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ウルトラQ dark fantasy 李里依とリリー

さて「ウルトラQ dark fantasy」第十四話「李里依とリリー」の感想である。

(以下、ネタバレ感想)

 公式HPにも書いてあるし、それ以前にファンにはすぐに分かるのかもしれないが、今回は旧作「悪魔ッ子」のリメイクでありオマージュである。
 親が行った実験(旧作では催眠術)のせいで少女の肉体と精神が分離してしまう。離れた精神は外で子悪魔のようないたずらを繰り返し、そしてついには自らの肉体を滅ぼそうとする・・・。
 プロットはそのままである。また自らの肉体を滅ぼそうとする際、列車に轢かせようと二人(?)で線路を歩くシーンは、旧作でもほぼ同じシーンがある。これは旧作「悪魔ッ子」の一番印象的なシーンであり、オマージュとしてはやはりこのシーンは外すことは出来ない。

 ただ、現代風のアレンジも効果的に効いている。
 端的なところに幽体離脱をするようになった実験が挙げられる。
 かつては奇術師が催眠術をかけ続けた結果の幽体離脱であっが、今回は装置による分離となっている。
因みに李里依と彼女の父が浸かったとされるあのタンクだが、あれは「アイソレーションタンク」と言い、タンクの中にエプソムソルト水溶液を(人によってはLSDも・・・恐らく、御厨が混入していたとされる非合法な薬品とはこれだろう)入れて、その中に浮かび瞑想をするという現実にある装置である。
 作中でも言っているが、それを作成したのがアメリカの神経生理学者ジョン・C.リリィという科学者であり、実は今回のリリーという名前は、旧作「悪魔ッ子」のリリーであると同時に、この装置の発明者の名前であるというダブルニーミングである。
 さて、このタンクに入り続けていると肉体と精神が分離しているような感覚を味わえるのだそうだ。
 今回の話はその感覚が現実のものとなったら、という設定で書かれている。
 これは前作の催眠術よりは説得力があり、ひょっとしたら起こり得るかも、という微妙なリアルさがある。
 このあたり、カルトが流行る病的な世相を反映しているようで面白い。

 少し話しが脱線したが、旧作の違いとして、後に霊が元に戻らないラストが挙げられる。旧作では超短波ジアテルミーという科学技術によってうまく分離を抑えられるようになったのだが、今回は手に終えずに自然消滅を待つようである。
 科学で起こした災厄は、正しい科学で解決する、という科学万能さを描いていた旧「ウルトラQ」とは違い、科学で引き起こされた災厄に成す術もなく翻弄される現実を反映しているようで、これもまた妙なリアルさがある。なかなか良いアレンジだと思った。

 さて、演出が良いと設定上矛盾が生じて来るものらしい。久々にQ&A形式で突っ込みを入れてみる。

  Q1 幽体離脱をしたのに、何故服を着ているのか。
  A1 裸で彷徨く演出では放送上まずいから・・・(笑)、ではなく、肉体の姿そのもの
     が投影されるのではなく、自分の無意識が持つイメージが投影されるのだろう。

  Q2 何故、肉体を滅ぼそうとするのか。
  A2 軟禁状態にある肉体とは逆に、幽霊では自由に外を出歩ける。これはリリー
     にとってはかなり解放感があり、楽しい事なのだろう。肉体の柵さえなければ、
     彼女は自由になるのだと考えたのだろう。
     また、父親の幽霊が見えたように、肉体から離れても有る程度は現(この世)
     に存在は可能なものなのだろう。それを知っている為、死を恐れないのだ。

  Q3 壁ぬけとかできるのに、物を持ち運べたり、坂本を押さえつけたりできるのは
     何故か。
  A3 幽霊の存在がどのようなものかは不明。
     ただし、特徴としては次の通り。

      Ⅰ 手に持った物体を運んだり、人間を押さえつけたりするなど、相手に対して
         何らかの力を行使することが可能。
      Ⅱ 自分の姿を現わせたり、消したりすることが可能。
         ただしⅠで述べたような力を行使している場合、姿を現していなければな
         らないようだ。
      Ⅲ 自分の声(笑い声)を他人に聴かせることが可能。
      Ⅳ 自分が運べるだけの物体を、自分と同じ様な属性(壁ぬけしたり、消えたり)
          することが可能。

     うーん。幽霊を構成している物質(?)があるとするなら、電荷を自由に無くしたり
     しているのだろうか?
     壁抜けしているときは中性子化しているとか・・・(サータンみたいだ)

  Q4 坂本達は何故リリー達が列車に轢かせようとしてる場所が判ったのか。
  A4 ・・・ええと、偶然?(であるとしか説明できない)

  うーむ。
  幽霊に関しては、今回の演出は確かに良い。
  しかし幽霊の存在について考えすぎると、途端にリアルさが無くなるんだよな。

ではまた来週

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