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ウルトラQ dark fantasy ウニトローダの恩返し

さて「ウルトラQ dark fantasy」第八話「ウニトローダの恩返し」の感想である。

(以下、ネタバレ感想)

 やっと怪獣が出てきました。しかも2体も。まあ造形としては微妙であったが。
 しかし、今回は金がかかっているよな、と放送を観て思った。
 怪獣2体に、派手なCGワーク。今風の空中戦まであった。今までの大人しい、悪く言えば安普請な作りは何だったのか。
 これは少年王3号(このBlogのライターの一人)の請け売りなのだが、2話以降の怪獣の出ない安い作りは、1話で金を使い過ぎた為ではないか。(ウルトラマンレオと似たようなものか(笑))
 かつてのウルトラQは基本的には怪獣番組だ。
 怪獣ブームの真っ最中であり、ソフビのコマーシャルでもあったため、怪獣を出すことは至上命令であった。
 つまり、毎回怪獣を出せるだけの予算あったのだろう。
 が、どちらかというと懐古マニア向けの今回の番組では、さすがにそこまでの予算はつかず、数話に一回がせいぜいなのだろう。
 今のところまともに怪獣が出た二つの話が上原脚本だった訳だが、きっと、他の人は書きたくても書かせてもらえないんだろうな。
 うーん、さすが重鎮と言うべきか、上下関係が厳しいと言うべきか・・・(冗談です)
 
 さて今回の話はハートウォーミングというか、実にアットホームな感じがする。
 これまでの暗いトーンの話が嘘みたいに明るい話だ。
 とはいえ全編ギャグ路線を期待した身としては、今ひとつ垢抜けていない様な印象も受ける。

 しかしうまい例が思いつかないが、どこかで見た話だな、と感じる。TVでというより、むしろ童話に近いような気がする。
 「○○の恩返し」「情けは人のためならず」を地でいった話か。
 その定番中の定番の話を下町人情ものに仕上げている。

 しかも東京である。
 東京下町である。
 江戸っ子である。
 今回の怪獣「ウニトローダ」「サビコング」は寿司ネタだ。「海胆」「トロ」「山葵」だ。寿司食いねぇ、である。
 今回のテーマは意気な江戸っ子なんだろう。

 「ウルトラQ dark fantasy」はこれまでのところ一貫して東京を描いている。その大半は、人との断絶、隣人への無関心、と世知辛い世の中を描いているのに対し、上原の書く東京は、人情味溢れ、優しい。
 こんな世相だから、今回のような寓話も必要なのかもしれない。

 さて久々にQ&A形式で今回の話についてツッこんでみる。

 Q1:なぜ宇宙人「ウニトローダ」はウニとトロが好きなのか。
 A1:カレーを作っていたし、実は何でも食べるのだろう。
    味覚の嗜好も人間のそれに近いと思われる。
    恐らくウニやトロは彼(彼ら?)の好みであると同時に、
    新陳代謝促進剤なのだろう。

 Q2:何故、「サビコング」を下町の住人達で退治しなければ
    ならなかったのか?
 A2:本来なら、防衛軍に任せるのが妥当なのだろうが、
    彼らにウニトローダの存在を教えるわけにはいかなかった。
    庶民の感覚では エイリアン=侵略者 なのだろう。
    知らせた途端、

      拉致 → 実験 → 解剖

    の三連コンボが待っているに違いないと考えるのだろう。
    かつてのルパーツ人のように、地球人に協力的な異星人も
    存在しているのだろうが、政府はその事実を公開していない
    ものと思われる。
    なお、ウニトローダの翻訳機が日本語を知っていることからも、
    地球についてかなり調べているか、或いは地球と密かに交流
    のある惑星なのかもしれない。

 Q3:ウニトローダの宇宙船を、よく町工場で修理できたものだ
 A3:作中でも言っているとおり、日本の町工場は世界トップレベル
    の技術を持っているところが少なくない。
    まあ故障箇所が電子部品や機関部ではなく、周囲の外板部
    だけだったのだろう。

 Q4:結局、サビコングは、どこからやって来たのか?
 A4:ウニトローダが知っている、ということから、彼の宇宙船に寄生
    してきたのだろう。錆の特性があるということがら、宇宙空間
    では酸化(成長)しなかったのが、大気圏内に入った瞬間に
    酸化→増殖したサビコングによって故障したのだ。

 ・・・あれ?作中でも言っていたが、サビコング持ってきたの、ウニトローダじゃないか?
 彼のやったことは、実は自分で蒔いた種を自分で刈り取っただけか?
 確かに「ウニトローダ」は一宿一飯の恩でここまでするか、というくらい、身を呈し、自らの宇宙船を破壊してまでサビコンブを退治に尽した。みんなも感謝してその男気に惚れているみたいだけど、そもそもの発端はウニトローダの来訪じゃないのか?

 おいおい、みんな騙されているぞ(笑)。

 ・・・いや、或いはみんな気付いていないふりをしているだけなのかもしれない。
 この辺りが、この話の「優しさ」なんだろうな。

 ではまた来週。

※追記
  「ウニトロ」というネーミングは「ウルトラ」に掛けたモノだ、と言う発言が2chで。
  確かに「サビコング」を連れてきたのが「ウニトローダ」であるなら、この話はウルトラマンと同じ構図になる。
  ・・・成る程。

※編注
 第一版では怪獣の名称に誤りがありました。

 「サビコンブ」 → 「サビコング」 

 に変更しました。(まや様、ご指摘有難う御座います)

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コメント

はじめまして、コメントさせていただきます。
ウルトラQはわたしも大好きです!
いろんな解釈を楽しく拝見させていただきました!

ところでサビの巨大怪獣は「サビコング」かと思っていました。
番組で聞いただけなので、正確なところはよくわかりません(^^

投稿: まや | 2004.05.27 01:31

まや様、コメント有難う御座います。

>ところでサビの巨大怪獣は「サビコング」かと思っていました。

ああ、ホントだ。
エンディングテロップには「サビコング」と。

ご指摘有難う御座います。
早速、直しますね。(汗)

投稿: 一伽貝 | 2004.05.27 02:40

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