな侵略をみせてくれるのか。
 東京はまたもガラゴンに襲われて、火の海ですか?廃墟ですか?

 もう興奮の余り手をバタバタとふるわせてガラQ音頭を踊りながら、東京タワーによりかかって泡を吐いたぐらいであった(嘘)

 ・・・で視聴後。

 ちっちゃい ちっちゃいよ セミ女

 なんて言うか、期待が大きかっただけに、ちょっと期待外れ。
 冒頭のセミ女が羽化するシーンは秀逸であったが、その後そのセミ女が鞭まで振り回してサディスティックに「復讐」とのたまわる姿は、俗っぽ過ぎてなんだかなーといった感じ。
 なによりもなんか卑小なんですな、侵略計画が。
 渡来教授のコンピュータでハッキングをしたり、涼の飼っているガラQに泥棒をさせたりと、彼らを社会的に抹殺させる為という目的が、まずせこい。
 何より彼らの処刑の為だけにガラゴン2号を呼び出しており、そんな事のために怪獣呼ぶなよと思ってしまう。
 坂本が「なにが目的だったんだ」か疑りたくなるのも理解できる。

 まあ、ウルトラマンも居ない状態では、こんな宇宙人しか来ないから、地球は侵略されずに済んでいるのかもしれない、ということかもしれないのだが。

 さて、恒例のQ&A形式のツッコミを入れてみる。

 Q1.なぜ、ガラQは起動できたのか?
 A1.前回の考察ではガラQは単なるエネルギー切れによって停止した
    と記述したが、今回の話を観るとその考察では説明しきれない。
    ガラQの停止/再起動については、以下の様に修正をしたい。

    ガラQは動作モードを以下の2つを持っていた。
     Ⅰ・愛玩モード
       最初に出荷した時のモード。
       基本的に購入したユーザに対しペットとして仕える様な
       プログラミングがなされている。
       基本的には自立的に動く。
     Ⅱ・侵略モード
       ガラゴンやセミ女の指令を受け、その指令の通りに侵略
       を行う。
       ただし外からの指令が無いと、Ⅰ・愛玩モードには戻らず
       停止してしまう。

    まず、前回ガラQ達が停止したのは、Ⅱ・侵略モード時に指令電波
    が途切れた為。
    渡来教授が自作のチップ(KatmaiコアのPentiumⅢに見える)を
    使って回復させたのは、Ⅰ・愛玩モードの一部の回路。
    その後セミ女の手先となって泥棒やハッキングを行ったのはⅡ・侵
    略モードで、この時に全機能を回復。
    その後Ⅰ・愛玩モードで涼達を救ったのだろう。
    セミ女が渡来教授や涼を惑わすためか、頻繁にモードを切り替えた
    お陰で、涼達は命拾いをした。

 Q2.なぜ、渡来教授や涼が狙われたのか。
 A2.まあセミ女の言うとおりに単純に復讐である。
    渡来教授は前回のガラゴンを倒した最大の功労者である。
    涼はガラQを懐柔し、ガラゴンとガラQの関係を探り出し、それが
    ガラQバスターを組織させ、侵略の被害を最小限に防いだ。
    この二人が以後の侵略の最大の障害となると判断したのだろう。
    坂本については、渡来教授の部屋をモニターしていて、いつも一緒
    にいるから関係者だろうと思われ、巻き込まれただけ。

 Q3.なんで渡来教授を拉致する前に、わざわざハッキングをしたのか。
 A3.取り敢えず渡来教授や涼を泥棒に仕立て上げ社会的に抹殺するの
    が目的だったのだが、意外と渡来教授は堪えていないようなので
    作戦をより直接的ダメージがあるものに切り替えたのだろう。

 Q4.セミ女はどこから来たのか。
 A4.本物の蝉よろしく、地中に蝉の幼虫として冬眠していたのだろう。
    次の侵略計画の目処が立ったので、指令を受け目覚めたものと考え
    られる。
    恐らく、遊星人のエージェントはああやって地球の地中に無数に存在
    して居るものと考えられる。

    ここからは憶測だが、あの蝉の姿、及び人間の姿は彼らの言う遊星人
    の姿とは異なるものなのではないか。
    彼らは地球の覇者たる人間と、長い間の地中に幼虫として潜伏できる
    蝉の特性を併せ持つキメラ、蝉人間をバイオテクノロジーによって生み
    出し、地球侵略の先兵にしているのではないか。
    そう考えると彼らは使い捨ての兵隊なのだろう。前作「ガラモンの逆襲」
    で、任務に失敗した為にあっさりと始末されたのも、いわばロボットを処
    分すると同じ様な感覚ではなかったのか。
    因みに、涼と同じマンションに住んでいて顔馴染みだったことから、寿命
    は蝉ほどには短くはないだろうが、冬眠させておくところをみると、あまり
    長くもないようである。

 Q5.ガラゴン2号はどこからやってきたのか?
 A5.地球に落下した様子も無いようなので、恐らく地下で秘密裏に建造され
    たものと思われる。
    幸いガラQはチルソナイト製(!)であるので、材料には困らなかった筈だ。
    出荷されたガラQは処分されただろうが、在庫や材料であるチルソナイトの
    ストックはあったのだろう。
    つまりガラQを製造していたメーカーがガラゴン2号を建造したのだ。
    今回のセミ女の計画を実行に移したの裏にも、この2号の完成という後ろ
    盾があったからに違いない。
    そしてこれは遊星人の工作員がセミ女一人でないことを意味している。
    まだまだ渡来教授の身辺は危ない。

 Q6.なんで渡来教授の部屋のモニターしていたTVから声が送れるのか?
 A6.恐らくそれ自体には意味はなく、ガラQ音頭をそれとなく聞かせる事により
    渡来教授の失踪の裏に何者かが居ることを暗示させ、坂本や涼を誘き出
    したかっただけだろう。

 ・・・まあ考えてみると、渡来教授の抹殺という意味では、セミ女の行動は的を得ている。あのまま弟子共々に渡来教授が死んでいた場合、彼の名誉も失墜していただろう。
 だが、それが侵略とどう関係しているのかが、今ひとつ解らない。
 渡来教授をあっさりと殺すだけでも、次の侵略には相当に有利だった筈だ。

 つーか普通の女がただ私怨を晴らして居るみたいな感じで、なんかげんなりしているわけだが。

 ではまた来週。

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コメント

 おそらくはこの作品の予算の大半を持っていっているはずの上原正三作品としては、涙を呑んだ他の作家の分までなんとかする責任があったような気がするんですが(笑)、まあガラゴンに都市破壊をさせるほどの予算は最初から無かったということでしょうか。

 というわけで、都市破壊とかできない以上、単純な侵略SFにするわけにもいかないわけで、そのあたりは上原先生も結構考えたのではないでしょうか。従って僕はガラQ2作品の本質は、もっと平和的なものだと考えています。ずばり本作の元ネタは「泣いた赤鬼」ではないでしょうか。地球で孤立してしまった一体のガラQに元の能力を回復させ、且つ元侵略ロボットであるガラQを地球人に無条件で受け入れさせるためにセミ女が一芝居打った、というのが本作の本質ではないかと考えます。

 きっとセミ女は地球人に化けて、エンクミのガラQに対する愛情を試していたのではないでしょうか。そしてOKということになったので、ガラゴン(あれもな~んにもしていないことを考えると、ホログラムとかだったのかもしれません)を使ってガラQのために一芝居打った、というわけです。だってビームがそこら中の壁に反射しても爆発しなかったのに、セミ女にぶつかった時だけ爆発するなんて、なんか作為的なものを感じないですか?

 さて、ここまではあくまでも「前提」です。そのうえで、地球人に受け入れられたガラQが何らかの破壊活動を始める(つまりセミ女の二重の罠だった)かどうかは、また別の物語になってしまうわけですが。僕個人としては、そこまで練りこまれているようにも思えないんで、ここまででお終いのような気がします。

 ま、こういう解釈もあるのではないかということで。え?そこら中矛盾しまくってるって?。そこはそれ、ほら、本シリーズは「SF」ではなく「ファンタジー」を名乗っているわけだから、少々の矛盾は…(以下10行省略)

投稿: 少年王3号 | 2004.07.24 10:30

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